純国産の「一目均衡表」は世界標準のチャート分析指標!

テクニカル指標・トレンド系

こちらのページでは、一目均衡表の見方・使い方について解説していきます。

 

一目均衡表は、一目山人というペンネームで活動していた、株式評論家の細田悟一氏によって考案されました。

この日本生まれの一目均衡表は、海外でも「ICHIMOKU」の名で知られるほど有名であり、チャート分析の定番とも言うべきテクニカル指標です。

一目均衡表は、時間の概念を重視したチャート

「相場は、買い方と売り方の均衡が崩れた方向に動く。」

と唱えた一目山人ですが、将来の値動きは時間の経過によって影響を受ける、という時間論がこの指標の根底にあります。

これは「日柄」という考え方のことで、「今のトレンドならいつ頃が買いどきなのか?」という判断にあたってチャート分析に表したのが、この一目均衡表なのです。

そのため、チャートの未来に描かれた線を売買の判断材料にできるというのも、一般的なテクニカル指標と大きく異なる特徴があります。

 

一目均衡表は、プロのアナリストも信用度が高い指標として注目されていますので、しっかりと基本的な見方を身につけて、分析力を上げていきましょう!

一目均衡表を構成する"5つの線"と"雲"

一目均衡表は5つの線によって描かれています。

  • 基準線(紫色)=過去26日間の(高値+安値)÷2
  • 転換線(緑色)=過去9日間の(高値+安値)÷2
  • 先行スパン1(水色)=(基準線+転換線)÷2を、26日間先行させた線
  • 先行スパン2(グレー色)=(52日間の高値+52日間の安値)÷2を、26日間先行させた線
  • 遅行スパン(ピンク色)=当日の終値を26日遅行させた線

参考チャート:外為どっとコム[ユーロ/円 日足 2014年8月〜2015年8月頃のデータ]

一目均衡表

一目均衡表は、過去の日数は当日も含んでいるため、その日の価格も反映されるのがポイントで、遅行スパン以外は終値ではなく実際の高値と安値が利用されています。

 

一目均衡表の足種は?

通常、どのような期間の足でも利用することができますが、一目山人自身は、日足のみで利用すべきであると唱えていますので、日足を基本として分析を行なっていくといいでしょう!

はじめに、一目均衡表を構成する5つの線について説明していきます。

基準線と転換線は、過去の高値・安値の平均値

まず基準線(過去26日)と転換線(過去9日)について見ていきましょう。

基準線・転換線

移動平均線は「過去の終値の平均値」ですが、この2つの線は「一定期間の高値と安値の中間値」となります。

ほかのテクニカル指標ではあまり使われていない、9や26、また52という数字は、波動論を研究して開発され、一目均衡表では重要な期間であるとされています。

そのため、他の指標のように設定を変えて利用されることはプロトレーダーであってもほとんどありません。まずは初期パラメーターをいじらずに使っていきましょう。

初心者はまずは雲の見方から

先行スパン1(水色)先行スパン2(グレー色)で囲まれた部分を、「雲」と呼びます。

雲

先行スパン1、先行により雲は26日先まで表示されますが、一目均衡表のもっとも初歩的な見方として、サポート(下値抵抗帯)やレジスタンス(上値抵抗帯)として判断することができます。

雲はレートに先行して表示される

このとき、雲の厚さに注目してください。

雲が厚いときは強いサポート・レジスタンスとなることから、価格は雲を抜けにくく、トレンド反転となりにくいのが特徴です。

逆に雲が薄い時は、トレンドが一気に反転しやすい、不安定な相場であると言えます。

通常、レートが雲の中へ突入すると相場乱高下の前触れとなり、雲の中から外へ抜けると、トレンドが加速しやすい傾向があります。

 

また、先行スパン1と先行スパン2が交差する「雲のねじれ」も重要なポイントです。

先行スパンの変化日

雲がねじれてクロスしたところを「先行スパンの変化日」と言い、相場反転やトレンド加速の節目、すなわち相場転換点の目安となります。レートが変化日のあたりを通過するときは注意するようにしましょう。

 

「一目均衡表は線の数が多くて見にくいな。」という方も、このように「雲」だけでトレンドの強弱と反転のポイントを探ることができます。

遅行スパンについて

遅行スパンは、単純に当日の終値を26日間前に表示させたものです。

一目山人自身は、この指標において遅行スパンがもっとも重要な線であると見なしていたようです。

遅行スパン

この遅行スパンでは、トレンド転換の判断に利用ができ、見方はいたって単純で難しく考える必要はありません。

(当日から26日前の)レートよりも遅行スパンが上にあれば上昇トレンド、遅行スパンが下にあれば下降トレンドとして判断することができます。

そして、レートと遅行スパンが交互に上下を繰り返してもみ合っていれば、レンジ相場と判断することができます。

一目均衡表のさまざまな見方と具体的な使い方!

一目均衡表を使って相場を分析する、4つの方法をご紹介します。

基準線と転換線で、トレンドの傾向を判断する

まずは、基準線と転換線を使って、トレンドの傾向や強さを見る方法です。

どちらの線も「過去の高値と安値の合計の平均値」となるため、傾き加減で直近のトレンド判断に利用ができます。

  • 基準線(転換線)が横ばい = 高値と安値に変化がない = レンジ相場
  • 基準線(転換線)の向きが上向き = 高値更新 or 下値切り上げ = 上昇トレンド
  • 基準線(転換線)の向きが下向き = 安値更新 or 高値切り下げ = 下降トレンド

また、基準線と転換線がどちらも右肩上がりなら買いシグナル、基準線と転換線がどちらも右肩下がりなら売りシグナルといった風に、両方の線が同時に一方方向に推移すれば、より鮮明な売買のシグナルとして見ることもできます。

 

そして一目均衡表では、基準線と転換線を移動平均線のような役割として機能させることができます。

これに、転換線を短期線、基準線を長期線として、ゴールデンクロス・デッドクロスを応用していきましょう。

転換線が基準線を上抜いたら、買いサイン。(均衡の好転)

転換線が基準線を下抜いたら、売りサイン。(均衡の逆転)

遅行スパンとレートのクロスを見る

一目均衡表を駆使するトレーダーには、この遅行スパンを重要視する方も多くいます。

この遅行スパンを使った売買シグナルは、逆張りの使い方もできますが、基本的には順張りで臨む戦略となります。

遅行スパンが26日前のレートを上抜いた時は、上昇に転換すると判断して買いサイン。(遅行の好転)

遅行スパンが26日前のレートを下抜いた時は下降に転換すると判断して売りサイン。(遅行の逆転)

トレンドの出てきた方向にエントリーしますので、ボリンジャーバンドを併用して、2σや3σの上抜け・下抜けやバンドの拡大に注目するのも一つの手法です。

強い買いサインは "三役好転"

一目均衡表では、以下の3つのシグナルが重なったとき、もっとも強い売買サインとなります。

① 転換線が基準線を上抜くこと(均衡の好転)

② 遅行スパンがレートを上抜くこと(遅行の好転)

③ ①、②に加えて、レートが雲を上抜くこと(三役好転)

①、②に加えて、レートが雲を上抜いてすべての条件を満たせば、三役好転となって、一目均衡表の中では最大の買いサインとなります。

 

三役好転

こちらは米ドル/円・日足のローソク足チャートで、過去に三役好転が出来上がった時の動きです。

転換線と基準線のゴールデンクロスのあと、遅行スパンが上向きとなり雲をかすかに抜けたのとほぼ同時に、レートも雲を上に抜いたときの様子です。

値動きにはさまざまな要因がありますが、レートはその後、約121円 → 約125円と大きく推移したのが分かりますね。

 

三役好転の位置関係をまとめると、このようになります。

【基準線 < 転換線】【レート < 遅行スパン】【雲 < レート】

強い売りサインは "三役逆転"

三役好転とは反対に、強い売りサインとなるのが、三役逆転です。

① 転換線が基準線を下抜くこと(均衡の逆転)

② 遅行スパンがレートを下抜くこと(遅行の逆転)

③ ①、②に加えて、レートが雲を下抜くこと(三役逆転)

 

三役逆転

こちらは、ユーロ/円で三役逆転がきれいに出現したときのチャートです。

デッドクロス → 遅行スパンがレートを下に抜く → レートが雲を下に抜く

という順番でシグナルが発生した形となります。

 

転換線と基準線とのクロスが、買いサイン・売りサインとして、3つのサインの中で一番最初に知らせてくれるシグナルとなります。

早めにエントリーポイントを探るなら、この部分に注目して見ていくようにしましょう。

 

三役逆転の位置関係をまとめると、このようになります。

【基準線 > 転換線】【レート > 遅行スパン】【雲 > レート】

一目均衡表の注意点は?

三役好転・三役逆転は、大きなトレンドが形成されたあとに売買サインが発生するため、数あるテクニカル指標の中でも、信頼度は高いとされています。

そのためダマシが少なくなりやすいのですが、売買サインの発生が遅れがちなことから、エントリーポイントとしては遅くなる場合もあります。

長期的なトレードや大きな変動の後には有効的ですが、より早いエントリーポイントを見るには、三役好転(逆転)のうちの2つのサインで、ダマシがあることを理解した上で早めにエントリーするか、オシレーター系指標の併用で早めのポイントを探る必要があります。

一目均衡表をMT4で使う

MT4は全FX業者共通で、最初から一目均衡表が使えるようになっています。

 

ただここで1点、注意点があります。

MT4にデフォルトでインストールされている一目均衡表は、当日の価格が含まれていません。

そのため、一般的な一目均衡表に比べると、遅行スパンが1本分過去に表示されてしまいます。(先行スパンは、1本分未来に表示されてしまいます。)

 

一目均衡表は極めて高度仕組みを持つテクニカル指標で、特に遅行スパンは重要度が高いとされていることから、出来る限りオリジナルの設定で分析することが好ましいです。

 

FXトレード・フィナンシャル(FXTF)では、このズレを手直ししたインジケーター「修正版一目均衡表(FXTF-Ichimoku)」が初期設定で用意されています。

MT4で本格的な分析をしたい方は、FXトレード・フィナンシャルのMT4がおすすめです。

【まとめ】一目均衡表の売買サインなど

基本的な使い方をまとめました。

一目均衡表の基本

レートが雲より上にあればサポート、雲より下にあればレジスタンス。 抵抗力の強弱は雲の厚みで判断ができる。

雲のねじれは相場転換の目安になる。

一目均衡表の買いサイン

転換線が基準線を上抜いたら、買いサイン。

基準線が上向けば買いサイン。

遅行スパンがローソク足を上抜いたら、買いサイン。

基準線 < 転換線、レート < 遅行線、雲 < レート が揃って三役好転。

一目均衡表の売りサイン

転換線が基準線を下抜いたら、売りサイン。

基準線が下向けば売りサイン。

遅行線がローソク足を下抜いたら、売りサイン。

基準線 > 転換線、レート > 遅行線、雲 > レート が揃って三役逆転。

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