ノックアウトオプションはどんな取引?
ノックアウトオプションはオプション取引の一種です。
オプション取引といえど、FXと同じ感覚で取引ができ、仕組み自体は難しくありません。
画期的なサービス内容により、今もっとも注目の金融商品といっても過言ではないほど人気を呼んでいます。
ノックアウトオプションの特徴
- 損失リスクは限定的で、利益は無限大!
- ノックアウト価格(損切りレート)を事前に決めて、損失はオプション料のみ。
- オプション料以上の損失は発生しない。
- 成行で注文し、指値(利食い)、逆指値(損切り)で決済が可能。
- ポジションの保有は最長で1年間まで。
- FXでおなじみの通貨ペアを用意。
仕組みの違いにより、FXよりも圧倒的に資金効率がよい!
FXの最大レバレッジは25倍ですが、1pips変動すると強制ロスカットになるため、実質25倍では取引できません。(ロスカット水準が100%の場合)
米ドル/円が110円のとき、FXでは1Lotあたりで必要な金額は44,000円となります。
1Lotのポジションを保有するとき、10pips未満の損失に耐えるには、45,000円が口座に必要となります。
同じ条件で50pips未満の損失に耐えるなら49,000円、100pips未満なら54,000円を元手として口座に用意しなければいけません。
見てのとおりノックアウトオプションは、注文に必要なオプション料そのものが損失額となる、分かりやすいシステムとなっています。
米ドル/円1Lotを110円で保有した場合のイメージFX:強制ロスカット KO:ノックアウト価格 (損失までの値幅) | 必要資金と 損失額 | ノックアウト オプション | FXの場合 |
---|
109円90銭 (10pips) | 口座資金 | 1,200円 | 45,000円 (レバレッジ24倍) |
損失額 | 1,200円 | 1,000円 |
109円50銭 (50pips) | 口座資金 | 5,200円 | 49,000円 (レバレッジ22倍) |
損失額 | 5,200円 | 5,000円 |
109円 (100pips) | 口座資金 | 10,200円 | 54,000円 (レバレッジ20倍) |
損失額 | 10,200円 | 10,000円 |
ノックアウトオプションでは、「ノックアウト価格」という最終撤退ラインを自分で設定したら、取引に必要なオプション料そのものが損失額となります。
ノックアウトオプションでは、実質10,000米ドルの取引をするのに、最小1,000円前後で取引できます。
FXと異なり、ノックアウトオプションにはレバレッジ自体の概念はありません。
仕組みは違いますが、これをFXに置き換えると「1,200円の資金で10,000米ドルの取引ができる」ため、実質のレバレッジはなんと「約1,000倍相当」となるのです。
海外FXよりも税制が有利!
オプション取引は取引期限がある金融商品です。
その仕組みをベースとしたノックアウトオプションは、あらかじめ強固なノックアウト価格でオプション料以上の損失を出しません。
そもそもノックアウトオプションとは、満期までにノックアウト価格に達すれば権利が消滅(つまりノックアウトのこと)する取引です。つまりトレーダー側に不利な条件が設定されていることから、オプションの購入額が安く済むカラクリです。
もともと日本国内のFXでは、顧客が証拠金以上の損失をしないためにレバレッジの規制が厳しくなってきた背景がありますが、ノックアウトオプションはこういった問題をクリアした設計となっています。
現状、レバレッジ規制がない海外FXで資金効率を求めるトレーダーも多く存在します。
しかしノックアウトオプションの高い資金効率とリスク管理によって、もはや海外FXを使う理由はないでしょう。
税制面を見ても、海外FXは総合課税で最大45%に対し、ノックアウトオプションはFXと同じ申告分離課税で20.315%ですので、利益を出しても税金を抑えることができます。
こういった理由で、海外FXから乗り換えるトレーダーが後を立たず、IG証券のノックアウトオプションが今注目を浴びています。
FOREX.com(フォレックス・ドットコム)は外資系ですが、国内事業者として金融庁が認可している信頼の業者ですので、安心して取引することができます。
ノックアウトオプションの仕組み
それではもっと詳しく、ノックアウトオプションの仕組みをご紹介します。
ノックアウトオプションでは、FXの通貨ペアが用意されています。
もし米ドル/円なら、実際に米ドルの現物を保有するわけではなく、為替レートを参照とした値動きで取引していきます。
画像引用元:FOREX.com新規で注文する前に必ず、「ノックアウト価格(=ノックアウトレベルとも言う)」を決定します。
FXではちょうど強制ロスカットにあたるイメージで、損切りレベルを自分で決めます。
またオプション料=最大損失額となります。
ノックアウト価格は、現在レートに近いほどオプション料は安くなります。
逆に現在レートから離れるほどオプション料は高くなります。
現在レートから最低数pips離した位置で注文もできますが、すぐにノックアウト価格に達してしまいやすいことも考えて決めましょう。
※ノックアウト価格は相場動向や銘柄によって異なります。
一度ノックアウト価格を決めて新規注文したら、その後はノックアウト価格は変更することができませんので、しっかり理解しておいてください。
FXとノックアウトオプションの違い
FXでは損失が膨らんでも、証拠金に余裕があればロスカットされません。
たとえ含み損が大きくなっても、1年半後に相場が転換し、含み損がなくなってから決済すれば利益になります。
しかしノックアウトオプションは「取引期限」「最大損失額」が明快です。
FXとノックアウトオプションの大きな違い
- ノックアウトオプションは最大1年間の期限がある。
- ノックアウト価格に達したら、必ず最大損失額が確定する。
新規注文する時期にもよりますが、銘柄ごとに取引期限の日時が決まってます。
例えば8月4日が取引期限の銘柄を新規注文したいなら、1ヶ月前の7月4日までに新規注文を完了させる必要があります。
つまりノックアウト価格に達せず、利食い・損切りをしない場合、ノックアウトオプションは最短1ヶ月〜最長1年間の取引となります。
このように商品自体による制限が、FXとの大きな違いです。
FXなら長期的に含み損を耐える戦略もできますが、ノックアウトオプションは最大1年以内にノックアウト価格へ達したら、最大損失が確定してしまいます。
そのため長期トレード向きの商品設計ではありません。
スキャルピング、デイトレード、また取引期限を見極めた最大数ヶ月のスイングトレードを行うことができます。
ノックアウト価格に達したら損失が確定
FXではスリッページによって証拠金以上の損失となってしまうケースもあります。
しかしFOREX.comの場合、ノックアウト価格に達したら、スリッページせずに決済されます。
いわゆる海外FXでいうところの「ゼロカット」と呼ばれるシステムに該当しますね。
なかにはノックアウト価格に達したら、ノックアウト・プレミアムという手数料を徴収する業者もあります。
しかしFOREX.comでは手数料は発生しません。
かかる取引手数料はスプレッドだけ、というコスト面の透明性もFOREX.comの魅力です。
指値・逆指値で利食い・損切りも可能
新規注文は成行注文に限定されますが、最初に注文するときに指値注文(利食い)、逆指値注文(損切り)を同時に発注することができます。
一度設定して発注したノックアウト価格は変更できませんが、新規発注後でも、決済の指値/逆指値が約定前なら自由に変更可能です。
例えば、想定どおりマーケットが上昇していけば、成行で反対売買を行って決済したり、指値をコツコツ引き上げて利益の最大化を狙ったり、逆指値も引き上げて損失を最小限に留めるトレードができます。
スワップポイントも発生する
FXと同じように、ノックアウトオプションでもスワップポイントの受け取り/支払いが発生します。
そのため受け取り側のポジションを保有することで、保有日数に応じてスワップポイントを受け取ることができます。
ノックアウトオプション自体が中長期の取引ではないため、スワップポイントを狙ったトレード向きではありませんが、保有ポジションの方向によっては、金利差益を得ることも可能です。
ノックアウトオプションについては、こちらの記事も合わせてどうぞ。
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ノックアウトオプションのよくあるご質問
オプション取引の一種で、為替の取引ができる金融商品です。
通貨ペア、上昇方向か下落方向、取引量、ノックアウトレベル(FXでいうロスカットライン)を選択することで、注文を行えます。
取引画面自体はFXと変わらないため、FX取引と同じ感覚で売買することができます。
1米ドル=100円のとき、1万ドル(100万円分)の取引をするのに最大レバレッジ25倍なら最小4万円で取引できるのがFXです。
対して、ノックアウトレベルに達したら強制的に証拠金が損失となる代わりに、
現在レートからノックアウトレベルまでのオプション料(最大損失額)を支払うことで1万ドルの取引ができるのが、ノックアウトオプションとなります。
FXのような証拠金取引ではありませんが、「厳格なロスカットルールのFX」といったイメージです。
つまり1米ドル=100円のときに上昇予想の場合、ノックアウトレベルが99円(100pips)なら、1万円のオプション料で1万ドルの取引をすることになります。予想に反して99円に達したら1万円が損失となります。予想通り上昇すれば、任意のタイミングで決済ができます。
主に3つのメリットがあります。
- FXのロスカットと異なり、ノックアウトレベルでの損切りは確実に保証されていますので、ショッキングな相場のときでもスリッページして損失が拡大することはありません。
- レバレッジの概念がないものの、FXのレバレッジに換算すると最大で実質1,000倍ほどと、資金効率よく利益を追求できます。
- FXと同じ取引ツールで注文でき、操作方法も基本的に同じなので、FXに慣れている方なら迷わず取引できます。
主に3つのデメリットがあります。
- 新規注文時に指値注文はなく「成行注文」のみです。決済時は成行注文、指値注文、逆指値注文が可能です。
- 一度ノックアウトレベルを指定して発注すると変更できません。
- 保有ポジションの期間には最大1年程度の上限があります。
ノックアウトオプションの方がスプレッドが狭いため、低コストです。
累進課税の海外FXに対して、ノックアウトオプションは雑所得で一律20.315%となり税制面で有利です。
また海外FXは金融庁認定ではないため出金トラブルもありますが、国内のノックアウトオプション業者は金融庁が許可した商品のため、安心して取引を行うことができます。
FX同様、ポジションの持ち越しによりスワップポイントの受け払いが発生しますので、通貨ペアの保有ポジション方向によってはスワップポイントの受け取りが可能です。
雇用統計時など、大きな値動きが想定される場面では、現在レートから設定できるノックアウトレベルが広くなる傾向にあります。
ノックアウトオプションでは基本的にスプレッドとオプション料が取引コストとなります。
このほかノックアウトオプションを提供する2社のうち、IG証券ではノックアウトレベルに達すると保証料が発生しますが、FOREX.comでは保証料は無料となっています。