マネックス証券には2つのFXサービスがあります。
- マネックス証券のFX口座「FX PLUS」
- マネックスFX
2022年7月11日 追記
マネックスFXは2022年5月14日(土)をもってサービス終了となり、マネックスFXの口座はマネックス証券のFX PLUSへと統合されました。
これから口座開設される方は、マネックス証券のFX PLUSをお申し込みください。
「FX PLUS」は多彩なサービスを展開するマネックス証券において、株式など数ある投資口座のうち、ひとつのサービスとして提供されています。
一方の「マネックスFX」は、FXサービスに特化したブランド的な位置付けで展開されています。
スペックを見ると似たサービスの印象を受けますが、実はそれぞれの口座には大きな違いがあります。
どちらのFX口座で始めるのがいいか悩んでいる方に向けて、違いをご紹介します。
FX PLUS、マネックスFXを基本スペックで比較!
まずは基本的なスペックを一覧で見ていきましょう。
マネックス証券 「FX PLUS」 | マネックスFX | |
取り扱い 通貨ペア | <共通> 16通貨ペア | |
取引時間 | <共通> | |
取引単位 | <共通> 1,000通貨単位 | |
取引手数料 | <共通> 無料 | |
最大レバレッジ の設定 | 不可(最大25倍) | 1倍/2倍/5倍/10倍/25倍 から選択可能 |
ロスカット基準 の設定 | 50%/60%/70%/100% から選択可能 | 30%/40%/50%/60%/ 70%/100%から選択可能 |
追証 | 証拠金維持率が100%以下 | レバレッジ設定で異なる 25倍設定:証拠金維持率が100%以下 10倍設定:証拠金維持率が40%以下 |
注文方法 | 11種類 オートレール注文対応 | 10種類 オートレール注文未対応 |
スプレッド | 原則固定(例外あり) | 発注数量により異なる (原則固定ではない) |
スワップポイント | <共通> | |
取引ツール (PC/スマホアプリ) | <共通> | |
サポートツール | トレードカルテFX | トータルコントロール |
こうしてみると、通貨ペア数、取引時間、取引単位、手数料無料、スワップポイントは共通です。
マネックスFXでは最大レバレッジの設定ができたり、両口座のロスカット基準や追証のルールで違いがあります。
また取引ツールはPC/スマホアプリともに共通仕様です。
決定的な違いとなるのが、「スプレッド」「オートレール注文」「損益ツール」の3点となります。
スプレッドはどう違う?
それではスプレッドの違いを見てみましょう。
FX PLUSのスプレッドは原則固定(例外あり)です。
対してマネックスFXは標準的なスプレッドで固定されたスプレッドではありません。
しかしながら下記スプレッドは2021/8/9~2021/9/3において、各通貨ペアで提示レート95%以上の配信実績に基づいたレートなので、限りなく原則固定に近い水準といえます。
通貨ペア名 | マネックス証券 FX PLUS | マネックスFX | ||
---|---|---|---|---|
1,000 ~ 10,000 | 11,000 ~ 1,000,000 | 1,001,000 ~ 2,000,000 | ||
米ドル/円 | 0.2〜0.9銭原則固定 | 0.2〜0.9銭 | 0.3銭 | 0.5銭 |
ユーロ/円 | 0.5~2.7銭原則固定 | 0.5~2.7銭 | 0.5銭 | 1.0銭 |
ポンド/円 | 1.3~3.3銭原則固定 | 1.3~3.3銭 | 0.6銭 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | 0.6銭原則固定 | 0.6銭 | 1.5銭 | 4.0銭 |
NZドル/円 | 1.5銭原則固定 | 1.5銭 | 1.3銭 | 2.0銭 |
スイスフラン/円 | 2.5銭原則固定 | 2.5銭 | 2.5銭 | 5.0銭 |
カナダドル/円 | 2.0銭原則固定 | 2.0銭 | 2.0銭 | 5.0銭 |
香港ドル/円 | 1.9銭原則固定 | 1.9銭 | 2.8銭 | 2.8銭 |
シンガポールドル/円 | 2.0銭原則固定 | 2.0銭 | 2.0銭 | 5.8銭 |
南アフリカランド/円 | 1.0銭原則固定 | 1.0銭 | 2.0銭 | 4.0銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips原則固定 | 0.3pips | 0.4pips | 1.0pips |
ポンド/米ドル | 0.8pips原則固定 | 0.8pips | 1.2pips | 4.0pips |
豪ドル/米ドル | 0.8pips原則固定 | 0.8pips | 1.0pips | 3.0pips |
トルコリラ/円 | 2.7銭原則固定 | 2.7銭 | 2.7銭 | 2.9銭 |
中国人民元/円 | 1.7銭原則固定 | 1.7銭 | 1.7銭 | 1.8銭 |
メキシコペソ/円 | 0.3銭原則固定 | 0.3銭 | 0.6銭 | 0.9銭 |
マネックスFXでは取引数量によってスプレッドが変化する仕組みです。
10,000通貨まではFX PLUS、マネックスFXともに共通ですが、マネックスFXは11,000通貨以上になるとスプレッドが広くなります。
FX PLUSなら11,000通貨以上の取引でもスプレッドが変わらないため、取引コストで選ぶならFX PLUSが断然有利です。
FX PLUSならオートレール注文を利用可能!
FX PLUSとマネックスFXで決定的な違いとなるのが、リピート機能により自動で利益を狙えるオートレール注文の有無です。
複数の注文を一度に発注でき、それを繰り返す仕組みです。
決済トレール注文によってトレンド相場で大きく利益を積み重ねられるため、他社のリピート系注文に比べるとトレンド相場向きの設計です。
オートレール注文が対応しているのはFX PLUSのみで、あいにくマネックスFXは対応していません。
損益ツールを比較
マネックスFXには「トータルコントロール」と呼ばれる損益管理ツールが用意されています。
これは口座全体の目標損益額、目標撤退額を設定すれば、その一定額に達したら全ポジションを自動で全決済する機能です。
全てのポジションを一括でコントロールすることから、トータルコントロールというサービス名なんですね。
FX PLUSにはこういった機能はありませんが、オートレール注文なら損失上限額を設定できるため、同じように損失額のコントロールが可能です。
一方でFX PLUSの強みが「トレードカルテFX」です。
これは人工知能(AI)が取引データを診断し、トレード技術の向上をサポートする機能です。


主な機能は以下。
- 現状のトレードデータを客観的に判断できる。
- 現在と同じトレードスタイルで、収益性の高い通貨ペアの提案。
- トレーディングにおけるクセの把握。(売買タイミングの早さや、チャートパターンの得意・不得意など)
- 現状のトレードスタイルに対し、目標とするトレードスタイルへの道しるべ。
トレードカルテFXは、売買スタイルの確立にあたりAIが提案してくれるFX PLUSならではの独自機能です。
おすすめはマネックス証券のFX PLUS
FXサービスの違いをここまで解説しましたが、サービス内容は類似しているものの、やはりおすすめなのは「FX PLUS」です。
比較するとスプレッド、オートレール注文、トレードカルテFXがとくに優れたポイントです。
とはいえ両方の口座を保有可能ですので、デイトレ用・スワップ運用などで口座を分けたい方は、それぞれ併用する使い方もできます。
日々進化し続けるFX業者のマネックス証券!
FX口座・FX PLUSはスペックが大幅に向上し、より低スプレッド&高スワップポイントになりました。
オートレールは、レンジ相場もトレンド相場もかんたん設定で、自動で利益の追求をしたい方向きの注文方法です。もちろん裁量取引(手動での売買)も行えます。
数多くの類似サービスがありますが、オートレールは低スプレッドで取引手数料は完全無料。またトレール注文がデフォルトでセットされるので、トレンド相場と相性がよく、高金利通貨の買い方向ならスワップポイントでの収益も狙えます。
低コストで裁量取引とリピート系注文をするなら、マネックス証券をご検討ください。