スキャル、デイトレ、スイングに使える「9つのノックアウトオプション攻略法」を徹底解説!

ノックアウトオプションで利益を狙っていくためには、どんな攻略法があるのかご存知ですか?

基本的には、同じ外国為替の取引であるFX、株価指数や商品を取り扱うCFDとは共通しています。

それに加えて、少額から取引できる「資金効率の高さ」により、ノックアウトオプションならではの攻略法も存在します。

それではノックアウトオプションの攻略方法を、取引スタイル(スキャルピング、デイトレード、スイングトレード)ごとに詳しく解説します。

「資金効率を最重視」するならスキャルピング

ノックアウトオプションの高い資金効率を、最大限まで活かせるのがスキャルピングです。

スキャルピングによる3つの攻略法を解説します。

KOの指標トレードで指標発表後の変動狙い

アメリカの重要な経済指標は大きな変動要因となるため、発表後に大きく急騰・急落する場面も珍しくありません。

代表的な経済指標の米・雇用統計は、近年は数円程度の値動きはしない傾向ですが、それでも50pips程度の値動きは見られています。

米国雇用統計(非農業部門雇用者数)の見方

こういった経済指標発表時にスキャルピングで短期的なトレンドに乗れれば、効率的に利益を狙うことができますね。

発表時のポイントは予想と結果のギャップで、発表値が予想と大きく乖離するほど変動要因となります。

以下は2021年8月雇用統計時のチャートです。

米国雇用統計時の1分足チャート

失業率は予想より低く、非農業部門雇用者数は予想より多く、どちらも予想よりもポジティブな結果となり、米ドル買いによって一方向に上昇している動きが確認できますね。

こういった指標トレードをノックアウトオプションで行う際には、JFXのロイター経済指標速報という無料ツールを使うと、重要指標の発表をリアルタイムに最短で捉えることができます。

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指標トレードの注意点としては、経済指標発表後に急騰してもすぐに急落したり、逆に急落してから急騰するような乱高下する動きも時折見られることです。

雇用統計時の1分足チャートを例にすれば、21:30のローソク足1本に注目すると、多くのケースは一方向に大きく推移しますが、ときどきヒゲが上下に長く伸びる状況ですね。

そのため、FXのスキャルピングで指標トレードは損失リスクが高いといえますが、ノックアウトオプションは「最大損失額」が一定なのでリスクを抑えて利益を狙うことができます。

具体的には、指標トレードでは現在のレートに近いノックアウトレベルを選ぶことで、損失を小さく抑えることが可能です。

指標発表時はスプレッドが拡大しやすいので、流動性が高い通貨ペアを選んでスプレッドコストを抑えることも重要です。

このほか指標トレードの注意点は、下記記事で解説しています。

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少額取引を生かした、大変動狙いの「両建て手法」

両建てとは、買いポジションと売りポジションを同時に保有する手法です。

いわゆるオプション取引でいうところの「ロング・ストラドル」と呼ばれている手法でもあります。

これは、大きく変動するボラティリティに期待した手法であり、大きく動いたら一方は損失になるものの、一方のオプションでトータルで大きな利益を上げることができます。

ノックアウトオプションでの両建てを考えられる場面は「極めて重要な経済指標の発表前」「100.00などのキリ番、サポート・レジスタンスの攻防」など、どちらに動くかは分からないが大きな変動が想定されるときです。

取引の際には、まず「上昇方向」「下落方向」どちらも、現在のレートに近い水準のノックアウトレベルで新規注文を入れます。

ノックアウトオプションで両建てのイメージ

その後変動があれば、含み損のポジションはノックアウトレベルに達した時点で損切りされ、トレンド方向のポジションはトレンドが継続する限り利益の追求ができます。

なおこの手法では、値動きまたは値幅が小さいレンジ相場の場合はスプレッド分がマイナス、または利食いできずに保有していると、その後に上下の変動があれば両方がノックアウトされ、ともに損失となる可能性も考えられます。

ですから、欲をとらずに事前に「決済指値」を指定しておくか、決済指値を指定しない場合は短期で適切なタイミングで利食いをするのがおすすめです。

一方のポジションを利食い後、トレンド転換してもう一方のポジションも含み益となれば、どちらもポジションも損失になることはありません。

しかしどんなに頭で理解していても、一般的に両建ては難しいとされています。
なぜなら、両方のポジションで利益を狙える反面、両方とも損失になるリスクもあり、さらにスプレッドは片張りの2倍発生してしまうからです。

この点ノックアウトオプションなら、FXと比べても少額からポジションを保有できて、現在のレートに近いノックアウト価格を選ぶことで損失も抑えることが可能です。

つまりFXの両建ては損失リスクの観点から中級向けといえますが、ノックアウトオプションなら商品性の特徴を生かした両建てをしやすいのが魅力なのです。

両建てはスプレッドが2倍発生してしまうこと、さらに短期で利益を狙うことから、低スプレッドで流動性が高い通貨ペアを選ぶようにしてください。

つまり両建てスキャルピング手法に適しているのは「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」の2通貨ペアとなります。

両建て手法の場合、ノックアウトレベルは10pipsまたは20pips、どのくらい離すかが重要です。

pipsによりオプション料は異なってきますが、変動により両方が刈られないpipsを考えて設定しましょう。

ひとつのオプション料が1,500円なら利食いは30pipsとするように、利益と損失の割合を2:1(利益3,000円:損失1,500円)にして損失を抑える戦略も考えてみてください。

ポジション保有中の両建て戦略

すでに含み益のポジションを保有中のとき、ロンドン市場やNY市場に切り替わる前や指標発表前に、ヘッジ目的のトレードとしても両建ては有効的です。

この場合、両建てする前に、含み益が出ているポジションは「必ず決済の逆指値注文を入れておく」ことがポイントです。

保有ポジションが含み益のときの両建て

両建て後にトレンドが変わっても、元々の保有ポジションでは最小限の利幅を確保できますし、後で建てたポジションではそのまま利益を追求できます。

それまでのトレンドの逆に動いたとしても、元々の含み益のポジションでは継続してそのまま利益を狙えます。
後で建てたポジションは、現在レートから遠くない水準のノックアウトレベルで損切りとなるため、損失は最小限に抑えることができます。

ポイントは、元々保有していたポジションに逆指値を入れてから、追加で反対方向に新規注文を入れることです。
これにより、決済前に上下に激しく乱高下しても、両方のポジションで損失となるリスクを避けることができます。

このほか、FXとノックアウトオプションを組み合わせた両建て手法もあります。
詳しいやり方は、以下の記事も合わせてどうぞ。

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デイトレードは各市場の「コアタイム」に注目!

デイトレードで効率的に利益を狙うには、三大外国為替市場のコアタイム(もっとも大きく動く時間)に取引することが重要です。

なぜならボラティリティ(変動率)が高いほど、効率的に利益を狙えるからです。

カッコ内は各市場のコアタイム
市場名夏・取引時間
【4〜10月頃】
冬・取引時間
【10〜4月頃】
東京市場
日本の国旗
8:00〜17:00
(8:30〜10:00)
8:00〜17:00
(8:30〜10:00)
ロンドン市場
イギリスの国旗
16:00〜1:00
(16:00〜18:00)
17:00〜2:00
(17:00〜19:00)
ニューヨーク市場
アメリカの国旗
21:00〜6:00
(21:00〜1:00)
22:00〜7:00
(22:00〜2:00)
  • 米国冬時間:11月第1日曜日AM2:00~3月第2日曜日AM2:00
  • 米国夏時間:3月第2日曜日AM2:00~11月第1日曜日AM2:00

三大外国為替市場のコアタイムでは、デイトレードで短期的なトレンドを狙い、高いボラティリティにより良質なトレード機会を得られます。

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外国為替市場における、各国の主な取引時間を解説!
デイトレードに向く3つの時間帯
  • 東京市場:8:00オープン時から1〜2時間程度
  • ロンドン市場:17:00オープン時(夏16:00)から1〜2時間程度
  • ニューヨーク市場:22:00オープン時(夏21:00)から1〜2時間程度

このほかオセアニア市場(ニュージーランド、オーストラリア)もありますが、オセアニア時間は取引量がそれほど多くありません。
そして一日のスタートとなるオセアニアオープン時は、不安定な値動きによりFXよりノックアウトオプションの方がスプレッドが開きやすいです。

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ノックアウトオプションのスプレッド

そのため初心者の方は、早朝の取引は避けるのが賢明です。

デイトレードでは、とくに東京時間なら8:30〜10:00ロンドン時間(夏)なら16:00〜18:00NY時間(夏)なら21:00〜23:00の値動きに注目しましょう。

デイトレの基本はトレンドフォロー&ブレイクアウト

デイトレードは1日の中で値動きが出てきたタイミングを狙う手法のため、トレンドフォロー(順張り)が基本です。

順張りと逆張りのポイント

反対に逆張りはレンジ相場に有効的ですが、そもそもレンジ相場は横ばい、保ち合い、トレンドレスが同義であるように、相場に勢いがないことを指します。

値動きがない場面で逆張りを仕掛ける戦略もありますが、ノックアウトオプションの資金効率を生かすなら、やはりレンジからトレンドへと転換するときの※ブレイクアウトに注目してみてください。
こんな場面では、ローソク足でNR7を探してみてもいいでしょう。

※ブレイクアウトとは、レジスタンスラインなら上抜け、高値なら直近高値の更新など重要なラインを抜く動きのことです。

つまり、動きがないレンジ相場でのデイトレードは、サポートライン、レジスタンスライン、水平線、キリ番のブレイクアウトに注目してトレンド相場への転換を狙っていくのがおすすめです。

逆に相場にトレンドがあるときは、売買タイミング的には逆張り的ですが、順張りのトレンドフォロー手法となる押し目買い・戻り売りで狙うことができます。

兼業でチャートに貼り付けない方は、スマートフォンアプリのアラート機能を使うと、狙ったレートへの到達を見逃さずにトレードできます。

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またデイトレードだけではなくスイングトレードにも使える手法ですが、移動平均線のパーフェクトオーダーやオシレーター系テクニカル指標のダイバージェンスも、トレンドフォローの攻略に役立てることができます。

相場が小休止してエネルギーを溜めている場面は保ち合いといい、代表的なチャートパターンにトライアングル、フラッグ、ペナントなどがあります。

ブレイクアウト狙いに役立つチャートパターンは、こちらの記事にまとめています。

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仲値、ロンドンフィキシング、NYオプションを利用する

仲値、ロンドンフィキシングなどのイベントで一定条件下のときは、決まった値動きを見せやすい傾向にあります。

有名なのが以下の3つで、毎日午前中に仲値があり、深夜にはNYオプションカットを経てロンドンフィキシングがある流れですね。

イベント毎営業日の時刻
(日本時間)
仲値公示
日本の国旗
9:55
ロンドンフィキシング
(イギリス版の仲値)
イギリスの国旗
1:00
(夏時間24:00)
NYオプションカット
(オプションの権利行使時間)アメリカの国旗
24:00
(夏時間23:00)

仲値は、国内で銀行などの金融機関がその日に使う基準レートのことで、毎日9:55のレートを元に決定されます。

輸出入企業の決済は為替レートに影響を受けることもあり、5と10の付く日はゴトー日要因となります。
とくに月末のゴトー日となれば、仲値公示にかけて米ドル/円は上昇しやすく、仲値公示後は下落しやすい傾向が見られます。

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ゴトー日に米ドル/円で仲値トレードする手法と注意点を解説!

ロンドンフィキシング(ロンドンフィックス)は、ざっくりいうとイギリス版・仲値のイメージです。

為替で基準レートが決定されるのほか、決定される金価格は米ドルで決済されることから、ユーロ、ポンド、米ドルの売買が活発になりやすいです。
とくに月末、期末、年末ほど勢いづきやすい傾向にあります。

ロンドンフィキシングに関しては、仲値ほどの分かりやすい値動き傾向がある訳ではありません。
しかし仲値と共通していえるのが、ロンドンフィキシングにかけたトレンドは、ロンドンフィキシングの前後で反転しやすいという点です。

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ロンドンフィックス

NYオプションカットは、米ニューヨーク市場で行われる通貨先物オプションの権利行使時間のことです。

FX以外にもオプション取引でも為替は大きな取引が行われていますが、NYオプションカットで満期となり期限を迎えるときに、設定された権利行使価格を巡る攻防が起きやすいです。

これによりカットオフタイム24:00(夏時間23:00)にかけて設定価格に近づきやすく、オプションが消滅後はトレンドが転換したり動機づく要因となりやすい傾向にあります。

NYオプションカットの権利行使後は、ロンドンフィキシングまでの値動きにも注目してみましょう。
もし一方向に進むなら、ロンドンフィキシング直前まで保有する戦略もできます。

月末・期末のロンドンフィキシング、NYオプションの設定価格は、配信されている各社のマーケット情報に注目してみてください。

NYオプションカットは以下の記事もご参考にどうぞ。

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このように、デイトレードではある時刻に向けた値動き、ある時刻を境とした値動きにも注目すると攻略に役立てることができます。

スイングトレードは「大相場のトレンド相場」を見逃すな!

スイングトレードは2日〜数週間、トレンドが強ければ数ヶ月保有して数100pips以上を狙うトレード手法です。

ノックアウトオプションの保有期限は最大1年程度ですから、もちろんスイングトレードも問題なく行うことができます。

またスイングトレードでは、多くの証拠金が必要となることで取引を断念するケースもありますが、ノックアウトオプションなら心配ありません。

FX、KOの元手の違い

例えば1米ドル=100円のとき、1万通貨を保有し、1万円分(100pips)が損失方向に動いたらロスカットとなる取引をするには、FXでは5万円の元手が必要です。

しかし資金効率に優れたノックアウトオプションでノックアウトレベルまでを100pipsとすれば、FXで必要な資金の5分の1となる約1万円でポジションを保有できます。

同条件(1米ドル=100円)で、FXでさらにロスカットされない運用をするには、200pipsに耐えるなら6万円、300pipsに耐えるなら7万円・・・と資金が必要になり、レバレッジ5倍以内で取引するには20万円が必要です。

つまりノックアウトオプションなら少額でポジションの保有も可能なため、スイングトレードにも力を発揮してくれるのです。

年に数回発生する大相場に乗る

取引チャンスを限定させれば、年に数回はスイングトレードに絶好のトレードチャンスが到来します。

こちらは記事公開日時点で、直近5年間(2016年〜2021年前半)の米ドル/円の推移をまとめた、週足チャートです。

米ドル/円の高値・安値の推移と変動要因(直近5年間、週足)

スイングトレードで大相場を探るための、基本的な見方の例をまとめました。

大相場に乗るための考え方
  • チャートは日足と週足で分析を行う
  • テクニカル指標は移動平均線の傾きに注目する
  • 水平線を使えばシンプルにトレンドを判断できる
  • テレビやインターネットの情報収集では、世界情勢の変化に注目する
  • 重要なファンダメンタルズ要因は、FX業者の会員向けレポートで入手する

大相場に乗ることができたら、まったりした気持ちで利益を追求できるのは、スイングトレードならではの醍醐味といえるでしょう。

日足、週足といった長期足で分析をすることで、重要な高値・安値のブレイクアウト、移動平均線のクロスなど明確なトレンド転換を判断しやすいのがメリットとなります。
エントリーに関しては、日足だとタイミングが遅れやすいため、4時間足を使うのがおすすめです。

スイングトレードではたっぷりと分析に時間を使えますので焦る必要はありませんが、もし自分自身の判断に迷いがあるなら、西原宏一さんのメルマガ購読を検討してみてはいかがでしょうか。

また経済指標は、短期売買では発表値と予想値のズレに注目が集まっていますが、中長期売買では発表値の長期的な推移に注目してファンダメンタルズ要因を探っていきましょう。

スイングトレードはトレンドこそが正義

スキャルピングは瞬発的な判断の速さが求められ、初心者にはハードルが高いのも事実です。

ですから相場経験が浅い方ほど、大きなトレンドを判断して、少ない取引回数で利益を狙えるスイングトレードが向いています。

FXのスイングトレードは初期資金の兼ね合いで断念してしまう方もいますが、資金効率に優れたノックアウトオプションならチャレンジしやすいことも特徴です。

スイングトレードは数日〜数ヶ月にかけて大きな値幅を狙う手法ですから、何よりもトレンドがあることが条件となります。
また大きな利幅を狙うことから、多少のスプレッドは気にする必要はありません。

そのためスイングトレードで取引機会を失わないためにも、取引する通貨ペアを限定させないこともポイントです。

トレンドの出やすさで注目の通貨ペア

普段は米ドル/円しか取引しない方も、世界最大の取引量を誇り、素直な値動きをしやすい傾向のあるユーロ/米ドルにも注目しましょう。

またトレンドの発生のしやすさでいえば、ユーロ/円、ポンド/円、ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、ユーロ/豪ドルなど、三大通貨+豪ドルの組み合わせにも注目です。

このうち流動性の観点でいえば、ドルストレートのポンド/米ドル、豪ドル/米ドルが優れています。

しかし他の通貨ペアであっても、ノックアウトオプションならではの「損失が限定されている」「スリッページせず100%確実にノックアウトレベルで決済できるる」という特徴があるため、リスクを限定した取引ができます。

まずは米ドル/円、ユーロ/米ドルを基本とし、トレンドに乗れる運用を目指すのがスイングトレードのコツです。

トレンドに乗れたら逆指値をコツコツと変更する

上手くトレンドに乗ることができたら、スイングトレードでは利食いに逆指値注文(=ストップロス)を積極的に使っていきましょう。

例えば、上昇トレンドで含み益のポジションがあるとします。

きれいなトレンドのとき、多くは押し目を作りながら上昇が継続していきますが、「ここを下に抜けたらトレンドが変わるから決済しよう」という位置に逆指値を設定します。
そうすれば、その後トレンド転換となっても、その節目となる位置で利益確定を行うことができます。

IG証券のノックアウトオプションで逆指値を使う例
上昇トレンドでの逆指値の設定例

もしトレンド継続となってそのまま上昇し、再び押し目を形成後に直近高値をブレイクしたら、まだまだ上昇トレンドの勢いは強いと判断できます。
この場合、再び押し目の位置に逆指値を変更すれば、より利益の確保に働きかけてくれます。

投資格言に「頭と尻尾はくれてやれ」とあるように、為替で天底を当てるのは至難の技です。
スイングトレードでは天底で決済を考えるのではなく、トレンドが続く限り乗って、魚でいうところの美味しいところだけを頂くイメージで挑んでいきましょう。

強いトレンドから調整後の反転狙い

コロナショックのように強烈に強いトレンドのとき、躊躇していてエントリーチャンスに乗り遅れてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

そして強いトレンドのときほど、調整で反転する動きを見せやすく、為替でも時折スパイクトップやアイランドリバーサルを確認できます。

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反転を判断するときは、ローソク足がピンパーであるか、ヒゲの長さ、また窓が空いているかに注目しましょう。

ヒゲが長いほどトレンド転換を示すエネルギーが強く、もしもローソク足にギャップ(窓)が出現したら、より反転を示唆する目印になります。

こういった反転狙いのときは、過去チャートをしっかり見ておくこともポイントです。
過去チャートで、ショック相場反転時のローソク足の動きをしっかり頭に叩き込んでおくと、見極めるときの参考にしやすいです。

大変動が想定される局面ではありますが、ノックアウトオプションならオプション料以上の損失がないため、反転狙いのトレードでも、損失を抑えつつ収益機会を狙えますね。

スイングトレードでの反転狙いなら、まずは数日の短期目線で考え、トレンドが継続するならそのまま保有するイメージの戦略で挑んでみてはいかがでしょうか。

ピンバーなどのプライスアクションは下記記事で解説しています。

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プライスアクションの教科書

ノックアウトオプション攻略法【まとめ】

ここまで解説した、ノックアウトオプションの攻略法をまとめると以下です。

スキャルピング

  1. 指標トレード
  2. 大変動狙いの両建て手法
  3. ポジション保有中の両建て戦略

デイトレード

  1. トレンドフォロー手法&ブレイクアウト手法
  2. 仲値、ロンドンフィキシング、NYオプションを活用

スイングトレード

  1. 年に数回発生する大相場狙い
  2. トレンドの出やすい通貨ペアで狙う
  3. トレンドに乗れたら逆指値をコツコツと変更
  4. 強いトレンドから調整後の反転狙い

※備考

  1. FXとKOの両建てリスクヘッジ戦略もある

ぜひこれらの手法を、取引戦略のひとつとしてご検討してみてはいかがでしょうか。

取引チャンスを増やせるIG証券のキャンペーンを駆使せよ!

ノックアウトオプションは資金効率よくトレードできるため、損切り回数が多くても収益化できるチャンスがある金融商品です。

ノックアウトレベルまで10pipsのトレード、つまり損失が1,000円となるトレードで4回負けたとしましょう。

それでも5回目のトレードで50pips以上を獲得できたら、トータルでも利益となります。

  • 元手:1,000円×5回=5,000円
  • 損切り:1,000円×4回=4,000円
  • 利食い:6,000円(60pips)×1回=6,000円
  • 総合:1,000円の利益

そしてIG証券のノックアウトオプションでは、現在キャッシュバックキャンペーンを開催しています。

IG証券|選べる新規口座開設キャンペーン 最大5万円キャッシュバック

IG証券|新規口座開設キャンペーンの詳細

期間中、なんと1回のトレードだけで5,000円をもらうことができます。

キャッシュバックを受け取ったら、上記のようなトレードをノーリスクでチャレンジすることも可能ですね。

IG証券で口座開設した方は、ぜひ口座開設キャンペーンも活用して、取引を有利に進めてみてはいかがでしょうか。

IG証券「ノックアウトオプション」

IG証券が日本で初めて導入。ノックアウト・オプション。投資に、世界のチカラを。

日本国内で初めてノックアウトオプションの提供をスタートさせたのがIG証券です。

ノックアウトオプションはマイナー通貨ペアまで網羅しており、世界各国の株価指数、金、銀、原油などの商品まで、全160銘柄と圧倒的な取扱数を誇ります。

さらにIG証券のノックアウトオプションはスプレッドが狭いので、取引コストを売買益で回収・収益化しやすい環境が整っています。

無期限のデモ口座で満足できるまで練習できることもIG証券ならではの魅力です。攻守に優れた金融商品を取引するなら、IG証券がイチオシの業者です。

こちらから無料でIG証券の口座開設ができます!

ノックアウトオプション攻略法のよくあるご質問

ノックアウトオプションの攻略法で気になるコトをまとめました。

ノックアウトオプションにはどんな取引戦略がありますか?

複数のポジションで利益を狙ったり、リスクヘッジするには、少額オプションの両建て手法、ポジション保有中の両建てヘッジ手法、FXとの両建てヘッジ手法が一般的です。

このほか取引戦略としては、経済指標を狙った指標トレード、キリ番や保ち合いブレイクによるトレンドフォロー狙い、仲値・ロンドンフィキシング・NYOPカットなどのイベント狙い、中長期のトレンド狙い、強いトレンド反転後の調整狙いなどもあります。

ノックアウトオプションの取引戦略で注意することはありますか?

ノックアウトオプションには損失リスクがあり、リスクをとって積極的なリターンを狙う金融商品です。FXに比べた弱点としては、スプレッドが若干広く、最大1年程度の取引期限がある点が挙げられます。
そのためレンジ相場を狙うよりも、ボラティリティに期待して大きな変動を狙う戦略に向いている設計であるといえます。

取引戦略選びのポイントを教えてください

まずはどんな取引をしたいのか、目的を明確にすることです。
短期(1日以内)、中期(数週間)、長期(数ヶ月)のどの期間で利益を狙うかによって、選択するノックアウトレベルや利食い幅が異なってきます。

IG証券のノックアウトオプションFOREX.comのノックアウトオプションFXTFのノックアウトオプションはそれぞれ無料のデモトレードに対応していますので、まずは仮想環境で練習したり、手法を試してみることが大切です。