バイナリーオプションとFXの取引ルールの違いは?メリット・デメリットも解説!

FXとバイナリーオプションは、どちらも為替に投資をする点は一緒ですが、仕組みが異なります。

バイナリーオプションはFXと違って、証拠金を預け、レバレッジによって売買をする取引ではありません。
目標となるレートより上がるが下がるかを予測し、予測通りになれば利益となる取引がバイナリーオプションです。

FXとバイナリーオプションの違いから、それぞれのメリットとデメリットを分かりやすく解説していきます。

FXとの具体的な違いを見てみよう

まずバイナリーオプションとFXの違いを、かんたんにまとめました。

違いバイナリーオプションFX
取引の期間ルールで決まっている自分のタイミングで決められる
利益・損失購入した時点でわかる決済するまでわからない
最小取引額1Lot/約50円〜1,000円未満0.1Lot/約4,000円
(1,000通貨の場合)
取引方法相場に合わせて高利益率や、
高ペイアウトを狙う戦略が可能
取引期間や相場に合わせて、
自分の戦略で自由に売買ができる

このほかバイナリーオプションとFXの中間のようなイメージで、ノックアウトオプションという金融商品もあります。

バイナリーオプションとノックアウトオプションの違いは、こちらの記事も合わせてどうぞ。

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バイナリーオプションは取引期間が決まっている

FXの場合、デイトレードで短期売買をしたり、スワップポイント狙いで長期売買をしたりと、取引期間は自分で自由に決めることができますね。

バイナリーオプションは、ある条件を満たすか・満たさないかをを2つの条件から一方を選択する取引
バイナリーオプション(ラダーオプション)のイメージ

バイナリーオプションは会社によって差はありますが、1回(=1回号)あたりの取引時間は2時間や3時間です。
(※IG証券のバイナリーオプションのみ、1回号あたり最大1日程度の取引ができる商品もあります。)

GMOクリック証券の外為オプションを例にすると、1日10回号開催しており、開催時間は朝8:00〜翌5:00なのでFXと類似しています。

取引時間の例(GMOクリック証券・外為オプションの場合)
第1回号8:00~11:00
第2回号10:00~13:00
第3回号12:00~15:00
第4回号14:00~17:00
第5回号16:00~19:00
第6回号18:00~21:00
第7回号20:00~23:00
第8回号22:00~翌1:00
第9回号0:00~翌3:00
第10回号翌2:00~翌5:00

ご覧のとおり、FXと同じく為替の値動きを見て投資しますので、朝から翌日の明け方まで、ほぼ起きている間は売買が可能です。

FXでは取引対象として、おおよそ20〜30通貨ペアが用意されています。

対してバイナリーオプションの通貨ペアですが、米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/米ドルなど、流動性が高くて人気のメジャー通貨ペアが中心となっています。

バイナリーオプションはFXよりも少額から投資できる

FXではLot(ロット)という取引単位が使われています。
1米ドル = 110円として1Lotの場合、米ドル/円で注文するには約44,000円が必要になります。

1,000通貨に対応している業者なら、0.1Lotの注文なら最低で約4,400円で取引ができますが、レバレッジを考慮すると最低でも数万円は必要になってきます。
数ある投資の中でも10万円未満から始められるので、FXは十分少額からできる投資商品だと言えます。

 

1米ドル110円のとき
取引単位最小証拠金の目安
米ドル/円米ドル/円
【1,000通貨の場合】
最小4,400円〜
米ドル/円米ドル/円
【10,000通貨の場合】
最小44,000円〜

しかしバイナリーオプションは、FXの0.1Lotよりもさらに少額から投資ができます。

購入するときのオプションの価格はFX会社ごとに異なりますが、安いオプションで50円〜100円前後、高いオプションで990円程度となっています。
つまりバイナリーオプションは、1,000円あれば確実に購入ができる投資であるということです。

ただし一部のFX業者では1通貨からFX取引できるところもあり、1通貨なら最小4〜5円で取引することも可能です。

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4円から始めるFX

バイナリーオプションは購入時点で利益と損失が分かる

FXもバイナリーオプションも、自分の好きなタイミングで注文する点では変わりません。
しかし、バイナリーオプションは「変動するオプションから選んで購入」します。

購入時点で、利益は1Lotあたり1,000円となりますし、損失となった場合には購入した金額がそのまま損失金額となります。
(もちろん、購入可能時間内なら自由に利益確定・損切りが可能です。)

1Lotで売買した例を見てみましょう。

例えば、1Lot400円のオプションを購入して予測通りとなったとすれば、600円の利益になります。

予測通りとなったとき
購入額400円
ペイアウト1,000円
利益600円

逆に損失となったとすれば、購入金額の400円が損失となります。

予測通りとならなかったとき
購入額400円
損失400円

FXは想定外の値動きによりロスカットされたり、上手くトレンドに乗って大きく利益になることもよくあります。
取引時間に制限がありませんので、よほどしっかりルールを作って取引しないかぎり、決済するまで正確な利益は分かりません。

対してバイナリーオプションは、購入時点で利益と損失が分かる、明快な取引ルールとなっているのが特徴です。

バイナリーオプションのメリット

「6つ」のメリット
  • FXよりも少額から始められる
  • 取引ルールが分かりやすい
  • 変動が少なくても収益化できる
  • 取引をスタートした時点で損失額がはっきりしている
  • 取引期限に制限があるため、ズルズルと損失が膨らむことがない
  • FXでは挑戦しにくい通貨ペアでも手軽に購入できる

バイナリーオプションは、少額から始められるのが第一のメリットです。
1,000通貨から取引できるFXと比べても、少ない初期費用で始められます。

そして取引期間に縛りがあることによって、取引ルールが明快で分かりやすいことが挙げられます。

FXには成行注文、指値注文、逆指値注文、OCO注文、IFD注文、IFO注文など色々な注文方法があり、スリッページを制限したり、あらかじめ注文を予約しておいたり、日時を指定したりと、多彩な発注を行える反面、すべてを使いこなすにはルールを理解する必要があります。

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FXの注文方法を解説!

これに対してバイナリーオプションは「購入」したら、「途中で売却 or 判定時刻まで待つ」と分かりやすい取引ルールとなっています。

FXでは、どの通貨ペアをどんなタイミングでエントリー(新規注文)、イグジット(決済注文)するかは個人の裁量で大きく差が出てきます。
取引期間は自分自身で決められる自由度が高いぶん、とくに短期売買では力量の差が明確に出てきます。

しかしバイナリーオプションは最長で2時間ないし3時間の取引で、購入時に利益と損失がはっきりしています。
ですからFXほど売買タイミングに神経質になることはありません。

損失額は購入時に決まっており、取引の期限が制限されていることで、FXのように含み損が拡大してしまうリスクがないこともバイナリーオプションのメリットです。

またFXといえば、初心者は米ドル/円から始めるのがスタンダードだと思いますが、ほかのクロス円やマイナー通貨は米ドル/円よりも変動が大きく、米ドル/円は安定した値動きをしやすい性質の通貨ペアであることが要因です。

しかしバイナリーオプションなら、値幅の大小に関わらず利益を狙うことができ、購入額・利益・損失が明確です。

そのため、普段FXでは取引しないドルストレートやポンド/円などの通貨ペアでも、大きなトレンドが出ていたら積極的にチャレンジしやすい魅力を備えているのです。

バイナリーオプションのデメリット

「5つ」のデメリット
  • 決済タイミングは自分で決めることができない
  • 値動きが大きくても、利益額は購入時に固定されている
  • 予測が外れたら資金は全額が損失となる
  • たくさん取引できる反面、FX以上に損失を重ねてしまうリスクもある
  • 分析を怠ったら、ギャンブル的な売買となりやすい可能性がある

バイナリーオプションは取引期限が定まっているので、決済のタイミングは任意で決めることができません。

またどんなに値動きが大きくても、利益は購入時に固定されています。

相場に大きなトレンドが発生しているとき、効率的に利益を狙える点についてはFXの方に軍配が上がります。
またFXでは強制ロスカットとなれば元本の多くを失いますが、仮に含み損を抱えたとしても、その後に相場が転換したら利益を狙うチャンスが再び到来します。

しかしバイナリーオプションは予測が外れたら、そのまま購入額の全額が損失で確定します。

FXは取引機会を待ちながらトレードを行いますが、バイナリーオプションは回号ごとのトレードですから、取引で損失を重ねるほど、FX以上に損失を重ねる可能性があることも否めません。

FX、バイナリーオプションではファンダメンタル分析、テクニカル分析を行って売買することは共通です。

2〜3時間の取引で利益か損失かが決まりますから、分析を怠って熱くなったらギャンブル的な売買となり得ます。

マーケットニュースを読みつつ、チャートで相場の動向をしっかりと捉えて取引を行っていきましょう。

FXとバイナリーオプションどちらを選ぶ?

FX、バイナリーオプションぞれぞれにメリット・デメリットがありますので、どちらが一概に優れているというものでもありません。

そのときの相場の状況に合わせて、組み合わせて使うこともできますので、それぞれの違いをしっかりと把握して売買に生かすことが大切です。

FXとバイナリーオプションを組み合わせることで、バイナリーオプションをFXのリスクヘッジとして活用することもできます。
併用例は、以下ページで解説しています。

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バイナリーオプションのリスクヘッジ活用術
GMO外貨「オプトレ!」

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オプトレ!はGMOインターネットグループのFX会社、GMO外貨のバイナリーオプションです。

1口あたりの金額は40円~990円で取引でき、通貨ペアごとに毎営業日11回開催されています。
特徴としては、業界最多の8通貨ペアを提供していることで、1日の取引チャンスが多い点です。

また他社の判定期間は2分に対し、オプトレ!の判定期間は60秒なので、購入・途中売却をギリギリまで検討できます。

さらにレンジオプションは、国内唯一となる独自機能「ワイドレンジ」により測範囲を調整できることも強みです。

柔軟なシステムで取引するなら、オプトレ!がイチオシです。

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GMOクリック証券「外為オプション」

GMOクリック証券|バイナリーオプション国内取引シェア10年連続No.1

バイナリーオプションでもっとも有名なのが、GMOクリック証券の外為オプションです。
もちろん安心の国内企業で金融庁認可済みサービスなので、海外系と異なり入出金で心配する必要もありません。

FX通貨ペアのほか、日経225やNYダウなど株価指数銘柄をバイナリーオプションで取引できるのも、GMOクリック証券の特徴です。

取引システムはとにかくシンプルで分かりやすい、明快さが魅力。操作に戸惑うことなく、最小1,000未満で、円高か円安か予測する取引ができます。
それでいて高機能スマホツールなので、スマホで高度なチャート分析をするなら外為オプションがオススメです。

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トレイダーズ証券「みんなのオプション」

みんなのオプション|1,000円未満でできる投資

みんなのオプションは、初心者にも使いやすい取引システムなので、迷うことなく売買できます。

1Lotあたり50円〜990円で購入でき、購入自体はわずか3ステップで、スピーディーにかんたんに行えます。

定番のラダーオプションに加えて、一定の範囲内・範囲外を予測するレンジオプションに対応していることもポイントです。

取引ツールはスマホやタブレットに最適化されているので、場所を選ぶことなくバイナリーオプションができます。

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