FXをインターバンクオーダー(市場オーダー/メガオーダー)で勝つ!利用可能なツール【まとめ】

プロも使う「インターバンクオーダーの使い手」となって、FX勝利の道を進もう!

ゼロサム・ゲームのFXでは、他人の損失が自分の利益となります。インターバンクのメガオーダーを知ると、ストップロスを狙った戦略も可能となります。

インターバンクオーダーで転機となる価格を知る

まず投資の世界では、顧客の取引動向を知るにあたり、どのくらいの数量で取引されているかを示す「板情報(いたじょうほう)」が重宝されています。

株では当たり前となる板情報ですが、実はFXとなると話が変わってきます。
国内株式であれば、東証などの取引所の上場銘柄がトレードの対象となります。この際に、取引所取引(取引所を介した取引)では取引量の把握ができることで、板情報を閲覧できる仕組みです。

対してFXは世界中でグローバルに取引されていて、通貨ペアひとつをとっても株式1銘柄とは比にならないほど、外国為替市場は取引量が多いです。
そして通常のFXでは「相対取引」という仕組みで、全世界すべての取引量を把握するのは難しいと言えるのが現状です。

しかし一部のFX業者では、自社の板情報としてオープンオーダーやオープンポジションが公開されています。

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このFX業者の注文情報以上に取引数量が多いことで注目されているのが、インターバンク市場のオーダー状況(インターバンクオーダー、市場オーダー)やメガオーダーです。

両者の違いは以下です。

  • FX業者のオープンオーダー、オープンポジション:個人トレーダーの注文状況
  • インターバンクオーダー:機関投資家などプロトレーダーの注文状況

もちろん個人投資家の注文状況もあなどれません。
しかしプロの注文量というのは桁違いにボリュームが多いです。そのため、インターバンクオーダーに注目していくと、相場の判断に役立てることができるのです。

市場オーダーとは?

市場オーダーは、※インターバンクマーケットのオーダー状況のことです。

業界人は「インターバンクオーダー」や「オーダー状況」などとも呼んでいますが、これらも基本的には市場オーダーのことを指しています。

TRADER'S WEB FXの市場オーダー※インターバンクマーケット(銀行間取引)とは、銀行や証券会社など限られた金融機関同士の取引のことです。
いわゆる、個人投資家の注文をFX業者がまとめて銀行に注文する市場が、インターバンクマーケットです。

このインターバンクマーケットではかなりの取引量なので、注文の多いプライスラインは支持線・抵抗線に見立てることができます。
厚めのストップロスを抜けると、大きく動くこともしばしば起こります。

市場オーダーとは別で、ときどきインターネットやFXのメルマガでは「○○億円の大口注文が入っている」と公開されていることもあります。
こういった情報はブルームバーグの会員向けとして公開されたりしますが、機関投資家向けのサービスであり、月々数十万円掛かりますので現実的ではありません。

しかし市場オーダーを見ることで、同様の大きな注文状況を把握するのに役立てられるのです。

メガオーダーとは?

メガオーダーは、機関投資家の大口注文の状況を表します。
TRADER’S WEB FXでは、機関投資家の大口注文だけをピックアップして更新が行われています。

市場オーダーと比べると同じようなプライスラインが表示されがちなので、おそらく機関投資家によるメガオーダーも市場オーダーに含まれているはずです。

無料でオーダー情報をチェックできるWebサイト/アプリ

インターバンクオーダーはそう多くは出回っておりません。

金融情報を提供するDZHフィナンシャルリサーチ社の「TRADER’S WEB FX」および、配信ニュースの「FXi24」が主な情報源となります。

TRADER’S WEB FX

  1. 市場オーダー
  2. メガオーダー(大口注文)

TRADER’S WEB FXでは「市場オーダー」と「メガオーダー」、2種類のオーダー状況を確認することができます。

市場オーダーでは5通貨ペアのうち、米ドル/円とユーロ/米ドルは無料で閲覧ができます。

市場オーダー
米ドル/円ユーロ/米ドルユーロ/円豪ドル/米ドルポンド/米ドル
無料無料有料有料有料
メガオーダー
米ドル/円ユーロ/米ドルユーロ/円
有料有料有料

TRADER’S WEB FXで全ての情報を見るには、月額2,200円(税込)の有料サービスにお申込みをする必要があります。

しかし、後述する配信ニュースの「FXi24」なら無料で閲覧が可能です。

市場オーダー情報が見れるスマホアプリ「FX ORDER」

TRADER’S WEB FXのインターバンクオーダーを閲覧できるアプリとして「FX ORDER」がリリースされています。
iPhoneアプリ、Androidアプリどちらも対応しています。

スマホアプリ「FX ORDER」の市場オーダー

PC版と同じく、市場オーダーの米ドル/円とユーロ/米ドルは無料で閲覧ができます。

このほかFX ORDERでは大きなトレンドを判断できる「IMMポジション」を見ることも可能です。
IMMポジションについては、こちらの記事でご紹介しています。

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オーダー情報の見方

オーダー情報は注文状況に応じて、以下の文言で表示されます。

それぞれのオーダー情報の見方をご紹介します。

売り(売り厚め)

重要度の目安
売り
売り厚め

「売り」はそのプライス水準に売りオーダーが入っている状態です。
上値に売りオーダーがあれば、上昇の勢いが抑制される可能性があります。つまりレジスタンスラインの目安となります。

「売り厚め」は「売り」よりもまとまったオーダーが入っている状態です。

買い(買い厚め)

重要度の目安
買い
買い厚め

「買い」はそのプライス水準に買いオーダーが入っている状態です。
下値に買いオーダーがあれば、下落の勢いが抑制される可能性があります。つまりサポートラインの目安となります。

「買い厚め」は「買い」よりもまとまったオーダーが入っている状態です。

まれに、セミオフィシャルの買い(売り)と配信されることもありますが、これは機関投資家の買い(売り)のことです。

割り込むとストップロス売り

重要度の目安
割り込むとストップロス売り

そのプライス水準にストップロス(損切り)の売りオーダーが入っている状態です。
この水準を下抜けるとストップロスの売りを巻き込んで、下落幅が広がる可能性があります。
ロング(買い)ポジション保有時は注意しましょう。

超えるとストップロス買い

重要度の目安
超えるとストップロス買い

そのプライス水準にストップロス(損切り)の買いオーダーが入っている状態です。
この水準を上抜けるとストップロスの買いを巻き込んで、上昇幅が広がる可能性があります。
ショート(売り)ポジション保有時は注意しましょう。

断続的にストップロス売り

重要度の目安
断続的にストップロス売り

そのプライス水準を下抜けてくると、断続的にストップロスの売りオーダーが並んでいる状態です。
ストップロスの売りを次々と巻き込みながら下落が見込まれることから、下落幅が拡大する可能性があります。

断続的にオーダーが入っていますので、支持線(サポートライン)ではなく「支持帯」といったイメージです。 ロング(買い)ポジション保有時は注意しましょう。

断続的にストップロス買い

重要度の目安
断続的にストップロス買い

そのプライス水準を上抜けてくると、断続的にストップロスの買いオーダーが並んでいる状態です。
ストップロスの買いを次々と巻き込みながら上昇が見込まれることから、上昇幅が拡大する可能性があります。

断続的にオーダーが入っていますので、抵抗線(レジスタンスライン)ではなく「抵抗帯」といったイメージです。 ショート(売り)ポジション保有時は注意しましょう。

OP NYカット

重要度の目安
OP NYカット

OP(オプション)NY(ニューヨーク)カットとは、ニューヨーク市場で行われる通貨オプションのカットオフタイム(権利行使の締め切り時間)のことです。 日本時間の24:00(夏時間は23:00)にカットオフが行われます。

例えば「110.00円 OP8日NYカット大きめ」なら、8日の24:00に110円で権利行使となる大きな売買がある、という認識で良いです。
NYカットタイムまでは方向感がなく、レートはオプションの買い手と売り手の思惑によりOP価格に近づく傾向があります。

カットオフタイム前後には、オプションのポジション調整のために相場が大きく動くこともあります。
NYカット後は方向性を持った動きへと活性化しやすいのが特徴です。

なおNYオプションカットのオプション価格には「大きめ」などの表現が用いられますが、大きめの記載がある価格ほど近づきやすい性質があります。

※オプション数量表現の目安→大きめ:10億通貨単位以上、非常に大きめ:20億通貨単位以上、極めて大きめ:30億通貨単位以上。

オプション(OP)バリア観測

重要度の目安
オプション(OP)バリア観測

オプションバリアが設定されている状態です。

オプションバリア(=オプショントリガーともいう)とは、オプション取引のバリアオプションにおいて、オプションの発生や消滅が起こる条件となる価格のことです。

OP設定水準の手前では、防戦の売買、つまり買いと売りの攻防が繰り広げられている状態となります。
OPバリアが観測されれば、上昇(下落)の抑制要因となります。
ただし、一回OP水準に到達すると、ストップロスを巻き込んで上昇(下落)が一気に進みやすい傾向があります。

市場オーダーと類似していますが、オプションバリアから相場のポジションの偏りを見るのに役立てることができます。

ダブル・ノータッチ(DNT)OP

重要度の目安
ダブル・ノータッチ(DNT)OP

DNTとは、相場が設定された一定の範囲内(レンジ)に収まれば、OPの買い手は利益を得ることができる取引のことです。
別名レンジ・バイナリーともいいます。
その期間でレンジを外れると、OPの買い手の権利は消滅します。
反対に、この範囲内で相場が膠着(こうちゃく)すれば、買い手は支払ったオプション料(プレミアム)に対して数倍の利益を手にすることができます。

例えば「110.00 – 115.00円 ダブル・ノータッチ(DNT)OP」であれば、レートがレンジの上下に近づくと、このOPの損益を巡って防戦買い・防戦売りが繰り広げられます。
レンジを突破してOP権利が消滅が消滅となれば、ストップロスを巻き込んで上昇(下落)が一気に進みやすい傾向があります。

 

インターバンクオーダーの見方に関しては、以下Yahooファイナンスの回答も参考になると思いますので、チェックしてみてください。

FXi24でオーダー情報を閲覧できるFX業者

DZHフィナンシャルリサーチはWEBとスマホアプリのほかに、各FX業者に配信サービス「FXi24」として情報提供を行っています。

通常では有料となるサービスですが、FX業者で口座開設すれば無料で市場オーダー、メガオーダーどちらも複数通貨ペアで閲覧できるのでおすすめです!

FXi24以外のマーケットニュースではMarket Win24でもオーダー情報を知ることができますが、情報の精細さにおいてはFXi24がおすすめです。複数ベンダーのプライスラインを見比べてみるのもいいでしょう。

それでは各社の対応状況を一覧でチェックしてみましょう。

※グローバルインフォ株式会社(GI24)の情報提供サービス事業がDZHフィナンシャルリサーチへ引き継ぎとなり、「GI24」と「FX-Wave」が統合されて「FXi24」となりました。もともとFX-Waveで配信されていたインターバンクオーダーは、現在FXi24でも配信されています。

マーケットニュースはログインしなければ閲覧できませんので、事前に口座開設しておき、取引できる環境を整えておきましょう。

またFXi24が配信されている業者はいくつかありますが、外為オンラインならメール配信もできます。
外為オンラインで口座開設した方はログイン後、「マーケットニュース」→「Fx-Waveメール配信サービス」と進んでお申し込みすればメール配信が可能です。

チャートにオーダー情報を水平線で描こう!

オーダー情報の見方が分かったら、チャートに水平線で描いていきましょう。
ただ線を引くだけだと分からなくなってしまうので、「買い厚め」などとコメントもチャートに残していきましょう。
配信ニュースだけだとパッとしないですが、オーダー情報をチャートに描画すると直感的にテクニカル分析しやすいです。

こちらは2017年12月22日、日中のチャートです。
113.50を2度上抜けするも、権利行使前のNYカット大きめのオプションに挟まれて、方向性のない値動きであることが確認できますね。
断続的な買いも機能していたことが分かります。

MT4にオーダー状況を描画した例

もちろんオーダー状況だけではなく、直近n日の高値・安値や、100.00円、105.00円などのキリ番(キリのいい価格、=ラウンドナンバー、ダブルオー)フィボナッチ、ピボット、一目均衡表の雲も意識されやすいので、水平線で描いてみてもいいでしょう。
そして、短期〜長期移動平均線などのテクニカル分析と合わせて相場予測をしていくようにしてください。

MT4インジケーター「オーダーランナー」

MT4をお使いの方なら、オーダーライナー(販売額:税込9,980円)というインジケーターもあります。

MT4インジケーター オーダーライナー

こちらはFXi24(DZHフィナンシャルリサーチ)のオーダー情報を、MT4チャート上に自動でライン表示してくれるツールです。
一本一本ラインを描画する手間を省けますので、描画頻度の多い方は導入してみても良いと思います。

オーダー情報を使って、売買戦略を練ること

まずオーダー情報が有効となるのはデイトレードです。

注文状況というのは刻一刻と変化しますので、中長期的な相場の判断材料には全く向きません。
また、相場に方向性がないときの方が、オーダー情報が生きています。

例えば、NYダウや日経平均につられて米ドル/円も追従するような相場のときは、オーダー情報よりも相場のトレンドに乗るのが得策ですよね。

相場に明確な材料があるときはオーダー情報は気にせず、テクニカル分析主体でトレンド追従を意識するのが好ましいでしょう。

戦略例① プライスの反転と加速のせめぎ合いに注目

「厚めの買い・割り込むとストップロス売り混在」

例えば、上記のような表示となれば、売りと買いが攻防していてストップロスも溜まっていることを表します。

重要なサポレジで、プライスの反転と加速のせめぎ合いのときに現れたりしますね。
厚めのストップロスが溜まったところは、ストップ狩りを狙う人たちにとって絶好のチャンスです。

その地点を抜けると、投機筋による機械的な大口オーダーによって大きく加速することもよくあります。
そう多くは現れませんので、出現したらチャンスの可能性があると捉えてもいいでしょう。

こういった場面では、トレンドのある方向に乗って事前に注文を出しておいたり、突破した方向に乗っかって高勝率を狙うやり方があります。

戦略例② オーダーを元にシナリオを組み立てる

オーダー情報を元にどのような戦略で挑むのか、あらかじめ組み立てておきましょう。

売買戦略の一例として、以下のようなやり方があります。

  • 買い厚め、売り厚めの前に逆張りを仕掛けるのではなく、トレンドの反転・加速を確認してから売買する。
  • 断続的な売り・買いに近づいたらエントリーか、ポジションがあれば決済する。断続的な売り・買いを抜けたらエントリーか、ポジションが含み損なら損切りする。
  • 割り込むとストップロス売り、超えたらストップロス買いの加速した方向に乗ってエントリーする。
  • オーダーを突破したら、次のターゲットオーダー直前で利益確定するか、そのまま保有するか検討する。

FXでなかなか損切りできない方は、オーダー情報を参考にすると、どのレートで損切りするかの判断に役立つのでおすすめです。

まとめ

西原宏一さんなど有名トレーダーも、オーダー情報をしっかり意識しています。

皆さんもこういった節目となる価格帯に注目して、トレードに役立てていきましょう。

こういったオーダー情報というのは、あらかじめ発注されている新規の指値注文・逆指値注文やストップロスであって、成行注文は含まれていないことは理解しておいてください。

オーダー情報があるからといって必ずしもその通りに動く訳ではなく、確実なものではありません。
あくまでも目安として使うようにしてみてください。

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