MT4やMT5で安定した環境で自動売買を行うには、信頼性が高くてコスパに優れたVPSを選ぶことが必須です。
このVPS選びにあたり、「VPSの価格」「仮想PCのスペック」を見極めて、自分に合ったサービスを選ばなければいけません。
そこで、MT4/MT5の自動売買に適したVPS「10サービス」を徹底比較しました。
各VPSの特徴や料金プランも詳しくまとめています。
おすすめのVPSもご紹介していますので、VPSサービスをお探しの方はぜひ当記事をお役立てください。
そもそもVPSとは?
VPS(Virtual Private Server, バーチャル・プライベート・サーバー)とは、「仮想専用サーバー」のことです。
VPSでは1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーが構築され、ユーザーごとに仮想サーバー割り当ててサービスが提供されます。
これにより共用サーバーとは異なり、ユーザー同士で干渉しないため、他ユーザーの利用が自身のパフォーマンスに影響となることは基本的にありません。
また共用サーバーと違い、メモリやCPUもOSの性能が確保されるため、自動売買のような負荷がかかる利用にも適しています。
サーバーには、1台の物理サーバーを複数人で使う共用サーバー(レンタルサーバー)と、1台の物理サーバーを丸ごと使う専用サーバーがあります。
VPSはこのちょうど中間に位置付けられるようなサービスで、双方のメリットを受けられることが特徴です。
MT4/MT5の自動売買でVPSを使う理由
自分が使っているPCでVPSを使わずに、通常の方法でMT4で自動売買を行うと、以下のデメリットがあります。
VPSを使わない場合
- 24時間自動売買するには、常にPCを起動する必要がある
- 稼働を続けるほど電気代が発生する
- 障害が発生してネット回線が途切れると、自動売買がストップしてしまう
- 外出時に自動売買の稼働・停止ができない
- MT4を使えるのは基本的にWindowsのみ
- EAを稼働するほどPCに負担がかかりやすい
こういったデメリットを解消できるのがVPSです。
VPSを使ったメリットを見ていきましょう。
VPSを使ってMT4で自動売買するメリット
- PCを稼働し続けることなく、24時間取引ができる
- 電気代のコストを抑えられる
- データセンターの回線を使うため、ネット回線が安定している
- リモートデスクトップ接続により、場所を選ぶことなく稼働・停止できる
- Windowsだけではなく、MacやスマートフォンでもMT4/MT5を操作できる
このようにVPSサービスを利用することで、場所や端末で限定されることなく、安定した環境で自動売買を行えます。
MT4/MT5での自動売買を効率的に進められるツールが、この「VPS」なのです。
FX自動売買向けVPSの選び方
自動売買に適したVPSを選ぶにあたり、重要な3つのポイントを解説します。
- VPSのスペック、パフォーマンス
- VPSの価格
- サービス提供業者のサポート体制、信頼性、安全性
それぞれ見ていきましょう。
VPSのスペック、パフォーマンス
VPSのスペックやパフォーマンスはトレードの成否に直結します。
パフォーマンスが安定しているほど、約定力にポジティブな影響を与えます。
どのくらいのEA(エキスパートアドバイザー)を稼働させるかによって、自身が必要とするスペックが異なってきます。
MT4/MT5でどんな自動売買を想定しているのか、各VPSサービスの性能、安定性、速度と照らし合わせて選ぶようにしてください。
VPSの価格
各VPSサービスでは、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応したプランが用意されています。
VPSの契約を考えているということは、すでにMT4を使った自動売買で利益を得ているトレーダーも多いでしょう。
利益と経費のバランスはもちろんのこと、月額費用、ディスク容量、CPUパワーなどを考慮して、コストパフォーマンスに優れたプランを選ぶことがポイントです。
サービス提供業者の選定基準
VPS提供業者のサポート体制や信頼性、安全性などの要素を考慮することで、自分に最適なサービスを見つける手助けとなります。
私は信頼性、安全性が高い業者を当記事に掲載していますので、とくに重視してほしいのがサポート体制です。
分からないことを電話で聞きたくて、サポートセンターの電話番号をホームページで検索したがすぐ見つからなかった経験はありませんか?
ホームページの目立つ位置に電話番号が掲載されていて、なおかつ1日のなかで電話サポート対応の時間帯が長いほど、もしトラブルになったとしても安心ですね。
初めてのVPSサービスを選ぶときは、サポート体制にも注目してみてください。
FX自動売買におすすめなVPS10サービスを一覧で比較
それではFX向けのVPSサービスを一覧でご覧ください。
各社それぞれ、MT4/MT4で自動売買できる最低ラインのスペック(メモリ=1GB以上、ディスク容量=SSD 50GB以上、CPU=2コア以上)で、なおかつ入門向けのプランでまとめています。
VPSサービス名 | プラン名 | 初期費用/ ライセンス料 | 月額料金 (税込み) | 合計 月額コスト (税込み) | メモリ | ディスク 容量(SSD) | CPU | サポート |
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シンクラウドデスクトップ for FX FX自動売買専用VPS | スタートアップ Windows 2GB ※1 | 無料/ 無料 | 1,625円 初月50%OFF | 1,625円 | 2GB | 150GB | 2コア | メール 電話 |
FX自動売買専用VPS | スタートアップ Ubuntu 2GB ※1 | 無料/ 無料 | 1,140円 初月50%OFF | 1,140円 | 2GB | 150GB | 2コア | メール 電話 |
FX自動売買専用VPS | スタートアップ 2GB | 無料/ 無料 | FXTF開設で 3ヶ月間実質 無料 | 3ヶ月間実質 無料 | 2GB | 60GB | 2コア | チャット メール 電話 24時間365日無償 |
ゴールド | 2,530円/ 無料 | 8,800円 | 11,330円 | 4GB | 100GB | 4コア | チャット メール 電話 |
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Win1 (1ヶ月契約) | 無料/ 無料 | 1,931円 | 1,931円 | 2GB 増量中 | 60GB | 2コア | チャット メール 電話 |
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Win1 (12ヶ月契約) | 無料/ 無料 | 1,587円 | 1,587円 | 2GB 増量中 | 60GB | 2コア | チャット メール 電話 |
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お試しプラン (3ヶ月契約) ※1 | 無料/ 無料 | 3,312円 10%OFF | 3,312円 | 2GB | 100GB | 2コア | メール 電話 |
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お試しプラン (12ヶ月契約) ※1 | 無料/ 無料 | 2,623円 20%OFF | 2,623円 | 2GB | 100GB | 2コア | メール 電話 |
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for Windows Server | 2GBプラン (1ヶ月契約) | 無料/ 月1,210円 | 2,200円 | 3,190円 | 2GB | 100GB | 3コア | チャット メール 電話 |
まとめトク (3ヶ月契約) | 無料/ 月990円 | 1,186円 | 2,176円 | 1GB | 100GB | 2コア | メール 電話 |
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for Windows Server | W1G (1ヶ月契約) | 無料/ 月1,100円 | 1,320円 | 2,420円 | 1GB | 50GB | 2コア | チャット メール 電話 |
for Windows Server | 1GB (1ヶ月契約) | 無料/ 月1,050円 | 902円 | 1,952円 | 1GB | 50GB | 2コア | チャット メール |
WS23-2Gプラン (1ヶ月契約) | 無料/ 月1,045円 | 2,530円 | 3,575円 | 2GB | 150GB | 4コア | チャット メール 電話 |
ライセンス料とは、新規契約時または契約更新時に発生するリモートデスクトップ接続ライセンス料金のことです。
通常は1ヶ月あたり1,000円程度の費用となっており、無料で提供する業者もあります。
CPUは頭脳、つまりコア数が多いほど処理速度が早くなります。
メモリはワークスペース、つまりメモリが多いほど多くの作業を同時に行うことができます。
ディスク容量は引き出し、つまりディスク容量が多いほど多くのデータを保存ができます。
メモリとMT4の稼働数の目安ですが、1GB〜1.5GBならMT4を1つ起動でき、2.5GB〜3GBならMT4を3つ稼働できるイメージです。
各社のVPSサービスを解説
シンクラウドデスクトップ for FX
シンクラウド株式会社が提供する「シンクラウドデスクトップ for FX」は、Xserver VPSをベースとしたFX自動売買専用のVPSです。
99.99%以上と高い稼働率を誇り、安定したサーバー環境によって安心してMT4/MT5で自動売買を行うことができます。
CPU、メモリの処理速度は他社と比較しても約2倍早いことから、MT4やMT5は高速に動作するパフォーマンスが実現されています。
これにより、約定速度も他社と比べると約1.4倍早い結果も出ています。
もちろんパソコン、スマートフォンなどどの端末からもアクセスできますので、環境に限定されることなく自動売買を行うことができます。
コストパフォマンスも優れており、毎月のリモートデスクトップ接続ライセンス料金が発生しない料金体系の明快さも魅力です。
キャンペーン中の今なら、月/1,140円〜とコストを抑えてお得にスタートできます。
低価格のハイスペックVPSならシンクラウドデスクトップ for FXをご検討ください。
国内最安のFX専用VPSサービスなら「シンクラウドデスクトップ for FX」
お名前.comデスクトップクラウド「FX自動売買専用VPS」
お名前.comデスクトップクラウドでは、FX自動売買専用VPSを提供しています。
リモートデスクトップ接続ライセンス料金は発生せず、4つのプランを1ヶ月または3ヶ月の更新期間で利用できます。
マイクロソフトが提供する「Microsoft Remote Desktop」をインストールすることで、Macやスマートフォンで使うことも可能です。
継続利用の場合、VPSの入門向けプランのなかで価格帯は平均的な水準となります。
しかしお名前.comデスクトップクラウドの魅力は、24時間365日無償で電話・メールサポートが対応している点にあります。
トラブルや不明点があったとき、なかなか電話サポートが見つからないサービスもありますが、お名前.comなら電話窓口でのご案内がスムーズです。
現在、お名前.comデスクトップクラウドではサーバー申し込み時にFXTFのMT4口座を新規開設すれば、6,000円のキャッシュバックが受け取れるキャンペーンを開催中です。
メモリ2GBのプランであれば、実質3ヶ月無料で利用できるキャンペーンとなっています。
まだFXTFのMT4口座を持っていない方、そして安心環境のVPSの利用を考えている方は、ぜひお名前.comデスクトップクラウドをご検討ください。
24時間365日、無償で電話サポートに対応!
使えるねっと「FX専用VPS」
使えるねっとが提供するFX専用VPSは、業界でも20年以上の運用実績があり、高い信頼性のある自動売買専用の仮想サーバーです。
1GB〜2GBのプランが用意されていないことから、他社に比べると料金プランは高くなっています。
しかしながら、数少ないFX専用のVPSということで今回はピックアップしています。
提供しているゴールドプランは4GB、プラチナプランは8GBのため複数のMT4を稼働したい方向けの設計です。
8:00〜17:00が電話サポートの対応時間となっており、親身なサポート体制が「使えるねっと」最大の魅力となっています。
安心と信頼のサポート体制なら、使えるねっと!
ABLENET VPS
ABLENET VPSは株式会社ケイアンドケイコーポレーションが提供するVPSサービスです。
1988年からホスティングサービスを提供する歴史ある同社ですが、VPS稼働率は99.99%と安定の環境が実現されています。
WindowsServerがインストール済でMT4/MT5での自動売買に最適なWindowsプランでは、メモリ増量キャンペーンを開催しています。
キャンペーン終了後もメモリ増量分はキャンペーン終了後も変わらず利用できます。
リモートデスクトップ接続ライセンス料を合算した料金体系は標準的といえますが、長期で契約するほどコストもお得になります。
ABLENET VPSは10日間無料でお試しできますので、お気軽に体験してみてください。
今なら10日間無料でお試しができます!
エックスサーバー「Xserver クラウドPC」
エックスサーバーでは2つのVPSサービスを提供しておりますが、よりおすすめなのが「Xserver クラウドPC」です。
99.99%以上の月間サーバー稼働率が保証されており、従来のSSDより最大約17倍も処理が高速なSSD「NVMe」が全プランに搭載されています。
CPU性能、メモリの処理速度、ディスクアクセス性能が高いハイスペックにより、MT4/MT5の自動売買にも最適な環境が整っています。
リモートデスクトップ接続ライセンス料金が発生せず、初回契約時/契約更新時ともに共通の料金となっており、明快な仕組みで低コストが魅力です。
今なら、3ヶ月以上のご契約で、初回のお支払い料金が最大20%OFFとなるお得なキャンペーンを開催しています。
電話サポートはHP上に電話番号が表示されており、サポート体制の透明性が高いこともポイントです。
ハイスペック・低価格で始めるならXserver クラウドPCで!
エックスサーバー「Xserver VPS」
同社の「Xserver クラウドPC」とは類似したサービスといえますが、非キャンペーン時の通常料金は若干こちらの「Xserver VPS」の方が安めです。
Xserver クラウドPCは最低3ヶ月の利用ですが、Xserver VPSは契約期間の期限に縛りがありません。
FXの自動売買向けとしては、XServer VPS for Windows Serverというサービスが提供されており、こちらのプランにリモートデスクトップ接続ライセンス料を加えた金額が月額料金となります。
もちろんエックスサーバーのサービスだけあってVPSは高性能で、処理性能は国内VPSで圧倒的No.1を誇るほどです。
性能とコスパで選ぶなら、XServer VPSで始めてみてはいかがでしょうか。
自由度の高いVPSをお探しの方におすすめ!
ConoHa for Windows Server
ConoHa for Windows ServerはGMOインターネットグループのVPSサービスです。
日本マーケティングリサーチ機構による調査では、「テレワーク利用者満足度No.1」を獲得した実績があります。
リモートデスクトップ接続ライセンス料金を合算しても、低コストでサービスを利用できることがConoHa for Windows Serverの魅力です。
気軽に1時間単位で使える「時間課金」、お得に使える長期利用割引サービス「まとめトク」があり、「まとめトク」なら利用期間に応じて最大10%OFFの費用を抑えられます。
GMOインターネットグループはサポート体制で高評価を得ており、スムーズにお問い合わせできるため、安心してスタートできるVPSサービスとなっています。
始めやすい料金とサポート体制ならConoHaで!
さくらのVPS for Windows Server
「さくらのVPS for Windows Server」は「さくらのVPS」にWindowsを搭載したサービスです。
全てのプランにSSDを搭載したハイパフォーマンスながらも、低価格が実現されています。
お支払いは月額(1ヶ月ごと)、年額(1年ごと)から選ぶことができ、年額ならよりコストを抑えることができます。
年額の1GBなら月/1,110円、リモートデスクトップ接続ライセンス料は月/1,100円のため、1ヶ月あたり2,210円でMT4/MT5の運用が可能です。
電話サポートは予約時間に折り返しの電話が来る「コールバック制」のため、忙しいなかで質問したい方はチャットかメールでお問い合わせしてみてください。
ハイパフォーマンスで低コストのVPS!
WebARENA Indigo for Windows Server
WebARENA IndigoはNTTPCコミュニケーションズが提供する、国内最安水準のVPSサービスです。
Windows環境を手軽に導入できる「WebARENA Indigo for Windows Server」も低コストが魅力です。
メモリ1GBなら月/902円、リモートデスクトップ接続は月/1,050円なので、最低1,952円からMT4/MT5で自動売買を行えます。
リーズナブルな価格が魅力のWebARENA Indigoですが、電話サポート窓口などを設けていないことで低コストが実現されています。
お問い合わせはチャットボットまたはメールに限定されますが、問題を自己解決できる方で低コストを望む方に適したサービスといえます。
毎月のコストをとにかく抑えたい方におすすめ!
Winserver 仮想デスクトップ
国内で20年以上ホスティングサービスを提供する、アシストアップ株式会社のVPSサービスがWinserver(ウィンサーバー)です。
Winserver 仮想デスクトップは1ヶ月/6ヶ月/12ヶ月の契約期間と、2GB〜64GBまで柔軟なプランが用意されています。
リモートデスクトップ接続ライセンス料として、別途で月/880円が発生します。
Winserverは当サイトの一覧表では高めの価格帯に見えますが、その分メモリ、SSDのディスク容量、CPUに余裕があるため、安定した自動売買の環境が魅力です。
Winserver 仮想デスクトップは、Windows環境のパフォーマンスを重視する方に向くサービスといえます。
パフォーマンス重視で自動売買したい方向き!
自分に合ったMT4業者を選ぶこともポイント!
当サイトではMT4を取り扱う業者も詳しく比較しています。
各社のMT4サービスを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。