日本国内で有名なFX業者は、おおよそ30社ほど存在します。
そのなかでも唯一、「ノースリッページ注文」という画期的な注文方法を用意しているのがIG証券です。
過去に何度も〇〇ショックを乗り越えてきて、現在も日々トレードに取り組んでいる方もいらっしゃるでしょう。
取引経験がまだ浅い方も、スイングトレードをしている最中に「週明け月曜日の窓開けでロスカットとなってしまった」なんて痛い経験がある方も少なくないかもしれません。
たとえ逆指値注文(ストップ注文)を入れていたとしても、暴落・暴騰のときにスリッページしてしまうと、意図しないレートで約定してしまうケースもあります。
こうした相場急変時のスリッページから損失リスクを限定してくれる、IG証券のノースリッページ注文をご紹介します。
そもそもスリッページとは?
値動きが激しいときに取引チャンスと判断し、注文をしようとする場面をイメージしてください。
FXの経験がある方なら、ストリーミング注文(=スピード注文)で発注したとき、レートパネルの表示レートからズレて約定してしまった経験がある方も多いかもしれません。
スリッページとは、こうした注文時のレートがスリップして(ズレて)約定してしまう現象のことです。
よく「注文が滑った」ともいいますが、これもスリッページのことを指しています。
注文の送信が業者のサーバーに到達するまでの間、相場急変による価格の変化によって、ズレが生じてしまうことがスリッページの主な理由です。
ざっくりとこんなイメージです。
スリッページ自体は相場急変時だけではなく、ネット環境が混雑していて遅延していたり、業者のサーバーにアクセスが集中しているときなど、実は日常的にも起こりやすいんですね。
こんな場面でパワーを発揮してくれるのが、IG証券が誇る「ノースリッページ注文」です。
決済専用のノースリッページ注文は100%スリッページなし!
よくFX業界では、
「スリッページしないように成行注文にスリップ幅(スリッページの限度)を設定したけど、スリップ幅によって全然約定しない。」
「スピード注文はサクサク約定するけど、スリッページが気になる。」
といった場面に出くわすことがあります。
こんなときに重宝されているのが、指値注文と逆指値注文です。
どちらも指定レートで発注できる注文となっていて、スリッページさせずに狙ったレートで約定させることができます。
しかし激しく相場が動いているときに限り、想定に反してスリッページしてしまうことも起こります。
これはあまり知られていないのですが、実は指値注文、逆指値注文というのは、その条件を満たした瞬間に成行で約定する仕組みとなっているんです。
ですからものの一瞬で数円、数十円動くような局面では、たとえ逆指値注文を入れていても大きくスリッページしてしまうんですね。
しかしIG証券のノースリッページ注文なら、わずかな保証料を支払う代わりに、100%スリッページすることなく指定レートで損切りしてくれます。
逆指値注文との違いをご覧ください。
ノースリッページ注文 | ストップ注文 (逆指値注文) | |
---|---|---|
約定レートの決定方法 | 指定レート | 成行 |
スリッページの有無 | 100%なし | あり |
どんなに激しく動いていても、ノースリッページ注文なら指定レートで一切滑ることなく、確実に損失を食い止めてくれるのです!
- とにかく相場急変による大損失を避けたい方
- 重要な経済指標を前に、事前に決済せず保有しておきたい方
- 窓開けでレートが大幅にかい離してしまうリスクを避けたい方
- ポジションを一時的に決済せず、攻めのトレードをしたい方
強制ロスカット前の防衛ラインとして、ノースリッページ注文のラインは絶対に突破されません。
ですから、ゼロカットの魅力で普段は海外FXを使っている方にも相性が抜群です。
ノースリッページ注文は執行時のみ保証料が発生する仕組みで、米ドル/円なら1.8pips(180円)です。(※2024年8月時点)
仮にノースリッページ注文が発動しても、スプレッドを0.2銭とすれば保証料を足しても2pipsです。
米ドル/円の相場急変動リスクを200円で回避できるとしたら、かなりお得だと思いませんか?
コストを含めても海外FXのスプレッドと大差ないですし、国内業者なのでトラブルの心配もなく安心して使えるのもいいですね。
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もう少し具体的な例を見ていきましょう。
ポンド/円の取引例
こちらはブレグジット(イギリスのEU離脱)を前に、買いでエントリーした例です。
- 132円でポンド/円を4ロット買いで保有
- 150ポイント下(130.5円)にノースリッページ注文を設定
ご覧のとおり、損失額は316,800円と大きく差が出ています。
このようにノースリッページ注文を使うか・使わないかだけで、相場急変時の損失がここまで変わってくるのです。
1万通貨の取引なら1pips不利なスリッページで100円が損失となり、動くときは10pips以上滑ることもザラにあります。
ですからスリッページのコントロールは、収益を目指すにあたり無視できない存在なのです。
実際のデータから見る過去のショック相場
「相場急変に効果的なのは分かったけど、実際にそこまで動くことってあるの?」って思った方もいるかもしれません。
そこで金融先物取引業協会のロスカット等未収金発生状況のデータをまとめました。
※金融先物取引業協会は、FXなどの金融商品において投資家の保護と業界の発展に務める、金融庁監督下にある団体です。
まずはスイスフランの対ユーロ相場への上限撤廃によるスイスフランショック時のデータ(2015/1/15)です。
ロスカット等未収金発生状況 – 金融先物取引業協会
顧客区分 発生件数(件) 発生金額(百万円) 個人 1,137 1,948 法人 92 1,440 合計 1,229 3,388
続いて同年、チャイナショック時のデータ(2015/8/24)です。
ロスカット等未収金発生状況 – 金融先物取引業協会
顧客区分 発生件数(件) 発生金額(百万円) 個人 4,820 828 法人 179 91 合計 4,999 919
こちらは2019年の年明け早々に起こったフラッシュ・クラッシュ時(2019/1/3)のデータです。
ロスカット等未収金発生状況 – 金融先物取引業協会
顧客区分 発生件数(件) 発生金額(百万円) 店頭 市場 合計 店頭 市場 合計 個人 5,758 631 6,389 582 226 808 法人 199 10 209 126 8 135 合計 5,957 641 6,598 709 234 943
こちらは2020年3月以降のデータですが、3月コロナショック時が突出しています。(2020/3〜2021/2)
ロスカット等未収金発生状況 – 金融先物取引業協会
年月 発生件数(件) 発生金額(千円) 個人 合
計法人 合
計個人 合
計法人 合
計店
頭
取
引市
場
取
引店
頭
取
引市
場
取
引店
頭
取
引市
場
取
引店
頭
取
引市
場
取
引2020年
3月1,256 361 1,617 34 4 38 68,281 76,775 145,057 3,430 1,059 4,490 2020年
4月1 0 1 0 0 0 11 0 11 0 0 0 2020年
5月1 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2020年
6月0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2020年
7月0 2 2 0 0 0 0 61 61 0 0 0 2020年
8月0 35 35 0 0 0 0 386 386 0 0 0 2020年
9月31 2 33 0 0 0 360 74 435 0 0 0 2020年
10月0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2020年
11月0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2020年
12月0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2021年
1月0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2021年
2月0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
以下は2021年3月、トルコリラの暴落時のデータ(2021/3/22)です。
ロスカット等未収金発生状況 – 金融先物取引業協会
顧客区分 発生件数(件) 発生金額(百万円) 店頭 市場 合計 店頭 市場 合計 個人 3,266 178 3,444 1,281 93 1,375 法人 14 0 14 5 0 5 合計 3,280 178 3,458 1,287 93 1,381
こうしてみると、1年に1回くらいのペースで急激な変動がマーケットで発生していることが確認できますね。
そして、多くの投資家が強制ロスカットとなっていることも分かります。
ですから中長期でポジションを保有している方は、ノースリッページ注文は損失を守るだけではなく、最低限の利益をスリッページさせずに確保する目的にも効果であるという訳なのです。
ノースリッページ注文の保証料の目安
ノースリッページ注文が執行されたら、保証料は「追加スプレッド」の形で徴収されます。
通貨ペアごとに保証料は異なるのですが、どのくらい発生するか気になりますよね。
そこで主要通貨ペアごとに、ノースリッページ注文の保証料をまとめてみました。
通貨ペア | ①保証料 (追加スプレッド) | ②スプレッド | ①+② |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 1.8pips | 0.2~ 0.4銭 | 2pips |
ユーロ/円 | 2pips | 0.5~ 2.9銭 | 2.5pips |
ポンド/円 | 3pips | 0.9~ 4.2銭 | 4pips |
豪ドル/円 | 3pips | 0.7銭 | 3.7pips |
NZドル/円 | 1.8pips | 1.1銭 | 2.9pips |
カナダドル/円 | 1.8pips | 1.7銭 | 3.5pips |
スイスフラン/円 | 3.6pips | 1.8銭 | 5.4pips |
南アフリカランド/円 | 5.4pips | 1.0銭 | 6.4pips |
トルコリラ/円 | 10.8pips | 1.5銭 | 12.5pips |
メキシコペソ/円 | 2.7pips | 0.3銭 | 3pips |
ユーロ/米ドル | 0.9pips | 0.4pips | 1.3pips |
※2024年4月1日時点の保証料を記載しています。
※スプレッド取得日・記載日:2024年10月1日
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
※米ドル/円は取引画面から取得日時点の参考スプレッドとなります。
ノースリッページ注文が発動したら、さすがに高金利通貨はコストが高いと感じますが、それでも大暴落での大損に比べたら、保証料を支払う代わりにしっかり守ってくれますからね。
流動性が高いユーロ/米ドルは保証料がかなり低く抑えられているので、スイングトレード中心の方は設定しておいても損はないでしょう。
ノースリッページ注文の発注方法
それではノースリッページ注文の発注方法をご紹介します。
まずはPC取引ツールです。
取引チケットにある、決済設定の逆指値の部分に注目してください。
何もしていないときは「逆指値 通常 ▼」となっています。
この「▼」をクリックすると注文方式を変更できるため、通常から「ノースリッページ」にしてください。
ノースリッページ注文を選択したら、赤枠部分にある「ポイント値幅」を設定します。
上記を例にすると、マイナス30ポイント(-30pips)で損切りするなら「30」と入力し、「注文確定」で発注完了となります。
ノースリッページ注文を選択すると、「ノースリッページ注文保証料」の項目が表示されるため、通貨ペアごとの保証料をかんたんに確認ができます。
続いてスマホアプリ版です。
決済設定をONにすると逆指値種類のところに「通常」が出てきます。
ここをタップすればノースリッページ注文に変更ができます。
なおPC版の場合は、新規発注時にノースリッページ注文を付与して発注できますが、発注後にノースリッページ注文の取り消しをしたり、保有ポジションにノースリッページ注文を後からつけることができません。
ノースリッページ注文を自由に付けたり、取り消ししたいなら、スマホアプリかタブレットアプリ(iOS/Android)を使いましょう。
新しい銘柄にチャレンジするときも使える!
ちなみにノースリッページ注文は、IG証券のバイナリーオプションとノックアウトオプションを除き、FXとCFDの全銘柄で使うことができます。
CFD主要銘柄では、保証料の目安は以下の通りです。
銘柄 | 保証料 | 円換算 |
---|---|---|
ミニ・スポット金 (10toz) | 0.5ポイント | 50円 |
WTI原油先物 (¥100) | 6ポイント | 600円 |
【日経225】 ミニ・日本225種株価指数 (¥100) | 8ポイント | 800円 |
【NYダウ】 ミニ・ウォール街株価指数 ($2) | 4ポイント | 400円 |
【S&P500】 ミニ・米国500種株価指数 (¥100) | 0.6ポイント | 60円 |
※2024年3月5日時点(ノースリッページ注文保証料×1ポイントの価値(100円)で円換算を算出)
ですから「CFDで日経225やNYダウにチャレンジしたいけど、値動きが大きいのか不安・・・」とお考えでも、ノースリッページ注文を使えば、その価格以上で損失はしませんので、新しい挑戦をしやすいことも魅力なんです。
ノースリッページ注文とは違いますが、IG証券ではノックアウト価格が最大損失額となる、ノックアウトオプションという金融商品も取引可能です。
詳しくはIG証券のノックアウトオプションの記事で解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
スリッページに振り回されたくない方は、ぜひIG証券で取引してみてはいかがでしょうか。
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