ポジショントレードの取引手法とメリット・デメリットを解説!

長期で為替差益を狙う、ポジショントレード徹底解説!

FXを長期売買する手法は「ポジショントレード」と呼ばれています。

中期トレードとしてスイングトレードが有名ですが、ポジショントレードはスイングトレードよりもさらに長期間にかけてポジションを保有するスタイルとなります。

ポジショントレードではキャピタルゲインにあたる「為替差益」、インカムゲインにあたる「金利差益」の両方でリターンを狙える特徴があります。

短期売買でガツガツと小さな利益を積み重ねていくのではなく、為替変動の大きな動きによる利益をまったりと狙っていくような投資スタイル、といったイメージですね。

それではポジショントレードの手法からコツ、売買のポイントをご紹介します。

目次

ポジショントレードとは?

ポジショントレード、スワップトレードの取引回数と取引期間

こちらの画像を見ると分かるように、FXでは取引期間によって、大きく4つの取引方法に分けられます。

超短期のスキャルピング、短期のデイトレード、中期のスイングトレード、そして長期がポジショントレードとなります。

そもそもポジショントレードはどんな手法?

ポジショントレードは、数週間から数ヶ月、長ければ数年ポジションを保有して、主に為替差益による利益を「順張り」で狙う手法です。

明確な定義はありませんが、スイングトレードと区別するなら、1ヶ月未満がスイングトレード、1ヶ月以上をポジショントレードといえます。

保有する通貨ペアやポジション方向によっては、スワップポイントによる収益を積み重ねることができることが、ポジショントレードならではの特徴です。

なおポジショントレードと同様に、長期トレードにはスワップトレードもあります。
為替差益を主軸に狙っていくポジショントレードに対し、スワップトレードは金利差益を主軸として狙っていくのが大きな違いとなります。

しかしスワップポイント狙いだけではトレンドの判断を誤りやすく視野が狭くなりがちなため、長期売買ならポジショントレードを中心に考えていくのがおすすめです。

またスワップポイントがマイナス方向となるポジションの場合、もし為替レートの変動がなければスワップポイントで損失を抱えてしまいます。
ですから基本的には、トレンドの判断とともにプラススワップとなるポジションであるか、両方を確認することが重要といえます。

ポジショントレードで目標とするpipsは、どのくらいの期間を取引するかで変わってきます。

おおよその目安としては、スイングトレード寄りで数週間の期間なら100pips以上を目指していきますが、トレンドが継続して数ヶ月以上〜年単位での保有となれば、1,000pips以上の値幅を狙うことも可能です。

1,000pipsというと、1万通貨の取引の場合だと対円の通貨ペアなら「10円の値幅」です。
つまり1万通貨の取引で1,000pips獲得すれば、1回のトレードで10万円の利益ということになります。

このように、数あるFXの取引方法においても、ポジショントレードはもっとも長期で利益を追求していくスタイルとなります。

ポジショントレードのメリット

ポジショントレード「6つ」のメリット

  • まったりと大きなトレンドを狙うため、多忙な会社員にも取り組みやすい
  • 短期売買のように、チャートに張り付かなくてよい
  • 短期的な値動きに翻弄されない
  • スプレッド、スリッページの重要度が低いため、あまり気にしなくて良い
  • レバレッジを低くするため、短期売買に比べて強制ロスカットのリスクが低い
  • 少ないトレードでも、為替差益、金利差益(スワップポイント)の両方で大きな利益を狙える

ポジショントレード最大のメリットは「手間のかからなさ」です。

これにより普段お勤めの方にも取り組みやすく、チャートと長時間にらめっこせず、短期的な値動きに惑わされることもありません。

保有期間が長いことで、多少の損失を許容するために最大5倍程度までレバレッジを下げる必要があります。

レバレッジを低くして運用することから、強制ロスカットしにくくなり、短期間で元手を失うリスクも低くなる点もポイントです。

たった1回のトレードでも、上手くトレンドにさえ乗れれば、為替レートの変動とスワップポイント、両方で大きな利益を得られることは、ポジショントレードならではの醍醐味です!

ポジショントレードのデメリット

ポジショントレード「7つ」のデメリット

  • レバレッジを低くする必要があるため、短期売買より元手が必要(1,000通貨なら少額から取引可能)
  • デイトレードなど短期売買に比べると、資金効率が良くない
  • 大きな利益を狙える反面、売買判断が遅れると損失が大きくなる可能性もある
  • 逆に動いたとき、適切に損切りができないと、ダラダラと中長期にかけて損失を抱えてしまう
  • 必ずしもトレンド方向でスワップポイントを受け取れるわけではない
  • 天底でポジションを保有するのは至難の業である
  • ファンダメンタルズ要因も重視する必要がある

ポジショントレードは大きな利益を狙っていくことから、必然的にレバレッジを下げなければいけません。
これによりレバレッジ効果を活かしにくいため、短期売買よりも元手が必要になり、資金効率の面でも劣ります。

※ただし1米ドル100円として、10万円を入金して1,000通貨の取引ならレバレッジ1倍となるため、1,000通貨対応のFX業者なら少額取引ができます。

大きなデメリットとしては、大きなトレンドを見ていくことから、短期売買よりも売買判断が遅れやすいことで含み損も大きくなりやすいです。

低レバレッジによって含み損の許容範囲は広いことから、適切に損切りできないと、ずっと損を抱え状態に陥りやすいことにも注意が必要です。

また、いくらトレンド相場であっても、そのポジションがスワップポイントの受け取り側とは限りません。
とはいえ多くの先進国は低金利ですので、トレンドの大きな波に乗れたらマイナススワップは充分相殺できます。
ポジショントレードでは「スワップポイントは二の次」と捉えておきましょう。

テクニック面でいえば、相場の天底(天井・大底)をピンポイントで捉えるのは、かんたんではありません。
天底はめったに出現しませんし、天底でのエントリーは「落ちるナイフを掴みにいく」ようなときであり、精神的にもヒヤヒヤする局面だからです。
そのため、明快にトレンド転換を判断できてからエントリーした方が、ポジショントレード向きといえます。

「頭と尻尾はくれてやれ」の格言があるように、トレンドの美味しいところだけを頂くイメージで取引を進めていくのが得策です。

以下はトレンドラインと移動平均線を使った、トレンドを狙った売買例です。

「頭と尻尾はくれてやれ」の格言の頭の先と尻尾の先、トレンドのおいしい部分を解説

なお短期トレードと異なり、ポジショントレードではファンダメンタルズ要因から中長期の先行きを見ていけると、トレードにもポジティブに影響します。

ファンダメンタルズが苦手だったり、テクニカル分析中心でトレードしていきたい人も、ちょっとずつファンダメンタルズ分析にも取り組んでみてください。

ポジショントレード向きの通貨ペア

ポジショントレードに関わらず、初心者はボラティリティー(価格変動の度合い)が低くて、流動性が高い通貨ペアを選ぶ必要があります。
流動性が高いほど不規則な値動きとなりにくく、スプレッドが狭く、テクニカル分析が機能しやすい利点があるからです。

つまり取引量が多くて安定した値動きを見せる通貨ペアを指し、「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」が該当します。

長期トレードではファンダメンタルズ要因として情報収集が重要となってきますが、この2通貨ペアならニュースが多く、マーケット情報を得られやすいことも特徴です。

ある程度のFX経験がある方には、米ドル/円に比べても変動が大きい「ユーロ/円」「ポンド/円」などのクロス円で、より大きな変動幅を狙っていくスタイルも人気があります。

このほかポジショントレードで重視したいのが、トレンドが発生したら長期でトレンドが継続しやすい通貨ペアであるかです。

もっとも人気の米ドル/円でトレンドが続くのがベストですが、どちらの通貨も有事の際には買われやすい傾向があります。

メジャー通貨(米ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン)の組み合わせから、トレンドのある通貨ペア探しをしてみてはいかがでしょうか。

おすすめなのはドルストレートとユーロクロスです。

もちろん、初心者に「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」がおすすめであることに変わりはありません。

中級以上の方は、トレンドが継続しやすい「ポンド/米ドル」「豪ドル/米ドル」「ユーロ/ポンド」「ユーロ/豪ドル」の値動きにも注目してみてください。

相性がいい通貨ペア【まとめ】
  • 初心者におすすめ:「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」
  • 基本:米ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフランの組み合わせでトレンド傾向の通貨ペアを探す
  • 経験者で変動重視:クロス円や、「ポンド/米ドル」「豪ドル/米ドル」「ユーロ/ポンド」「ユーロ/豪ドル」など

主要通貨の組み合わせからトレンドが出ていて、なおかつスワップポイントが付与される通貨ペアがベストです。
しかしスワップポイントを気にしすぎると、エントリーするポジション方向が限定されてしまいます。

あくまでもスワップポイントはオマケ程度で捉え、いかに大きなトレンドに乗れるかを主軸に考えるようにしてください。

ポジショントレードに不向きの通貨ペア

ポジショントレードで相性が悪いのは、保有によってマイナススワップが大きい方向となる通貨ペアです。
例えば米ドル/トルコリラのように、トルコリラ安によって長期で上昇トレンドといえど、マイナススワップが大きいと、せっかくの為替差益がスワップポイントの損失によって大きく減ってしまいます。

マイナススワップ方向でトレンドが発生しているなら、マイナススワップを差し引いても利益が出るかも考えなければいけません。
基本的には、マイナー通貨でマイナススワップ方向のポジションを保有するのは非推奨です。

そしていくらスワップポイントが高くても、トルコリラ/円などをロングポジションで保有するのはあまりおすすめできません。
マイナー通貨はスワップポイントの高さが魅力である反面、長期的に通貨安となりやすい性質があるからです。

やはりポジショントレードは、メジャー通貨の組み合わせで行うのがおすすめです。

相性が悪い通貨ペア【まとめ】
  • 高金利通貨:「トルコリラ/円」「南アフリカランド/円」など
  • マイナー通貨:北欧通貨、香港ドル、シンガポールドル、人民元など
  • 高金利通貨はトレンド相場だとしてもマイナススワップに注意。

ポジショントレードの手法とチャート

それでは、ポジショントレードの具体的な手法について見ていきましょう。

チャートの期間とテクニカル指標

まずはチャートの期間から解説していきます。

長期トレードのポジショントレードでは、まずは週足と日足で大まかなトレンドの方向性を確認しましょう。

トレンド確認用日足、週足、月足で方向性を判断
売買判断用4時間足、日足で売買タイミングを判断

チャートの表示期間ですが、おおよそ数週間のトレードなら日足以上数ヶ月〜年単位のトレードなら週足と年足がベースとなります。

「日足、週足を基本」として使っていき、週足でトレンドの方向性を確認するなら、新規でのエントリー・決済のイグジットといった実際の売買タイミングは日足で判断することができます。

日足でトレンドの方向性を確認する場合は、4時間足で売買タイミングを判断することができます。

年足を使うトレーダーは少ないですが、数年単位で保有するスタンスで臨むなら、年足で過去の高値圏・安値圏、現在の水準をしっかり確認するようにしてください。

長期でトレードするにあたり、短期的な含み損を許容するためにも、レバレッジは最大5倍以内で運用するようにしましょう。

スイングトレードは順張りのみ

前述したように天底でのエントリーは難しいです。

スイングトレードではトレンドの乗ることが条件ですので、エントリーするときには、短期の下位足種ではすでにトレンドが発生していることが条件となります。
日をまたいでポジションを保有するも持ち合わせているため、スイングトレードに逆張りは向いておらず、基本の手法は順張りとなります。

そのためポジショントレードでは押し目買い・戻り売りが基本的な手法となります。

どちらもトレンド発生後、一時的に有利なレートになったときにエントリーする手法です。

押し目買い
押し目買いの例
戻り売り
戻り売りの例
  • 押し目買い:上昇トレンドのとき、一時的に下がった調整局面の安値で買うこと。
  • 戻り売り:下降トレンドのとき、一時的に上がった調整局面の高値で売ること。

トレンドが継続していて押し目や戻りのチャンスが訪れたら、ポジションを買い増し(売り増し)で追加する機会となります。

このほかにブレイクアウト手法があります。

こちらは水平レジスタンス、水平サポートの転換点をブレイクアウトしたときにエントリーする手法となります。

レジスタンスレベルラインのブレイクアウト手法
ブレイクアウト手法
サポートレベルラインのブレイクダウン手法
ブレイクダウン手法

下方にブレイクしたときは正しくはブレイクダウンといいますが、一般的には総称してブレイクアウト手法と呼ばれています。

押し目買い・戻り売りに比べると利幅は少なくなりますが、ブレイクアウト後にエントリーするやり方は精度にも期待できるため、初心者にもおすすめです。

押し目買い・戻り売りは移動平均線を使ったテクニックもあります。

以下ディナポリ・チャートの記事ではDMAという移動平均線で解説していますが、一般的な移動平均線でも使うことができます。

ファンダメンタルズが極めて重要

ポジショントレードは取引期間がもっとも長期のトレード手法となりますので、スプレッドの狭さはさほど重視する必要はありません。

外為どっとコムなどマーケット情報が豊富な業者を選び、ファンダメンタルズ要因を探りやすい環境を整えておくのがおすすめです。

利幅、損切り幅、ロット数のポイント

ポジショントレードに限ったことではありませんが、必ずストップロス(逆指値注文)を入れるようにしましょう。

押し目買い・戻り売りの場合は、サポート・レジスタンスの外側にストップロスを置くことができます。
ブレイクアウト狙いの場合は、直近高値・直近安値を参考に決めることができます。

低レバレッジの場合はストップロスを置かない選択も可能ですが、万が一の暴落・暴騰に備えるためにも、設定しておくことをおすすめします。

トレンドがないときはリピート系注文を使おう

ポジショントレードはトレンドが続いているときに真価を発揮しますので、トレンドロス(レンジ相場)のときは、リピート系注文を使ってレンジ相場を攻略するやり方もできます。

長期でレンジ相場の通貨ペアや、レンジ相場になりやすい通貨ペア、つまりスイングトレードに向いていない通貨ペアは、長期にかけてコツコツ利益を狙うリピート系注文に向いています。

スマホアプリでリピート系注文などの自動売買をしたいなら、こちらの記事も合わせてどうぞ。

ポジショントレードおすすめのFX業者

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ポジショントレードのよくあるご質問

ポジショントレードの気になるコトをまとめました。

ポジショントレードとは何ですか?

数週間〜数ヶ月、長期なら数年間にかけてポジションを保有して、相場の大きなトレンドを狙うFXの長期トレード手法です。

基本は1回のトレードで数100pips以上、トレンドに乗れれば1,000pips以上狙うことも可能です。

ポジショントレードのメリットを教えてください

チャートに張り付く必要がないため、集中してトレードできる時間が少ない方にも取り組みやすいのがメリットです。
これにより、一度のトレードだけでも大きな利益を追求できる利点もあります。

ポジションが含み益で長期でトレンドが出ているなら、レバレッジが低く逆指値さえ入れていれば、ほぼ放置できることもポジショントレードの魅力です

流動性が重要な短期トレードと異なり、大きな利益を狙うためスプレッドの狭さやスリッページを気にする必要もありません。

長期でポジションを保有することから、トレンドが出ていてさらにスワップポイントがプラス方向なら、為替変動と金利、両方で利益を狙えることもメリットです。

ポジショントレードのデメリットを教えてください

週末に変動要因があれば、月曜早朝に窓が空いたようにレートが開いてスタートする「週末リスク」があります。
このほかショック相場のように、突発的な相場急変による価格変動リスクも存在します。

長期でポジションを持ち越すため、相場急変に対応が遅れやすいデメリットがありますが、適切に逆指値注文を入れておくことで大きな損失を回避できます。
こういった理由でレバレッジは最大5倍程度まで抑える必要があり、短期トレードに比べても元手が必要となり資金効率の面でも劣ります。

大きな時間軸で売買判断を下すことから、短期売買のようにピンポイントでの売買判断が難しいデメリットもあります。

投資対象としてウォッチする通貨ペアを限定するほど、収益機会が減ることもデメリットのひとつといえます。

ポジショントレードではどんなチャートを使いますか?

トレンドの大きな方向性を探るのに日足、週足、月足が使われています。

実際のトレードでは、数ヶ月のトレードなら日足がよく使われていますが、より的確な売買判断をするには4時間足も使用可能です。

ポジションのポイントは何ですか?

ボラティリティが高く、トレンドが継続している通貨ペアを選ぶことが重要です。
まずは流動性が高い米ドル/円、ユーロ/米ドルに注目し、それ以外の通貨ペアにも目を向けると収益機会が多くなります。

順張りでトレードを行うため、押し目買いと戻り売りのタイミングを見極めることもポイントです。

ポジショントレードでは、テクニカル分析だけではなくファンダメンタルズ要因が極めて重要です。
金利動向や世界的な経済状況で長期の先行きを判断していく必要があり、FX業者のマーケットレポートがファンダメンタルズ分析に役立ちます。

数ヶ月以上の先行きを正確に予想することは非常にハードルが高いため、余力のある取引量でポジションを保有するようにしてください。

長期で為替差益を狙う、ポジショントレード徹底解説!

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