FXでは、スワップポイント狙いのトレードが人気です。
身近なポイントというと楽天ポイントなどが有名ですが、いわゆるスワップポイント(Swap Point)は、FX版の利息といったイメージですね。
日本円は低金利通貨ですので、トルコリラ/円やメキシコペソ/円など高金利通貨を買いポジションで保有しているうちは、通貨間の金利差をスワップポイントとして毎日受け取ることができます。
スワップポイントは毎日変動しますが、高スワップポイントを付与する業者ほど、高水準の付与を継続する傾向にあります。
それではスワップ狙いのトレードで失敗しないポイントから、主要な10通貨ペアのスワップポイントを徹底比較していきます。
さらに月間累計スワップポイントやスワップ利回り計算器、政策金利ランキングまで掲載。
スワップポイントが高いFX業者選びに当ページをお役立てください。
スワップ狙いで失敗しないポイント
そもそもスワップポイントとは何か、基本から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
長期的な売買が得意なトレーダーほど、為替差益・金利差益の両方で収益を狙います。FXでは為替差益を狙ったトレードが中心ですが、金利差益でスワップポイントを狙ったトレ[…]
各社のスワップポイントを比較する前に、重要な5つのポイントをご紹介します。
- 買いポジション=スワップポイント付与ではない。
- 翌日までポジション保有しないとスワップがもらえない。
- 曜日によって付与日数が異なる。
- 1日ではなく、月間で付与の多い業者を選ぶ。
- 未決済ポジションでスワップを出金できる業者も検討する。
必ずしも、買いポジションでスワップポイントが付与されるわけではありません。
対円の通貨ペア(米ドル/円、メキシコペソ/円など)の大半は、低金利の日本よりも金利が高い国がほとんどを占めるため、基本的に買いポジションでスワップポイントが付与されます。
しかしユーロ圏はマイナス金利を導入しているため、ユーロ/円を買いで保有するとマイナススワップとなります。
注文前に、スワップポイントが付与される方向かしっかり確認しておきましょう。
スワップポイントはメンテナンスが行われる日本時間の朝7:00前後(夏時間のときは6:00前後)に付与されますが、時間は業者ごとに異なります。
NYクローズ後、早朝オープンまでの間にスワップポイントが付与される仕組みです。
この時間を跨がなければスワップポイントは付与されないため、スキャルピングやデイトレードではスワップポイントはもらえません。
そしてスワップポイントは基本的には毎日もらえますが、水曜日の深夜〜木曜日の朝にかけて保有すると3日分が付与されます。
これはロールオーバーの仕組みで、金曜日〜日曜日の分がずれ込んで水曜日に付くためです。
ですから、1日だけ保有してスワップを狙いたいときは、水曜日の深夜がおすすめです。
またポジションを長期で保有するほど、多くのスワップポイントを受け取ることができます。
そのため1日のスワップポイントではなく、月間でどのくらい受け取れたか、過去データにも注目してください。
必須ではありませんが、未決済ポジションでもスワップポイントだけを出金できる業者にも注目です。
またポジション保有時のスワップポイントは課税対象か、対象外であるかは業者によって違います。
多くのポジションを保有する場合、日々のスワップポイントが課税対象にならない業者なら、確定申告の時期をコントロールしやすいメリットがあります。
参考リンク:スワップポイントについて|金融先物取引業協会
スワップ比較① 米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円
1万通貨単位における、1日分の買いスワップポイント・売りスワップポイントを記載しています。
FX会社名 | 米ドル/円![]() | 米ドル/円![]() | ユーロ/円![]() | ユーロ/円![]() | ポンド/円![]() | ポンド/円![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() | -240 | 230 | -195 | 195 | -270 | 270 |
![]() 通常通貨ペア | -240 | 230 | -195 | 195 | -270 | 270 |
![]() | -255 | 225 | -215 | 195 | -300 | 270 |
![]() | -241 | 231 | -199 | 179 | -305 | 285 |
![]() | -240 | 175 | -215 | 155 | -315 | 265 |
![]() | -275 | 235 | -195 | 195 | -302 | 282 |
![]() | -303 | 233 | -250 | 178 | -369 | 290 |
![]() | -233 | 230 | -180 | 177 | -282 | 279 |
![]() | -233 | 182 | -185 | 182 | -292 | 289 |
![]() | -270 | 188 | -218 | 130 | -331 | 231 |
![]() | -242 | 236 | -194 | 184 | -296 | 291 |
![]() | -290 | 160 | -230 | 160 | -340 | 180 |
![]() | -215 | 180 | -185 | 180 | -270 | 50 |
![]() | -272 | 232 | -207 | 177 | -314 | 284 |
FX会社名 | 米ドル/円![]() | 米ドル/円![]() | ユーロ/円![]() | ユーロ/円![]() | ポンド/円![]() | ポンド/円![]() |
※スワップポイントの単位は円。
各社においてスワップポイント付与が前後している場合は、直近1日分のスワップポイントを記載。
スワップ比較② 豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、スイス/円
FX会社名 | 豪ドル/円![]() | 豪ドル/円![]() | NZドル/円![]() | NZドル/円![]() | 加ドル/円![]() | 加ドル/円![]() | スイス/円![]() | スイス/円![]() |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | -105 | 105 | -125 | 125 | -145 | 145 | -105 | 105 |
![]() LIGHT通貨ペア | -110 | 110 | -130 | 130 | 0 | 0 | 0 | 0 |
![]() | -120 | 100 | -145 | 125 | 0 | 0 | 0 | 0 |
![]() | -134 | 114 | -154 | 134 | -170 | 150 | -110 | 90 |
![]() | -130 | 70 | -195 | 115 | -215 | 135 | -145 | 65 |
![]() | -160 | 115 | -170 | 140 | -180 | 170 | -110 | 105 |
![]() | -147 | 118 | -167 | 132 | -182 | 148 | -114 | 92 |
![]() | -113 | 110 | -134 | 131 | -153 | 150 | -95 | 92 |
![]() | -115 | 112 | -135 | 132 | -154 | 151 | -95 | 92 |
![]() | -142 | 84 | -161 | 109 | -186 | 122 | -132 | 40 |
![]() | -125 | 124 | -123 | 118 | -150 | 145 | -102 | 74 |
![]() | -145 | 116 | -187 | 132 | -150 | 60 | -95 | 80 |
![]() | -100 | 50 | -125 | 110 | -159 | 150 | -110 | 100 |
![]() | -111 | 81 | -130 | 100 | -149 | 119 | -120 | 90 |
FX会社名 | 豪ドル/円![]() | 豪ドル/円![]() | NZドル/円![]() | NZドル/円![]() | 加ドル/円![]() | 加ドル/円![]() | スイス/円![]() | スイス/円![]() |
※スワップポイントの単位は円。
各社においてスワップポイント付与が前後している場合は、直近1日分のスワップポイントを記載。
スワップ比較③ 南アランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円
FX会社名 | 南アランド/円![]() | 南アランド/円![]() | トルコ/円![]() | トルコ/円![]() | メキシコ/円![]() | メキシコ/円![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() | -171 | 171 | -300 | 300 | -251 | 251 |
![]() LIGHT通貨ペア | -200 | 200 | -350 | 350 | -280 | 280 |
![]() | -280 | 180 | -550 | 300 | -360 | 260 |
![]() | -390 | 190 | -500 | 300 | -470 | 270 |
![]() | -200 | 50 | -450 | 50 | -300 | 50 |
![]() | -260 | 160 | -580 | 270 | ||
![]() | -360 | 180 | ||||
![]() | -190 | 190 | -500 | 330 | -270 | 270 |
![]() | -220 | 190 | -300 | 270 | ||
![]() | -220 | 160 | -480 | 360 | -290 | 250 |
![]() | -110 | 80 | -320 | 60 | -230 | 200 |
![]() | -360 | 170 | -580 | 280 | -520 | 260 |
![]() | -140 | 40 | -330 | 30 | -240 | 240 |
![]() | -210 | 180 | -390 | 290 | -290 | 260 |
FX会社名 | 南アランド/円![]() | 南アランド/円![]() | トルコ/円![]() | トルコ/円![]() | メキシコ/円![]() | メキシコ/円![]() |
※スワップポイントの単位は円。
各社においてスワップポイント付与が前後している場合は、直近1日分のスワップポイントを記載。
南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円は各社10万通貨単位に統一して記載。
月間累計・1日平均スワップポイントで比較
1日あたりのスワップポイントが高い業者ほど、長期的なスワップポイントの付与が高い傾向があります。
月間のトータルでスワップポイントが多いほど、ポジションを保有するほど安定してスワップポイントを受け取れる業者となります。
こちらは、直近月(2023年8月1日〜末日)の月間買いスワップポイントデータです。
FX会社名 | 南アランド/円![]() | 南アランド/円![]() | トルコ/円![]() | トルコ/円![]() | メキシコ/円![]() | メキシコ/円![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() | 5,763円 | 186円 | 8,720円 | 281.3円 | 8,720円 | 281.3円 |
![]() LIGHT通貨ペア | 6,450円 | 208.1円 | 10,870円 | 350.7円 | 9,394円 | 303.1円 |
![]() | 5,650円 | 182.3円 | 8,500円 | 274.2円 | 8,640円 | 278.8円 |
![]() | 6,070円 | 195.9円 | 8,680円 | 280円 | 9,260円 | 298.8円 |
![]() | 5,370円 | 173.3円 | 8,540円 | 275.5円 | 7,960円 | 256.8円 |
![]() | 5,846円 | 189円 | 12,812円 | 413円 | 8,740円 | 282円 |
![]() | 5,220円 | 168.4円 | 6,920円 | 223.3円 | 7,830円 | 252.6円 |
![]() | 4,900円 | 158.1円 | 6,620円 | 213.6円 | ||
FX会社名 | 南アランド/円![]() | 南アランド/円![]() | トルコ/円![]() | トルコ/円![]() | メキシコ/円![]() | メキシコ/円![]() |
1日平均は1ヶ月を31日として計算。
※毎月1日〜月末までのデータを公式サイトで公開している業者で比較しています。
長期保有するなら、月間累計スワップポイントが多い業者を選びましょう。
外為どっとコムでは、現在スワップ大幅増額中!
外為どっとコムでは2023年9月4日(月)~2023年9月30日(土)の期間中に、日々のスワップポイントに「過去平均のスワップポイントが最大30%増額」となるキャンペーンを開催しています。
対象は以下の3通貨ペアとなっており、南アフリカランド/円は「52円」、トルコリラ/円は「77円」、メキシコペソ/円は「26円」が、10万通貨あたりの上乗せ額となります。
上記画像の下側にある「232円」「377円」「286円」が、上乗せ額を合算した1日あたりスワップポイントの目安です。
以下はメキシコペソ/円での運用例です。
他社のスワップポイントと比較しても、かなりの高付与となっていますので、高金利通貨でのスワップポイント運用なら、ぜひ外為どっとコムをご検討ください。
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キャンペーン期間中は実質「みんなのFX」のスワップがNo.1!
現在、みんなのFXでは「スワップNo.1チャレンジキャンペーン第19弾」を開催しています。
他社よりスワップポイントが1円でも安ければ、その差額分がキャッシュバックとなるキャンペーンです。
複数社のスワップランキングは日々変動しますが、その日にもっとも高い業者と同じスワップポイントですから、期間中は実質、みんなのFXでもっとも高いスワップポイントが提供されます。
以下は2023年5月の例ですが、スワップ上乗せ額を合算すると、かなり高水準であることが分かりますね。
対象となる南アフリカランド/円、メキシコペソ/円、トルコリラ/円でスワップポイント狙いなら、「みんなのFX」でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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GMO外貨では最大10%上乗せキャンペーン中!
GMO外貨では現在、「ホップ!ステップ!スワップポイント!キャンペーン」を開催しています。
こちらのキャンペーンは、15日以上ポジションを保有すれば、+10%のスワップポイントが上乗せされるキャンペーンとなっています。(※米ドル/円のみ+5%の上乗せ)
例えば、通常のスワップポイントが100円なら、15日保有すれば1日あたり110円となるイメージですね。
高金利で人気の5通貨ペア(米ドル/円、豪ドル/円、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円、トルコリラ/円)が対象となっています。
ぜひこの機会に、スワップ狙いの取引を始めてみてはいかがでしょうか。
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GMOクリック証券はスワップポイント増量中!
GMOクリック証券では、2023年6月よりメキシコペソ/円、南アフリカランド/円のスワップポイントを増量中です。
以下はメキシコペソ/円の付与例で、ほぼ固定水準となっていることが確認できますね。
いずれかの通貨ペアでスワップポイントを狙いたい方は、ぜひGMOクリック証券もご検討ください。
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スワップ利回り計算器
条件を入力すると、スワップポイント狙いの取引に必要な資金目安と、1年間で受け取れるスワップ益の目安をご確認いただけます。
スワップを決定づける!FX政策金利ランキング
二国間における政策金利の差で決まるスワップポイントですが、高金利国と低金利国の組み合わせにより受け払いがもっとも多くなります。
順位 | 国名(政策金利) |
---|---|
![]() | トルコ(25.00%) |
![]() | メキシコ(11.25%) |
![]() | 南アフリカ(8.25%) |
4位 | 香港(5.50%) |
4位 | ニュージーランド(5.50%) |
5位 | アメリカ(5.50%) |
6位 | イギリス(5.00%) |
6位 | カナダ(5.00%) |
7位 | ユーロ圏(4.50%) |
8位 | 中国(4.35%) |
9位 | オーストラリア(4.10%) |
10位 | スウェーデン(3.75%) |
10位 | ノルウェー(3.75%) |
11位 | スイス(1.75%) |
12位 | 日本(-0.1%) |
上記表の補足ですが、世界にはアルゼンチンやブラジルのように高金利国もありますが、こちらはFX取引ではあまりにもマイナー通貨ですので除外しています。
現在、高金利狙いのトレードなら、3大高金利通貨(トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円)が、 近年のスタンダードとして人気を得ています。
最近では人民元/円やチェココルナ/円も注目されつつありますが、利回りでは3大高金利通貨に軍配が上がります。
それでは、各通貨の特徴とともに、初期資金と保有ポジションによるスワップの目安を見ていきましょう。
※各通貨ペアの保有シミュレーションは、2023年9月26日のレートとスワップポイント(みんなのFX)で算出しています。
注目の通貨①トルコリラ
トルコの政策金利は、数ある新興国通貨のなかでもトップクラスの水準となっています。
そのためトルコリラ/円の買いスワップポイントは非常に高いのが魅力です。
トルコリラに限ったことではありませんが、高金利通貨の流通量はそれほど多くないことから、激しい値動きをする特性を理解した上で、レバレッジを抑えた運用を行いましょう。
- 1日のスワップが25円の場合、1Lotのスワップ収益は1ヶ月/600円、年間/7,300円。
10万通貨のスワップ収益は年間/73,000円。 - 10万通貨の保有に必要な最低証拠金の目安は55,000円。
(トルコリラ/円は証拠金率が他通貨ペアよりも高めのため、55,000円で始めるとレバレッジ20倍なので注意。) - 10万通貨をレバレッジ5倍で運用するなら、約11万円が必要。(年間利回りは66.63%)
- 10万通貨をレバレッジ3倍で運用するなら、約18.3万円が必要。(年間利回りは39.98%)
- 10万通貨をレバレッジ1倍で運用するなら、約54.8万円程度が必要。(年間利回りは13.33%)
- 1万通貨で始めるなら、初期資金2万円以上ならレバレッジ3倍以内まで下げられる。
証拠金の目安 | 1,000通貨(0.1Lot):548円 10,000通貨(1Lot):5,478円 |
---|---|
買いスワップ(1万通貨) | 1日/20円 |
1万通貨/1ヶ月の保有で | 600円 |
1万通貨/1年の保有で | 7,300円 |
10万通貨/1年の保有で | 73,000円 |
トルコリラ/円最新スワップポイントを徹底比較しながらランキング情報も掲載しています。今後の見通しから、過去チャートからみた注目のポイント、長期保有したときの利回り[…]
注目の通貨②メキシコペソ
トルコに続いて高い政策金利となっているのがメキシコです。
マイナー通貨は値動きが激しい傾向にあるなか、新興国のなかでもメキシコは国債の格付けが高く、値動きは安定した動きを見せるのが特徴です。
またアメリカと隣接しているだけあって、メキシコペソ/円は米ドル/円に連動しやすい特徴もあります。
なお政策金利はトルコに劣るものの、スワップポイントの付与は高水準となっており、証拠金が低くてスプレッドも狭いので、初心者には正直メキシコペソ/円の方がおすすめです。
- 1日のスワップが25.1円の場合、1Lotのスワップ収益は1ヶ月/753円、年間/9,162円。
10万通貨のスワップ収益は年間/91615円。 - 10万通貨の保有に必要な最低証拠金の目安は34,136円。
(34,136円で始めるとレバレッジ25倍なので注意。) - 10万通貨をレバレッジ5倍で運用するなら、約17.1万円が必要。(年間利回りは53.67%)
- 10万通貨をレバレッジ3倍で運用するなら、約28.5万円が必要。(年間利回りは32.21%)
- 10万通貨をレバレッジ1倍で運用するなら、約85.4万円が必要。(年間利回りは10.73%)
- 1万通貨で始めるなら、初期資金2.9万円以上ならレバレッジ3倍以内まで下げられる。
証拠金の目安 | 1,000通貨(0.1Lot):341円 10,000通貨(1Lot):3,414円 |
---|---|
買いスワップ(10万通貨) | 1日/251円 |
1万通貨/1ヶ月の保有で | 753円 |
1万通貨/1年の保有で | 9,162円 |
10万通貨/1年の保有で | 45,808円 |
「高金利通貨」でありながら「安定性」も持ち合わせていることから、現在スワップ狙いで注目の通貨ペアといえば「メキシコペソ/円」です。メキシコペソ/円スワップポイント[…]
注目の通貨③南アフリカランド
長い間高金利通貨の代名詞として君臨していた南アフリカの通貨ランドですが、トルコリラとメキシコペソの台頭により、近年は主役の座を受け渡した形となります。
しかしながら高金利であることは変わらず健在であり、政策金利は高めの水準で継続していることから、今後も安定的な受け取りに期待ができます。
- 1日のスワップが17.1円の場合、1Lotのスワップ収益は1ヶ月/513円、年間/6,242円。
10万通貨のスワップ収益は年間/62,415円。 - 10万通貨の保有に必要な最低証拠金の目安は31,680円。
(31,680円で始めるとレバレッジ25倍なので注意。) - 10万通貨をレバレッジ5倍で運用するなら、約15.8万円が必要。(年間利回りは39.4%)
- 10万通貨をレバレッジ3倍で運用するなら、約26.4円が必要。(年間利回りは23.64%)
- 10万通貨をレバレッジ1倍で運用するなら、約79.2円が必要。(年間利回りは7.88%)
- 1万通貨で始めるなら、初期資金2.7万円以上ならレバレッジ3倍以内まで下げられる。
証拠金の目安 | 1,000通貨(0.1Lot):317円 10,000通貨(1Lot):3,168円 |
---|---|
買いスワップ(10万通貨) | 1日/171円 |
1万通貨/1ヶ月の保有で | 513円 |
1万通貨/1年の保有で | 6,242円 |
10万通貨/1年の保有で | 62,415円 |
スワップポイント狙いのトレードで定番の通貨ペアとして、根強い人気を誇るのが南アフリカランド/円です。南アフリカランド/円スワップポイントの魅力から、今後の見通しを[…]
注目の通貨④米ドル
過去にはスワップ狙いの代表格であったオセアニア通貨(豪ドル、NZドル)に代わり、近年メジャー通貨において高スワップポイントなのが米ドルです。
流動性のある米ドル/円なら、トレンドの見極めさえ合致すれば為替差益・スワップ差益の両方で利益の追求が可能です。
スワップ目的で保有していくなら、アメリカの政策金利には十分注目していきましょう。
- 1日のスワップが235円の場合、1Lotのスワップ収益は1ヶ月/7,050円、年間/85,775円。
10万通貨のスワップ収益は年間/857,750円。 - 10万通貨の保有に必要な最低証拠金の目安は595,616円。
(595,616円で始めるとレバレッジ25倍なので注意。) - 1万通貨をレバレッジ5倍で運用するなら、約29.8万円が必要。(年間利回りは28.8%)
- 1万通貨をレバレッジ3倍で運用するなら、約49.6万円が必要。(年間利回りは17.28%)
- 1万通貨をレバレッジ1倍で運用するなら、約148.9万円が必要。(年間利回りは約5.76%)
- 1万通貨で始めるなら、初期資金50万円以上ならレバレッジ3倍以内まで下げられる。
証拠金の目安 | 1,000通貨(0.1Lot):5,956円 10,000通貨(1Lot):59,562円 |
---|---|
買いスワップ | 1日/235円 |
1万通貨/1ヶ月の保有で | 7,050円 |
1万通貨/1年の保有で | 85,775円 |
10万通貨/1年の保有で | 857,750円 |
各社の米ドル/円スワップポイントを比較&ランキングで調査するとともに、米ドル/円の保有シミュレーション、今後の見通しについてご紹介します。メジャー通貨でもスワ[…]
FXでは人気の通貨ペアとして常にランキング上位に君臨するのが、豪ドル(オーストラリアドル)/円です。米ドル/円に比べると、おおよそ2/3ほどの証拠金で取引できるこ[…]
注目の通貨⑤人民元
3大高金利通貨に比べるとやはり知名度では劣るものの、徐々に注目されつつあるのが人民元/円です。
スワップポイント付与は正直、政策金利に見合った水準であるとは言いがたいですが、証拠金は米ドル/円の1/6 〜 1/7程度とかなり低いです。 とはいっても、あまり知られていませんが、仮に米ドル/円と同程度の金額でポジションを保有すれば、実はスワップポイントも同じくらい付与されます。
ただし取り扱っている会社はまだ少なく、外為どっとコム、みんなのFX、GMO外貨など限られています。
このうち、みんなのFXと外為どっとコムは人民元/円を1,000通貨から取引可能です。
両建てなら一本値のスワップポイントが有利!
一本値とは、買いスワップと売りスワップを同じ金額で提供することです。
これは「くりっく365」と呼ばれる、FXの取引所取引で採用されているスワップ付与のやり方です。
上級者向けのテクニックとして、一般に推奨されるやり方ではない両建てがありますが、一本値のメリットとして買い・売り両方のポジションを持っても、スワップ分でマイナスにはなりません。
一本値はDMM FXが採用しています。
なお一本値ではないもののみんなのFX、GMOクリック証券は買いと売りのスワップ差が小さい傾向にあり、とくにみんなのFXはほぼ一本値に近い水準となっています。
スワップポイントが高水準のFX会社
年間を通して平均的にスワップポイントが高水準の会社は、GMO外貨、みんなのFX、JFX、GMOクリック証券、IG証券です。
過去のスワップ履歴を示すスワップカレンダーを見ても、これらの業者は高水準で付与しているのが分かります。
スワップポイントを総合的に判断するなら、GMO外貨、みんなのFX、外為どっとコムがおすすめです。
メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円でスワップポイント狙いのトレードなら、GMO外貨がおすすめです!
GMO外貨はスプレッドが狭いだけではなく、スワップポイントが高くて日々の付与が安定しているため、中長期での運用にも向いています。
スワップポイントは毎日自動で受け取れるため、スワップ利益を再投資することで複利運用しやすいのもポイントです。
さらに取引に応じて、毎月現金キャシュバックを受け取れることも魅力のひとつ。
高金利通貨を取引するなら、GMO外貨をチョイスしてみてはいかがでしょうか。
こちらから無料でGMO外貨の口座開設ができます!
みんなのFXは、スワップポイント狙いでおすすめの業者です。
メジャー通貨からトルコリラ/円などの高金利通貨まで、全通貨ペアにおいて「業界最高水準」「一本値」「ほぼ固定スワップ」を提供しています。
これにより長期にかけて、安定的にスワップポイントを受け取ることができます。
スプレッドは業界最狭水準であり、約定率も高いので、デイトレードなど短期売買から中期売買にも向いています。全通貨ペアが1,000通貨単位から取引できますので、どんな通貨ペアも少額からスタートが可能です。
取引ツールには売買比率・価格分布(オープンオーダー)を搭載!どちらの方向でエントリーすればいいのか参考にするのもいいでしょう。
口座開設すれば、FX/シストレ/バイナリーオプション3つの取引ができるのも魅力。オンラインセミナー「みんなの金トレ」でFXを1から学べる環境が整っているのもポイントです。
こちらから無料でみんなのFXの口座開設ができます!
スワップポイントのよくあるご質問
スワップポイントの気になるコトをまとめました。
FXでは2つの通貨の売買を行いますが、それぞれ異なる金利の差額を調整して受け払いする仕組みがスワップポイントです。
米ドル/円を買いで保有した場合、米ドルを買って日本円を売っている状態となり、日本円より米ドルの金利が高いため、その差額分を受け取ることができます。
逆に米ドル/円を売りで保有すれば、米ドルを売って日本円を買っている状態となり、日本円より金利が高い米ドルを売っていることから、その差額分を支払うことになります。
FX業者の取引ツールで確認できるスワップポイントは、基本的に1Lot(1万通貨単位)あたりの値です。
しかし高金利通貨など証拠金水準が低い通貨ペアは、10Lot(10万通貨単位)あたりの値となっているケースもあります。
スワップポイントの単位は基本的に日本円となっており、ユーロ/米ドルなど日本円を介さないクロス通貨も自動円転され、円表記となっているのが主流です。
1,000通貨など1万通貨未満の場合は、その取引量に応じたスワップポイントが受け払いとなります。
ポジションを翌営業日まで保有することで、各社のレートパネルや「当日のスワップポイント」に記載されたスワップポイントがロールオーバーの際に調整が行われます。
保有ポジションが3万通貨で当日のスワップポイントが10円なら、翌営業日のマーケットオープン時に30円が付与されます。
スワップポイントは、主に各国の政策金利をベースとして変動します。
この政策金利は各国の中央銀行が定めており、国ごとの金融政策や経済状況によって変化します。
また二国間の為替レートや市場金利などの金利動向によっても日々変化します。
業者ごとの運営方針によってもスワップポイントが受け払いとなる水準が異なるため、しっかり吟味することがポイントです。
インターバンク市場では世界中で為替が取引されていることから、各国の時差や祝日によりポジションの繰り延べ(ロールオーバー)で「決済日」を先延ばしする必要があり、「受渡日」は原則2営業日後が慣習です。
スワップポイントは、1年間が365日なら1年の保有でその日数分が付与されます。
そしてスワップポイントが何日分発生するかは、決済日が何日ロールオーバーするかで決定します。
土日は金融機関がお休みによりスワップポイントは「0日分」で付与されませんが、土日分は月曜日が決済日となり、月曜日の2営業日後となる水曜日が受渡日となります。
つまり土・日・月曜日3日分のスワップポイントは、水曜日から木曜日に営業日が切り替わるタイミングで付与されます。
土日、各国の祝日によって付与日数が変則的になるため、通貨ペアごとに受渡日とスワップポイントの付与日数も異なります。
短期で考えると付与されない日もありますが、長期で保有すれば、毎日1日分のスワップポイントが付与されている形となります。
業者によって異なります。
スワップポイントは、保有ポジションを決済することなく日々資産に反映される業者と、保有ポジションを決済した時点で資産に反映される業者があります。
前者の場合は、スワップポイントの反映分を出金することが可能です。
後者の場合でも、保有ポジションを決済せずにスワップポイントのみ出金できる業者があります。
詳しくは未決済ポジションでもスワップポイントを出金できるFX業者【一覧まとめ】で詳しく解説しています。
当日のニューヨーククローズをまたいでポジションを保有していた場合、メンテナンス終了後の翌営業日に反映されます。
ニューヨーククローズの時間はFX業者ごとに異なりますが、目安としては米国冬時間は日本時間7:00、米国サマータイム時は日本時間6:00となります。
メンテナンス時間はおおよそ5分〜15分となっており、最短数10分程度の保有でスワップポイントを受け取ることも可能です。
一本値とは買いスワップポイント、売りスワップポイントの付与・支払いの値が同額のことです。
一般に同一通貨ペアでは、スワップポイントの支払いの方が値が大きくなります。
同一通貨ペアで買いポジションと売りポジションの両方を両建てで保有する場合、一方のポジション保有に比べると、取引に必要な証拠金とスプレッドによるコストが二重で発生するため、経済合理性を欠く可能性があり推奨されていません。
そのかわりスワップポイントが一本値の業者なら、両建てをしてもスワップポイントで不利にならない条件となります。
一本値を採用する業者はほとんどありませんが、みんなのFXは一本値に近い水準でスワップポイントを提供しています。