【Woodies CCI】トニー・トレード(Tony Trade)とは?勢いの弱さに注目したトレンド継続手法を解説

ウッディーズCCI 完全ガイド|トニー・トレードを徹底解説

トニー・トレード(TT)は、Woodies CCIの主要パターンのひとつであり、CCIの勢いが弱いことを利用してトレンド再開を狙う順張り手法です。

Woodies CCIの基本パターンとしてゼロライン・リジェクト(ZLR)があります。トニー・トレードは、0ラインを超えるまで時間がかかった、ZLRの一種といえるパターンであることが特徴です。

一般的なトレンドフォロー手法は強いモメンタムに注目しますが、トニー・トレードでは逆に「反対方向への勢いが弱い」ことを根拠にエントリーを行います。

CCIが0ラインを跨いだものの、±100ラインまで到達できずに失速した場合、相場参加者の関心は新しいトレンドではなく、元のトレンド方向に残っていると判断できます。

それでは、トニー・トレードの基本ルールやエントリー条件、ダマシを回避するポイントまで詳しく解説します。

目次

トニー・トレード(TT)とは?

トニー・トレード(TT:Tony Trade)は、Woodies CCI Clubのテクニカルディレクターを務めていたトニー・ホールデン氏によって考案されたトレードパターンで、彼の名を取って「Tony Trade」と命名されました。

このパターンの最大の特徴は、CCIがモメンタム(勢い)を表す指標であることを利用し、「反対方向への勢いの弱さ」をトレード根拠としている点にあります。

通常、相場はトレンドが発生したあと、一時的な押し目や戻りを形成します。しかし、その押し目や戻りが弱く、CCIが±100ラインまで到達できない場合、市場参加者の関心は依然として元のトレンド方向にあると判断できます。

トニー・トレードでは、CCIが0ラインをクロスしたあとに4〜9本のバーを形成し、その間に±100ラインへ到達しないことを確認します。そしてCCIが再び元のトレンド方向へ向かったタイミングでエントリーを行います。

Woodies CCIの中では比較的シンプルな順張りパターンですが、トレンド継続局面を効率よく捉えられることから人気の高い手法として知られています。

トニー・トレードの基本条件

トニー・トレードでは先行するトレンドがあった後、それとは逆方向にCCIが動こうとしたものの、勢いが足りずに±100ラインに達することなく、元のトレンド方向へ戻っていく動きを狙っていきます。

セットアップの中に、GT(ゴースト・トレード)などの他のCCIパターンが同時に出現していると、より確実性が高まります。

0ラインを越えるときの「角度」が重要で、新しいトレンドを確立する勢いが弱ければ、鋭い角度で戻ることで積極的な勢いに期待ができます。

そして、トニー・トレードではトレードの精度を上げるために、補助指標の状態を確認することもポイントです。
CZIは±100ライン上にトレンド方向を示す「シアン」(買いの場合)か「ダークレッド」(売りの場合)が表示され、SIは±200ライン上に強い勢いを示す「緑色」「赤色(※記事内のインジケーターの場合)」が表示されていたら、積極的なトレードのヒントとなります。

明確に定義されたZLRと異なり、書籍でトニー・トレードのCZI、SIは補助的な確認材料として解説されていますが、相場の方向性を判断するにあたり、ぜひチェックすることをおすすめします。

もちろん、ウッディーズCCIで基本となる、LSMAとトレンド方向の一致にも注目してみてください。

決済についてですが、「利益確定は、CCIが±100ラインを突破後にフックし、再び±100ラインをクロスしたとき」がトニー・トレードの決済ルールとして書籍に記載されています。

The CCI should continue to move in the direction of the preceding trend, hook over and, once the CCI has crossed back over the +/-100 line, the trade should be exited.(CCIは先行するトレンドの方向に動き続け、フックオーバー(折れ曲がり)し、±100ラインを再びクロスしたら、トレードを決済する必要があります。)

Ken “Woodie” Wood – Trade the Patterns, The Revolutionary Way of Trading the CCI

しかし、「±100ラインの再クロス」は利益を吐き出してから決済する流れのため、当サイトでは実践的な共通決済ルールの「±100ラインのクロス」「フック」で解説しています。

トレンドが強いときは、フック・フロム・エクストリーム(FFE)という、CCIが±200ライン以上の水準から反転で決済する手法も活用できます。

買いのセットアップとトレード条件

トニー・トレード(TT)買い
TT 買いの場合
  • CCIが0ラインより下に6本以上あり、下降トレンドであること
  • CCIが下落して0ラインを下抜けてから、-100ラインに到達しない4本〜最大9本のバーがあること
  • CCIが再び元の上昇トレンド方向へ向かってTLB、または0ラインを上抜けたら買いサイン
  • 利益確定は、+100ラインに達したとき、またはフック(折れ曲がり)が発生したとき

売りのセットアップとトレード条件

トニー・トレード(TT)売り
TT 売りの場合
  • CCIが0ラインより下に6本以上あり、下降トレンドであること
  • CCIが上昇して0ラインを上抜けてから、+100ラインに到達しない4本〜最大9本のバーがあること
  • CCIが再び元の下降トレンド方向へ向かってTLB、または0ラインを上抜けたら売りサイン
  • 利益確定は、フック(折れ曲がり)が発生して反転上昇し、-100ラインに達したとき

トニー・トレードの買いをチャートで解説

❶トニー・トレードの買い(ロング)では、まずCCIが0ラインより上で6本以上推移していることを確認します。

Woodies CCIのトニー・トレード 買いセットアップ|CCIが0ラインより上で6本以上推移していて、上昇トレンドであることを示すチャート

青色のヒストグラムがあれば、上昇トレンドであることを示します。

❷CCIが下落して0ラインを下抜けてから、-100ラインに到達しない4本〜最大9本のバーがあることを確認します。
以下は7本の例です。

Woodies CCIのトニー・トレード 買いセットアップ|下落したCCIが0ライン〜-100ラインの範囲に4本〜最大9本あることを示すチャート

セットアップには含まれていませんが、上記のように0ラインを下回っている期間において、±100ライン上のCZIにトレンド方向を示す「シアン色」が表示され、±200ライン上のSIに強い上昇の勢いを示す「緑色」が表示されていたら、シグナルの信頼性が高くなります。

❸CCIの山を結び、右下がりのレジスタンスラインを描画します。このトレンドラインを上方向にブレイクアウトするか、または0ラインを上抜けたら買いでエントリーします。

Woodies CCIのトニー・トレード 買いエントリー|CCIが再び元の上昇トレンド方向へ向かってTLB、または0ラインを上抜けたら買いで新規注文を示すチャート

トレンドラインは最低2点、理想は3点以上で描画できると信頼性が高くなります。

❹その後CCIが上昇したら、他のWoodies CCIのパターンと同様に、+100ラインに達したとき、またはフック(反転)の発生で利益確定ができます。

Woodies CCIのトニー・トレード 買いの決済注文|利益確定は、+100ラインに達したとき、またはフック

大きな利益を追求する場合は、±200ライン付近でのフックによる決済ルールとなる、フック・フロム・エクストリーム(FFE)に注目してみてください。

トニー・トレードの売りをチャートで解説

❶トニー・トレードの売り(ショート)では、まずCCIが0ラインより下で6本以上推移していることを確認します。

Woodies CCIのトニー・トレード 売りセットアップ|CCIが0ラインより下で6本以上推移していて、下降トレンドであることを示すチャート

赤色のヒストグラムがあれば、上昇トレンドであることを示します。

❷CCIが下落して0ラインを下抜けてから、+100ラインに到達しない4本〜最大9本のバーがあることを確認します。
以下は4本の例です。

Woodies CCIのトニー・トレード 売りセットアップ|上昇したCCIが0ライン〜+100ラインの範囲に4本〜最大9本あることを示すチャート

セットアップには含まれていませんが、上記のように0ラインを上回っている期間において、±100ライン上のCZIにトレンド方向を示す「ダークレッド色」が表示されていたら、シグナルの信頼性が高くなります。

以下のTradingViewオープンソーススクリプトでは、±200ライン上のSIの「赤色」は下降の勢いが強く、「黄色」は方向性が弱いことを示します。

❸CCIの谷を結び、右上がりのサポートラインを描画します。このトレンドラインを下方向にブレイクアウトするか、または0ラインを下抜けたら売りでエントリーします。

Woodies CCIのトニー・トレード 売りエントリー|CCIが再び元の下降トレンド方向へ向かってTLB、または0ラインを下抜けたら売りで新規注文を示すチャート

トレンドラインは最低2点、理想は3点以上で描画できると信頼性が高くなります。

❹その後CCIが下落したら、他のWoodies CCIのパターンと同様に、-100ラインに達したとき、またはフック(反転)の発生で利益確定ができます。

Woodies CCIのトニー・トレード 売りの決済注文|利益確定は、-100ラインに達したとき、またはフック

トニー・トレードのメリット・デメリット

メリット

  • トレンド継続を狙うため順張りとの相性が良い
  • CCIの勢いの変化を利用するため判断基準が明確
  • TLBやゴースト・トレードなど他のパターンと組み合わせやすい
  • エントリー位置が比較的早くリスクリワードを確保しやすい

デメリット

  • レンジ相場では機能しにくい
  • 先行トレンドが弱いと期待した値動きにならない
  • 4〜9本の条件だけで判断するとダマシに遭いやすい
  • LSMAやSIなど補助指標を併用しないと精度が低下する

トニー・トレードのダマシを回避する方法

トニー・トレードでは、「4〜9本のバーが形成されたから」という理由だけでエントリーするのは避けるべきです。

まず重要なのは、明確な先行トレンドが存在していることです。トレンドが不明瞭なレンジ相場では、TTの優位性は大きく低下します。

また、CCIが0ラインを再クロスするときの角度にも注目しましょう。書籍でも強調されているように、鋭い角度で元のトレンド方向へ戻るパターンほど勢いが強く、信頼性が高まります。

  • LSMAがトレンド方向と一致している
  • SI、CZIがトレンド方向を示している
  • TLBやゴーストなど他のCCIパターンが同時に出現している

これらの条件が揃うほど、トレードの成功率向上が期待できます。

【Woodies CCI】トニー・トレードまとめ

トニー・トレード(TT)は、CCIが±100ラインに到達できずに反対方向への勢いが弱いことを利用して、元のトレンドへの回帰を狙う順張りパターンです。

CCIが0ラインを跨いだあとに4〜9本のバーを形成し、その間に±100ラインへ到達しないことが基本条件となります。

単独でも有効な手法ですが、LSMA・SI・CZIの方向一致や、TLB・ゴーストなど他のWoodies CCIパターンと組み合わせることで、さらに高精度なトレードに期待できます。

まずは明確なトレンドが発生している相場で、CCIの勢いの変化に注目しながらTTのパターンを探してみてください。

こちらの記事では、Woodies CCIの公式マニュアルおよび関連資料、TradingViewのオープンソーススクリプトを使って解説しています。詳しくは「ウッディーズCCI(Woodies CCI)完全攻略ガイド!設定・インジケーターの見方から全8パターンを徹底解説」をご覧ください。

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