Woodies CCI(ウッディーズCCI)の代表的なパターンのひとつが、「トレンドライン・ブレイク(TLB, Trend Line Break)」です。
TLBは、CCIに描画したトレンドラインをブレイクアウトしたタイミングを利用してエントリーする手法で、順張り・逆張りどちらにも対応できるのが特徴です。
とくにWoodies CCIでは、「CCIは価格よりも先に動く」という考え方が重視されており、CCI上のブレイクアウトは価格のブレイクよりも早くシグナルを出すケースが多くあります。
また、TLBはZLR(ゼロライン・リジェクト)と組み合わせることで、さらに精度の高いトレードシグナルとして機能します。
この記事では、TLBの基本的な考え方から、買い・売りのセットアップ条件、ダイバージェンスとの関係、実際の使い方までを詳しく解説します。
トレンドライン・ブレイク(TLB)とは?
トレンドライン・ブレイク(TLB, Trend Line Break)は、CCI上に引いたトレンドラインをCCIがブレイクアウトしたタイミングでエントリーするWoodies CCIの代表的な手法です。
一般的なトレンドライン分析では価格チャートにラインを描画しますが、TLBではローソク足ではなくCCIに直接トレンドラインを引く点が特徴です。
Woodies CCIでは、CCIは価格よりも先にモメンタムの変化を示すと考えられており、CCI上で発生するブレイクアウトは、価格のブレイクアウトよりも早くシグナルが出現することが特徴です。
TLBは通常、Woodies CCIではZLR(ゼロライン・リジェクト)の確認として使われますが、単独でもトレードシグナルとして機能します。ZLRなど他のウッディーズCCIパターンも同時に確認できたら、より成功率の高いエントリーに期待できます。
また、TLBは順張りだけでなく、ダイバージェンスを利用した逆張りパターンとしても活用可能です。
TLBの基本条件
トレンドラインは±100ラインの外側にあるCCIのピークから描く必要があり、ピークは±200ラインの外側にあることが望ましいです。CCIの形状としては、ピークや上下の高低が大きいほどシグナルは強くなり、CCIのブレイクアウト時は、0ラインに近いほどシグナルの信頼性が高まります。
一般的なトレンドラインと同様に最小2点で描く必要があり、CCIに接触する回数が増えるほど、シグナルは強くなります。ターボCCI(6CCI)にトレンドラインを描くこともできますが、ウッディ氏はメインCCI(14CCI)に描くことを好んでいます。
また、TLBはWoodies CCIで定義されている「決済ルール」としても活用できます。
以下は、TLBの基本的な順張りのトレードルールで、ZLRを確認してトレードする例です。
ZLRのパターンにトレンドラインを描画する条件となっていますが、ポイントはCCIのピークは±100ライン以上(推奨は±200ライン以上)に達していることと、0ライン近くでのブレイクアウトが理想的であることです。
TLB 順張り・買いのセットアップとトレード条件


- CCIが0ラインより上に6本以上あり、上昇トレンドであること
- この期間中にCCIが+100ラインに達していること(+200ライン以上が推奨)
- CCIが0ラインに向かって下落すること
- 最小2点、理想的には3点の「山」を結んで、右下がりのレジスタンスラインを引く
- ZLR発生後、CCIがレジスタンスラインを上にブレイクアウトしたら買いサイン
- ブレイクアウトは0ラインに近いほど、または0ラインを同時にブレイクするほど強い
- 利益確定は、CCIが反対方向に反転するか、ターゲットに到達したときなど(※決済ルールを参照ください)
TLB 順張り・売りのセットアップとトレード条件


- CCIが0ラインより下に6本以上あり、下降トレンドであること
- この期間中にCCIが-100ラインに達していること(-200ライン以上が推奨)
- CCIが0ラインに向かって上昇すること
- 最小2点、理想的には3点の「谷」を結んで、右上がりのサポートラインを引く
- ZLR発生後、CCIがサポートラインを下にブレイクアウトしたら売りサイン
- ブレイクアウトは0ラインに近いほど、または0ラインを同時にブレイクするほど強い
- 利益確定は、CCIが反対方向に反転するか、ターゲットに到達したときなど(※決済ルールを参照ください)
ZLRとTLBのパターンが同時に出現したら、より高精度なシグナルに期待ができます。
CCIのZLR(0ライン付近での反発)とTLB(トレンドラインの突破)が重なったら、海外コミュニティでもウッディーズCCIでもっとも勝率が高いエントリーポイントとされています。
TLBの買いをチャートで解説
❶CCIが0ラインより上で6本以上推移していて、上昇トレンドであることを確認します。
また、この期間中にCCIが+100ライン以上へ到達していることも条件です。+200ライン以上へ到達している場合は、より強いトレンドと判断できます。


CCIヒストグラムが0ラインより上に6本連続していれば、6本目以降は「青色」で表示され、上昇トレンドであることを示します。
❷CCIが+100ラインの外側から0ライン方向へ下落していることを確認します。


+200ライン以上からの下落は強いモメンタムを示しやすく、理想的な形といえます。
❸CCIの山を結び、右下がりのレジスタンスラインを描画します。


トレンドラインは最低2点、理想的には3点接触しているほど信頼性が高まります。
❹ZLR形成後、CCIがレジスタンスラインを上方向へブレイクアウトしたら、買いでエントリーします。


0ライン付近でのブレイクアウトであるほど、強いシグナルとして扱われます。
❺利益確定は、CCIが反対方向へ反転したときや、Woodies CCIで定義されている利益目標に到達したタイミングなどを基準に行います。


上記はCCIのフックまたは横ばいで決済する例です。
Woodies CCIの決済ルールは、「9つの決済ルール」と「123 Exit」で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
TLBの売りをチャートで解説
❶CCIが0ラインより下で6本以上推移していて、下降トレンドであることを確認します。
また、この期間中にCCIが=100ライン以上へ到達していることも条件です。-200ライン以上へ到達している場合は、より強いトレンドと判断できます。


CCIヒストグラムが0ラインより下に6本連続していれば、6本目以降は「赤色」で表示され、下降トレンドであることを示します。
❷CCIが+100ラインの外側から0ライン方向へ下落していることを確認します。


-200ライン以上からの上昇は強いモメンタムを示しやすく、理想的な形です。
❸CCIの谷を結び、右上がりのサポートラインを描画します。


トレンドラインは最低2点、理想的には3点接触しているほど信頼性が高まります。
❹ZLR形成後、CCIがサポートラインを下方向へブレイクアウトしたら、売りでエントリーします。


0ライン付近でのブレイクアウトであるほど、強いシグナルとして扱われます。
❺利益確定は、CCIが反対方向へ反転したときや、Woodies CCIで定義されている利益目標に到達したタイミングなどを基準に行います。


TLBのダマシを回避する方法
基本はトレンド継続パターンであることから、レンジ相場を避ける必要があります。そのためには、CCIヒストグラムでトレンド相場を判断することが重要です。
Woodies CCIはCCIのみでトレードする手法ですが、明確なトレンドが出ていないときはZLRが発生しにくいので、筆者の経験則上、ローソク足も見てトレンドを判断することをおすすめします。
順張りの場合は、SIとCZIにトレンド方向とトレンドの勢いがあること、さらにCCIは接点が多く、±200ライン以上からの高低差があるトレンドラインであるほど精度が高くなり、0ライン付近でのブレイクアウトを確認することもポイントです。
TLBのメリット・デメリット
基本的に、Woodies CCIのTLBはトレンド継続を狙う順張りパターンですが、CCIに描いたトレンドラインだけで判断するのは、ややハードルは高いです。
Woodies CCIの後期マニュアルの手法からは外れますが、ローソク足も見てダイバージェンス(トレンド継続)と逆ダイバージェンス(トレンド反転)で方向性を確認してエントリーすることをおすすめします。
これにより、マーケットの大きな流れを確認できるので売買に活用しやすくなります。
メリット
- ローソク足のトレンドラインよりも、CCIのトレンドラインのほうが早く反応する
- エントリーの根拠が明確で分かりやすい
- ZLRの確認に活用できる
- 順張り・逆張りの両方に対応する
デメリット
- レンジ相場ではダマシが増えやすいので、ヒストグラムでトレンドを判断する必要がある
- トレンドラインの引き方や方向性の判断に慣れが必要
- 初心者には逆張りのTLBはハードルが高い
順張り、逆張りどちらにもなり得るパターンですので、エントリーの際には、逆指値注文(ストップロス)を入れておくことで、損失を限定して取引を行うようにしてください。
CCIのダイバージェンスについて
ダイバージェンスは価格(ローソク足)とオシレーター系テクニカル指標の逆行に焦点を当てた取引手法です。
ダイバージェンスでは、必ず価格を見る必要があります。基本的に価格を見ずに取引を行うウッディーズCCIですが、後期パターンの取引手法では、ダイバージェンスは重要度が下がって除外されています。
しかし、ローソク足とCCIそれぞれを見ながらトレードを行う場合、CCIのトレンドライン・ブレイクの際にダイバージェンスを確認できたら、トレンド転換及びトレンド継続を示唆するパターンとして機能するため、トレードに役立てることができます。



- 大底圏のとき、価格は安値を切り下げていて、CCIは安値を切り上げて更新していれば、上昇トレンドへの反転(逆張り)を示唆します。
- 天井圏のとき、価格は高値を切り上げていて、CCIは高値を切り下げて更新していれば、下降トレンドへの反転(逆張り)を示唆します。
通常のダイバージェンスでは、エントリーポイントとして±133ラインを使う方法や、当時ウッディ氏が使っていた±120ラインを使うやり方もあります。
信頼できる通常のダイバージェンスを探すには、3〜10本の価格バーに注目するように解説されています。


- 上昇トレンド中に、価格は安値を切り上げていて、CCIは安値を切り下げて更新していれば、上昇トレンドの継続(順張り)を示唆します。
- 下降トレンド中に、価格は高値を切り下げていて、CCIは高値を切り上げて更新していれば、下降トレンドの継続(順張り)を示唆します。
前期マニュアルでは、通常のダイバージェンスよりも逆ダイバージェンスの方が信頼性が高いと紹介されています。
逆ダイバージェンスではトレンドライン・ブレイクのほか、0ラインもエントリーポイントに利用できます。
信頼できる逆ダイバージェンスを探すには、3〜15本の価格バーに注目するように解説されています。
CCIのダイバージェンスに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
TLBの逆張りパターンは、逆ダイバージェンスではなく「通常のダイバージェンス」に注目してください。


より深くダイバージェンスを学びたい方は、以下の記事をご覧ください。


【Woodies CCI】TLBまとめ
トレンドライン・ブレイク(TLB)は、CCI上に描いたトレンドラインのブレイクアウトを利用するWoodies CCIの代表的なトレード手法です。
価格チャートよりも先にCCIのモメンタム変化を捉えられるため、トレンド転換やトレンド継続を早い段階で判断しやすいのが大きな特徴です。
とくに、精度の高いシグナルとして活用するには、以下に注目してみてください。
- ZLRと同時にパターンを確認
- 0ライン付近でのブレイクアウト
- ±200ライン以上からの反転
- ダイバージェンスとの併用
一方で、レンジ相場ではダマシも発生しやすいため、補助指標や相場全体の流れを確認しながらトレードすることが重要です。
まずは実際のチャートでCCIにトレンドラインを描く練習を行い、どのような場面でTLBが機能しやすいのかを確認することをおすすめします。
- ウッディーズCCI(Woodies CCI)完全攻略ガイド!設定・インジケーターの見方から全8パターンを徹底解説
- 【Woodies CCI】ゼロライン・リジェクト(ZLR)とは?基本の順張り手法を解説
- 【Woodies CCI】トレンドライン・ブレイク(TLB)とは?ダイバージェンスを使った転換シグナルも解説
- 【Woodies CCI】水平トレンドラインブレイク(HTLB)とは?基本条件と決済での活用方法を解説
- 【Woodies CCI】トニー・トレード(Tony Trade)とは?勢いの弱さに注目したトレンド継続手法を解説
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- 【Woodies CCI】ゴースト・トレード(Gh)とは?ヘッドアンドショルダー型とミトンズ型を解説
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