【英】イギリスの主要な経済指標の一覧

イギリスの経済指標

イギリスの主な経済指標の特徴を、重要度とともにまとめてご紹介します。

注目となる経済指標の多いイギリスですが、主要な経済指標をまとめています。

目次

イギリス・経済指標の特徴

イギリスは、国際的な金融ハブとなるロンドンを中心とした、世界最大級の金融サービスで有名な「金融立国」です。
そして、関連する経済指標も数多く発表されており、法定通貨となるポンドの値動きに直接影響を与えます。

ポンドは、米ドル、ユーロ、日本円に次いで世界第4位の流通量を誇り、世界的にも注目されている通貨です。
ポンドは米ドルやユーロと比べても値動きが激しい傾向があり、この特性から短期売買で収益機会を狙うトレーダーが多い通貨でもあります。

こうした高いボラティリティを好んで取引する参加者も多く、FX市場では人気の高い通貨の一つです。相場状況によっては、1日で2〜3円動くこともあるため、初心者の方はまず「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/米ドル」など比較的値動きの穏やかな通貨ペアから始め、慣れてからポンドに挑戦することをおすすめします。

ポンドを直接取引しない場合でも、イギリスの重要な経済指標の結果は、他の通貨ペアに影響を与えることがあります。そのため、注目度の高い指標については最低限チェックしておくとよいでしょう。

また、同じ欧州通貨であるユーロの値動きに、ポンドは追随しやすい性質があります。ポンド相場を分析する際には、イギリスの指標だけでなく、ユーロ圏の経済指標にもあわせて注目していきましょう。

ポンドの値動き傾向や特徴は、こちらの記事も合わせてどうぞ。

イギリスの主要な経済指標

重要度の高いイギリスの経済指標は、世界中のトレーダーが注目しています。
とくに注目度が高いのは、BOE政策金利発表、英中銀資産買取プログラム規模、失業率や四半期GDPです。

ある程度の値動きを狙ってトレードしたいなら、星4つ以上【★★★★】の経済指標を重視してみてください。

※下記の時間はイギリスの標準時間(10月最終日曜日AM1:00~3月最終日曜日AM1:00)で記載しています。
サマータイム時(夏時間、3月最終日曜日午前AM1:00~10月最終日曜日AM1:00)は下記表の時間が1時間早くなります。

イギリスの経済指標発表時期日本発表時間重要度
英・製造業購買担当者景気指数(PMI)毎月 / 上旬18:30★★
英・建設業購買担当者景気指数(PMI)毎月 / 上旬18:30★★
英・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)毎月 / 上旬18:30★★
英・貿易収支毎月 / 上旬18:30★★★
イングランド銀行(BOE)政策金利発表毎月 / 上旬21:00★★★★★
英・資産購入プログラム毎月 / 上旬21:00★★★★
英・RICS住宅価格毎月 / 中旬09:01★★★
英・ライトムーブ住宅価格毎月 / 中旬09:01★★★
英・鉱工業生産指数(IIP)毎月 / 中旬18:30★★★
英・消費者物価指数(CPI)毎月 / 中旬18:30★★
英・生産者物価指数(PPI)毎月 / 中旬18:30★★
英・小売物価指数(RPI)毎月 / 中旬18:30★★
英・失業保険申請件数毎月 / 中旬18:30★★★★
英・失業率毎月 / 中旬18:30★★★★
MPC議事録公表毎月 / 中旬18:30★★★★
英・小売売上高毎月 / 下旬18:30★★★
英・GFK消費者信頼感指数毎月 / 下旬9:01★★
英・四半期GDP(国内総生産)1・4・7・10月 / 下旬[速報]
2・5・8・11月 / 上旬[改定]
18:30★★★★

英・製造業購買担当者景気指数(PMI)

英・製造業購買担当者景気指数(PMI)は、イギリスの製造業の景況感を示す経済指標で、IHS Markit(IHSマークイット社)と英公認購買部協会(CIPS)が公表しています。一般的には「製造業PMI」と呼ばれています。

この指標は、製造業の購買担当者を対象に実施したアンケート調査をもとに算出され、企業の生産、受注、雇用などの動向を指数化したものです。毎月月初に発表されるため速報性が高く、数か月先の景気動向を見通す先行指標として位置付けられています。そのため、サービス業PMIとあわせて市場の注目度が高い経済指標です。

数値は「50」を判断の節目としており、50を上回れば景気拡大を示しポンドが買われやすく、50を下回れば景気後退を示してポンドが売られやすくなる傾向があります。

経済指標名
製造業購買担当者景気指数(Markit / CIPS UK Manufacturing PMI)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
IHS Markit(マークイット社)、英公認購買部協会(CIPS)毎月 / 上旬18:30★★
指標のポイント
他国の製造業PMIと比べても発表直後の反応は大きく、平均で20pips前後、結果次第では50pips程度の値動きとなることもあります。

英・建設業購買担当者景気指数(PMI)

英・建設業購買担当者景気指数(PMI)は、イギリスの建設業における景況感を示す経済指標で、IHS Markit(IHSマークイット社)と英公認購買部協会(CIPS)が公表しています。一般的には「建設業PMI」と呼ばれています。

この指標は、建設業の購買担当者を対象に実施したアンケート調査をもとに算出され、受注状況や雇用動向などを指数化したものです。

発表時の判断基準は「50」を節目としており、50を上回れば建設業部門の景況感は良好と判断され、ポンドは買われやすくなります。反対に、50を下回れば景況感は悪化していると判断され、ポンドは売られやすくなる傾向があります。

経済指標名
建設業購買担当者景気指数(Markit / CIPS UK Construction PMI)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
IHS Markit(マークイット社)、英公認購買部協会(CIPS)毎月 / 上旬18:30★★
指標のポイント
ポンド/円では、指標発表直後に平均して20pips前後の変動が見られる傾向があります。結果次第では、40pips〜50pips程度の大きな値動きとなることもあります。

英・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)

英・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は、イギリスの小売・サービスの販売価格の調査結果を表す経済指標で、IHS Markit(IHSマークイット社)と英公認購買部協会(CIPS)が公表しています。
一般的にはサービス業PMIや、製造業以外のPMIなので非製造業PMIなどと呼ばれます。

このサービス業PMIは「消費者が購入するときの価格」を表すのに対して、PPIは「生産者が出荷するときの価格」を表します。
いわば物価の水準を測定した指標ですので、生活コストを計るものさしとして利用されます。
そのため、PPIと密接した相関性があり、インフレの動向を計るための、もっとも重要な指標のひとつとされています。

サービス業PMIには、全調査対象の物価動向を示したPMI総合指数と、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数があります。
食品・エネルギー価格は季節要因の影響を受けやすい特徴があります。
そのため、物価トレンドを把握するとき、総合指数とコア指数の差が大きければ、コア指数の方がより重視されています。

数値の判断基準は「50」を節目としており、50を上回れば景気拡大を示して通貨は買われやすくなります。反対に、50を下回る場合は景気後退を示し、売られやすくなります。

経済指標名
サービス部門購買担当者景気指数(Markit / CIPS UK Services PMI)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
IHS Markit(cマークイット社)、英公認購買部協会(CIPS)毎月 / 上旬18:30★★
指標のポイント
平均的には約25pips前後の変動に留まる傾向にありますが、結果次第では70pips程度の大きな値動きとなることもあります。

英・貿易収支

英・貿易収支は、政府および民間部門の輸出額から輸入額を差し引いた差額を示す経済指標です。イギリスでは主に「商品貿易収支(Trade Balance)」として公表されています。

貿易収支は、経常収支(貿易収支・サービス収支・第一次所得収支・第二次所得収支)を構成する主要項目の一つであり、対外経済の状況を把握するうえで重要な指標として市場からも注目されています。

イギリスは長年にわたり貿易赤字が続いている国で、構造的に輸入が輸出を上回る傾向があります。EU離脱(ブレグジット)後もこの傾向は大きく変わっておらず、通商環境や為替動向、世界経済の影響を受けやすい状況が続いています。

一方で、イギリスは金融・保険などのサービス産業が強く、海外投資から得られる第一次所得収支は黒字基調となることが多い「金融立国」です。そのため、貿易収支や経常収支が赤字であっても、必ずしも経済全体が悪化しているとは限らず、GDPは中長期的に拡大してきました。

為替市場では、貿易収支の赤字幅が縮小すれば対外収支の改善と受け止められ、ポンドは買われやすくなる傾向があります。反対に、赤字幅が拡大した場合は、対外不均衡への懸念からポンドが売られやすくなります。

経済指標名
貿易収支(International Trade in Goods and Services)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 上旬18:30★★★
指標のポイント
指標発表直後の値動きは平均で10pips前後と、通常は為替レートへの影響は小さい傾向にあります。ただし、結果が市場予想から大きく乖離した場合などには、50pips程度の変動となることもあります。

イングランド銀行(BOE)政策金利発表

英・BOE政策金利発表は、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行が行う政策金利の発表を指します。BOEは日本では英中銀とも呼ばれています。

政策金利を決定するのは、金融政策委員会による会合で、総裁、副総裁、チーフエコノミスト、エグゼクティブディレクター、外部委員を含む合計9名のMPC(金融政策委員会)のメンバーで構成されています。
政策金利の決定は年8回、およそ6週間ごとに、1人1票の多数決で行われ、結果と同時に声明文も発表されます。量的引き締めや資産購入方針に変更がある場合は、あわせて公表されるため市場の注目度は非常に高くなります。

また、政策金利発表から約2週間後には、会合での議論内容や賛否の内訳をまとめた議事録が公表され、今後の金融政策の方向性を探る材料として分析されます。

イギリスの政策金利は近年インフレ抑制を目的に高水準で推移してきましたが、直近では利下げ局面に入りつつあります。政策金利の変更が行われた場合や、声明文や議事録の内容が市場予想と異なる場合には、ポンドは大きく変動しやすくなります。

経済指標名
イングランド銀行金利発表
発表機関発表時期日本発表時間重要度
BOE金融政策委員会(The Bank’s Monetary Policy Committee、MPC)毎月 / 上旬21:00★★★★★
指標のポイント
もし利上げが実施されれば、イギリスの景気は堅調であると判断されやすく、その局面ではポンドが買われ、為替相場は大きく変動する可能性があります。

英・資産購入プログラム

英・資産購入プログラムとは、イングランド銀行(BOE)の金融政策委員会(MPC)により、イギリスの国債、コマーシャルペーパー(CP)や社債などを購入することによる、量的緩和政策のことです。
また、資産買い取りプログラムとも呼ばれています。

資産購入プログラムの規模(金額のこと)が拡大されるということは、市場にお金を流通させることを意味します。

通常、景気刺激策として金利を下げていけば、景気は回復に向かいますが、デフレが進んだ場合、ゼロ金利政策を行っても景気刺激による効果は望むことができません。
つまり、ほぼ金利がゼロの状態であっても銀行などの市場にさらに資金を流通させる量的緩和の一貫が、この資産購入プログラムとなります。
そのため、景気回復の兆しがはっきりとしてきたら、資産購入プログラムは終了となります。

この資産購入プログラムは、BOE・政策金利発表と同時に発表されています。

経済指標名
資産購入プログラム(Asset Purchases)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
BOE金融政策委員会(MPC)毎月 / 上旬21:00★★★★
指標のポイント
BOE政策金利発表と合わせて注目していきましょう。

英・RICS住宅価格

英・RICS住宅価格は、イギリス国内における不動産価格の動向を調査した結果を表す経済指標です。
将来の住宅価格の動向に対して先行性があることから、イギリスの住宅市場の動向を計る上で重要な指標となっています。

英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)に所属する不動産業者・不動産鑑定士を対象に、住宅価格が上昇するか下降するかを聞き取り調査が行われ、その回答の割合が数値として公表されます。

不動産価格は景気動向と密接な関係があるため、RICS住宅価格はイギリス経済全体の動きを見るものさしともなっています。

発表の際には「0」が基準となっており、0以上で推移していれば、住宅価格は今後上昇するとみられ、景気が拡大すると判断されることから、ポンドは買われやすくなります。

反対に0以下で推移していれば、住宅価格は今後下落するとみられ、景気が縮小すると判断されることから、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
RICS住宅価格
発表機関発表時期日本発表時間重要度
英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)毎月 / 中旬09:01★★★
指標のポイント
指標発表直後のインパクトは小さめで、ポンド/円の場合でも10pips以上動かない傾向があります。

英・ライトムーブ住宅価格

英・ライトムーブ住宅価格は、イギリスの大手不動産会社であるライトムーブ社が発表する、住宅指数を表す経済指標です。
イギリスの住宅市場の約半数を占めるデータをもとに集計されて公表されます。

住宅価格の動向に対して先行性があることから重要視されており、イギリスには他にもいくつかの住宅関連の指標がありますが、この指標がもっとも速報性が高いとされています。

不動産価格は景気動向と密接な関係があるため、ライトムーブ住宅価格は、イギリス経済全体の動きを見るものさしとなっています。

ライトムーブ住宅価格(前月比)は「0%」が基準となります。
0%以上で推移していれば、住宅価格は今後上昇するとみられ、景気が拡大すると判断されることから、ポンドは買われやすくなります。
反対に0%以下で推移していれば、住宅価格は今後下落するとみられ、景気が縮小すると判断されることから、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
ライトムーブ住宅価格(Rightmove House Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
ライトムーブ(Rightmove)毎月 / 中旬09:01★★★
指標のポイント
指標発表直後の値動きは、ポンド/円で10pips程度となっており、さほど変動しない傾向にあります。

英・鉱工業生産指数(IIP)

英・鉱工業生産(IIP)は、イギリス国家統計局が発表する、鉱工業と製造業の生産動向を指数化した経済指標です。

鉱工業生産は、鉱業や製造業の生産動向をみる判断材料に使われています。
四半期ごとに発表されるGDP(国内総生産)と比べ、GDPを構成要因となっているこの鉱工業生産は毎月発表されますので、景気実態を把握する上で速報性が高いのが特徴です。

英国の製造業、鉱業、公共事業(電気・ガス)の生産動向を、基準年を100として指数化しており、この中でも特に製造業が注目されています。

この指標は「0」が基準値となり、0以上の結果となった場合、鉄鋼業・製造業の景況感は良いと判断され、ポンドは買われやすくなります。
反対に0以下となった場合、景況感は悪いと判断され、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
鉱工業生産(IIP、Index of Industrial Production)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★★
指標のポイント
指標発表時は平均20pips前後、ときはに80pips程度変動することもあります。

英・消費者物価指数(CPI)

英・消費者物価指数(CPI)は、イギリスの小売・サービスの販売価格の調査結果を表す、経済指標のことです。

CPIは「消費者が購入するときの価格」を表すのに対して、PPIは「生産者が出荷するときの価格」を表します。
いわば物価の水準を測定した指標ですので、生活コストを計るものさしとして利用されます。

それぞれ毎月中旬に同時発表されますが、こちらCPIの方が注目されています。

この消費者物価指数には、全調査対象の物価動向を示したCPI総合指数と、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数があります。
食品・エネルギー価格は季節要因の影響を受けやすい特徴があるため、物価トレンドを把握するとき、総合指数とコア指数の差が大きければ、コア指数の方がより重視されています。

経済指標名
消費者物価指数(CPI、Consumer Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★
指標のポイント
ポンド/円は平均的に30pips弱は動く傾向があり、ときには60pipsから70pips動くこともあります。

英・生産者物価指数(PPI)

英・生産者物価指数(PPI)は、イギリスの製造業者の販売価格の調査結果を表す、経済指標のことです。
FX業者や為替情報メディアなどの経済カレンダーでは、「英・卸売物価指数」と記載されている場合もあります。

この指標は、イギリスの国家統計局によって毎月中旬に発表されており、インフレの動向を見るための重要な指標とされています。

CPIが「消費者が購入するときの価格」を表すのに対し、こちらのPPIは「生産者が出荷するときの価格」を表します。
この2つの指標ですが、原材料の価格が消費者が購入する物価に反映されるまでは一定の時間がかかるため、完全に連動しているという訳でもありません。

PPIには、全調査対象の物価動向を示したPPI総合指数と、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたPPIコア指数があります。
食品やエネルギー、 石油などの価格は季節要因の影響を受けやすい特徴があるため、物価トレンドを把握するにあたって、PPIコア指数の方がより注目されています。

経済指標名
生産者物価指数(PPI、Producer Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★
指標のポイント
英・コアPPI発表時はポンド/円が動きやすく、平均で30pips〜40pips程度、時には70pips前後変動することもあります。

英・小売物価指数(RPI)

英・小売物価指数(RPI)は、イギリス内の消費者によって購入された商品・サービスの価格の変化を表す、経済指標です。
類似指標として消費者物価指数(CPI)がありますが、この小売物価指数はインフレ上昇率が大幅に高く算出されてしまうことから、CPIの方がより重要視されています。

現在イギリスでは、法律によって年金給付や物価連動国債の算出に、この小売物価指数が利用されています。
算出方法が問題視されているRPIに替わる指標の開発も検討されているようですが、現状イングランド銀行は2%のインフレターゲットを定めているため、未だに小売物価指数は高く注目されています。

RPIは、CPI、PPIと同時に公表されています。

発表の際に、小売物価指数が上昇すれば、消費・経済は縮小していると判断され、ポンドは買われやすくなります。
反対に数値が下降すれば、消費・経済は縮小していると判断され、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
小売物価指数(RPI、Retail Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★
指標のポイント
ポンド/円であれば、発表直後は30pips程度動く傾向があります。

英・失業保険申請件数

英・失業保険申請件数は、イギリスで失業保険を申請した件数をもとに公表される、経済指標です。
失業率と同時に、毎月中旬にイギリス国家統計局から発表があり、失業率とともに注目されています。

失業保険の申請件数が減少すれば、失業者も減ってきていることから、景気は改善に向かっていると判断されます。
反対に、申請件数が増加すれば、失業者が多くなってきていることから、景気は悪化に向かっていると判断されます。

イギリスの失業保険申請件数ですが、2011年8月以降は減少していましたが、2014年10月以降、やや上昇傾向が見られています。

この指標の結果次第では、ポンドは大きく変動します。失業率と合わせてチェックするようにしましょう。

経済指標名
失業保険申請件数(Initial Jobless Claim)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★★★
指標のポイント
需要度が高いだけに、発表後は大きく変動しやすい傾向があります。平均40pips前後ですが、発表内容によっては100pips以上変動することもあります。

英・失業率

英・失業率は、イギリス国家統計局によって毎月中旬に発表されています。

失業率の定義は国によって異なりますが、イギリスでの失業者の定義は、「原則として16歳以上で過去4カ月以内に仕事がなく、かつ就業可能な者で、職業安定所に求職者手当を申請し、受給資格を得た者。」とされています。

発表の際には、通常の失業率に加えて、ILO失業率と失業保険申請件数も同時に発表が行われています。

ILO方式の失業率ですが、ILOとは国際労働機関のことを指し、国際基準で発表されるデータです。
失業率は前月のデータですが、ILO失業率は3ヶ月間のデータとなるため、2つの数値には差異があります。

失業率は、数ある経済指標の中でも非常に重要視されていて、発表直後の値動きは、イギリスの経済指標の中でもトップレベルと言ってもいいほど活発に変動します。

イギリスの失業率はというと、2016年以降から現在まで上昇が続いています。

データ公表後、失業率が減少すれば、イギリス国内の雇用情勢は良く、経済状況は上向きであると判断されるため、ポンドは買われやすくなります。
反対に、失業率が増加すればポンドは売られやすくなります。

経済指標名
失業率(Unemployment Rate)、ILO失業率(ILO Unemployment Rate)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★★★
指標のポイント
指標発表後は、ポンド/円がもっとも活発に変動します。平均的には40pips前後ですが、100pips以上動くこともありますので、ポンドをトレードする方は、発表時の数値や予想値との差に注目していきましょう。

MPC議事録公表

イングランド中央銀行(BOE、英中銀)の金融政策委員会はMPCと呼ばれています。
MPCは総裁、2名の副総裁、チーフ・エコノミスト、エグゼクティブ・ディレクター、4名の外部委員の合計9名で構成されていて、原則、毎月第1水曜日・木曜日の2日間にわたって議事録が開催されています。

この会合ののちBOE政策金利発表が行われていますが、その2週間後、会合内容や政策金利決定に至った理由など、議論内容をまとめたレポートが、MPC議事録公表として発表されます。

通常、BOE政策金利発表の方が市場に与えるインパクトは大きいです。
しかしながら政策金利が長らく変更されていなかったり、今後の金融政策における見解に注目が集まっているときは、MPC議事録公表の注目度も極めて高くなります。

MPC議事録公表では、政策金利の決定にあたり9人中何人が賛成・反対したのか、各委員の投票状況のデータが公表されます。
例えば、賛成5人・反対4人の僅差だった場合、次回は政策金利の変更があるかも知れないと判断され、ポンドが大きく変動する可能性もあります。

経済指標名
MPC(金融政策委員会)議事録公表
発表機関発表時期日本発表時間重要度
金融政策委員会(MPC、Monetary Policy Committee)毎月 / 中旬18:30★★★★
指標のポイント
この指標の発表は、世界中で注目されているため、発表直後は大きく変動する傾向があり、平均40〜50pips、ときには100pips以上動くこともあります。

英・小売売上高

英・小売売上高は、イギリスの百貨店やスーパーなど、自動車販売店を除いた5,000社の小売・サービス業の月間売上高を集計した、景気関連の経済指標です。
イギリス国家統計局により、前月比と前年比、2つの小売売上高のデータが毎月下旬に発表されています。

イギリスのGDPは、個人消費が約4割を占めています。個人消費をダイレクトに表す小売売上高は、GDPとも密接な関連性があるため、イギリスの景気動向を見る重要な指標となっています。
通常、雨や雪の日に買い物に行く人が少なくなることから、 イギリスの小売売上高は天候や季節によってブレが大きくなりやすい特徴があります。

データ公表後、前月比で増加すれば、個人消費は堅調で経済の状況が良いと判断されて、ポンドは買われやすくなります。
反対に前月比で減少すれば、個人消費が落ち込んでいて経済の状況が悪いと判断されて、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
小売売上高(Retail Sales)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 下旬18:30★★★
指標のポイント
ポンド/円の値動きの傾向として、平均的には20pips位ですが、動くときは100pips程度変動することもあります。

英・GFK消費者信頼感指数

英・GFK消費者信頼感指数は、ドイツの市場調査会社、GfK(Growth from Knowledge)が発表する経済指標です。
イギリスの1年先の景気見通し、期待収入、消費の動向に関するアンケートの結果が集計され、数値化されて公表されます。

GFK消費者信頼感指数は、発表日時の決定が他の指標よりも遅く、直前になって日時が変更されることもあるため、市場の注目度はやや低い水準です。
しかし、市場調査会社としてGfKはドイツでトップシェアを誇り、欧州委員会が毎月行っているユーロ圏の景気調査の参考資料にもされていることもあり、データの正確性は高いとされ注目されています。

この発表値は「0」が基準となっていて、0を上回ると経済の状況は良くなっていると判断され、0を下回ると経済の状況は悪化していると判断されます。

経済指標名
GFK消費者信頼感指数(GFK Consumer Confidence Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
GFK(Growth from Knowledge)毎月 / 下旬9:01★★
レート変動への影響は総じて小さく、ポンド/円であっても発表直後は5pipsも動かないケースもあります。

英・四半期GDP(国内総生産)

英・四半期GDP(国内総生産)は、イギリスで一定期間内に生み出された財とサービスの付加価値の総額で、国の経済規模をみるための経済指標です。
GDPの伸び率はその国の経済成長率を表すことから、非常に重要度が高く、発表データは、中長期的な景気動向の予測にも利用されています。

同じEU圏のドイツやフランスと同様に、イギリスは継続して経済成長は上昇が続いています。
2018年の名目GDPではアメリカ、中国、日本、ドイツに次ぐ世界第5位となっています。

改定値に比べて注目度の高い速報値ですが、前期比、前年比ともに2013年の第1四半期GDP以降、プラスで推移しており、個人消費やサービス部門、対外投資の伸びによってもたらされています。

指標発表の際には、発表時に予想値を大きく上回れば、ポンドは買われやすくなります。反対に予想値を大きく下回れば、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
四半期GDP(国内総生産、Gross Domestic Product)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)1月・4月・7月・10月 下旬[速報値]
2月・5月・8月・11月 上旬[改定値]
3月・6月・9月・12月 下旬[確定値]
18:30★★★★
指標のポイント
値動きの大きい速報値にまずは注目しよう。英・GDPの発表直後はポンド/円が活発に動きます。平均的には35pips〜40pips、大きく変動するときは100pips以上動くこともありますので、ポンドトレーダーは特に注目していきましょう。

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イギリスの経済指標

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