Woodies CCIの「水平トレンドライン・ブレイク(HTLB, Horizontal Trend Line Break)」は、CCI上に水平ラインを引き、ブレイクアウトを狙うトレードパターンです。主に不安定な相場で発生しやすく、順張り・逆張りの両方に対応できる特徴があります。
HTLBは、CCIの「山」や「谷」を2点以上結んで水平トレンドラインを描画し、そのラインをCCIがブレイクしたタイミングを売買シグナルとして判断します。特に接点が3点以上あるラインは信頼性が高いとされ、Woodies CCIの代表的なブレイクアウト手法のひとつとして知られています。
初期マニュアルでは主に順張りパターンを中心に紹介されていましたが、後期マニュアルでは逆張りや決済ルールとしての活用も重視されるようになりました。
それでは、HTLBの基本条件、順張り・逆張りそれぞれのセットアップ条件、CCIラインの推奨範囲、エントリーと利益確定の考え方まで詳しく解説します。
水平トレンドライン・ブレイク(HTLB)とは?
チャートにトレンドラインを描く手法として一般的に知られているのは、ローソク足にラインを引く方法です。Woodies CCIの水平トレンドライン・ブレイク(HTLB)は、それと同じようにCCIへ水平トレンドラインを描画し、ブレイクアウトを利用してトレードする手法です。
Woodies CCIには、斜めのトレンドラインを使う「トレンドライン・ブレイク(TLB)」もありますが、それぞれ特徴が異なります。
TLBは、主に明確なトレンド中の一時的な押し目・戻りを狙う順張りパターンです。一方、HTLBは順張り・逆張りの両方に対応しており、一時的な停滞後に相場へ再び勢いが発生した方向を狙う特徴があります。
とくにHTLBは、水平トレンドラインをCCIがブレイクすることで、トレンド継続やトレンド転換の初動を狙う目的で使われる代表的なブレイクアウト手法です。
HTLBの基本条件
水平トレンドライン・ブレイク(HTLB)は、CCI上に2点以上の水平トレンドラインを描画し、そのラインをCCIがブレイクしたタイミングを売買シグナルとして利用するトレードパターンです。接点が多いほどラインの信頼性は高く、理想的には3点以上の接触が推奨されています。
HTLBは、メインCCI(14CCI)とターボCCI(6CCI)の両方で使用できますが、実際にはメインCCIで利用されることが一般的です。また、水平トレンドラインはCCIの突起の「内側」「外側」どちらにも描画できます。
初期マニュアル(2004年〜2006年頃)では、HTLBは順張り・逆張りの両方に対応できるパターンとして扱われており、主に「順張り」のブレイクアウト手法として紹介されています。そして±50ラインの範囲内のブレイクアウトが理想で、ラインを描画する範囲は±100ライン以内が基本ルールとされています。
一方で、後期マニュアルでは「逆張り」としての重要度が高くなっています。ただし、逆張りは6本以上のヒストグラムが示すトレンド方向と反対側へエントリーすることになるため、初心者には推奨されていません。
また、HTLBパターンは不安定な相場や、トレンドレス相場後のモメンタム回復局面で見られることが多く、こうした場面で有効なブレイクアウトパターンのひとつになるとウッディ氏は述べています。
トレンドラインを描画する範囲は、後期マニュアルには明確な指定はありません。
しかしウッディ氏は、トトレンドレス相場(レンジ相場)について、CCIが±100ライン内に留まりやすく、0ラインとの交差頻度が増える特徴があると説明しています。また、この局面ではSI(サイドワインダー)は赤色(※記事内の紹介で使っているSIの場合は黄色)、CZI(チョップゾーン)は複数色で表示される傾向があります。
そのため、トレンドレス相場後にHTLBでトレードする場合は、CCIが±200ライン(FFE)へ到達し、市場へ再びモメンタムが戻るまで待つことが推奨されています。
また、CCIが停滞後に再び水平トレンドラインをブレイクする流れを考慮すると、±50ラインの範囲内に水平トレンドラインを描けることが重要といえます。
このことから、逆張りのHTLBでは、CCIが±100ライン以上、理想的には±200ライン以上へ到達している状態から±50ライン以内でのブレイクアウトが望ましいため、当サイトではこの条件を基準として解説しています。
HTLBは有効なトレードパターンのひとつですが、他の代表的なWoodies CCIパターンと比べると人気が低く、後年のマニュアルでは詳細な解説が少なくなっていった経緯があります。
HTLB 順張りのセットアップとトレード条件
HTLB 順張り・買いの条件


- CCIが0ラインより上に6本以上あり、上昇トレンドであること
- この期間中にCCIが+100ラインに達していること(+200ライン以上が推奨)
- 0ライン〜+100ライン(理想は0ライン〜+50ライン)の範囲で、最小2点、理想的には3点の「山」を結んで、水平レジスタンスラインを引く
- CCIが水平レジスタンスラインを上にブレイクアウトしたら買いサイン
- 利益確定は、CCIが反対方向に反転するか、ターゲットに到達したときなど(※決済ルールを参照ください)
HTLB 順張り・売りの条件


- CCIが0ラインより下に6本以上あり、下降トレンドであること
- この期間中にCCIが-100ラインに達していること(-200ライン以上が推奨)
- 0ライン〜-100ライン(理想は0ライン〜-50ライン)の範囲で最小2点、理想的には3点の「谷」を結んで、水平サポートラインを引く
- CCIが水平サポートラインを下にブレイクアウトしたら売りサイン
- 利益確定は、CCIが反対方向に反転するか、ターゲットに到達したときなど
HTLBの順張りをチャートで解説
HTLB順張り・買いのチャート解説
❶CCIが0ラインより上で6本以上推移していて、上昇トレンドであることを確認します。
また、この期間中にCCIが+100ライン以上へ到達していることも条件です。+200ライン以上へ到達している場合は、より強いトレンドと判断できます。


CCIヒストグラムが0ラインより上に6本連続していれば、6本目以降は「青色」で表示され、上昇トレンドであることを示します。
❷0ラインから+100ラインまでの範囲で、最小2点、理想的には3点の「山」を結んで、水平レジスタンスラインを引きます。


水平レジスタンスラインは、「0ラインから+50ラインまでの範囲」で描けることが理想的です。これは、一時的にボラティリティが低いほど、その後のブレイクアウトに期待ができるからです。
❸CCIが水平レジスタンスラインを上にブレイクアウトしたら、買いでエントリーします。


新規注文時には、買いならストップロス(損切り)を「直近安値の少し下」に入れて発注を行うようにしてください。
❹利益確定は、CCIが反対方向へ反転したときや、Woodies CCIで定義されている利益目標に到達したタイミングなどを基準に行います。


上記は、CCIのフックで決済する例です。HTLBは相場が勢いづくタイミングを狙う手法ですので、とくに±200ライン付近でのフックを狙うフック・フロム・エクストリーム(FFE)と相性がいいといえます。
Woodies CCIの決済ルールは、「9つの決済ルール」と「123 Exit」で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
HTLB順張り・売りのチャート解説
❶CCIが0ラインより下で6本以上推移していて、下降トレンドであることを確認します。
また、この期間中にCCIが-100ライン以上へ到達していることも条件です。-200ライン以上へ到達している場合は、より強いトレンドと判断できます。


こちらの画像では-200ラインに達しており、理想的な例として参考にしてみてください。
❷0ラインから-100ラインまでの範囲で、最小2点、理想的には3点の「谷」を結んで、水平サポートラインを引きます。


水平サポートラインは、「0ラインから-50ラインまでの範囲」で描けることが理想的です。
❸CCIが水平サポートラインを下にブレイクアウトしたら、売りでエントリーします。


❹利益確定は、CCIが反対方向へ反転したときや、Woodies CCIで定義されている利益目標に到達したタイミングなどを基準に行います。


上記は、CCIが横ばいになった動きで決済する例です。-200ラインを超える水準のため、フック・フロム・エクストリーム(FFE)で決済となったパターンとなります。
HTLB 逆張りのセットアップとトレード条件
HTLB 逆張り・買い条件


- CCIが0ラインより下に6本以上あり、下降トレンドであること
- この期間中にCCIが-100ラインに達していること(-200ライン以上が推奨)
- CCIが0ラインに向かって上昇すること
- 0ライン〜+100ライン(理想は0ライン〜+50ライン)の範囲で、最小2点、理想的には3点の「山」を結んで、水平レジスタンスラインを引く
- CCIが水平レジスタンスラインを上にブレイクアウトしたら買いサイン
- 利益確定は、CCIが反対方向に反転するか、ターゲットに到達したときなど
HTLB 逆張り・売り条件


- CCIが0ラインより上に6本以上あり、上昇トレンドであること
- この期間中にCCIが+100ラインに達していること(+200ライン以上が推奨)
- CCIが0ラインに向かって下落すること
- 0ライン〜+100ライン(理想は0ライン〜+50ライン)の範囲で最小2点、理想的には3点の「谷」を結んで、水平サポートラインを引く
- CCIが水平サポートラインを下にブレイクアウトしたら売りサイン
- 利益確定は、CCIが反対方向に反転するか、ターゲットに到達したときなど
- CCIが0ラインより上に6本以上あり、上昇トレンドであること
- この期間中にCCIが+100ラインに達していること(+200ライン以上が推奨)
- CCIが0ラインに向かって下落すること
- 0ライン〜+100ライン(理想は0ライン〜+50ライン)の範囲で最小2点、理想的には3点の「谷」を結んで、水平サポートラインを引く
- CCIがサポートラインを下にブレイクアウトしたら売りサイン
- 利益確定は、CCIが反対方向に反転するか、ターゲットに到達したときなど
TLBの逆張りをチャートで解説
HTLB逆張り・買いのチャート解説
❶CCIが0ラインより下で6本以上推移しており、下降トレンドであることを確認します。
また、この期間中にCCIが-100ライン以上へ到達していることも条件です。-200ライン以上へ到達している場合は、より強いトレンドと判断できます。


こちらの画像は、下降トレンド中にCCIが-200ラインに達している例です。
❷CCIが0ラインに向かって上昇する動きを確認します。


❸0ラインから-100ラインまでの範囲で、最小2点、理想的には3点の「山」を結んで、水平レジスタンスラインを引きます。


水平レジスタンスラインは、「0ラインから-50ラインまでの範囲」で描けることが理想的です。なお、ウッディ氏は水平トレンドラインは水平が望ましいものの、多少傾いても問題ないとしています。
❹CCIが水平レジスタンスラインを上にブレイクアウトしたら、買いでエントリーします。


CCIが水平レジスタンスラインを上にブレイクアウトしたら、買いでエントリーします。
❺利益確定は、CCIが反対方向へ反転したときや、Woodies CCIで定義されている利益目標に到達したタイミングなどを基準に行います。


上記は、CCIが+200ラインを超えたフック(FFE)で決済のパターンです。
+100ラインを上にクロスしたら半分のポジションを利益確定し、残りのポジションを+200ライン付近で利益確定するやり方もできます。
HTLB逆張り・売りのチャート解説
❶CCIが0ラインより上で6本以上推移しており、上昇トレンドであることを確認します。
また、この期間中にCCIが+100ライン以上へ到達していることも条件です。+200ライン以上へ到達している場合は、より強いトレンドと判断できます。


こちらの画像は、強い上昇によりCCIが+200ラインに達している例です。
❷CCIが0ラインに向かって下落する動きを確認します。


❸0ラインから+100ラインまでの範囲で、最小2点、理想的には3点の「谷」を結んで、水平サポートラインを引きます。


上記は3点で描画できた例で、その後再び+200ラインに達している動きからも、ブレイクアウトした方向への推移に期待ができる局面といえます。
❹CCIが水平サポートラインを下にブレイクアウトしたら、売りでエントリーします。


❺利益確定は、CCIのフックなどで行うことができます。


他の例と同様、こちらもFFEで決済となったパターンとなります。
HTLBのダマシを回避する方法
TLBは、主に明確なトレンド中の一時的な押し目・戻りを狙う順張りパターンです。一方、HTLBは順張り・逆張りの両方に対応しており、一時的な停滞後に相場へ再び勢いが発生した方向を狙う特徴があります。
HTLBはCCIの水平トレンドラインをブレイクしたタイミングでエントリーを行いますが、すべてのブレイクアウトが有効とは限りません。特にレンジ相場ではダマシが発生しやすいため、エントリー前に相場状況を確認することが重要です。
まず確認したいのが、CCIヒストグラムが6本以上連続して同じ方向に推移しているかどうかです。ヒストグラムが0ライン付近を頻繁にクロスしている場合は、明確なトレンドが発生していない可能性があります。
また、SI(サイドワインダー)、CZI(チョップゾーン)がトレンド方向との一致に注目することも、レンジ相場を避けるためのポイントとなります。
さらに、水平トレンドラインの接点が少ない場合もダマシが増える傾向があります。できれば3点以上の接点を持つラインを引いて、明確なブレイクアウトを確認してからエントリーするようにしましょう。
初心者には非推奨ですが、もし逆張りを検討する場合は、ダイバージェンスの発生にも注目すれば、パターンの信頼性を高めるのに役立てることができます。
ダイバージェンスについては、トレンドライン・ブレイク(TLB)の記事で詳しく解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
HTLBのメリット・デメリット
HTLBはシンプルで使いやすいパターンですが、トレードの精度を上げるには、CCIでトレンドをしっかり見極めるひつようがあります。
単独で判断するのではなく、ヒストグラム、SI、CZIを組み合わせて活用することが重要です。
またトレンドライン・ブレイク(TLB)と同様に、ローソク足も見てダイバージェンス(トレンド継続)と逆ダイバージェンス(トレンド反転)の発生にも注目してみてください。
ローソク足を見ないでトレードするWoodies CCIの思想から外れてしまいますが、トレードの精度を上げるにあたり、ダイバージェンスを先行きの判断に活用できます。
メリット
- 水平ラインを使用するため、初心者でも比較的ラインを引きやすい
- 順張り・逆張りの両方に対応できる
- トレンド継続だけでなく、トレンド転換の初動も狙える
- ローソク足ではなくCCI上で判断するため、エントリー基準をルール化しやすい
デメリット
- トレンドレス相場ではダマシが発生しやすい
- 水平ラインの引き方によって判断が変わる場合がある
- 逆張りHTLBはトレンド方向に逆らうため難易度が高い
- 人気の高いゼロライン・リジェクト(ZLR)やファミール・トレードに比べると、解説資料や実例が少ない
【Woodies CCI】HTLBまとめ
水平トレンドライン・ブレイク(HTLB)は、CCI上に描いた水平トレンドラインのブレイクアウトを利用するWoodies CCIの代表的なトレードパターンのひとつです。
初期マニュアルでは順張り中心のブレイクアウト手法として紹介されていましたが、後期マニュアルでは逆張りや決済ルールとしての活用も重視されるようになりました。
HTLBは、CCIヒストグラムでトレンドを確認し、できる限りブレイクアウトに期待ができる0ラインから±50ラインの範囲内でトレンドラインの描画を行うことで、相場の方向性と勢いづくタイミングを意識することが重要です。
また、SIとCZIを併用することで、トレンドを判断しやすくなることで、ダマシを避けるトレードに効果的です。
順張り・逆張りのどちらにも対応できる柔軟なパターンですが、特に逆張りは難易度が高いため、まずは順張りのHTLBから練習することをおすすめします。
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