auカブコム証券のFX、auカブコム FXの取引ツールでは「PC・Webブラウザ版」「PC・インストール版」「スマートフォンアプリ」を使うことができます。
パソコンで取引する場合、ブラウザ版かインストール版からチョイスできますが、このうちブラウザ版は簡易的な作りとなっています。
『高度なチャート分析をしたい』
『高機能トレーディングツールで、快適に売買したい』
『システムトレードを行いたい』
ですから上記のようにお考えでしたら、ブラウザ版よりも高機能であるインストール版の「auカブコム FX ナビ」をぜひ使ってみてください。
それでは「auカブコム FX ナビ」の機能から、どのようなシステムトレードができるのか、詳しく解説していきます。
auカブコム FX ナビの特徴
auカブコム FX ナビはチャート分析、マーケット情報の収集、裁量取引、システムトレードまで行える、オールインワンの取引システムです。
まずは、auカブコム FX ナビの特徴をまとめました。
- Windows、Macともに対応するインストール版取引ツール
- 操作性とカスタマイズ性に優れており、マーケット情報の収集からスピーディーな売買まで行える
- ひとつの取引プラットフォームで、裁量取引/システムトレードができる
- 裁量取引と共通のスプレッドでシステムトレードができ、取引手数料も無料
- 裁量取引/システムトレードともに1,000通貨から取引が可能
- 多彩な分析をサポートする、豊富なテクニカル指標を搭載
それでは具体的な機能について見ていきましょう。
基本的なスペックについては、こちらの記事も合わせてどうぞ。
注文方法
裁量取引の注文方法には、以下の9種類が用意されています。
注文方法(9種類)
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- ストップリミット注文(指値+逆指値注文)
- ストリーミング注文
- トレール注文
- OCO注文
- IFD注文
- IFO注文
ストップリミット注文に関しては、あまり聞き慣れない方もいるかもしれません。
これはレートが指定したトリガー価格(トリガーは発注の引き金となる逆指値価格のこと)へ達した時点で、指値注文が発注される注文手法です。
「〇〇円以上になったら、〇〇円以下で買いたい」「〇〇円以下になったら、〇〇円以上で売りたい」というときに役立つ注文方法がストップリミット注文なのです。
このほかスピーディーに短期売買したいときは、ストリーミング注文が役立ちます。
またauカブコム FXのトレール注文は、一般的な「決済注文としてのトレール注文」に加えて、「新規注文時としてのトレール注文」を行うことも可能です。
豊富なテクニカル指標を搭載
auカブコム FX ナビには、ローソク足以外にもチャート種別が豊富に用意されており、マイナーなテクニカル指標まで多彩に揃っています。
これによりチャートは自由な分析が行えることで、完成度の高さも魅力なのです。
テクニカル指標
テクニカル指標は全48種類の利用ができます。
トレンド系(20種類)
- 単純移動平均
- 指数平滑移動平均
- GMMA
- 多重移動平均
- 加重移動平均
- 一目均衡表
- 回帰トレンド
- フィボナッチ・リトレースメント
- フィボナッチ・タイムゾーン
- ボリンジャーバンド
- パラボリック
- 移動平均エンベロープ
- ピボット
- ピークボトム
- HLバンド
- ケルトナーチャンネル
- 二重指数移動平均
- カオスアリゲーター
- 平均約定価格ライン
- 現値ライン
オシレーター系(28種類)
- MACD
- モメンタム
- ACオシレーター
- オーサムオシレーター
- ブルパワー
- ベアパワー
- RSI
- ストキャスティクス
- サイコロジカルライン
- ADX
- DMI
- 強弱レシオ
- 移動平均乖離率
- RCI
- ROC
- CCI
- Aroon
- バランスオブパワー
- デマーカー
- RVI
- ATR
- ウィリアムズ%R
- Ultimate Oscillator
- 標準偏差
- ボラティリティレシオ
- Detrended Price Oscillator
- 陰陽サイコロジカル
- トレンドスコア
フィボナッチ系の描画ツールも、かんたんに描画できます。
描画ツール
描画ツールは以下が用意されています。
描画ツール(5種類)
- トレンドライン
- 水平ライン
- 垂直ライン
- フィボナッチ・リトレースメント
- ペンタゴンチャート
種類は少なめですが、ペンタゴンチャートを使うことができる貴重な業者です。
フィボナッチ・リトレースメントはテクニカル指標としてワンクリックで表示できるほか、描画ツールを使って描画することも可能となっています。
スワップやニュースを閲覧できる
メニューから選択することで、スワップポイントやニュースを画面に配置することも可能です。
ニュースはカテゴリーごとに選択できるため、お好みのニュースに絞り込めば、すぐに情報収集を行うことができます。
システムトレード(自動売買)に対応
auカブコム FX ナビではシステムトレード(自動売買)を行うことも可能です。
一般的には、シストレのスプレッドは広めで設定している業者も多いですが、auカブコム FXでは同一口座・同一レートで取引を行えます。
さらにシストレ時の取引手数料も完全無料です。
つまり1,000対応により少額の元手で始められるだけではなく、低スプレッドと取引手数料無料でシストレを行うことができます。
システムトレードの特徴
システムトレードには「リピート系注文」「選択型システムトレード」「設定型システムトレード」「MT4などの開発型システムトレード」などの種類があります。
このうちauカブコム FX ナビでのシストレは、リピート系注文などではなく「設定型システムトレード」と呼ばれるカテゴリーに属します。
チャート分析に欠かせない存在として「テクニカル指標」が挙げられます。
auカブコム FX ナビでは、どのテクニカル指標でどんなストラテジー(売買ルール)で売買するか設定を行います。
例えるなら、「移動平均線でゴールデンクロスが発生したら買い」といったイメージですね。
こういった「売買シグナル」を組み合わせて、どの通貨ペア、どの時間軸で売買していくか、細かく設定を行うことが可能です。
対応する売買シグナルの一覧
auカブコム FX ナビのシステムトレードには、以下のテクニカル指標で全10種類の売買シグナルが対応しています。
テクニカル指標 | 設定できる条件 |
---|---|
単純移動平均 | 移動平均線のクロス |
現在の価格と移動平均線との関係 | |
パーフェクトオーダー | |
ボリンジャーバンド | 標準偏差線との関係 |
MACD | MACDとシグナルとのクロス |
RSI | RSI値の監視 |
RCI | RCI値の監視 |
ストキャスティクス | %Kと%Dとの関係 |
CCI | CCI値の監視 |
一目均衡表 | 現在の価格と雲との関係 |
ストラテジーはサンプルからも選べる
ストラテジーには「トレンド追従」「トレンド転換」など9種類の売買ルールがサンプルとして用意されています。
こういったサンプルをベースとして、売買シグナルを追加したり、パラメーターをカスタマイズすることも可能です。
あらかじめサンプルが用意されていますので、かんたんにストラテジーを作成することが可能です。
ストラテジーやテクニカル指標の売買シグナルを見れるPC向けチャートは、auカブコム証券以外の業者でも提供しています。
詳細は、以下の記事でご紹介しています。
バックテストでシミュレーションできる
auカブコム FX ナビのシステムトレードには「バックテスト」という機能が搭載されています。
バックテストでは過去の値動きから取引ルールを検証して、評価(損益結果)をシミュレーションできるため、作成したストラテジーが有効であるかの判断に役立てることができます。
例えば「トレンド追従A」を例に見てみましょう。
買い条件では新規買い、利益確定、損失確定の3つを、売り条件では新規売り、利益確定、損失確定の3つ、合計6つの注文条件を設定できます。
上記は記事公開日にバックテストした例です。
米ドル/円の60分足でレートが短期SMAをブレイクで新規エントリーし、短期SMAと中期SMAのクロス&MACDのクロスで利食いと設定してみました。
合計損益を見ても、良い結果に期待ができそうなストラテジーであることが分かりますね。
このように、バックテストしたら画面の右下にあるレポートで、ストラテジーの成績をチェックを行いましょう。
そのときの相場状況に合わせて、通貨ペア、足種、ストラテジーの組み合わせを何度も試して、ぜひ最適な設定探しにチャレンジしてみてください。
バックテスト期間は、直近2,500本のローソク足となっています。
- 1分足 = 2,500分 ⇒ 約2日間
- 5分足 = 12,500分 ⇒ 約9日間
- 30分足 = 75,000分 ⇒ 約52日間
- 60分足 = 150,000分 ⇒ 約104日間
バックテスト3つの注目ポイント
バックテストでかんたんに成績を判断する方法として、3つの項目に注目してみてください。
項目 | 説明 |
---|---|
合計損益(円) | 取引損益の合計 |
勝率 | 勝ちトレードと負けトレードの割合 |
プロフィット ファクター | 利益 ÷ 損失の計算結果 ※プロフィットファクターが1以上ならストラテジーが収益化できており、1未満の場合はバックテスト期間の値動きで収益化できていないと判断できる。 |
勝率が高くても、プロフィットファクターが低ければ「小さく勝って大きく負ける」という評価となります。
※一般的に、ストラテジーが高勝率の場合は「利小損大」となります。
逆にストラテジーが低勝率の場合は、「小さく負けて大きく勝つ = 損小利大」という評価となります。
これは個人の戦略によって変わってきますが、FXでは一度のトレードで大きな損失を避けるために、まずはプロフィットファクターが高い、大きく負けないストラテジー作りを目指すのがおすすめです。
いきなりシステムトレードを稼働するのは不安な方も、ぜひバックテストを有効活用して、収益に期待ができるストラテジーの作成を進めてみてください。
システムトレードを行う方法
auカブコム FX ナビでシステムトレードをするには、ストラテジーを作成してバックテストを行い、「この設定で自動売買を実行」のボタンをクリックするだけで、かんたんにスタートできます。
停止するときは、「自動売買を停止する」のボタンをクリックするだけです。
手順をまとめると以下です。
- メニューから「システムトレード」を選択します。
- ストラテジー(取引ルール)を作成します。(すでに作成済みがあれば、それを選択します。)
- バックテストを行います。
- 自動売買を開始するときは、「この設定で自動売買を実行」をクリックします。
- 自動売買を停止するときは、「自動売買を停止する」をクリックします。
基本的にはマニュアルを見なくとも直感的にシステムトレードができますが、詳細は以下の操作ガイドでご確認ください。
関連リンク:「auカブコム FX ナビ」操作ガイド
システムトレード時のポイント
auカブコム FX ナビのシストレ機能は、ひとつのストラテジーが新規→決済を繰り返します。
また稼働できるストラテジーは最大1つだけです。
つまりリピート系注文と違って、一度に複数のポジションを保有しません。
保有するポジションは最大で1つまでなので、裁量取引と同じ感覚で少額で取引できる魅力を備えています。
そして自動売買できるのは、PC起動時、スクリーンセーバー時です。
PCの電源OFF状態、スタンバイモード、スリープモード、休止モードは自動売買の発注停止状態となります。
ですから「自身が画面に向き合っているときだけ、自動売買したい」という方に向くサービスです。
※もし24時間ずっと自動売買したい場合は、PCがスリープモードにならないように設定してください。
なお自動売買中であっても、裁量取引を行うことも可能です。
またスキャルピングを禁止していないため、自動売買でスキャルピングもできます。
auカブコム FX ナビでは、バックテスト時にスプレッドも考慮できますので、自動売買で短期トレードをする場合はバックテストでしっかりシミュレーションするようにしてください。
「auカブコム FX ナビ」のスペック
足種 | 11種類
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通貨ペア数 | 26通貨ペア
|
チャートタイプ | ローソク足、ラインチャート、新値足、時系列新値足、平均足、陰陽足、カギ足、ポイント&フィギュア、騰落価格、騰落率、バーチャート |
テクニカル指標 | 48種類 【トレンド系】
|
描画オブジェクト | 5種類
|
画面分割 | 最大3画面 |
注文機能 | ◯ |
比較チャート機能 | ✕ |
ニュース連動チャート | ✕ |
指定レート通知 | ◯ |
デモトレード | ✕ |
売買シグナル | ◯ |
システムトレードのチャートで使える足種、チャートタイプ、テクニカル指標は以下です。
足種 | 7種類
|
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チャートタイプ | ローソク足 |
テクニカル指標 | 8種類【トレンド系】
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