テクニカル分析とファンダメンタルズ分析、結局どっちがいい?双方のポイントと比率を解説!

FXの分析手法には大きく、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析があります。

これからFXを始めたいと考えている方にとって、どちらの手法を使い、どのくらい理解すればいいのか悩ましいかも知れません。

それぞれの分析方法の違いや特徴とともに、ビギナーがこれから分析していくための着目ポイントについて解説します。

なおこちらのページでは具体的なテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析の手法を分かりやすさにこだわって解説していますが、それぞれの本質を具体的に、より詳しく理解したい方は、下記ページも合わせてご参照ください。

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テクニカル分析とファンダメンタルズ分析

チャートの値動きで分析するテクニカル分析と、ニュースや経済指標で分析するファンダメンタルズ分析

それぞれの分析手法をかんたんにいうと、テクニカル分析は「チャート」で行う分析、それ以外のニュースや経済指標、金利など「為替に関する情報」で行う分析がファンダメンタルズ分析となります。

テクニカル分析とは

テクニカル分析は、チャートにテクニカル指標を表示させて、過去の値動きの傾向をもとに将来の値動きを予測するチャート分析手法です。

通常のSMA(5、20、90)
参考チャート:FXプライム byGMO

テクニカル分析では過去の値動きをベースとして分析を行うため、短期的な予想から長期的な予想まで幅広い分析に役立ちます。

FX会社ごとに利用できるテクニカル指標はそれぞれ異なりますが、主要なテクニカル指標は、ほとんどのFX会社で利用することができます。
テクニカル指標の種類は非常に多く、国内外で数100種類ありますが、基本的な見方さえわかれば、決して難しくありません。

なおテクニカル指標では移動平均線が有名ですが、メジャーで有名なテクニカル指標を使うのがおすすめです。
多くの人が同一テクニカル指標を使うほど、効用は薄れるとする考え方もありますが、多くの人が同一テクニカル指標でその転換を捉えるほど、その通りに動きやすい性質もあるからです。

多くのテクニカル指標が示すシグナルは、確実なものではありません。
オシレーター系テクニカル指標には「ダマシ」と呼ばれる、売買のサイン通りに動かないこともあります。

テクニカル指標はトレンド系とオシレーター系など複数組み合わせて、それぞれの得意、不得意を補いながら分析していくようにしましょう。

またローソク足ひとつから値動きを見極めていくのも、立派なテクニカル分析です。

プライスアクション酒田五法チャートパターン分析トレンドライン分析など、一口にテクニカル分析といっても実に幅広く存在します。

テクニカル分析の重要なポイント
  • 過去の重要な価格は、現在の価格に影響を与える。
  • 未来への期待も、現在の価格に影響を与える。

そもそもテクニカル分析というのは、過去の実績と未来への期待値で見極めていくもので、これにファンダメンタルズ要因が加わって為替は動いていきます。

チャート分析の基礎は、こちらのカテゴリーを参考にどうぞ。

ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析は、金利や経済指標、各国の経済動向などで値動きの先行きを予測する分析手法です。

ファンダメンタルズ要因となる要人発言や経済指標発表のイメージ
ファンダメンタルズ要因のイメージ
政策金利と為替の相関性
金利で為替の方向性を見極める例

さまざまなファンダメンタルズ(経済の基礎的な条件)が絡み合って、それぞれの国の為替レートはおおまかな方向性を持って動いていきますので、中期〜長期的な予測に役立ちます。

ファンダメンタルズ要因にはさまざまな構成要素がありますが、とくに影響を与えるのが以下です。

ファンダメンタルズ要因の例
  • 金融政策(とくに政策金利の変更)
  • 経済指標による、景気の動向
  • 有事(戦争や紛争、内戦、災害など)
  • 要人発言(各国政府など重要人物の発言)
  • 経済に関わるさまざまなニュース
  • 石油価格、金価格の変動
  • 各国の総選挙
  • 株式市場の動向
  • 大企業のM&A

ファンダメンタルズ要因はそのときどきで変化しますが、米中の対立、コロナウイルスの収束が現在、世界的にも大きなテーマとなっていますね。

コロナショックによって主要国の政策金利が著しく下がり、それに伴ってスワップポイントの付与も減少傾向にあります。

このほか金利の例を出すとすれば、米ドル相場への影響度の高さから注目されている「米国10年債券利回り」があります。
米国10年債券利回りが上昇すれば、米ドル/円も連動して上昇しやすい傾向があり、水準でいえば「3%」が非常に注目されています。

米10年債券利回りのチャート

画像取得元:Investing.com|アメリカ 10年債券利回り
↑こちらのサイトでは、無料で米10年債券利回りの短期チャートが見られます。

このように、FXにはスワップポイントの変動要因となる政策金利以外にも、値動きに影響を与える国債の金利動向に注目してみてください。
こういった動向を追っていくのも、立派なファンダメンタルズ分析となります。

また、ファンダメンタルズ要因の代表格となるのが「経済指標」です。
雇用統計をはじめ、経済指標発表時のタイミングとなると、その指標の結果しだいで大きく為替レートも変動します。

こおほかファンダメンタルズ的要素には、重要な人物による発言やニュース、戦争や内戦、石油価格や選挙の結果など、挙げたらキリがないぐらいさまざまな要素があります。
近年では前安部総理の就任後の発言により、日本円が円安方向へ推移したことも記憶に新しいですね。

為替相場の中心は米ドルですが、米大統領の発言は現時点でもっとも値動きに大きく影響を与える要因となっています。
ツイッターで要人や有名投資家をフォローするのもいいでしょう。

このように、さまざまな要因が重なって為替レートは日々変動していきます。
どちらか一方を重要視するのではなく、ファンダメンタルズ分析で大まかな値動きのイメージを作りながら、テクニカル分析でストーリーを組み立てるようにするといいでしょう。

 

各国の経済指標は、こちらのカテゴリーを参考にどうぞ。

どちらの分析が大切なのか

「テクニカル7割、ファンダメンタルズ3割」という言葉があります。

確かにテクニカルを重視するトレーダーは多いです。しかし「テクニカル10割」ではなくファンダメンタルズも意識することで、より多角的に相場判断を行っていけるようになります。

ただFXは他の金融商品と異なり、レバレッジを効かせることができ、売り注文からも売買できるメリットがあります。
そのため、投機的に短期間で利益に結び付けられる可能性があるため、テクニカル分析が重要だと考える方も多いです。

なぜならテクニカル分析は短期売買ほど重視されており、ファンダメンタルズ分析は中長期の方向性に大きな影響を与えるからです。

どちらか一方のみを極めればいいということではなく、両方ともFXの分析において非常に重要です。

もしも、それぞれどれくらいの比率がいいのか考えるなら、スイングトレードを半々の5:5で考え、取引期間が短くなるならテクニカル分析をより重視し、取引期間が長くなるならファンダメンタルズ分析をより重視してみてもいいでしょう。

短期的な売買タイミングはテクニカル分析、経済指標、ニュースヘッドラインに注目しつつ、長期的な方向性は金利や経済動向から読み取っていくように、双方を組み合わせてFX取引を行っていくのがスタンダードだといえます。

また以下記事でテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析の本格的なやり方をまとめましたので、合わせてご参考にしてみてください。

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