イギリスの通貨「英ポンド」の特徴を解説します。
英ポンドの基礎データ
大きい変動幅でデイトレに人気。対ユーロの取引量が多いため、ユーロ圏の動向にも注目!

正式名称 | グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 |
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首都 | ロンドン |
中央銀行 | イングランド銀行(BOE) |
通貨単位 | 英ポンド(£)、ペニー・ペンス(p) |
* 主要輸出国 | アメリカ、ドイツ、フランス、オランダ、アイルランド |
* 主要輸入国 | ドイツ、アメリカ、中国、オランダ、フランス |
* 貿易量の多い国順 2017年のデータ(CIA – THE WORLD FACTBOOK – UNITED KINGDOM)
値動きの大きさ | 情報量の豊富さ | 金利の高さ |
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英ポンドの特徴を知ろう!
イギリスの「英ポンド」は、米ドル、ユーロ、円に次いで、世界で4番目に取引量の多い通貨である。
金融の歴史あるロンドン市場は流動性が高いことで知られており、東京、ニューヨークと並び、世界三大為替市場と呼ばれています。
日中の東京市場を中心としたアジア圏でのマーケットは、比較的おだやかな値動きですが、取引量の多い欧州のマーケットが始めると、為替市場の値動きは大きく変化してきます。
それまではなだらかに上昇していた相場も、欧州勢が参入することで大きく下落し、さらに損切りをさせて勢いを加速させようとする動きが出てきます。
FXでは大きな利幅を狙いたいトレーダーに人気の通貨ですが、株でいう仕手株のように大量の意図的な買いや売りで、相場がいきなり高騰・急落するのが英ポンドです。
こういった値動きの性質にともない、ロンドン市場は大きな相場の変化があることから、英ポンドは値動きが荒い通貨として知られています。
そのため「殺人通貨」や「悪魔の通貨」と呼ばれることもあり、初心者におすすめの通貨ではありません。
また値動きが激しいことにはもうひとつ、別の理由があります。
現在、財政赤字に苦しむイギリスは、EU加盟国であるもの自国通貨を採用していますが、この英ポンドはかつて世界の基軸通貨として使われていました。
今日では基軸通貨は米ドルとなり、第二の基軸通貨ユーロも定着したことで、二大通貨の値動きに英ポンドは翻弄されやすいのです。
ポンド/円はBrexitの進展に注目!
為替に関わるニュースといえば、もっぱら米中貿易戦争とBrexit(ブレグジット、EU離脱のこと)がマーケットの話題をかっさらっています。
EU離脱に関する情報が流れればトレードチャンスとなることもあり、2020年9月時点では、*日本国内ではユーロ/円よりもポンド/円の取引量が圧倒的に多いです。
つまり米ドル/円に次いで2番目に多く取引されているのがポンド/円であり、トレーダーの関心の高さがうかがえます。
* 参考:店頭FX月次速報 | 一般社団法人 金融先物取引業協会
そのそもBrexitとは何かを知りたい方は、ロイターがわかりやすく解説しています。
最新のBrexitフローチャートはマネパの記事がわかりやすいです。
ポンド/円の値動き傾向は?
言うまでもなく、金融市場として歴史あるロンドンはニューヨーク、東京と並ぶ世界3大金融市場のひとつです。
よくマーケットでは「欧州勢が〜」とささやかれていますが、これは主にロンドン勢のトレーダーを指しています。
夕方のロンドン時間になると、為替はそれまでのトレンドの逆を行く動きを見せることもよくあります。
フランクフルト市場が始まってすぐにロンドン市場が始まり、この頃にはさまざま通貨ペアの値動きが活発化してきます。
東京市場も大きなマーケットですが、日本時間の日中はあまり大きな値動きはしません。
FXの世界では、あくまでもロンドン時間とニューヨーク時間を基準に考えるのが賢明です。
ロンドン勢が動く時間帯は?
日本時間の夕方から深夜までがロンドンセッション(ロンドン市場で取引される時間帯)です。
値動きの穏やかな東京セッションからロンドンセッションへと移り変わると、FXでは取引量が大きくなることから、マーケットは大きく動き出してきます。

なお株式市場と違ってFXには決まった市場が存在しませんが、ロンドン為替市場の各時間帯をひとつの目安としてまとめておきます。
- 株式市場
- ロンドン証券取引所・・・現地時間:8:00〜16:30 (日本時間:17:00〜1:30、サマータイム:16:00〜0:30)
- 時刻の設定期間
- 英国冬時間・・・10月最終日曜日AM1:00~3月最終日曜日AM1:00
- 英国夏時間・・・3月最終日曜日午前AM1:00~10月最終日曜日AM1:00
- FXで注目の時間
- ロンドンセッション・・・現地時間:7:00〜17:00(日本時間:16:00〜2:00、サマータイム:15:00〜1:00)
- ロンドン市場の主要時間帯・・・現地時間:7:00〜13:00(日本時間:16:00〜21:00、サマータイム:15:00〜20:00)
- FX全体のコアタイム・・・日本時間:22:00〜2:00、サマータイム:21:00〜1:00
- ロンドンフィックス(イギリス版の仲値)・・・日本時間: 1:00、サマータイム:24:00
1年でサマータイムを導入している期間は7ヶ月あるので、サマータイム導入期間をメインに考えるのがおすすめです。
それでは時間帯ごとの特徴を見ていきましょう。
ロンドン時間が7:00以降の値動き(日本の10月〜3月は15:00〜、3月〜10月は16:00〜)
ロンドン株式市場は現地8:00から始まるため、FXでロンドン勢が動き出す時間は、当サイトよりも遅めの時間帯で解説している場合も多いです。
しかしロンドン勢は、EU圏が動きだす現地の朝7:00頃(夏は15:00、冬は16:00)と早い時間帯からトレードする傾向があります。
そのため、15:00〜(冬は16:00〜)から、ロンドン勢の参入には充分注意を向ける必要があります。
ロンドン時間が10:00以降の値動き(日本の10月〜3月は18:00〜、3月〜10月は17:00〜)
18:00(現地10:00)になると、ロンドンオープン時とは逆のトレンドに動くこともしばしばあります。
17:00〜18:00(冬は18:00〜19:00)はロンドンやEU圏の経済指標が多く発表されるため、経済指標の結果で変動しやすい時間帯です。
ロンドン時間が13:00以降の値動き(日本の10月〜3月は21:00〜、3月〜10月は22:00〜)
おおよそ現地がお昼の時間帯から、NY勢が参入する21:00頃(現地15:00)までの間は、ロンドンオープン時に比べると穏やかな動きを見せやすい傾向もあります。
ニューヨーク市場がスタートすると、2つの巨大金融市場が重なることで、21:00〜1:00の間は1日の中で最も活発に値動きしていきます。
ロンドン時間が15:00以降の値動き(日本の10月〜3月は23:00〜、3月〜10月は24:00〜)
この時間帯になればニューヨーク市場がマーケットの中心となっていきます。
FOMCなどの例外もありますが、アメリカの経済指標は遅くても冬時間で24:00の発表であることから、激しく相場が動くのはおおよそ1:00頃までです。
なお日本では、9:55の仲値で銀行などの金融機関が使う対顧客の基準レートが決定しますが、イギリスでは日本時間24:00(冬時間1:00)のロンドンフィックスで決定されています。
とくに月初、月末のロンドンフィックス(=ロンドンフィキシング)はポンド相場への影響要因となり、米ドル/ポンド、ユーロ/ポンドへの大きな影響要因ともなります。
ロンドンフィックスなどの情報は、FX業者のマーケットニュースでこの時間帯に流れたりしますので、興味のある方はチェックしてみてください。
ポンド/円 1日の価格変動について
それでは、ポンド/円は1日のなかでどのような価格変動があるのか、見てみましょう。
以下チャートのブルーのラインは、ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)といって価格の変動率を判断するテクニカル指標です。
単純に、価格の変動率が大きくなれば上昇し、変動率が小さくなれば下降する、というものです。
ポンド/円がもっとも動きやすい時間帯は、ATRが高い水準である21:00〜02:00頃ということがわかりますね。
チャートの一番左側あたりでは、15:00頃に上昇している日があるのも確認ができます。
これは、ちょうどロンドン市場のマーケットオープン後の時間帯にあたります。
このように、それまで停滞していた相場であっても、ロンドン市場が始めると同時に大きく動き始めたりします。
また、ポンドは対ユーロで取引量が多いことから、ユーロ相場からの影響を受けやすい特徴があります。
ユーロが大きく売られるときは、避難先としてポンドが買われることもありますので、同じような時間帯に公表されているユーロ圏の経済指標にも注目していきましょう。
ポンドの変動要因となる、イギリスの経済指標
ポンドは、イギリスの経済指標の結果に左右されて大きく変動する局面があります。
日本時間の17:30(冬時間は18:30)に、多くの経済指標が発表されていますので、この時間帯の動向に注意してください。
- BOE(イングランド銀行)政策金利発表
- 英・失業率
- 英・失業保険申請件数
- MPC議事録公表
- 英・四半期GDP
イギリスの政策金利はしばらくの間変更されていませんが、変更が行われたらポンドの方向性に大きな影響があると考えられます。
イギリスやユーロ圏の経済指標は以下ページをご覧ください。
英ポンドの取引業者を選ぶポイント
米ドル/円、ユーロ/円に比べると少々スプレッドが広めで、スプレッドは1.0銭以上の業者が多いです。
しかしながら2020年に過熱したスプレッド競争により、GMOクリック証券やみんなのFXのスプレッドがかなり狭くなっています。
そして買いポジションで保有したときのスワップポイントですが、豪ドルやNZドルと比べても、ポンドの方が多く付与されますので、スワップが高水準のFX業者を選んでおいてもいいでしょう。
ポンド/円はデイトレに向くほか、大きな利ざやを狙うスイングトレードでも人気があります。
スイングトレードの場合、スワップポイントを気にすると買いポジションしか保有できなくなり、取引機会が半減します。つまりスワップポイントは、あくまでもオマケと考えるのが得策です。
なおポンド/円はボラが激しいので、しっかりストップロス注文を入れておくようにしましょう。
スプレッドとスワップポイントの比較は、以下ページでご確認ください。
デイトレードなどの短期売買において、もっとも重要となるのがスプレッドです。2020年現在において、米ドル/円の標準スプレッドは0.2銭、キャンペーンスプレッドは0.1銭が最狭水準として各社揃っています。また低スプレッドと同時に「[…]
FXでは、スワップポイント狙いのトレードが人気です。いわゆるスワップポイントは、FX版の利息といったイメージですね。日本円は低金利通貨ですので、トルコリラ/円やメキシコペソ/円など高金利通貨を買いポジションで保有しているうちは、通貨間の[…]
ポンド/円おすすめのFX会社
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