【異業者両建て】スワップ狙いのサヤ取り手法の戦略とリスクについて

スワップサヤ取り手法

古くからあるFXの売買手法に「サヤ取り」というものがあります。

具体的なサヤ取りのやり方や注意点について解説します。

 

サヤ取り手法とは?

「裁定取引」や「アービトラージ」とも呼ばれるサヤ取り。

サヤ(鞘)とは、相場の世界ではある価格と価格の差額のことをいいます。

 

つまりサヤ取りとは、直接的な価格変動の影響を受けない「価格差」を狙った売買手法です。

FXには買値と売値に差額として「スプレッド」がありますよね。FX会社は非営利企業ではありませんから、顧客から売買手数料としてスプレッドをサヤ取りしているのです。

サヤ取りを狙う手法は3つある

FXのサヤ取りには、スプレッド差を狙う手法と、相関性のある異通貨ペアで為替差益を狙う手法、スワップポイントの差を狙う3つの手法があります。

異業者間のスプレッド差による、ストップ刈りを狙う手法(非推奨)

近年ではレートずらし、俗に言う「ストップ刈り」という、顧客のポジションを意図的に刈るという話はあまり聞かなくなってきました。

スプレッド差を狙うというのは、A社のレートがストップ刈りで大きく下落しているときに買い、反対にポジションをB社で保有して両建てするやり方です。

ただしストップ刈りといっても長時間続きませんし、わずかな利幅を狙う手法となりますので、大口でスキャルピングする必要があります。

資金力と経験の投資家でなければこういった取引はできませんので、あまり現実的ではありません。

まず何よりも、不正な取引と判断されれば確実に「口座凍結」され、二度とそのFX会社では取引ができなくなりますので、このやり方はおすすめしません。

相関性のある異通貨ペアの為替差益を狙う手法

これは、連動性の高い2つの通貨ペアを両建てして、その差益を狙うやり方です。

 

詳しくは、以下の記事でご紹介しています。

異業者間のスワップ差を狙う、スワップサヤ取り手法

FXのスワップポイントには「買いスワップ」と「売りスワップ」がありますよね。

スワップサヤ取り手法とは、両建てして為替変動によるリスクを減らし、2つのFX業者のスワップ差を狙ったやり方です。

 

スワップポイントは各社ごとにが異なりますが、買いスワップが高い業者で「買いポジション」を持ち、売りスワップが安い業者で「売りポジション」を持ちます。

スワップサヤ取りの例(1lotあたり)
FX会社 豪ドル円
売りスワップ
豪ドル円
買いスワップ
A社 -40円 +43円
B社 -45円 +45円
C社 -99円 +75円
D社 -80円 +50円

 

ざっくり表すと、以下の計算で利益の算出ができます。

買いスワップ − 売りスワップ − スプレッド = 利益

 

例えば、豪ドル/円を1万通貨ずつ、A社で売りポジション、C社で買いポジションを持つとします。

1日のスワップは、70 − 45 = +35円です。

これを1ヶ月、1年に換算すると、

※豪ドル円のスワップは0.7銭、2社合計で140円で試算。

 

  • 35円 ×  30日  = 1,050円 − 140円 =      910円(1ヶ月)
  • 35円 × 365日 = 12,775円 − 140円 = 12,635円(1年)

 

1豪ドル85円のとき、超安全にレバレッジ1倍で取引するとしたら、85万円、2社合計で190万円が必要になります。

レバレッジ1倍なら約15円の変動に耐えられ、年間利回りは約0.67%です。

仮に28万円×2=56万円から始めて、レバレッジ3倍としても約27円の変動まで耐えられますし、この場合の年間利回りはおおよそ2%となります。

スワップサヤ取りの戦略とリスク

スワップポイントは業者によって差異はありますが、通貨ペア毎のスワップポイントを決定する大きな要因が2国間の(政策)金利差です。

異業者両建てというのは、極端にリスクを抑えてより安全に利益を追求していこう、というものです。

ですから、取引する通貨ペア同士は、スワップ差が多いほど有利に働くため、スワップ差の大きい会社同士を選ぶことと、二国間の政策金利の推移に注目していくことがポイントです。

 

また「買い」「売り」両方のポジションを持ちますので、スプレッドが狭いFX業者を選び、中〜長期的に買いポジションが含み益となる相場のときにエントリーするのが、ベストなタイミングです。

そして、ロスカットされては元も子もありませんので、余裕のある証拠金維持率にして、想定する為替レートの変動に十分耐えられる低レバレッジで取引に臨むようにしましょう。

あらかじめ大きな為替変動が予想されているときは、事前に手仕舞いしておく対策も検討することが大切です。

異業者両建てに向いているFX会社は?

両建てする通貨ペアの各スワップとスプレッドを見て、事前にどのくらいコストがかかるかチェックしておくと、気持ちに余裕をもつことができます。

詳しい内容はこちらのページでご確認ください。

 

気になる疑問や便利なTipsなど


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