デイトレードなどの短期売買において、もっとも重要となるのがスプレッドです。
2020年現在において、米ドル/円の標準スプレッドは0.2銭、キャンペーンスプレッドは0.1銭が最狭水準として各社揃っています。
また低スプレッドと同時に「スプレッド提示率」「約定力」も重要になってきます。
こちらのページでは、下記3項目を徹底比較して、おすすめの業者をご紹介します。
- スプレッド
- スプレッド提示率
- 原則固定スプレッドの配信時間
約定力については、こちらのページをご参考にどうぞ。
ここぞといった場面で必ず約定させたいときに力を発揮してくれるのが、約定力が高いFX業者です。大相場のときにスキャルピング、デイトレードをするなら、約定力の有無によって狙ったレートで発注できるかが左右されてきます。しかし約定力[…]
FX業者のスプレッドを比較
メジャー通貨ペア、新興国を中心とした高金利通貨ペアそれぞれのスプレッドを見てみましょう。
短期売買で収益に繋げやすくするなら、「狭いスプレッド」を提供するFX業者を選ぶのが得策です。
メジャー通貨ペアのスプレッド
こちらでは、FXで主要な8通貨ペアのスプレッドを比較しています。
スプレッド取得・記載日:2021年1月5日※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※ネオモバFXは1,001〜10,000通貨のスプレッドを記載。
※JFXのスプレッドは2020年12月1日〜2020年12月22日までの実績値。
*1 1回の注文が50万通貨以下の場合。
FXプライム byGMOはスイス/円、ユーロ/米ドルに限り、スプレッドは例外あり。
高金利通貨ペアのスプレッド
こちらでは、近年注目されている高金利4通貨ペア(南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、中国人民元/円)のスプレッドを比較しています。
スプレッド取得・記載日:2021年1月5日※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※ネオモバFXは1,001〜10,000通貨のスプレッドを記載。
※JFXのスプレッドは2020年12月1日〜2020年12月22日までの実績値。
※外為どっとコム、GMOクリック証券のトルコリラ/円スプレッドは原則固定の適応対象外です。
スプレッド縮小キャンペーンで比較【2021年1月】
米ドル/円のスプレッドは、スプレッド縮小キャンペーンにより0.1銭の時代へと突入しつつあります。
現在各社では標準スプレッド、スプレッド縮小キャンペーンによって、低スプレッドの熾烈な戦いが繰り広げられています。
2020年12月で多くのキャンペーンが終了しましたが、2021年1月現在において、スプレッド縮小キャンペーンは外為どっとコムで開催中です。
メジャー通貨ペアのスプレッド縮小キャンペーン
FX会社名 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | 加ドル/円 | スイス/円 | ユーロ/米ドル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0.1銭 | 0.3銭 | 0.6銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 1.7銭 | 1.8銭 | 0.3pips |
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※外為どっとコムのキャンペーンスプレッドは原則固定(例外あり)、 提示時間帯は16:00~25:00となります。
高金利通貨ペアのスプレッド縮小キャンペーン
FX会社名 | 南アランド/円 | トルコリラ/円 | メキシコペソ/円 | 人民元/円 |
---|---|---|---|---|
0.3銭 | 0.9銭 | 0.2銭 | 0.9銭 |
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※外為どっとコムのキャンペーンスプレッドは原則固定(例外あり)、 提示時間帯は16:00~25:00となります。
※各社スプレッド縮小キャンペーンの対象通貨ペア数、開催期間、開催時間は以下。
- 外為どっとコム[11通貨ペア] 開催期間:2021年1月4日(月)~2021年1月30日(土) 開催時間:対象期間中のPM16:00~翌AM1:00
外為どっとコムのキャンペーンに注目!
外為どっとコムでは2021年1月4日(月)〜2021年1月30日(土)のキャンペーン期間中において、全11通貨ペアのスプレッド縮小キャンペーンを開催しています。
PM16:00~AM1:00がスプレッド縮小対象の時間帯となります。
通貨ペア | スプレッド | |
---|---|---|
AM1:00~PM16:00 | PM16:00~AM1:00 | |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.1銭 |
ユーロ/円 | 0.5銭 | 0.3銭 |
ユーロ/米ドル | 0.4pips | 0.3pips |
豪ドル/円 | 0.7銭 | 0.4銭 |
ポンド/円 | 1.0銭 | 0.6銭 |
NZドル/円 | 1.2銭 | 0.9銭 |
ポンド/米ドル | 1.0pips | 0.6pips |
米ドル/スイスフラン | 1.6pips | 1.6pips |
南アフリカランド/円 | 1.0銭 | 0.3銭 |
豪ドル/米ドル | 0.9pips | 0.4pips |
トルコリラ/円 | 1.7銭 | 0.9銭 |
メキシコペソ/円 | 0.3銭 | 0.2銭 |
FXでコアタイムとなる夕方〜深夜において、現在、外為どっとコムほど狭いスプレッドを提供する業者はありません。
短期で売買を繰り返す手法から、中長期でスワップを狙う手法まで、外為どっとコムなら今国内でもっとも有利な条件で取引できる業者です。
こちらから無料で外為どっとコムの口座開設ができます!
もしスプレッド差がなければ、売買を行っても売買コストが一切発生しないことになりますよね。
FXの取引手数料は無料が主流ですので、スプレッドは『実質の取引コスト』といった位置付けとなります。
そもそもスプレッドとは何か、基本から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
投資というと、さまざまな手数料がかかるイメージがあるかも知れません。しかしFXに限っては自動売買などをしないかぎり、ほとんどの手数料が無料です。「各種手数料が無料なのに、どうやってFX会社は稼いでいるの?」と思うかもしれませ[…]
スプレッド提示率を比較
スプレッド提示率は、スプレッドがレートパネルにどれくらい提示されたかを示すもので、数値が高いほど有利です。
スプレッド提示率取得日:2021年1月4日スプレッド配信率が未公開の場合、その通貨ペアのスプレッド提示率は※95%以上となります。
※金融先物取引業協会では、FX業者の「提示したスプレッドの95%以上が広告表示の最大値以下であること」がルールとなっており、この基準をクリアすれば、広告表示が可能なルールです。
2020年12月より協会の自主規制ルールが改正され、スプレッドに関する広告を行った場合は、実績の開示が義務付けられました。
そのため低スプレッド業者では「スプレッド提示率」「スプレッド最大値」「配信停止時間」「配信停止理由」等の情報が公開されています。
各社の透明性を判断する上で、スプレッド配信率にも注目しましょう。
なお原則固定スプレッドの提示率は、おもに時間ベースの表記が主流です。
例えば1ヶ月を30日(30×24=1ヶ月は720時間、720×60=1ヶ月は43,200分)とします。
95%の場合、684時間(28.5日)が原則固定スプレッドであり、30日間のうち、36時間は原則固定スプレッド以外で配信されていたこと示します。
99%の場合、30日間のうち432分(約7時間弱)が原則固定以外のスプレッド配信だったことになります。
スプレッド幅の狭さが大事なのはもちろん、スプレッドがちゃんと配信されていたかを示すスプレッド提示率も重要になってきます。
原則固定スプレッドの配信時間を比較
各社の標準スプレッドは、1営業日において全ての時間で配信されるわけではありません。
FX会社名 | *1 原則固定(例外あり) スプレッドの配信時間 |
---|---|
AM8:00~翌AM5:00 | |
AM8:00~翌AM4:00 | |
指定なし | |
AM9:00~翌AM3:00 | |
指定なし | |
指定なし | |
AM9:00~翌AM3:00 | |
指定なし | |
AM8:00~翌AM4:00 | |
指定なし | |
指定なし | |
指定なし | |
AM9:00~翌AM5:00 | |
AM8:00~翌AM5:00 | |
AM11:00~翌AM1:00 | |
FX会社名 | *1 原則固定(例外あり) スプレッドの配信時間 |
早朝(とくに月曜日マーケットオープン時)はスプレッドが広がりやすい傾向にあります。
もし朝方に新規注文する可能性があるなら、原則固定スプレッドを配信時間で制限していないか、配信開始時刻が早い業者を選ぶのがおすすめです。
まずは低スプレッドの米ドル/円から始めよう!
これからFXにチャレンジするなら、スプレッドが狭く、値動きが穏やかな米ドル/円から始めるのがおすすめです。
時間帯としては、日本時間の朝〜日中は値動きが穏やかであり、夕方→深夜となるにつれ、値動きも激しくなっていきます。
注意点としては、早朝のマーケットオープン前後や、雇用統計など経済指標の発表前後、注目の要人発言があったときには、多くの業者でスプレッドが拡大します。
一部の会社ではスプレッドの配信率が公開されており、原則固定スプレッド(例外あり)は95%以上の配信率なのですが、残りの5%未満はこういった局面で拡大しているんですね。
こういったスプレッド拡大時にトレードを繰り返したとき、トレードによる利益がゼロだったなら、取引しただけスプレッド分も損してしまいます。
そして最初の取引は、スプレッドが拡大しにくい日中からスタートしてみてください。色々な通貨ペアにも興味がある方は、米ドル円に次いで人気の通貨ペアであるユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円あたりのスプレッドも比較しておきましょう。
スプレッドと合わせて重視すべき、業者選びのコツ
取引戦略の違いによって変わる、スプレッドと同時に着目すべきポイントについて解説します。
【スキャルピング】スプレッドと約定力が最重要
低スプレッドの会社選びが極めて重要となるのが、細かい利ざやを狙う手法のスキャルピングです。
1日に何十回も売買を繰り返すとスプレッドコストが発生するとともに、スプレッドが広いほど収益化しにくくなります。
スキャルピングでは、スプレッドと同時に最優先すべきが「約定力」です。
チャンスが到来したら反射的に発注するスキャルピングでは、狙ったレートで注文を成立させなければいけません。
大きく変動している局面では、以下のような現象が起こります。
- 注文は執行されたが、大きくスリッページしてしまった。
- 注文が約定拒否(リジェクト)され、価格の再提示(リクオート)が求められた。
スキャルピングに関わらず、経済指標などのイベント時にトレード経験があるならば、こういった場面に直面した方も少なくないでしょう。
約定されなければ、それだけ取引機会を逃してしまうことに直結しますので、超短期売買は「スプレッドの狭さ」と同時に「高い約定力」が極めて重要となります。
【デイトレ】低スプレッド+チャート+豊富な注文機能
スキャルピングほどではないものの、デイトレードもチャンスがあれば1日に何度もエントリーしますので、スプレッドが狭いに越したことはありません。
そもそもデイトレードは、睡眠中の損失リスクをなくすために、その日のうちに手仕舞い(決済)をする手法です。
つまりスワップポイントが付く早朝はポジションを持ち越さないため、デイトレードをするならスワップポイントは一切気にする必要はないです。
デイトレードで重要なのは「テクニカル分析」です。
チャート形状によってトレードしない日もあれば、たくさんトレードする日もあります。チャートによっては、数時間後のタイミングに期待して待つこともあるでしょう。
手法としては、チャートやニュースで絶好のチャンスを捉えていくのがデイトレードです。
そのため、スマホ・PC問わず多彩なテクニカル指標が搭載されたチャートが便利です。
あらかじめ指定価格に注文を入れておいたり、指定pipsの変動で決済できる機能もあると便利ですね。さらに指定価格で通知させるアラート機能が充実していれば、取引にも大いに役立つでしょう。
デイトレードでは「低スプレッド」に加えて、「高機能チャート」であり「注文機能・アラート機能」が充実したFX会社がおすすめです。
【高金利通貨】スプレッド+スワップのバランス
スワップポイントを目的としたトレードも、FXでは人気があります。
高金利通貨の代名詞であった豪ドルやNZドルは、スワップ狙いのメリットがほぼなくなった一方で、今日では南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソの注目度が高まっています。
実はスワップポイント狙いのトレードにおいても、スプレッドは重要です。
米ドル/円のように流動性のある通貨ペアとは異なり、新興国通貨は流動性が低いため、それなりに広いスプレッドで提供されています。
例えば比較表で、FXTFのトルコリラ/円スプレッドを見ると、15銭〜50銭となっているのが分かりますね。
1万通貨での取引であれば、米ドル/円のスプレッド0.2銭は実質20円の取引コストとなります。
つまりトルコリラ/円を1Lot保有したとたん、マイナス1,500円〜5,000円の含み損で長期保有がスタートすることになります。
スワップポイント狙いのトレードは、スワップポイント自体が高いことが最重要ですが、スプレッドが狭いほど利益に繋げやすいことは言うまでもありません。
低スプレッドでおすすめのFX会社
低スプレッドだけではなく、短期売買に有利なFX会社をご紹介します。
低スプレッド・高スプレッド配信率・高約定率!みんなのFX
スプレッド比較表を見てわかる通り、みんなのFXはスプレッド縮小キャンペーンがなくともスプレッドの狭さはが際立つ業者です。
業界トップクラスを誇るのは、スプレッドの狭さだけではありません。
スプレッド配信率も高く、約定力にも自信があるため、短期売買において大きな力を発揮します。
コロナショック時はほとんどの業者が原則固定を解除するなか、トレイダーズ証券は原則固定スプレッドを継続していたことも記憶に新しく、安定したスプレッド配信の提供に企業努力を感じます。
顧客第一の有利なスプレッドで選ぶなら、みんなのFXがおすすめです!
こちらから無料でみんなのFXの口座開設ができます!
低スプレッド&高機能ツールのGMOクリック証券
FX取引高、口座数ともにトップクラスとなるGMOクリック証券は、スペック、開発力において業界を引率する存在です。
ひとたびスプレッド競争が起こるときは、GMOクリック証券がいち早く低スプレッド戦争を仕掛けるほど、狭いスプレッドへの意識が強いFX業者です。
スマホからでもパソコンからでも扱いやすい高機能ツールが魅力で、スピード注文があり、高スワップポイントなので、短期・長期トレードどちらにも対応します。
こちらから無料でGMOクリック証券の口座開設ができます!
雇用統計でも抜群の約定力ならFXプライム byGMO!
FXプライム byGMOはスプレッドが最狭水準に加えて「約定率100%」なので、短期売買で力を発揮します。
スキャルピング公式OKだけあってプロの利用者も多く、約定拒否することなくトレードできるため、スキャルピングとの相性が抜群です。
強靭なサーバーによる安心した取引環境が提供されているのもポイント。
高機能プライムチャートはテクニカル指標54種類のほか、売買シグナルを表示できますので、スキャルピングだけではなくデイトレードにも力を発揮してくれます。
こちらから無料でFXプライム byGMO「選べる外貨」の口座開設ができます!
米ドル/円スプレッドは1,000通貨まで0銭のネオモバFX!
取引量に応じたスプレッドを提供するのが、SBIネオモバイル証券のネオモバFXです。
1,001通貨以上のスプレッドは他社と変わらない水準です。
しかし1,000通貨までは競争力のあるスプレッドが魅力で、米ドル/円にいたっては驚きの「0銭」で、買値・売値が同水準のゼロスプレッドを提供。
業界でも数少ない1通貨から取引でき、米ドル/円なら最小5円から取引できます。
小ロットは大きな利益の追求は難しいものの、ネオモバFXは少額で米ドル/円をデイトレードするのに向いています。
業界唯一、Tポイントを証拠金に振り替えて投資できることも魅力です。
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