スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、ポジショントレード、スワップトレードとFXには色々な手法が存在します。
このなかでも少額から始められ、大きな損失コントロールしやすいとして人気があるのが、取引期間がもっとも短いスキャルピングです。
しかしスキャルピングでの取引には、思わぬ落とし穴が存在します。
それはスキャルピングを禁止している業者があること、こういった非公認の業者で過度なスキャルピングを行うと、最悪は口座凍結となって取引できなくなるリスクがあることです。
実際はそこまで心配する必要はないのですが、公式に認めている業者なら安心してスキャルピングができます。
それでは安心してスキャルピングできる公認業者と、スキャルピングに適した優れた高速発注システムを採用している業者をご紹介します。
なお各社では2020年12月より、スプレッドの広告表記ルールが厳格になりました。
スキャルピングに重要となる最新スプレッドやスプレッド提示率は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
デイトレードなどの短期売買において、もっとも重要となるのがスプレッドです。2020年現在において、米ドル/円の標準スプレッドは0.2銭、キャンペーンスプレッドは0.1銭が最狭水準として各社揃っています。また低スプレッドと同時に「[…]
スキャルピング公認&禁止の業者
スキャルピング完全公認の業者は、公式サイト上で「スキャルピングOK」と宣言している業者です。
これらの業者なら、口座凍結の心配も一切ありません。
公認の業者はサイト上では目立つように記載していませんが、一般的なスキャルピングを認めている業者です。
当サイトがサポートセンターに問い合わせた結果、問題なく取引可能とのお返事を頂いています。
完全公認の業者 | |
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公認の業者 | |
非公認の業者 |
非公認の業者は「約款(やっかん)」や「取引説明書」で禁止事項として記載されています。
DMM FXの場合
短時間での注文を繰り返し行う行為
外為ジャパンの場合
短時間での注文を繰り返し行う行為
インヴァスト証券の場合
高頻度な回転売買等の取引を行い、当社が行うカバー取引に影響を与える行為
スキャルピング公式OKの業者
スキャルピングを認めていない業者とは反対に、むしろ歓迎している業者もあります。
ヒロセ通商
スキャルピングできるFX業者で真っ先に挙がるのが、ヒロセ通商です。
2020年オリコンランキングで総合1位となった実力の業者ですが、このうち「スキャルピングトレード ランキング」でも堂々の1位を獲得しています。
PC版取引ツールの例ですが、らいおん料理長がスキャルピングに最適なクイック注文を解説していますね。
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FXプライム byGMO
ヒロセ通商とともにスキャルピングOK口座で有名なのが、FXプライム byGMOです。
「信頼の約定力」「スキャルピングOK」との文言があるとおり、スキャルピングを公式を公式に認めています。
FXプライム byGMO最大の強みが、プロトレーダーも認めるほどの高い約定力です。
当社で取引を行うプロトレーダー達はいわゆる「スキャルピング」取引を行うお客様が多く、そのプロトレーダー達が取引を行う上で最も重要視するのが「約定力」です。
「約定力」が低いFX会社で取引を行うと、約定拒否(約定しない)されたり、意図しないレートで約定(スリッページ)したりするため、スキャルピングトレーダーが取引で利益を出すには「高い約定力」が必須条件となります。
FXプライムbyGMOでは、プロトレーダーも認める約定力で取引できます。
コロナショックがありましたが、相場が大きく動くときほど、注文が必ず成立する約定力が重要となってきます。
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YJFX!
YJFX!ではスキャルピング専用口座「C-NEX」の提供は終了となりましたが、現在のメインFX口座「外貨ex」でもスキャルピングができます。
スマートフォンアプリ(iPhone/Android)解説ページには「スキャルパーも取引タイミングを見逃しません」「スキャルピングにもファンダメンタル分析にも〜」と記されているように、YJFX!は基本的にスキャルピング公式OKであることがわかりますね。
「外貨exアプリには直感的に注文できるワンタッチ注文が搭載されています。
チャートを見ながら注文できるから、スキャルパーも取引タイミングを見逃しません。」「スキャルピングにもファンダメンタル分析にも重要なチャート。」
引用元:YJFX! 外貨exアプリ
スキャルピングOKとサイト上で大々的に謳っている印象はないですが、カスタマーサポートの問い合わせでも、スキャルピング可能と返事を頂いています。
後述しますが、実際にスマホアプリのワンタッチ注文は、本当にスキャルピングしやすいインターフェイスが優れています。
PC版のワンタッチ注文も同様の操作性なので、デバイスを問わずスピーディーに発注できるのもポイントです。
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JFX
ヒロセ通商の100%子会社と、親子関係にあるFX業者がJFXです。
代表を務める小林芳彦氏は元ディーラーであり、スキャルピングを得意とするだけあって、JFXもまたスキャルピングに完全対応しています。
PC取引ツール、スマホアプリ、iPadアプリなど、どれも基本的にはヒロセ通商と共通仕様ですので、スキャルピングしやすい取引プラットフォームもJFXの魅力です。
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セントラル短資FX
スキャルピングOKの業者といえば、セントラル短資FXも欠かせない存在です。
「スキャルピングに必須!」「スキャルピングに最適な機能です。」の文言があるように、公式サイトでもスキャルピング取引を認定しています。
スマホ、PCどちらでも、スピード注文を使えば、直感的かつスピーディーな注文を行うことができます。
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スキャルピングを禁止する理由とは
なぜスキャルピングを好ましく思っていないFX業者があるか、それは「短期間で高頻度の売買が繰り返される」ことが大きなポイントです。
そのため、基本的にはプロのスキャルピングトレーダーや、禁止している自動売買ツールを使おうとする不正なトレーダーが対象となってきます。
その理由を見ていきましょう。
サーバーに負担がかかる
FX業者のサーバーは多くの利用者の注文を対処しなければいけません。
それを機械的に、1秒間に数百回、数千回もの超高速売買を実行できるようなシステムで取引されてしまうと、取引システムに大きく負荷がかかります。
こういった短期間で多くの大口売買が繰り返されるリスクを考慮して、禁止しているのです。
ですので一般的な裁量取引によるスキャルピングは多くの業者で問題ありませんが、不正な自動売買ツールを使うことは完全にアウトです。
FXに限らずインターネットサービスは、一度に極端なアクセスが集中するとサーバーダウンを引き起こす要因となります。
もしサーバーダウンとなればアクセスが遮断されるため、本人はもちろん、他の利用者も一時的に取引ができなくなってしまい、業者の信用問題にも発展してしまいます。
またサーバーダウンせずとも、通信量が増大すればスリッページしやすくなり、約定力に影響が出てきます。
FX業者はこういった事態に陥らないためにインフラを整備しています。
しかしながら短期間で超高速の大口注文は大きな影響を及ぼすことから、サーバーへの負荷を低減するために禁止されているのです。
FX業者のカバー取引に影響する可能性がある
カバー取引とはどんな取引かというと、顧客が買い注文を行ったとすると、FX業者が反対の売り注文をするというものです。
基本的に国内のFX業者ではDD方式という仕組みが採用されており、これは顧客の注文をカバーしてインターバンクに流すというもの。
つまり顧客の注文を自社内で相殺し、顧客の損失がFX業者の利益となる仕組みで運営されているからです。
これが悪かというとそうでもなく、DD方式の仕組みによって「低スプレッド」や「安定したレート配信」に繋がっています。
ですから超大口トレーダーでもない限り、無理してNDD方式を使う理由もありません。
反面この仕組みによって、日々計り知れないほどの注文をスキャルピングを行うと、カバー取引に影響して、顧客の注文をカバーしきれずにFX業者の利益に影響する一要因となります。
万が一に備えるためにも、こういった禁止事項に記載する業者では、スキャルピングしないことをおすすめします。
それではスキャルピングができる業者で、どの部分に注目して業者を選ぶといいのか解説していきます。
スキャルピングと相性抜群の注文方法
スマホアプリでスキャルピングするには、FIFO形式のストリーミング注文に対応していることが最重要となります。
これは新規注文後、反対方向の買いか売りをタップで、両建てにならず注文を決済できるというもの。
つまり1Lotの設定で「売り」をタップし、そのまま「買い」をタップすれば、画面が変わることなく売買が完結します。
こちらはYJFX!の例です。

※「両建てする」「両建てしない」は、多くのFX業者では両建てしない設定がデフォルトで、デフォルトが両建て設定の場合は注文設定で切り替えることが可能です。
ほとんどの業者がFIFO形式のストリーミング注文に対応しているので意識する必要はありませんが、スピーディーな注文のしやすさは業者ごとのアプリで異なってきます。
PC取引ツールでもスキャルピングは可能ですが、ここではスマホアプリを例に注文画面を見てみましょう。
※iPhoneアプリの例でご紹介しますが、Androidアプリも原則共通の仕様です。
YJFX!のワンタッチ注文
YJFX!のスキャルピング向き注文方法が、ワンタッチ注文です。
アプリの下部メニューからワンタッチ注文画面に遷移でき、上部右側のチャートをタップで、チャートを見ながら発注が可能です。

もし1Lotの取引なら、新規注文で買い注文をするなら「買」をタップし、その後決済は「売」をタップで取引が完了となります。
少しづつ買い増ししても、「ワンタッチ全決済」により通貨ペアごとに全決済できるため、スキャルピングしやすい作りとなっています。
利食い幅、損切り幅を事前にセットしてワンタッチ注文すれば、リスクコントロールしつつ利益を追求できるため、ずっと相場を見ていられなくても安心です。
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FXプライム byGMOのハイスピード注文
プロトレーダーも御用達の約定力を誇る、FXプライム byGMOのスキャルピング向き注文が「ハイスピード注文」です。
スマホアプリのPRIMEアプリSを起動後、画面左上にあるハイスピード注文をタップすれば注文画面となります。

縦画面だとチャートが表示されませんが、画面を横向きにすればチャートを見ながら発注ができます。
また「全決済」のボタンをスライドすれば、通貨ペアごとに全決済が可能なので、スキャルピングに便利な機能となっています。
利食い機能はありませんが、自動損切り機能は対応していますので、デイトレードにも安心です。
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JFXのクイック注文
PC、スマホともにヒロセ通商とほぼ同じ作りとなっているため、JFXはスキャルピングのしさすさで定評を得ています。
JFXのスキャルピング向き注文が「クイック注文」です。
「チャート」をタップし「クイック注文」をONにすれば、チャートを見ながらクイック注文を行えます。

事前に許容スリップ、指値(自動利食い)、逆指値(自動損切り)を設定しておくことも可能です。
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GMOクリック証券のスピード注文
GMOクリック証券のアプリ、GMOクリック FXneoはスキャルピングに適した「スピード注文」を搭載しています。
他社の場合「チャートを見ながら発注機能」は縦画面・横画面のどちらか一方のケースが主流ですが、GMOクリック証券はどちらも対応しているのがポイントです。
横画面の場合、上部のテロップでニュースを眺めながらトレードが行えます。


スキャルピングと相性のいい、通貨ペアごとの全決済にも対応しています。
注文設定で決済タイプをOCOにし、決済指値(自動利食い)、決済逆指値(自動損切り)に任意のpipsを入力しておけば、リスクコントロールしながら利益を追求することも可能です。
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セントラル短資FXのスピード注文
セントラル短資FXでは、スキャルピング向けの注文としてスピード注文を提供しています。
スピード注文は、縦画面・横画面ともにチャートを見ながら発注ができます。

「両建て」のボタンをOFFにすれば、スキャルピングで直感的な発注が可能です。
一括決済(通貨ペアごとの全決済)、売建決済(通貨ペアごとの売りポジション全決済)、買建決済(通貨ペアごとの買いポジション全決済)も搭載されています。
また自動利食い・損切り機能も搭載されており、成行プラスのボタンで設定可能です。
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ヒロセ通商のクイック注文
ヒロセ通商のスキャルピングに最適な注文方法が「クイック注文」です。
「チャート」をタップし「クイック注文」をONにすれば、チャートを見ながら直感的に発注が行えます。
新規注文で買い注文をしたいなら「買注文」をタップし、その後決済するなら「売注文」をタップで一連の取引が完了となる流れです。

あらかじめ指値(利益確定)、逆指値(損切り)をそれぞれ任意のpipsで設定しておけば、新規注文時の1タップだけで、決済は自動で行われるのもポイントです。
通貨ペア別全決済や売全決済、買全決済にも対応していますので、スキャルピングしているときの決済もかんたんです。
スキャルピングと相性のいい「10秒足」が用意されているのも、ヒロセ通商ならではの特徴です。
高約定率・約定スピードの速さを宣言するだけあって、注文はサクサク執行されます。
リスクをかんたんにコントロールしつつ、スピーディーな発注が行えるアプリとなっています。
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どのアプリも、たった2回のタップだけで新規注文から決済注文までが完了します。
チャートを見ながら、スピーディーにスキャルピングできることも魅力的ですね。
YJFX!とGMOクリック証券は全く問題なくスキャルピングを行えますが、どうしても心配ならばスキャルピング完全対応のFXプライム byGMO、JFX、セントラル短資FX、ヒロセ通商の中から選ぶようにしてください。
合わせて下記記事もどうぞご覧ください。
スキャルピングの取引方法はこちらのページで解説しています。
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