FXのメジャー通貨とマイナー通貨、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説!

FXには実に数多くの通貨ペアがありますが、大きくメジャー通貨とマイナー通貨に分類されます。

メジャー通貨でとマイナー通貨には大きな違いがあります。

これを理解せずに取引してしまうと、意図せず大きな損失を抱えてしまう過ちを犯してしまう要因になりがちです。

ですから取引をスタートする前に、通貨自体の特性を頭の中に叩き込んでおく必要があります。

それではメジャー通貨ペアとマイナー通貨の特徴から、メリット、デメリットについて解説します。

メジャー通貨とマイナー通貨の区切り

FXで取引ができる通貨は実に多様で、さまざまな通貨で売買をすることができます。

メジャー通貨は取引量が多い主要8通貨のことを指しており、それ以外の通貨は全てマイナー通貨となります。

メジャー通貨とマイナー通貨

このうち、基軸通貨の米ドルとユーロ、円の3通貨は外国為替市場での取引量が極めて多いことから、三大メジャー通貨と呼ばれています。

メジャー通貨とマイナー通貨は何で分けられているかというと、国の知名度や経済力ではなく、外国為替の世界でどれくらい取引されているかが基準となっているんですね。

例えば、経済力のある中国を例にしましょう。

中国の通貨である人民元には、中国本土の居住者により国内市場(上海外国為替市場)で取引されるオンショア人民元(CNY)、香港やシンガポールなど中国本土外の居住者により国外市場で取引されるオフショア人民元(CNH)があります。

オンショア人民元は私たち日本人など、中国から見た海外の投資家は投資することができません。

中国は経済大国であるものの、人民元は完全に国際化していないことで、外国為替の世界では流動性が低い通貨となります。

このようにFXでは、外国為替市場(インターバンク市場)における取引量(流動性)によってメジャー通貨、マイナー通貨と分けて呼ばれているのです。

メジャー通貨の特徴について

メジャー通貨はメジャーカレンシー(Major Currency)とも呼ばれています。

メジャー通貨の特徴は、その流動性の高さにあります。
流動性が高いということは、多くの金額が流通している通貨ほど、相場で値動きが安定することを表します。

通貨ペアごとの流動性のイメージ

メジャー通貨は流動性の高さにより売買の不成立が起こりにくいことから、三大メジャー通貨の組み合わせによる通貨ペアは、他の通貨ペアよりも狭いスプレッドで提供されています。

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三大メジャー通貨の特徴

三大メジャー通貨では、ユーロ/米ドルの取引量が圧倒的に多いです。

次いで米ドル/円の取引量が多いですが、実はユーロ/円はというと、世界的にはそこまで取引されている通貨ペアではありません。

為替の中心は米ドルであり、取引量が多い通貨ペアの上位はドルストレートが多くを占めています。

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そしてFXでは取引量が多い通貨ほど、売買したい人のニーズがあることを指すため、ユーロ/米ドルと米ドル/円には以下の特徴があります。

  • 値動きが安定しやすいため、初心者でも取引しやすい
  • 流動性が高いことで、テクニカル分析が効きやすい

つまりこれからFXを始めようと考えている方にとって、この2つが最適な通貨ペアとなります。

クロス円など米ドル、ユーロ以外の通貨の特徴

メジャー通貨のうち、ポンドは投機的な売買が多く、荒い値動きをする特徴があることからも、「殺人通貨」の異名があります。

豪ドルやNZドルは、少ない証拠金で取引でき、資源国通貨の特性によってある程度為替の値動きもあることで、日本人トレーダーからは高い人気を誇っています。
こういったポンド/円や豪ドル/円、NZドル/円は、大きな変動を好む中級者以上のトレーダーに人気があります。

カナダはアメリカと陸続きの国ですが、経済的にも結び付きが強いこともあり、カナダドルは米ドルと相関性が見られています。
つまりカナダドル/円は米ドル/円と相関しやすく、また資源国通貨の側面もあるため原油など資源価格の影響を受けやすい特徴があります。

永世中立国のスイスですが、国としても安定していることから、大きく他の通貨が売られるような局面のときは「有事のスイスフラン買い」といって買われやすい傾向があります。
一般に値動きとしては、欧州通貨だけあってユーロとの相関傾向があります。

スプレッドが狭く、情報量が多いメジャー通貨は、FX取引の主流です。

FXの世界はメジャー通貨に関わらず、米ドル中心、次にユーロ、続いて日本円なのです。
例えば、「米ドルが大きく売られたら、リスク回避でユーロが買われる」ように、まずは二通貨の相関関係に注目してみてください。

マイナー通貨の特徴とメリットは?

マイナー通貨はマイナーカレンシー(Minor Currency)とも呼ばれていますが、マイナー通貨の特徴も見ていきましょう。

マイナー通貨のメリット
  • 価格変動が大きいので、上手く取引すれば短期的に大きな利益を狙える
  • 金利が高い

マイナー通貨最大の特徴は、値動きが激しいことです。

メジャー通貨通貨に比べて通貨の供給量が少ないことから、レートは乱高下する動きをしやすいのです。

値動きとしては、大きく下がったかと思えば、またすぐに元の水準に戻ったりします。
売買のタイミングを上手に見極めることができれば、そのぶん大きな利益にすることもできるという訳です。

ただし値動きが激しいのは、すべてのマイナー通貨ではありません。
ドルベッグ制により米ドルの値動きに連動しやすいアジア圏のマイナー通貨(人民元、香港ドル、シンガポールドル)や、ユーロペッグ制によるデンマーククローネなどは変動幅が抑えられていますので、相場は大きな乱高下になりにくい特徴があります。

そして、高金利であることもマイナー通貨のメリットとなります。

トルコなどの新興国は、政策金利を高くして外国からお金を集める政策を行なっています。
トルコリラのスワップポイントは、高金利で知られているメキシコペソ、南アフリカランドよりも高い水準です。
スワップ狙いの取引はこういった高金利通貨と、円や米ドルなど低金利の通貨を組み合わせて売買します。

マイナー通貨で売買をするなら、あらかじめ損切り注文を忘れずに入れて、しっかりと価格変動リスクに備えておくようにしてください。

マイナー通貨のデメリットに注意しよう

マイナー通貨のデメリット
  • 流動性が低い
  • スプレッドがやや広い
  • 値動きが激しいことによるリスク
  • 情報量が少ない

メリットとして挙げた値動きの激しさは、逆にいうとマイナー通貨のデメリットとなります。

FXは買い手と売り手がいて取引が成立しますが、マイナー通貨は流動性の低さにより「買いたいときに買えなかったり、売りたいときに売れない、取引の不成立」が起こりやすいのです。
これが流動性の低さによるリスクです。
具体的には、値動きが激しい局面で注文しても弾かれて約定しなかったり、発注レートが滑って注文したレートより不利なレートで約定したりします。

こういった流動性の低さをカバーすべく、マイナー通貨は全体的にスプレッドが広い傾向です。
ただし近年はトルコリラ/円やメキシコペソ/円の取引需要の増加や、業者間の競争激化により、スプレッドはかなり狭い水準となってきています。

なおあまりにもマイナーな通貨となると、メジャー通貨に比べると情報量は少ないので、価格変動に影響を与える大きな出来事があっても、気づくのが遅れて決済タイミングを誤ってしまうことも考えられます。

マイナー通貨は通貨発行国の地政学的リスクだけではなく、メジャー通貨の影響を大きく受けてレートは推移します。
そのため、たとえマイナー通貨の取引であっても、米ドルやユーロなど主要なメジャー通貨の動向にも注目する必要があるのです。

FXを始めたばかりの方がさまざまな通貨の値動きを見ていくのは、けっこう手間がかかってしまいますよね。
このように、これらのデメリットやリスクを熟知した上で、マイナー通貨は取引をする必要があることも理解しておきましょう。

こうしたマイナー通貨ペアは、みんなのFXや外為どっとコムが多くの通貨ペアを取り扱っています。

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初心者は “三大メジャー通貨” から始めよう

ユーロ、米ドル、円のイメージ

米ドル、ユーロ、円が三大メジャー通貨と紹介しましたが、世界で一番取引されている通貨ペアが「ユーロ/米ドル」です。
ユーロ/米ドルは、米ドルに次いで取引量の多いユーロとの組み合わせなので、変動が少なく安定している特徴があります。

流動性の高さによって、ユーロ/米ドルはテクニカル分析が効きやすいメリットもあります。

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そして私たち日本人にとっては、情報の多いアメリカのドルとのペアで馴染みのある「米ドル/円」は、これからFXを始めたい人におすすめの通貨ペアです。
ユーロ/米ドル同様、数ある通貨ペアのなかでも変動が少ないので、初心者の方に向いています。

「ユーロ/円」は米ドル/円よりも値動きの変動があり、またマーケット情報も多いことから人気の通貨ペアです。
米ドル/円の取引に慣れてから挑戦するのもいいですね。

これからFXに挑戦するなら、最初は三大メジャー通貨の組み合わせから選ぶようにしましょう!

さまざまな通貨ペアで取引できるFX業者

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スプレッドは業界最狭水準であり、約定率も高いので、デイトレードなど短期売買から中期売買にも向いています。
ほとんどの通貨ペアが1,000通貨に対応しているため、少額からスタートが可能です。

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