【成行・指値・逆指値】FXの基本的な注文方法を解説!

FXのもっとも基本な注文方法は「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3種類です。

3つの注文を使い分けできるようになれば、相場に合わせた臨機応変な売買が可能となります。

またFXにはOCO注文、IFD注文、IFDO注文(IFO注文)などもあります。
これらは指値注文と逆指値注文を組み合わせた注文方法ですから、基本さえ身に付ければ、こういった複合注文を使いこなすこともかんたんです。

それでは、成行注文、指値注文、逆指値注文それぞれの注文方法の仕組みと、具体的な使い方を解説します。

今すぐに注文したいときは成行注文

「今がチャンスだ!すぐに注文しよう!」
このように今のタイミングで「すぐに新規注文や決済注文をしたい。」ときに成行注文を使います。

ふと出先でレートかチャートを見たとき、ちょうどエントリータイミングだったときは成行注文を使ったりします。

成行注文の特徴として、価格を指定せずに発注するため、すぐに注文が成立する点にあります。
※注文が成立することを約定(やくじょう)といいます。

成行注文
成行注文の例

1ドル100円のときに、今がチャンスと思い成行注文で買い注文をしました。
10銭スリッページして、100円10銭で買いを入れることができました。

FXはタイムリーにレートが変動する投資です。

成行注文は価格を指定せずに注文しますので、「注文時のレート」と「約定するレート」に差が生じます。
この注文レートと約定レートがずれることを、スリッページといいます。
※スリップ、滑るとも呼ばれています。

発注レートと約定レートのズレをスリッページという
スリッページの例

スリッページは、大きくレートが変動しているときほど大きくなりやすく、有利・不利どちらにスリッページするかは約定するまでわかりません。

ただしスリッページをコントロールすることは可能です。

スリッページの設定方法

どのFX会社でも共通ですが、成行注文で発注するとき注文画面に「許容スリッページ」という項目があります。

「許容スリッページを10pips以内」と設定して成行注文した場合、レートが変動して注文条件に合わなければ、注文が弾かれて再注文を求められる仕組みです。
そのため、許容スリッページの値を小さくしすぎると注文が通りにくくなってしまいます。

ここぞという場面で成行注文をするなら、許容スリッページを設定しないか、値を大きくするようにしてください。

あらかじめ有利な価格で注文しておく指値注文

「現在のレートよりも安く買いたい、高く売りたい。」
こんなときは指値注文が便利です。

指値注文は、現在のレートよりも有利な価格を指定してあらかじめ発注しておく注文方法です。

成行注文はすぐエントリーしたいときに使いますが、指値注文はあらかじめチャートを見て、「ここまで下がったら買いたい」「ここまで上がったら売りたい」と、事前に戦略を練って発注したいときに役立つ注文です。

新規・買いの指値注文

買い指値

買いの指値注文は、「現在レートよりも下の価格」で注文を出しておくやり方です。

買い指値注文
買いの指値注文の例

現在レートを100円50銭として、これから上昇すると予想したとき、もう少しレートが下がったところで1ロット注文したいと考えたケースです。

買いの指値注文を100円で入れておき、レートが下がったので指値注文が執行されました。

その後、102円で売りの指値注文を入れておいたところ、想定通りレートは上昇して決済されました。(200pips、2万円の利益)

仮に、現在のレート(現在値)のときに新規の成行注文を買いで発注すると、100円50銭で約定します。
決済レートも同じと102円とすれば利益は150pips(1万5千円)ですので、成行注文よりも指値注文が有利な結果となります。

新規・売りの指値注文

売り指値

売りから入るときも仕組みは同じです。
売りの指値注文は、「現在レートよりも上の価格」で、あらかじめ注文を出しておくやり方です。

売り指値注文
売りの指値注文の例

現在レートを101円50銭として、これから下落すると予想したとき、もう少しレートが上がったところで1ロット注文したいと考えます。

102円で売りの指値注文を入れたあと、レートの上昇により先ほど入れた新規の指値注文が執行され、ポジションを保有できました。

その後、100円まで下落すれば相場はもみ合うと考え、100円に決済の指値注文を入れます。

予想通りレートは下落し、保有ポジションは100円で決済となりました。

このように、「買い」「売り」どちらからエントリーしても、現在レートよりも有利な価格で注文しておく、というのが指値注文なのです。

指値注文は約定されないこともある!

指値注文の注意点は、約定されないこともある点です。

いくら現在よりも有利なレートだからといって、あまりにも離れた位置にしてしまうと、なかなか注文が執行されません。
指値注文は、離れすぎない適度なレートで注文を出すようにするのが吉です。

ただし、指値注文は期限(当日まで・今週中・日時指定・無期限)を決めて注文が行えます。

中期〜長期的な目線で取引したいのでしたら、ある程度離れた位置で注文しておいても問題ないでしょう。

主に損切りに使う逆指値注文

逆指値注文は、別名でストップ注文とも呼ばれていて、損失を抑えるために使われている注文方法です。

現在価格よりも有利なレートで発注する指値注文に対して、逆指値注文は「現在レートよりも不利な価格」で注文を出しておくのが特徴です。

決済・買いの逆指値注文

買い逆指値

決済で買いの逆指値注文を使うのは、売りポジションを保有しているときです。

このようなケースでは損切り目的で使います。

買い逆指値注文で決済して損切り
決済・買いの逆指値注文の例 ①損切り

102円のときに新規で売り注文をしましたが、思惑が外れて現在のレートは100円です。

これ以上大きく下落したら、許容できる損失ラインを超えてしまいますので、あらかじめ損切りをセットします。

買いの逆指値注文を99円にして注文しました。

 

逆指値注文は損切りだけではなく、利益が出ていて「最低限ここまでの利益を確保しておきたい。」ときにも使えます。

買い逆指値注文で決済して利益確定
決済・買いの逆指値注文の例 ②利益確定

103円のときに新規売り注文をして、今のレートは98円です。

現在は含み益が出ているが、下値が重く大きく反転する可能性があるので、最低限の利益を守っておくことにします。

買いの逆指値注文を102円で注文したあと、レートが上がったので400pipsの利益となりました。

上記ケースの場合、レートが下落して含み益が大きくなったら、決済の逆指値注文は執行されませんので、この注文をキャンセルして、新たに決済の買い注文を入れることも可能です。

また指値注文と同様、期限を決めて発注することもできます。

決済・売りの逆指値注文

売り逆指値

決済で売りの逆指値注文を使うのは、買いポジションを保有しているときです。

買いポジションの損切りには、売りで逆指値注文を使います。

売り逆指値注文で決済して損切り
決済・売りの逆指値注文の例 ①損切り

102円のとき、新規で買い注文をしたが、思惑が外れて現在のレートは100円です。

これ以上の下落はマイナスが拡大してしまうため、損切りすることにします。

最終損切りラインを定めて、売りの逆指値注文を99円で注文しました。

 

先ほどと同じく、売りでの利益確定にも使えます。

売り逆指値注文で決済して利益確定
決済・売りの逆指値注文の例 ②利益確定

98円のときに買い注文をして、今のレートは103円です。現在は含み益だけど、今後の値動きが読めないので最低限のプラス分を守っておくことにします。

売りの逆指値注文を102円で注文したあと、レートが下がったので400pipsの利益となりました。

このように、決済の逆指値注文は「含み損ならあらかじめ損切り」、または「含み益ならあらかじめ利益確定」の2パターンで活用ができます。

新規逆指値はトレンド狙いの順張り戦略に!

「なぜわざわざ今よりも不利なレートで注文するの?」と感じる方もいらっしゃるかも知れません。

新規注文で逆指値を使うのは、「ここの壁を抜けたら、さらに上昇(下落)しそうだ!」と順張りで考えるときです。

新規・買いの逆指値注文

レンジや保ち合いで、「レジスタンスラインを上抜けしたら大きく上昇しそうだ。」と予想するときは買いの逆指値を使います。

実際のチャートで見るとわかりやすいです。

新規の買い逆指値注文で順張り狙い
参考チャート:[米ドル/円 日足 2016年3月〜2016年11月末のデータ]

新規・売りの逆指値注文

「サポートラインを下抜けしたら大きく下落しそうだ。」と予想するときには、売りの逆指値を使います。

新規の売り逆指値注文で順張り狙い
参考チャート:[ユーロ/米ドル 日足 2016年3月〜2016年11月末のデータ]

このように、トレンドラインを使った順張りには、新規で逆指値注文を仕掛ける戦略が生きてきます。

指値/逆指値注文【まとめ】

最後にわかりやすく、指値注文と逆指値注文それぞれの「買い」「売り」のイメージを図でまとめておきます。

指値注文と逆指値注文の違い

現在レートを起点として、オレンジ色の部分が注文ポイントです。

新規注文の場合
  • 買いの指値注文→押し目買い狙いの手法
  • 売りの指値注文→戻り売り狙いの手法
  • 買い/売りの逆指値注文→ラインブレーク狙いの手法
決済注文の場合
  • 決済の買い/売りの逆指値注文→必ず損切りに使う

スイングトレードなど中長期のトレードであれば、エントリー後に含み益が発生したら「下落を予想するなら、買いの逆指値」「上昇を予想するなら、売りの逆指値」を入れておくといいでしょう。

そして相場の動きに合わせて注文価格を随時変更し、確実に含み益を掴みながら取引を進めるやり方がおすすめです。

指値/逆指値ベースの注文は注文取り消し・注文変更が可能

成行注文、ストリーミング注文は発注した段階ですぐに約定するため、注文の取り消し(キャンセル)を行うことはできません。

対して指値注文、逆指値注文、OCO注文、IFD注文などの指値や逆指値をベースとした注文方法の場合、注文期限内であれば、新規注文でも決済注文でも、約定前なら注文を取り消したり、発注レートを変更することが可能です。

そのため『うっかり発注レートをミスしてしまった。』となっても焦ることはありません。

各社の取引ツールによっても異なりますが、「注文変更」「注文訂正」などから注文のキャンセルや発注レートの変更を行うことができます。

注文方法が多彩な会社はココ!

基本的な注文方法はどの業者でも用意されていますが、GMO外貨では業界最多水準の注文方法が用意されています。

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