攻守に優れたノックアウトオプションなら、デイトレードはもちろんのこと、スキャルピングにも優れたポテンシャルを発揮してくれる金融商品です。
そもそもなぜノックアウトオプションがスキャルピングに適しているのが、その理由について詳しく解説します。
またノックアウトオプションでスキャルピングするときに気をつけたい、「3つの注意点」もご紹介します。
ノックアウトオプションでスキャルピングは禁止?
まず前提として、FXではスキャルピングを禁止する業者も存在します。
どの業者でも不正なソフトを使った取引は禁じられているのは共通ですが、これを厳格にルール化している業者であったり、サーバーの負荷によって他のトレーダーに迷惑がかからないようにする目的で禁止している所以です。
ノックアウトオプションを提供するIG証券では、明確に禁止事項として定めていませんので、常識の範囲なら問題なくスキャルピングが可能です。
同じくノックアウトオプションを提供するFOREX.comでは、以下の規約にもあるように過度なスキャルピングは禁止されています。
11-2 お客様は、当社との本取引において、各号に定める行為を行ってはならないことに予め承諾することとします。なお、お客様の行為が禁止行為に該当するかの判断は当社が行い、お客様は当社の判断に従うこととします。
i. 短時間での注文を繰り返し行う行為不適切な取引(市場価格に比較して当社の更新が遅れた場合などの価格差を狙って行う取引、スキャルピング、過剰売買等)を行っていると疑われる取引は、手動約定がなされる場合があります。これにより、実際に不適切な取引を行っているかどうか等を判断します。
お取引前の重要説明事項(店頭外国為替証拠金取引及び店頭オプション取引)
さすがに取引量上限レベルで秒スキャするとアウトでしょうが、一般的な常識の範囲なら問題ないでしょう。
どうしても少額からトレードしたい方はFOREX.comのノックアウトオプションを選ぶべきですが、安心してスキャルピングするならIG証券のノックアウトオプションを選びましょう。
ノックアウトオプションとスキャルピングの相性がいい理由
ノックアウトオプションはスキャルピングと相性がいいのですが、これには3つの理由があるからです。
- 短期売買の戦略でも活用できる
- 高い資金効率で攻めのトレードができる
- 損切りできずにダラダラ保有しなくて済む
それぞれ詳しく見ていきましょう。
短期売買の戦略でも活用できる
ノックアウトオプションはFXとは異なり、オプション取引のひとつです。
このオプション取引の仕組みにより「満期(取引期限)」が必ず設定されており、もっとも長く保有しても最長1年程度しか保有できません。
新規注文のタイミングによっては1ヶ月程度しか保有できないときもあります。
このことから、ノックアウトオプションは短期売買向けの金融商品であるといえます。
つまりノックアウトオプションでポジションを持ったとき、約1ヶ月〜約1年間が保有期間の上限となるんですね。
長期保有できませんので、最初から短期売買を想定した金融商品として設計されているのです。
高い資金効率で攻めのトレードができる
米ドル/円が110円のときに、FXとノックアウトオプションで1Lot(1万通貨)の取引をするとしましょう。
FXで1Lotのポジションをスキャルピングするなら、口座に最低でも5〜6万円が必要です。
(4万円台でポジションを保有できますが、入金が少ないとすぐに強制ロスカットされるので注意)
そのときのレートによっても変わってきますが、この5〜6万円が口座に入っている状態でポジション後、反対方向に50pips〜100pips程度動くと強制ロスカットとなります。
ノックアウトオプションは証拠金取引ではなくオプション取引ですから、証拠金やレバレッジの仕組みが存在しません。
ですからノックアウトオプションはレバレッジ〇〇倍、とするのはナンセンスですね。
ノックアウトオプションは、ノックアウト価格に達したらオプション料全額が損失となります。
しかしFXなら、含み損に耐えたらその後に反転する可能性がありますよね。
ノックアウトオプションで一度でもバリアが突破されたら、オプション料全額が損失となる損失リスクがあるため、少額から取引できる金融商品です。
この理由によって、もっとも近いノックアウト価格は突破されやすいリスクがあるため、オプション料が安くなっています。
実際の取引画面をご覧ください。
このように1Lotの取引をするにも、ノックアウト価格によっては少額でポジションを保有できることが確認できますね。
FXと同じように、ノックアウト価格が原資産価格から100pips離れたオプションを注文するとしましょう。
この場合、米ドル/円なら約4万円ほどで4Lotのポジションを保有することが可能です。
5Lotのポジションを保有するなら約5万円、6Lotなら約6万円でポジションの保有ができます。
もちろん取引する通貨ペアや銘柄によってもオプション料は異なってきます。
しかしながらFXと比べると、同じ元手であっても多くのポジションを保有できることが、ノックアウトオプションならではの積極的な一面なのです。
そのためスキャルピングだけではなく、スイングトレードにも力を発揮してくれます。
損切りできずにダラダラ保有しなくて済む
よくスキャルピングのトレードで過ちがちなのが、一度入れた逆指値を何度も変更して、結果的に大きな損失となってしまうことです。
『スキャルピングのつもりだったのにデイトレになり、結局週末を持ち越してスイングトレードになってしまった』という経験がある方は意外にも多いのではないでしょうか。
ノックアウト価格は最終撤退ラインで一度決めたら変更できず、ここに達したら一旦そのトレードは終了になります。
ですから最終撤退ラインを変更できないことで、さらなる損失が拡大してしまうことを防いでくれるのです。
取引開始時には最大損失額が決まっているので、それ以上の損失をすることはありません。
これが、ノックアウトオプションが守備にも優れた一面なのです。
もしFXで損切りに苦手意識があるなら、ノックアウトオプションの方が向いているかもしれませんね。
FXと同じように決済のときは指値、逆指値も使えますので、細かく逆指値をコントロールして損失を最小限に留めることも可能です。
ノックアウトオプションでスキャルピングのポイント
ノックアウトオプションでスキャルピングするにあたり、重要なポイントが4つあります。
- スプレッドが狭く流動性が高い通貨ペア、銘柄を選ぶ
- ノックアウト価格に達する前に損切りする
- 逆指値を効果的に使う
- 早朝3:00〜9:00までトレードは避ける
それぞれ見ていきましょう。
スプレッドが狭く流動性が高い通貨ペア、銘柄を選ぶ
ノックアウトオプションでスキャルピングするときに、最初に間違えてはいけないのが、通貨ペア(銘柄)選びです。
ノックアウトオプションはFXよりもスプレッドがやや広めなので、スキャルピングで勝つには低スプレッドの通貨ペアを選ぶことが重要となってきます。
IG証券でスプレッドが狭く、スキャルピングに向いているのは以下の通貨ペア(銘柄)です。
通貨ペア | FX、CFD のスプレッド | ノックアウト オプション |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.2~ 0.4銭 | 0.6銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 | 1.1銭 |
ポンド/円 | 0.9銭 | 2.0銭 |
豪ドル/円 | 0.7銭 | 1.3銭 |
ユーロ/米ドル | 0.4pips | 0.6銭 |
米国500 (S&P500) | 0.4pips (22:30-5:00) | 0.4pips (22:30-5:00) |
* 原則固定(例外あり)
参考までにユーロ/円、ポンド/円も掲載しましたが、米ドル/円などに比べるとスプレッドは広くなります。
その代わり変動も大きいので、スキャルピングに向いていない訳ではなく、十分利益を狙うことができます。
なお海外FXと比べても、IG証券のスプレッドは全然狭い水準となっています。
主要な銘柄でスプレッドが1pips以下の通貨ペアは、米ドル/円とユーロ/米ドルです。
もし株価指数の取引なら、流動性の高さに比例して低スプレッドとなる、コアタイム(22:30〜5:00まで)の米国500がもっとも有利です。
流動性が高い通貨ペアほどスプレッドが狭く、レート配信が安定していることから荒い値動きをしにくくなる傾向があります。
つまりスプレッドの狭さだけではなく、突発的な変動の影響を受けにくいことも、スキャルピングに向いている理由なんですね。
もしノックアウトオプションでスキャルピングにチャレンジするなら、まずは取引コストを抑えて収益化しやすい米ドル/円かユーロ/米ドルから始めるのがおすすめです。
ノックアウト価格に達する前に損切りする
なぜスキャルピングでは、ノックアウト価格に達する前に損切りするべきなのでしょうか。
スキャルピングで狙う値幅が10pips未満で狭いのに、10pipsや20pipsでノックアウトとなってノックアウト・プレミアムが発生してしまうケースです。
これが積み重なること、出ていく金額の方が多くなって負けトレードの原因となります。
このケースではリスクリワードレシオ(損益比率)のバランスが悪く、ノックアウトされるとIG証券ではノックアウト・プレミアムが発生してしまいます。
ですから、同じレートで損失が確定するとしても、ノックアウトではなく逆指値での損失確定ならノックアウト・プレミアム分として数pips、銘柄によっては数十pips浮かせることができるんですね。
(もちろんノックアウト価格以上の損失はありませんが、スリッページして逆指値以上の損失となる可能性もあります。)
取引画面でも確認できますが、リスクリワードレシオが1:1の場合、勝ちトレードが5回、負けトレードが5回なら損益はプラマイゼロとなります。
(※利食いが15pips、損切りが10pipsならリスクリワードレシオは1:1.5となります。)
勝率が高い人ならリスクリワードレシオが1.3:1のように、損失額の方が大きくてもトータルでプラスにすることが可能ではありますが、まず最初はコツコツ小さく損切りを考えるのが得策です。
ですから「スキャルピングをやる!」と決めた以上は、デイトレードやスイングトレードのように損失ポジションをダラダラと持ち続けないことも大事です。
逆指値を効果的に使う
スマホアプリでもPC取引ツールでも、入れた逆指値や指値はラインを動かして何回でも変更できます。
最初に入れても途中で外したり、最初に入れていなくても後から追加で入れることも可能です。
逆指値を入れて新規注文完了後の例をご覧ください。
まず画面に出現した水平な点線をクリックしましょう。
そうすると逆指値ラインが出現しましので、上下に動かしてお好みの位置に変更ができます。
外したいときは「✕」をクリックで削除できます。
新規注文時に入れていなくても、後から追加で入れることができます。
ポジションラインをクリックして、表示された「リスクリワードレシオ」の部分を任意の位置までドラッグしましょう。
そうすると逆指値を設定ができます。
逆指値を例に解説しましたが、指値も同じやり方で設定が可能です。
ポジションが含み益に乗ってトレンドが出てきたら、逆指値を少しずつトレンド方向に追従させて「手動トレール」のように利益を確保させる使い方もできますね。
突発的な変動で大きな損失を抑えるためにも、ノックアウト価格が遠めなら最初から逆指値は設定して新規注文を入れるようにしてください。
早朝3:00〜9:00までトレードは避ける
ノックアウトオプションのスキャルピングでもっとも注意しなければしなければいけないのが、取引する時間帯です。
IG証券では公式サイトにも記載がある通り、コアタイムのスプレッドは低く抑えられている一方で、流動性が低い時間帯は極端にスプレッドが広くなります。
このタイミングでスプレッドを確認せずにポジションを保有してしまうと、銘柄にもよりますが、ポジションを保有した瞬間にマイナス30pipsとなってしまう可能性すらあります。
IG証券のノックアウトオプションで、スプレッドが原則固定となっているのは9:00〜翌3:00ですので、うっかりしそうな方はスマホでアラームをセットしておきましょう。
ノックアウトオプションの3:00〜9:00のスプレッドは公開されていないのですが、以下はFXのスプレッドです。
現在、IG証券では一部の通貨ペアのスプレッドは記載がありませんが、上記がおおまかなスプレッドの目安になります。
ノックアウトオプションはFXよりもスプレッドが広いので、これ以上広がる可能性も考えられます。
(※2社の早朝スプレッド調査結果は、以下記事に記載しています。)
スキャルピングは良質な価格変動があることが必須ですから、やはり相場が盛り上がっている時間帯にトレードするのがおすすめです。
ノックアウトオプションおすすめの業者
IG証券 ノックアウトオプション
日本国内で初めてノックアウトオプションの提供をスタートさせたのがIG証券です。
ノックアウトオプションはマイナー通貨ペアまで網羅しており、世界各国の株価指数、金、銀、原油などの商品まで、全152銘柄と圧倒的な取扱数を誇ります。
さらにIG証券のノックアウトオプションはスプレッドが狭いので、取引コストを売買益で回収・収益化しやすい環境が整っています。
無期限のデモ口座で満足できるまで練習できることもIG証券ならではの魅力です。攻守に優れた金融商品を取引するなら、IG証券がイチオシの業者です。
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