FX15業者を約定力で比較!スキャルでも約定拒否しない8業者をご紹介!

ここぞといった場面で必ず約定させたいときに力を発揮してくれるのが、約定力が高いFX業者です。

大相場のときにスキャルピング、デイトレードをするなら、約定力の有無によって狙ったレートで発注できるかが左右されてきます。

しかし約定力は実際に利用してみないと実体は見えにくいのが難点ですよね。

そこで、約定力の強みをアピールポイントとする業者を比較しながらご紹介します。

そもそも約定力とは?

約定(やくじょう)とは注文を執行させることです。
新規/決済問わず、発注した注文が成立したら、「注文が約定した。」と呼ばれます。

今すぐに注文をしてポジションを保有したいと考えていても、約定力が低いと注文自体が成立しません。

中長期売買では約定力をそれほど意識する必要はありませんが、これが短期売買となると話が変わってきます。

約定力が重要になってくるのは、相場の変動が激しいときです。

値動きが大きい局面では、スリッページ(提示レートと約定レートが滑ってズレること)が発生することはよくあります。

例えば以下の例です。

発注レートと約定レートのズレをスリッページという
スリッページの例

成行で100円で注文したら、約定レートは110.10円となった例です。
成行で買い注文をしたときに、上昇の勢いが強く10pipsが不利な方向にスリッページした形ですね。

またFX業者が提示したレートに対し、スリップ幅(スリッページの上限設定)を指定したストリーミング注文をしても、注文が通らずレートの再提示を求められる(=リクオート)ことがあります。

約定しやすい成行注文やストリーミング注文で発注しても、約定拒否(=リジェクト)となるケースも発生します。

つまり注文回数の多い短期売買では、「スプレッドの狭さ」はもちろん、狙ったタイミングで注文をしっかりと通すための「約定力」が極めて重要となります。

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約定率にも注目!

全てのFX業者ではありませんが、「約定率」を提示する業者も存在します。

そして約定力に自信のある業者ほど、約定率を公開する傾向にあります。

約定率とはその名称が指すように、顧客の注文はどれくらいの確率で約定したかを示すものです。

もちろん高い約定率を提示するほど、約定力のある環境(取引システム・サーバー)が整っていることを示す、ひとつの指標となります。

カバー取引先が多いほどレート配信が安定傾向にある

先にカバー取引を説明しますが、FXで多くの業者は、顧客の注文による為替リスクを相殺するために、銀行や証券会社に注文をすることです。

顧客の注文をそのまま業者が保有していた場合、為替変動によっては損失となってしまうからです。

こういった複数の金融機関から提示されたレートによって反映されていますが、そのなかでより好条件の売りレート、買いレートが顧客に提示されるレートのベースとなってスプレッドに反映されます。

そのためカバー取引先が多いほど、相場急変時でも安定したレート配信に有利となってきます。

このほかにも、約定力においてプラスに影響する要因がありますので、まず先にまとめておきます。

約定力でプラスに影響する要因
  • 自宅のWifi速度やパソコンのスペック。
  • FX業者のサーバーが強固であるか。
  • カバー取引先の多さ。
  • 取引ツールの動作が安定しているか。

約定力が低いとどうなる?

例えば人気サイトに急激にアクセスが集中するとサーバーダウンを引き起こす要因となるように、FX業者のシステムに膨大な注文が入ると、その注文をさばくのに負荷がかかります。

それによりスリッページが発生したり、リクオート(レートの再提示)や、約定拒否、ときにはサーバーダウンが発生してしまうこともあるのです。

こういった場面では、
「ポジションの含み損が拡大しているから損切りしたいのに、注文画面を開くことができず、取引システムにログインできたがロスカットされていた。」
という惨事が発生してしまうこともあるのです。

通常、リクオートが発生したときは、スリップ幅を広げることで対処ができます。

約定率の低さによるリスク
  • 注文できたが、注文時のレートと大きくずれて約定してしまう。(=スリッページ)
  • 相場急変時のレート変動により約定レートにズレが生じ、注文が通らずスリップ幅の調整が求められる。(=リクオート)
  • 相場急変時に、注文が拒否されて発注ができない。(=約定拒否、リジェクト)
  • 新規注文が通らないことで収益機会を失い、損切りできないことで損失拡大の可能性がある。

どの業者も、相場急変時はスリッページしやすくスプレッドは拡大しやすいです。

スリッページして約定した場合、公示するスプレッドからかい離して約定することで売買コストが余計にかかってしまいます。
しかしながら相場急変時は、約定しない業者では問題外ですから、スリッページしても約定する業者を選ぶことがポイントとなってきます。

約定力のある業者なら、たとえスプレッドが拡大してもスリッページせずに約定するため、チャンスを逃さずに短期トレードできるのが魅力なのです。

成行が約定しないときは指値を使おう!

約定する・約定しないが問題になってくるのは、スリッページ設定のない成行注文か、成行注文にスリッページ設定をするストリーミング注文にのときです。

そもそもスリップ幅を指定しない成行注文で発注しても約定しないとなると、約定能力そのものがない業者と言わざるを得ません。

たとえば約定力のある業者なら、成行注文の約定率は100%ですし、スリップ幅を指定してもスリッページや約定拒否がなく、しっかり約定します。

今利用している業者で、成行注文やストリーミング注文で発注しても約定しないときは、指値注文(逆指値注文)が便利です。

指値・逆指値は決して滑らない訳ではありませんが、指定レートで発注する注文方法ですので、成行やストリーミングよりも滑りにくい特徴があります。

もしも成行注文で約定しない場面があれば、焦らずに指値か逆指値で発注することを検討してみてください。

FX業者を約定力・カバー取引先で比較!

FX会社名米ドル/円
米ドル/円
スキャル
公式対応
成行約定率
*3
カバー
取引先
外貨ex0.2銭公式に記載なし15社
みんなのFX0.2銭
*4
99.9%11社
FXネオ0.2銭
*4
公式に記載なし19社
外貨ネクストネオ0.2銭
*4
公式に記載なし24社
IG証券 FX0.2銭
*4
公式に記載なし1社
トラッキングトレード0.2銭
*4
公式に記載なし7社
外為オンラインFX1.0銭
*4
公式に記載なし11社
MATRIX TRADER0.2〜
1.9銭
公式に記載なし1社
FXダイレクトプラス0.2銭公式に記載なし24社
LION FX0.2〜
1.9銭
*2
公式に記載なし22社
パートナーズFX/nano0.3銭
*4
100%19社
FX PLUS0.2~
0.9銭

*4
100%21社
OANDA FX0.3銭
*4
100%3社
DMM FX0.2銭公式に記載なし9社
トライオートFX0.3銭公式に記載なし27社
FX会社名米ドル/円
米ドル/円
スキャル
公式対応
成行約定率
*3
カバー
取引先
スプレッド取得日・記載日:2023年5月1日
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※成行約定率は自社サイトで公表している業者のみ掲載。
*1 原則固定スプレッドの適用対象外。
*2 配信時間:AM10:00~翌AM4:00。
*3 調査期間は業者毎に異なる。
*4 公式アナウンスはないが、問い合わせではスキャルピングが可能。もちろん不正なツール等の取引や高負担となる取引は取引制限対象の可能性あり。

※JFX、OANDA Japanはカバー取引先が少ないですが、これはカバー取引先が親会社であることに起因します。
親会社自体は複数のカバー取引先があることで、為替リスクがヘッジされている仕組みです。

約定力のあるFX業者はココ!

それでは、高い約定力を備えたFX業者をご紹介します。

みんなのFX

成行注文は99.9%と高い約定率を誇るのが、トレイダーズ証券「みんなのFX」です。

みんなのFXの約定力は99.9%

調査期間:2020年5月1日(金)~2020年5月29日(金)
みんなのFXの全通貨ペアにおける成行注文(※スリッページ設定された注文を除く)

相場が激しく動いているときでも、意図したタイミングでほぼ成行注文が通るため、短期売買しやすい業者です。

公式サイトにはスキャルピング可能とは記載されていませんが、お問い合わせしたところ一般的な裁量でのスキャルピングは問題なく取引可能です。

こちらから無料でみんなのFXの口座開設ができます!

LIGHT FX

トレイダーズ証券のもう一つのFXサービスであるLIGHT FX。

同じ業者のサービスだけあって、同様の調査で成行約定率は99.9%と高水準の約定を誇ります。

LIGHT FXは約定力99.9%の処理能力

みんなのFXと同じく公式スキャルピングOKとアピールしていませんが、サポートセンターの確認ではスキャルピングが可能な業者です。

こちらから無料でLIGHT FXの口座開設ができます!

IG証券

IG証券では2020年に取引ツールがリニューアルされ、発注から操作まで、より軽快で直感的に行えるようになりました。

IG証券の約定力

かねてより約定には定評のある業者ですが、IG証券では国内ではじめて導入したノースリッページ注文のように、スリッページを抑えるための取り組みが日々行われています。

いくら注文が約定しようと、不利なレートで約定しては超短期売買で利益を追求するのは難しくなります。

IG証券の成行注文では、注文後にIG証券に注文が届くまでの間に、不利な方向にスリップ動いたときは約定せず、有利な方向にスリップしたときは約定する「プライス最適化機能」がデフォルトで提供されています。

IG証券のプライス最適化機能

これによりスリッページによる不利な約定を避けられますね。

超短期売買で売買コストをコントロールしたい方はIG証券を選びましょう。

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マネックス証券「FX PLUS」

約定力のあるFX口座で筆頭候補となるのが、マネックス証券のFX PLUSです。

マネックス証券のストリーミング注文では約定拒否がありません。

マネックス証券のFX PLUSのストリーミング注文は約定拒否がない
ストリーミング注文は約定拒否がない

さらに設計上でスリッページを導入していないため、指定レートで約定してくれるので安心です。

マネックス証券のFX PLUSのストリーミング注文は指定レートで約定
指定レートで約定

多くの金融商品を揃える大手業者だけあって、安定した取引環境も強みのひとつ。

スキャルピング公式OKと大々的に謳っていませんが、サポートセンターに確認したところ一般的なスキャルピング取引は禁止していませんでしたので、安心して短期売買を行うことができます。

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OANDA Japan

成行約定率100%、約定拒否なし、リクオート(レートの再提示)なしを掲げているのが、OANDA証券です。

NDD方式・抜群の約定率と、世界に信頼されるFXレート

約定スピードに自信があるだけあって、注文発注から約定までの流れがスピーディーです。

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アプリの注文方法で徹底比較!約定力だけではなく、注文方法で比べたいならご参考にどうぞ。

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約定力のよくあるご質問

約定力で気になるコトをまとめました。

約定力とはなんですか?

注文を素早く執行させる能力のことです。
約定力が高いFX業者の場合、スピード注文や成行注文を行うと即座に約定し、発注時のレートと約定レートに差が生まれにくいのが特徴です。

約定力が低いとどうなりますか?

為替レートは刻一刻と変化していますので、約定力が低いとスリッページによって注文レートにズレが生じることになります。

新規注文時に不利な方向に滑るほど、スプレッドにスリッページが上乗せされ、取引コストの増大に繋がります。
決済注文時に不利な方向に滑った場合、損失額は想定よりも大きくなります。

約定力はどんな取引に重要ですか?

小さな利幅を狙う短期売買のスキャルピング、デイトレードで重要になってきます。

スイングトレード、ポジショントレードといった中長期売買では大きな利益を狙っていきますので、約定力の高さをそれほど気にする必要はありません。

約定力が高いFX業者を教えてください

約定力に自信がある業者は、公式サイト上で「約定力」や「約定率」、「スリッページなし」などを掲げています。

当ページに記載するみんなのFX、LIGHT FX、IG証券、マネーパートナーズ、OANDA Japan、マネックス証券は約定力が高い業者だと判断できます。

IG証券では業界唯一、決済時にわずかな保証料を上乗せすることで一切スリッページさせない「ノースリッページ注文」を提供しています。
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