ベガス・トレード(VT)は、Woodies CCIにおける代表的なトレンド転換パターンのひとつです。
CCIが±200ラインを超える極端な水準まで到達したあと、買われすぎ・売られすぎによる反転を狙います。
Woodies CCIの中では比較的わかりやすい逆張りパターンでありながら、トレンド転換の初動を捉えられる可能性があることから、多くのトレーダーに人気があります。
この記事では、ベガス・トレードの考え方や基本条件、エントリー方法、ダマシを回避するポイントについて詳しく解説します。
ベガス・トレード(VT)とは?
ベガス・トレード(VT)は、ウッディ氏が2004年にラスベガスで開催したトレーディングイベントで発表したトレンド転換パターンです。
名前の由来は、イベントの開催地であるラスベガスにあります。
VTは、CCIが±200ライン付近、またはそれ以上の極端な水準(going to extremes)まで到達したあとに発生します。
Woodies CCIでは、±200ライン到達は「買われすぎ」または「売られすぎ」の状態を示しており、この水準では利益確定や逆張り参加者による売買が活発になります。
その結果、CCIは0ライン方向へ戻り始め、スイングハイまたはスイングローを形成したあと、カップ型やドーム型、あるいは横ばいの形状を作ります。
この状態は、初動に乗り遅れた市場参加者と利益確定を進めるプロトレーダーとの攻防によって生まれるものであり、Woodies CCIでは「強気派と弱気派の戦い(Battle of the Bulls and Bears)」と表現されています。
その後、CCIが水平トレンドラインをブレイクすると、トレンド転換シグナルとしてベガス・トレードが完成します。
ベガス・トレードの基本条件
ベガス・トレード(VT)は、CCIが±200ライン付近、または±200ラインを超える極端な水準まで到達したあとに形成されるトレンド転換パターンです。
単純に±200ラインへ到達しただけではエントリーせず、その後の反転と保ち合い(カップ型・ドーム型・横ばい)によって、買い手と売り手の力関係が変化していることを確認します。
VTの最大の特徴は、強いトレンドによって形成されたスイングハイまたはスイングローを基準に水平トレンドラインを引き、そのラインをCCIがブレイクアウトしたタイミングでエントリーする点です。
また、パターン形成中には以下のような特徴が見られることがあります。
- LSMAが新しいトレンド方向を示している
- SIが黄色になり、既存トレンドの勢いが弱まっている
- ZLRの勢いが弱く、トレンド転換の兆候が現れている
- カップ型やドーム型などの丸みを帯びた形状を形成している
- スイングポイントから3〜10本程度のCCIバーでパターンが完成する
ベガス・トレードは、強いトレンドの終盤で発生することが多く、Woodies CCIの中でも代表的な逆張りパターンとして知られています。
買いのセットアップとトレード条件


- CCIが-200ライン付近に到達、または-200ラインを下回っていること
- -200ラインに達した後、0ラインに向かって反転上昇し、少なくとも-100ライン付近まで戻ること
- CCIがスイングハイ(一時的な高値の山)を形成すること
- CCIがカップ型(丸み)または横ばいの動きを形成すること
- CCIは最低3本から最大10本で形成(スイングローから4本目でのブレイクアウトが理想)
- 以下はVTパターン形成のヒント
- LSMAが緑色を表示していること
- SIが黄色になり、下降トレンドの弱まりことを示すこと
- 上昇への転換局面で、ZLR-Shortの勢いが弱いこと
- スイングハイを基準に引いた水平トレンドラインを、CCIが上抜いたら買いサイン
- 利益確定は、CCIが+100ラインを上方向にクロスしたとき、またはフック・フロム・エクストリームが発生したとき(+200ラインからの反転)
売りのセットアップとトレード条件


- CCIが+200ライン付近に到達、または+200ラインを上回っていること
- +200ラインに達した後、0ラインに向かって反転下落し、少なくとも+100ライン付近まで戻ること
- CCIがスイングロー(一時的な安値の谷)を形成すること
- CCIがドーム型(丸み)または横ばいの動きを形成すること
- CCIは最低3本から最大10本で形成(スイングハイから4本目でのブレイクアウトが理想)
- 以下はVTパターン形成のヒント
- LSMAが赤色を表示していること
- SIが黄色になり、下降トレンドの弱まりことを示すこと
- 下落への転換局面で、ZLR-Longの勢いが弱いこと
- スイングローを基準に引いた水平トレンドラインを、CCIが下抜いたら売りサイン
- 利益確定は、CCIが-100ラインを下方向にクロスしたとき、またはフック・フロム・エクストリームが発生したとき(-200ラインからの反転)
ベガス・トレードの買いをチャートで解説
❶CCIが-200ライン付近に到達するか、または-200ラインを下回っていることを確認します。
-200ラインに達していなくても、近い水準まで下がっていたら問題ありません。


❷-200ライン付近に達した後、0ラインに向かって反転上昇し、少なくとも-100ライン付近まで戻る動きを確認します。
以下のように、-100ラインを下回っていても問題ありません。


❸CCIがスイングハイ(一時的な高値の山)を形成する動きを確認します。
以下の画像はやや分かりにくいかもしれませんが、押し目のように少し下落すれば、パターンの形成として成立します。


❹CCIがカップ型(丸み)または横ばいの動きを形成する動きを確認します。CCIは最低3本から最大10本が条件となっており、スイングハイから4本目でのブレイクアウトが理想です。


横ばいの動きというのは、規則性がなく不規則で、ジグザグのような推移のことを指してます。
❺ベガス・トレードの買いパターン形成で、LSMAが緑色を表示していることと、SIが黄色になって下降トレンドの弱まりことを示すことが明確に説明されています。
0ライン付近でZLR-Short(下方向への推移)の勢いが弱く、上昇転換に期待できる形状が形成されることもポイントです。


❻スイングローを基準に引いた水平トレンドラインを、CCIが上抜いたら買いでエントリーします。
スイングハイから最低3本〜最大10本で形成がルールで、スイングローから4本目でのブレイクアウトが理想的です。
以下は、スイングハイ(1本目)を起点に2本目でブレイクアウトした例です。


オリジナルのVTは、3~10本のラウンディング形成後にブレイクアウトすることが条件のため、厳密には上記の例はVTの条件を満たしていません。
ただし、強いトレンド転換局面ではラウンディング形成が短縮され、2本程度でブレイクアウトするケースもあります。Woodies CCIは裁量判断の要素が大きいため、「2本だから無効」と機械的に判断するのではなく、相場の勢いを捉えることが重要なため、本記事では早期VTの例として解説しています。
❼CCIが+100ラインを上方向にクロスしたとき、またはフック・フロム・エクストリーム(±200ライン付近〜±200ライン以上からの反転)が発生したら利益を確定します。


ベガス・トレードの売りをチャートで解説
❶CCIが+200ライン付近に到達するか、または+200ラインを上回っていることを確認します。
+200ラインに達していなくても、近い水準まで上がっていたら問題ありません。


❷+200ライン付近に達した後、0ラインに向かって反転下落し、少なくとも+100ライン付近まで戻る動きを確認します。
以下のように、+100ラインを下回っていても問題ありません。


❸CCIがスイングロー(一時的な安値の谷)を形成する動きを確認します。
戻りのように安値を付けて上昇すれば、パターンの形成として成立します。


❹CCIがカップ型(丸み)または横ばいの動きを形成する動きを確認します。CCIは最低3本から最大10本が条件となっており、スイングローから4本目でのブレイクアウトが理想です。


横ばいの動きというのは、規則性がなく不規則で、ジグザグのような推移のことを指してます。
❺ベガス・トレードの売りパターン形成で、LSMAが赤色を表示していることと、SIが黄色になって下降トレンドの弱まりことを示すことが明確に説明されています。
0ライン付近でZLR-Short(上方向への推移)の勢いが弱く、下落の転換に期待できる形状が形成されることもポイントです。


❻スイングローを基準に引いた水平トレンドラインを、CCIが下抜いたら売りでエントリーします。
スイングローから最低3本〜最大10本で形成がルールで、スイングローから4本目でのブレイクアウトが理想的です。
以下は、スイングハイ(1本目)を起点に6本目でブレイクアウトした例です。


❼CCIが-100ラインを下方向にクロスしたとき、またはフック・フロム・エクストリーム(±200ライン付近〜±200ライン以上からの反転)が発生したら利益を確定します。


ベガス・トレードのメリット・デメリット
メリット
- ±200ライン到達後の大きなトレンド転換を狙える
- トレンド初期段階からエントリーできる可能性がある
- パターン形状が比較的わかりやすい
- LSMAやSIを組み合わせることで精度を高められる
- ゴーストやファミールなどの転換パターンと相性が良い
デメリット
- 逆張りパターンのため難易度が高い
- 強いトレンド相場では逆行が継続する場合がある
- カップやドームの形成判断に経験が必要
- ±200ライン到達だけではシグナルにならない
- レンジ相場ではパターン認識が曖昧になる場合がある
ベガス・トレードのダマシを回避する方法
ベガス・トレードで最も重要なのは、単に±200ラインへ到達しただけで逆張りしないことです。
パターン形成にあたり、CCIが±200ラインに到達したあと、0ライン方向へ戻り、さらにスイングハイまたはスイングローを形成してから、カップ型・ドーム型・横ばいの形状を作る必要があります。
また、LSMAがトレード方向と一致していることも重要です。買いであればLSMAは緑色、売りであれば赤色が望ましいとされています。
さらに、SI(サイドワインダー)が黄色へ変化している場合は、これまでのトレンドが弱まっている可能性があります。
加えて、上昇への転換局面でZLR-Shortの勢いが弱い、あるいは下降への転換局面でZLR-Longの勢いが弱い場合は、VT形成の有力なヒントになります。
エントリーは必ず水平トレンドラインのブレイクを確認してから行い、±200ライン到達だけで飛び乗らないことがダマシ回避の基本です。
【Woodies CCI】ベガス・トレードまとめ
ベガス・トレード(VT)は、CCIが±200ライン以上の極端な水準まで到達したあとに発生するWoodies CCIのトレンド転換パターンです。
±200ラインへの到達だけでなく、0ライン方向への戻り、スイングハイ・スイングローの形成、カップ型やドーム型のパターン形成、そして水平トレンドラインのブレイクが重要な条件となります。
また、LSMAやSIの状態を確認することで、より信頼性の高いトレードが可能になります。
VTは逆張りパターンのため難易度は高めですが、トレンド転換の初動を捉えられる魅力的な手法です。ゴースト・トレードやファミール・トレードとあわせて学ぶことで、Woodies CCIのトレンド転換戦略をより深く理解できるでしょう。
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