ノックアウトオプションは最小いくらからできる?最低オプション料をご紹介!

ノックアウトオプションを少額から始めてみたいけど、いったい最小でいくらから取引できるのか気になっていませんか?

そこで当ページでは、銘柄ごと(FXノックアウトオプション、株価指数ノックアウトオプション、商品ノックアウトオプション)の最低オプション料の目安についてご紹介します。

入金額と最小取引単位

少額でノックアウトオプションの取引をするにあたり、「最小入金額」と「最小取引単位」を把握する必要があります。

まずは、ノックアウトオプション取り扱い業者の基本情報をご覧ください。

取り扱い業者最小入金額取引単位銘柄数
IG証券 ノックアウトオプション設定なし10,000通貨単位FX:98通貨ペア
株価指数:25銘柄
商品:28銘柄
その他:2銘柄
ノックアウトオプション5万円1,000通貨単位FX:23通貨ペア
株価指数:17銘柄
商品:✕
FXTF ノックアウトオプション設定なし10,000通貨単位FX:7通貨ペア
株価指数:✕
商品:4銘柄

ご覧のとおり、FOREX.comでは最低でも5万円を入金する必要があります。
もし1回あたりの取引金額を小さい金額で取引したいなら、FOREX.comが有利です。

しかしIG証券は銘柄数が多く、金や原油など、さまざまな銘柄で取引したい方はIG証券の方が向いています。

ノックアウトオプション自体は10,000通貨であっても少額から取引できる金融商品です。
10,000通貨であっても、ノックアウトレベルによっては数千円あれば取引できるので、実際のところFXのように1,000通貨にこだわる必要はありません。
IG証券では最小入金額を制限していないので、最小1万円でも入金すれば取引をスタート可能です。

つまり、1万円チャレンジするならIG証券の一択となります!

各社の取引単位の違いが分かったところで、銘柄ごとの最低オプション料はどのくらいの目安なのか、10,000通貨(1ロット)を例として見ていきましょう。

オプション料の計算と確認方法

IG証券のノックアウトオプション取引画面では、ノックアウト価格を選ぶとオプション料が表示されます。

このオプション料には、通貨ペアや銘柄ごとに「ノックアウト・プレミアム」が含まれています。
取引画面のオプション料というのは、単体のオプション料と、ノックアウト・プレミアムを足したトータルの金額なんですね。

ノックアウト・プレミアムは固定ではなく、銘柄やボラティリティによって変化します。
また、ノックアウトされなければノックアウト・プレミアムは戻ってきます。(←ココが重要!)

ノックアウト・プレミアムは米ドル/円で200円程度、ユーロ/円で400円程度です。

「ノックアウト・プレミアム」「ノックアウト価格最小ポイント値幅」この2つを計算すれば、最小オプション料の目安が分かります。

まずはオプション料の計算方法をご覧ください。

オプション料の計算方法

{原資産価格とノックアウト価格の差額 + 保証料(ノックアウト・プレミアム)}× 1ポイントあたり損益額=オプション料

ただし現在の取引画面ではノックアウト・プレミアムが見れないので、自分で計算する必要があります。

ノックアウトオプションではスプレッドも取引コストとなりますが、スプレッドはオプション購入後に「未実現損益」に即座に反映されます。

米ドル/円1ロットなら、スプレッド0.6銭分としてマイナス60円からスタートする形ですね。

もし、そのまますぐに手動で決済したら、未実現損益マイナス60円とオプション料が損失となり、ノックアウト・プレミアムが戻ってくる計算になります。

ですので「オプション料」と「スプレッド」は別で考えるようにしてください。

ノックアウト・プレミアムと最小オプション料の計算方法

それではノックアウト・プレミアムと最小オプション料の計算方法を、PC版の取引画面を例にご覧ください。

最小オプション料の計算方法

取引画面の「詳細」をクリックすると、「取引」の項目内に「ノックアウト価格最小ポイント値幅」の記載があります。
この値に「1ポイントの値幅」を掛けると、最小オプション料の円換算による目安を算出できます。

米ドル/円の最小オプション料計算例①

ノックアウト価格最小ポイント値幅とは、原資産となる銘柄(米ドル/円など)で、ノックアウト価格までのもっとも小さい幅のことを指します。

これらの掛け算により、最小取引数のとき最小ノックアウト価格はいくらなのか、目安を確認できるというわけです。

ノックアウト・プレミアムの計算方法

続いてノックアウト・プレミアムの計算方法を見ていきましょう。

こちらの画像をご覧ください。

ノックアウト価格と売りレート(売りの場合)の差額を算出し、それを円換算にしてオプション料から引くことで、ノックアウト・プレミアムを算出できます。

米ドル/円の最小オプション料計算例②

ノックアウト価格 −(原資産価格)×100 = ノックアウト・プレミアムを除いたオプション料

(例)10960 − 10953.8 × 100 = 680円

オプション料 − ノックアウトプレミアムを除いたオプション料 = ノックアウト・プレミアム

(例)880 − 680 = 200円

ノックアウト・プレミアム自体は、取引画面で確認することはできません。

しかし取引画面内のオプション単価(=総オプション料)にノックアウト・プレミアムが上乗せされているので、こちらの計算で算出が可能となっています。

最小オプション料で購入するとノックアウトリスクが極めて高いですが、相場のボラティリティとノックアウト価格によっては、この金額での購入が可能なケースとなることもあるんですね。

銘柄ごとの最低オプション料を見てみよう

「計算方法はいいから、てっとり早く最低オプション料を知りたい」という方のために、主要な銘柄ごとの最小オプション料をご紹介します。

※ノックアウト・プレミアムは通貨ペアや銘柄、相場のボラティリティや流動性によっても変化します。
そのため最低オプション料の目安は、調査時(2021年4月12日月曜日)の参考値となります。

「FXノックアウトオプション」最低オプション料の目安

通貨ペア(A)
ノックアウト価格
最小ポイント値幅
(B)
*ノックアウト
プレミアム
(C)
最低オプション料
の目安
米ドル/円5ポイント2ポイント700円(最小1Lot)
ユーロ/円10ポイント4ポイント1,400円(最小1Lot)
ポンド/円15ポイント10ポイント2,500円(最小1Lot)
豪ドル/円5ポイント6ポイント1,100円(最小1Lot)
ユーロ/米ドル5ポイント1.2ポイント680円(最小1Lot)
ポンド/米ドル8ポイント5ポイント1,430円(最小1Lot)

* ボラティリティにより変動します。
※対円はA+B×100円(1ポイントあたり)= Cで算出。
※ドルストレートはA+B×米ドル/円レート(110円)= Cで算出。

「株価指数ノックアウトオプション」最低オプション料の目安

銘柄(A)
ノックアウト価格
最小ポイント値幅
(B)
*ノックアウト
プレミアム
(C)
最低オプション料
の目安
日本225
(日経225)
40ポイント22.5ポイント約3,100円(最小0.5Lot)
ウォール街
(NYダウ)
30ポイント2.5ポイント約720円(最小0.2Lot)
米国テク株100
(ナスダック)
10ポイント1.4ポイント約630円(最小0.5Lot)
米国500
(S&P500)
3ポイント0.4ポイント約380円(最小1Lot)

* ボラティリティにより変動します。
※日経225は1Lotあたり1ポイント=100円により、(40+22.5)×50=3,125円で算出。
※米株は(A+B)×米ドル/円110円×最小ロット数=Cで算出。(日本225以外の米株は1Lotあたり1ポイント=1米ドル。)

ウォール街、米国テク株100に関しては、最小ロットが1ロット未満で提供されているので、おおよそ日本円で最小1,000円程度から購入することができます。

「商品ノックアウトオプション」最低オプション料の目安

銘柄(A)
ノックアウト価格
最小ポイント値幅
(B)
*ノックアウト
プレミアム
(C)
最低オプション料
の目安
WTI原油6ポイント6ポイント約1,300円(1Lot)
スポット金2ポイント0.3ポイント約130円(0.5Lot)
スポット銀8ポイント5ポイント約720円(0.5Lot)

* ボラティリティにより変動します。
※各銘柄は(A+B)×米ドル/円110円×最小ロット数=Cで算出。(各銘柄は1Lotあたり1ポイント=1米ドル。)

安いオプション料を購入するときの注意点

ノックアウトオプションはFXと比べても資金効率よくポジションを保有できますが、FXと比べてもややスプレッドが広いのが難点です。

こちらのページでは最小どのくらいでオプションを購入できるかをご紹介しましたが、低価格オプションの購入はおすすめしません。
最初のうちは、余裕を持ったノックアウト価格を選ぶことが重要です。

安いオプション料でポジションを保有した場合、ノックアウト価格までわずかな変動でノックアウトにさらされるリスクが高くなります。
スプレッドが広い銘柄で多くのポジションを保有すると、スキャルピングでは収益化へのハードルが上がります。

どうしても安いオプションを購入したいのなら、ノックアウト価格に達するリスクが高いことを理解した上で、スキャルピングならスプレッドが狭い銘柄広めのスプレッドを許容してトレードするならデイトレード、スイングトレードで考えてみてはいかがでしょうか。

ノックアウト価格(ノックアウトレベル)の選び方は、以下の記事もご参考にどうぞ。

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さらにIG証券のノックアウトオプションはスプレッドが狭いので、取引コストを売買益で回収・収益化しやすい環境が整っています。

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