【英】イギリスの主要な経済指標の一覧

イギリスの経済指標

イギリスの主な経済指標の特徴を、重要度とともにまとめてご紹介します。

注目となる経済指標の多いイギリスですが、主要な経済指標をまとめています。

目次

イギリス・経済指標の特徴

イギリスは、国際的な金融ハブとなるロンドンを中心とした、世界最大級の金融サービスで有名な「金融立国」です。
そして、関連する経済指標も数多く発表されており、法定通貨となるポンドの値動きに直接影響を与えます。

ポンドは、米ドル、ユーロ、日本円に次いで世界第4位の流通量を誇り、世界的にも注目されている通貨です。
ポンドは米ドルやユーロと比べても値動きが激しい傾向があり、この特性から短期売買で収益機会を狙うトレーダーが多い通貨でもあります。

こうした高いボラティリティを好んで取引する参加者も多く、FX市場では人気の高い通貨の一つです。相場状況によっては、1日で2〜3円動くこともあるため、初心者の方はまず「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/米ドル」など比較的値動きの穏やかな通貨ペアから始め、慣れてからポンドに挑戦することをおすすめします。

ポンドを直接取引しない場合でも、イギリスの重要な経済指標の結果は、他の通貨ペアに影響を与えることがあります。そのため、注目度の高い指標については最低限チェックしておくとよいでしょう。

また、同じ欧州通貨であるユーロの値動きに、ポンドは追随しやすい性質があります。ポンド相場を分析する際には、イギリスの指標だけでなく、ユーロ圏の経済指標にもあわせて注目していきましょう。

ポンドの値動き傾向や特徴は、こちらの記事も合わせてどうぞ。

イギリスの主要な経済指標

重要度の高いイギリスの経済指標は、世界中のトレーダーが注目しています。
とくに注目度が高いのは、BOE政策金利発表、英中銀資産買取プログラム規模、失業率や四半期GDPです。

ある程度の値動きを狙ってトレードしたいなら、星4つ以上【★★★★】の経済指標を重視してみてください。

※下記の時間はイギリスの標準時間(10月最終日曜日AM1:00~3月最終日曜日AM1:00)で記載しています。
サマータイム時(夏時間、3月最終日曜日午前AM1:00~10月最終日曜日AM1:00)は下記表の時間が1時間早くなります。

イギリスの経済指標発表時期日本発表時間重要度
英・製造業購買担当者景気指数(PMI)毎月 / 上旬18:30★★
英・建設業購買担当者景気指数(PMI)毎月 / 上旬18:30★★
英・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)毎月 / 上旬18:30★★
英・貿易収支毎月 / 上旬18:30★★★
イングランド銀行(BOE)政策金利発表毎月 / 上旬21:00★★★★★
英・資産購入プログラム毎月 / 上旬21:00★★★★
英・RICS住宅価格毎月 / 中旬09:01★★★
英・ライトムーブ住宅価格毎月 / 中旬09:01★★★
英・鉱工業生産指数(IIP)毎月 / 中旬18:30★★★
英・消費者物価指数(CPI)毎月 / 中旬18:30★★
英・生産者物価指数(PPI)毎月 / 中旬18:30★★
英・小売物価指数(RPI)毎月 / 中旬18:30★★
英・失業保険申請件数毎月 / 中旬18:30★★★★
英・失業率毎月 / 中旬18:30★★★★
MPC議事録公表毎月 / 中旬18:30★★★★
英・小売売上高毎月 / 下旬18:30★★★
英・GFK消費者信頼感指数毎月 / 下旬9:01★★
英・四半期GDP(国内総生産)1・4・7・10月 / 下旬[速報]
2・5・8・11月 / 上旬[改定]
18:30★★★★

英・製造業購買担当者景気指数(PMI)

英・製造業購買担当者景気指数(PMI)は、イギリスの製造業の景況感を示す経済指標で、IHS Markit(IHSマークイット社)と英公認購買部協会(CIPS)が公表しています。一般的には「製造業PMI」と呼ばれています。

この指標は、製造業の購買担当者を対象に実施したアンケート調査をもとに算出され、企業の生産、受注、雇用などの動向を指数化したものです。毎月月初に発表されるため速報性が高く、数か月先の景気動向を見通す先行指標として位置付けられています。そのため、サービス業PMIとあわせて市場の注目度が高い経済指標です。

数値は「50」を判断の節目としており、50を上回れば景気拡大を示しポンドが買われやすく、50を下回れば景気後退を示してポンドが売られやすくなる傾向があります。

経済指標名
製造業購買担当者景気指数(Markit / CIPS UK Manufacturing PMI)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
IHS Markit(マークイット社)、英公認購買部協会(CIPS)毎月 / 上旬18:30★★
指標のポイント
他国の製造業PMIと比べても発表直後の反応は大きく、平均で20pips前後、結果次第では50pips程度の値動きとなることもあります。

英・建設業購買担当者景気指数(PMI)

英・建設業購買担当者景気指数(PMI)は、イギリスの建設業における景況感を示す経済指標で、IHS Markit(IHSマークイット社)と英公認購買部協会(CIPS)が公表しています。一般的には「建設業PMI」と呼ばれています。

この指標は、建設業の購買担当者を対象に実施したアンケート調査をもとに算出され、受注状況や雇用動向などを指数化したものです。

発表時の判断基準は「50」を節目としており、50を上回れば建設業部門の景況感は良好と判断され、ポンドは買われやすくなります。反対に、50を下回れば景況感は悪化していると判断され、ポンドは売られやすくなる傾向があります。

経済指標名
建設業購買担当者景気指数(Markit / CIPS UK Construction PMI)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
IHS Markit(マークイット社)、英公認購買部協会(CIPS)毎月 / 上旬18:30★★
指標のポイント
ポンド/円では、指標発表直後に平均して20pips前後の変動が見られる傾向があります。結果次第では、40pips〜50pips程度の大きな値動きとなることもあります。

英・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)

英・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は、イギリスの小売・サービスの販売価格の調査結果を表す経済指標で、IHS Markit(IHSマークイット社)と英公認購買部協会(CIPS)が公表しています。
一般的にはサービス業PMIや、製造業以外のPMIなので非製造業PMIなどと呼ばれます。

このサービス業PMIは「消費者が購入するときの価格」を表すのに対して、PPIは「生産者が出荷するときの価格」を表します。
いわば物価の水準を測定した指標ですので、生活コストを計るものさしとして利用されます。
そのため、PPIと密接した相関性があり、インフレの動向を計るための、もっとも重要な指標のひとつとされています。

サービス業PMIには、全調査対象の物価動向を示したPMI総合指数と、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数があります。
食品・エネルギー価格は季節要因の影響を受けやすい特徴があります。
そのため、物価トレンドを把握するとき、総合指数とコア指数の差が大きければ、コア指数の方がより重視されています。

数値の判断基準は「50」を節目としており、50を上回れば景気拡大を示して通貨は買われやすくなります。反対に、50を下回る場合は景気後退を示し、売られやすくなります。

経済指標名
サービス部門購買担当者景気指数(Markit / CIPS UK Services PMI)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
IHS Markit(cマークイット社)、英公認購買部協会(CIPS)毎月 / 上旬18:30★★
指標のポイント
平均的には約25pips前後の変動に留まる傾向にありますが、結果次第では70pips程度の大きな値動きとなることもあります。

英・貿易収支

英・貿易収支は、政府および民間部門の輸出額から輸入額を差し引いた差額を示す経済指標です。イギリスでは主に「商品貿易収支(Trade Balance)」として公表されています。

貿易収支は、経常収支(貿易収支・サービス収支・第一次所得収支・第二次所得収支)を構成する主要項目の一つであり、対外経済の状況を把握するうえで重要な指標として市場からも注目されています。

イギリスは長年にわたり貿易赤字が続いている国で、構造的に輸入が輸出を上回る傾向があります。EU離脱(ブレグジット)後もこの傾向は大きく変わっておらず、通商環境や為替動向、世界経済の影響を受けやすい状況が続いています。

一方で、イギリスは金融・保険などのサービス産業が強く、海外投資から得られる第一次所得収支は黒字基調となることが多い「金融立国」です。そのため、貿易収支や経常収支が赤字であっても、必ずしも経済全体が悪化しているとは限らず、GDPは中長期的に拡大してきました。

為替市場では、貿易収支の赤字幅が縮小すれば対外収支の改善と受け止められ、ポンドは買われやすくなる傾向があります。反対に、赤字幅が拡大した場合は、対外不均衡への懸念からポンドが売られやすくなります。

経済指標名
貿易収支(International Trade in Goods and Services)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 上旬18:30★★★
指標のポイント
指標発表直後の値動きは平均で10pips前後と、通常は為替レートへの影響は小さい傾向にあります。ただし、結果が市場予想から大きく乖離した場合などには、50pips程度の変動となることもあります。

イングランド銀行(BOE)政策金利発表

英・BOE政策金利発表は、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行が行う政策金利の発表を指します。BOEは日本では英中銀とも呼ばれています。

政策金利を決定するのは、金融政策委員会による会合で、総裁、副総裁、チーフエコノミスト、エグゼクティブディレクター、外部委員を含む合計9名のMPC(金融政策委員会)のメンバーで構成されています。
政策金利の決定は年8回、およそ6週間ごとに、1人1票の多数決で行われ、結果と同時に声明文も発表されます。量的引き締めや資産購入方針に変更がある場合は、あわせて公表されるため市場の注目度は非常に高くなります。

また、政策金利発表から約2週間後には、会合での議論内容や賛否の内訳をまとめた議事録が公表され、今後の金融政策の方向性を探る材料として分析されます。

イギリスの政策金利は近年インフレ抑制を目的に高水準で推移してきましたが、直近では利下げ局面に入りつつあります。政策金利の変更が行われた場合や、声明文や議事録の内容が市場予想と異なる場合には、ポンドは大きく変動しやすくなります。

経済指標名
イングランド銀行金利発表
発表機関発表時期日本発表時間重要度
BOE金融政策委員会(The Bank’s Monetary Policy Committee、MPC)毎月 / 上旬21:00★★★★★
指標のポイント
もし利上げが実施されれば、イギリスの景気は堅調であると判断されやすく、その局面ではポンドが買われ、為替相場は大きく変動する可能性があります。

英・資産購入プログラム

英・資産購入プログラムとは、イングランド銀行(BOE)の金融政策委員会(MPC)が実施する量的緩和政策の一つで、イギリス国債やコマーシャルペーパー、社債などの金融資産を購入する仕組みを指します。一般には「資産買い入れプログラム」とも呼ばれています。

資産購入プログラムの規模が拡大されるということは、市場に供給される資金量が増えることを意味し、金融環境を緩和する効果があります。

通常、景気刺激策として政策金利を引き下げることで景気回復を促しますが、デフレが進行し金利がほぼゼロ水準に達すると、金利政策だけでは十分な効果が期待できなくなります。そこで、銀行や金融市場に直接資金を供給する手段として用いられるのが、この量的緩和政策であり、その中心となる施策が資産購入プログラムです。

一方で、景気回復の兆しが明確になれば、金融緩和を縮小する必要があるため、資産購入プログラムは段階的に終了、または縮小されることになります。

資産購入プログラムに関する方針や変更は、BOEの政策金利発表と同時に公表されるのが一般的です。

経済指標名
資産購入プログラム(Asset Purchases)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
BOE金融政策委員会(MPC)毎月 / 上旬21:00★★★★
指標のポイント
資産購入プログラムは、拡大が発表されれば金融緩和が強まると受け取られてポンドは売られやすく、反対に縮小や終了が示されれば金融引き締め方向と判断され、ポンドは買われやすくなります。

英・RICS住宅価格

英・RICS住宅価格指数は、イギリス国内の住宅価格の動向を調査した結果を示す経済指標です。将来の住宅価格の動きに対して先行性があるとされており、イギリスの住宅市場を把握するうえで重要な指標の一つとされています。

この指標は、英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)に所属する不動産業者や不動産鑑定士を対象に、「住宅価格が上昇するか、下降するか」を尋ねる聞き取り調査を行い、その回答割合を数値化して公表されます。

住宅価格は景気動向と密接に関連しているため、RICS住宅価格指数は、イギリス経済全体の動向を測る目安としても注目されています。

発表される数値は「0」を基準としており、0以上で推移している場合は、今後住宅価格が上昇すると見込まれ、景気拡大が意識されやすくなります。その結果、ポンドは買われやすくなる傾向があります。
反対に、0以下で推移している場合は、住宅価格の下落が予想され、景気の縮小が意識されるため、ポンドは売られやすくなる傾向があります。

経済指標名
RICS住宅価格
発表機関発表時期日本発表時間重要度
英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)毎月 / 中旬09:01★★★
指標のポイント
指標発表直後の市場への影響は比較的小さく、ポンド/円で見ても10pips以上動くことはあまりない傾向があります。

英・ライトムーブ住宅価格

英・ライトムーブ住宅価格指数は、イギリスの大手不動産会社であるライトムーブ社が発表する、住宅価格の動向を示す経済指標です。イギリスの住宅市場のおよそ半数をカバーするデータをもとに集計・公表されています。

この指標は、住宅価格の先行指標として重要視されており、イギリスには他にも複数の住宅関連指標が存在しますが、その中でも速報性が最も高い指標とされています。

住宅価格は景気動向と密接に関係しているため、ライトムーブ住宅価格指数は、イギリス経済全体の動きを把握するための目安としても注目されています。

ライトムーブ住宅価格(前月比)は「0%」を基準としています。
0%以上で推移している場合は、今後住宅価格が上昇すると見込まれ、景気拡大が意識されやすくなるため、ポンドは買われやすくなります。
反対に、0%以下で推移している場合は、住宅価格の下落が予想され、景気の縮小が意識されることから、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
ライトムーブ住宅価格(Rightmove House Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
ライトムーブ(Rightmove)毎月 / 中旬09:01★★★
指標のポイント
指標発表直後の値動きは、ポンド/円で見ても10pips程度にとどまり、全体として大きな変動は起こりにくい傾向があります。

英・鉱工業生産指数(IIP)

英・鉱工業生産(IIP)は、イギリス国家統計局が発表する、鉱工業および製造業の生産動向を指数化した経済指標です。

鉱工業生産は、鉱業や製造業の生産状況を把握するための重要な判断材料として用いられています。四半期ごとに公表されるGDP(国内総生産)と異なり、GDPの構成要素の一つである鉱工業生産は毎月発表されるため、景気の実態をより早く把握できる点が特徴です。

この指標では、英国の製造業、鉱業、公共事業(電気・ガス)の生産動向を、基準年を100として指数化しています。なかでも、経済への影響が大きい製造業の動向が特に注目されています。

発表される数値は「0」を基準としており、0以上となった場合は、鉄鋼業や製造業の景況感が良好と判断され、ポンドは買われやすくなる傾向があります。
一方、0以下となった場合は、景況感が悪化していると受け止められ、ポンドは売られやすくなる傾向があります。

経済指標名
鉱工業生産(IIP、Index of Industrial Production)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★★
指標のポイント
指標発表時の値動きは平均して20pips前後ですが、時には80pips程度変動することもあります。

英・消費者物価指数(CPI)

英・消費者物価指数(CPI)は、イギリス国内における小売およびサービスの販売価格を調査し、物価の動向を示した経済指標です。消費者が日常的に購入する商品やサービスの価格変動を反映しており、インフレ動向を把握するうえで重要な指標とされています。

CPIが「消費者が購入する際の価格」を示すのに対し、生産者物価指数(PPI)は「生産者が出荷する際の価格」を示します。いずれも物価水準を測定する指標ですが、CPIは生活コストの変化を直接的に表すことから、家計への影響を測るものさしとして広く利用されています。

CPIとPPIはともに毎月中旬に発表されますが、市場ではとくにCPIの方が重視される傾向があります。これは、CPIが金融政策、とりわけイングランド銀行の利上げ・利下げ判断に大きな影響を与えるためです。

消費者物価指数には、すべての調査対象品目を含む「CPI総合指数」と、価格変動の大きいエネルギーと食料品を除いた「コアCPI」があります。食品やエネルギー価格は季節要因や国際情勢の影響を受けやすいため、物価の基調的なトレンドを判断する際には、総合指数とコア指数の乖離が大きい場合、コアCPIの方がより重視されるのが一般的です。

経済指標名
消費者物価指数(CPI、Consumer Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★
指標のポイント
ポンド/円は、平均的に30pips弱の値動きが見られ、状況によっては60pipsから70pips程度動くこともあります。

英・生産者物価指数(PPI)

英・生産者物価指数(PPI)は、イギリスの製造業者が販売する際の価格動向を調査し、その結果を示した経済指標です。FX業者や為替情報メディアの経済カレンダーでは、「英・卸売物価指数」と表記される場合もあります。

この指標は、イギリス国家統計局によって毎月中旬に発表されており、インフレ動向を把握するうえで重要な指標の一つとされています。

CPIが「消費者が購入する際の価格」を示すのに対し、PPIは「生産者が出荷する際の価格」を表します。ただし、原材料価格の変動が消費者物価に反映されるまでには一定の時間差があるため、CPIとPPIが常に完全に連動するわけではありません。

PPIには、すべての調査対象を含む「PPI総合指数」と、価格変動の大きいエネルギーや食料品を除いた「PPIコア指数」があります。食品やエネルギー、石油などの価格は季節要因の影響を受けやすい特徴があるため、物価の基調的なトレンドを把握する際には、PPIコア指数の方がより重視される傾向があります。

発表結果が市場予想を上回った場合は、インフレ圧力が強いと受け止められ、将来的な利上げ観測が意識されやすくなることから、ポンドは買われやすくなります。
反対に、発表結果が市場予想を下回った場合は、インフレ圧力の弱まりが意識され、金融引き締めへの期待が後退するため、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
生産者物価指数(PPI、Producer Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★
指標のポイント
英・コアPPI発表時はポンド/円が動きやすく、平均で30pipsから40pips程度、状況によっては70pips前後変動することもあります。

英・小売物価指数(RPI)

英・小売物価指数(RPI)は、イギリス国内の消費者が購入した商品やサービスの価格変動を示す経済指標です。物価の上昇率を測る指標として、消費者物価指数(CPI)と並び用いられています。

RPIはCPIと比べて算出されるインフレ率が高くなりやすいという特徴があり、その点が問題視されていることから、金融政策の判断材料としてはCPIの方がより重視されています。

一方で、イギリスでは現在も法律により、年金給付額や物価連動国債の算出にRPIが使用されています。算出方法に課題があるとして、RPIに代わる新たな指標の検討も進められていますが、イングランド銀行が2%のインフレ目標を掲げていることもあり、依然としてRPIは市場で高い注目を集めています。

RPIは、CPIやPPIと同時に公表されます。

発表結果で小売物価指数が上昇した場合は、インフレ圧力の高まりが意識され、将来的な金融引き締め観測につながることから、ポンドは買われやすくなります。
反対に、数値が低下した場合は、インフレ圧力の弱まりが意識され、景気の減速懸念が強まるため、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
小売物価指数(RPI、Retail Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★
指標のポイント
ポンド/円では、発表直後に30pips程度の値動きが見られる傾向があります。

英・失業保険申請件数

英・失業保険申請件数(Claimant Count)は、イギリスで失業保険を申請した件数を基に公表される経済指標です。この数値は、毎月中旬にイギリス国家統計局(ONS)から発表され、失業率とともに労働市場の動向を判断するうえで注目されています。

失業保険申請件数が減少する場合は、労働市場が引き締まり失業者が減っていると受け止められ、景気が改善していると判断される傾向があります。反対に申請件数が増加すると、労働市場が悪化し失業者が増えていると判断され、景気の悪化を示すシグナルとなります。

最新の統計では、2025年12月の失業保険申請件数は前年比で減少している一方、月次では増加しており、雇用環境にやや混合した動きが見られます。また、Claimant Count自体は季節調整済みの推計値であり、後日修正されることもあります。

失業保険申請件数の結果次第ではポンドが大きく変動することもあるため、失業率と合わせてチェックすることが重要です。

一般的に、失業保険申請件数が市場予想よりも減少した場合は、雇用環境の改善が意識され、景気の先行きに対する期待が高まることから、ポンドは買われやすくなります。
反対に、申請件数が市場予想を上回って増加した場合は、雇用情勢の悪化が懸念され、景気減速への警戒感が強まるため、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
失業保険申請件数(Initial Jobless Claim)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★★★
指標のポイント
注目度が高い指標であるため、発表後は相場が大きく動きやすい傾向があります。平均的な値動きは40pips前後ですが、発表内容によっては100pips以上変動することもあります。

英・失業率

英・失業率は、イギリス国家統計局(ONS)によって毎月中旬に発表される重要な経済指標です。

イギリスにおける失業者の定義は、「原則として16歳以上で過去4か月以内に仕事がなく、かつ就業可能であり、職業安定所に求職者手当を申請して受給資格を得た者」とされています。

発表時には、通常の失業率に加えて、国際労働機関(ILO)方式の失業率や、失業保険申請件数も同時に公表されます。ILO失業率は国際基準に基づいた指標で、過去3か月分のデータをまとめた値です。このため、通常の月次失業率とは数値に差異が生じる場合があります。

発表結果が予想より良好で、失業率が減少した場合は、雇用情勢の改善と経済の底堅さが意識され、ポンドは買われやすくなります。
反対に、失業率が予想以上に悪化して増加した場合は、景気の先行き不安が強まり、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
失業率(Unemployment Rate)、ILO失業率(ILO Unemployment Rate)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 中旬18:30★★★★
指標のポイント
指標発表後は、ポンド/円が最も活発に変動する傾向があります。平均的な値動きは40pips前後ですが、結果次第では100pips以上動くこともあるため、ポンドを取引する際は、発表された数値と市場予想との差に注目することが重要です。

MPC議事録公表

イングランド銀行(BOE、英中銀)の金融政策委員会は、MPC(Monetary Policy Committee)と呼ばれています。MPCは、総裁、2名の副総裁、チーフ・エコノミスト、エグゼクティブ・ディレクター、4名の外部委員の計9名で構成されています。会合は原則として、毎月第1水曜日と木曜日の2日間にわたって開催されます。

この会合の後にBOEの政策金利が発表されますが、その約2週間後には、会合での議論内容や政策金利決定に至った背景などをまとめたレポートが、MPC議事録公表として発表されます。

通常は、BOE政策金利発表の方が市場に与える影響は大きいとされています。しかし、政策金利が長期間据え置かれている場合や、今後の金融政策の方向性に注目が集まっている局面では、MPC議事録公表の注目度も非常に高くなります。

MPC議事録では、政策金利決定に際し、9名の委員のうち何人が賛成・反対したのかといった投票状況が公表されます。例えば、賛成5人・反対4人といった僅差の結果だった場合、次回会合で政策金利が変更される可能性が意識され、ポンドが大きく変動することもあります。

経済指標名
MPC(金融政策委員会)議事録公表
発表機関発表時期日本発表時間重要度
金融政策委員会(MPC、Monetary Policy Committee)毎月 / 中旬18:30★★★★
指標のポイント
この指標は世界中から注目されているため、発表直後は相場が大きく動きやすい傾向があります。平均的な値動きは40〜50pips程度ですが、場合によっては100pips以上変動することもあります。

英・小売売上高

英・小売売上高は、イギリス国内の百貨店やスーパーなどを中心に、自動車販売店を除く約5,000社の小売・サービス業の月間売上高を集計した、景気関連の経済指標です。イギリス国家統計局(ONS)により、前月比と前年比の2種類のデータが毎月下旬に発表されます。

イギリスのGDPは個人消費が約4割を占めており、消費動向を直接反映する小売売上高は、GDPとの関連性が非常に高いことから、景気動向を把握するうえで重要な指標とされています。

一方で、雨や雪などの天候不順の日は買い物客が減少しやすいため、イギリスの小売売上高は天候や季節要因の影響を受けやすく、数値がぶれやすいという特徴もあります。

データ公表後、前月比で増加した場合は、個人消費が堅調で経済状況が良好と判断されるため、ポンドは買われやすくなります。
反対に、前月比で減少した場合は、個人消費の落ち込みが意識され、経済状況が悪化していると判断されることから、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
小売売上高(Retail Sales)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)毎月 / 下旬18:30★★★
指標のポイント
ポンド/円の値動きは、平均的には20pips前後にとどまることが多いものの、状況によっては100pips程度変動することもあります。

英・GFK消費者信頼感指数

英・GfK消費者信頼感指数は、ドイツの市場調査会社であるGfK(Growth from Knowledge)が発表する経済指標です。イギリスの消費者を対象に、1年先の景気見通しや将来の収入見通し、消費動向などについて行ったアンケート結果を集計し、数値化して公表されています。

この指標は、発表日時の決定が他の経済指標と比べて遅く、直前に変更されることもあるため、市場での注目度はやや低めとされています。しかし、GfKはドイツ国内でトップシェアを誇る市場調査会社であり、欧州委員会が毎月実施しているユーロ圏の景気調査の参考資料としても利用されていることから、データの信頼性は高いと評価されています。

GfK消費者信頼感指数は「0」を基準としており、発表結果が市場予想を上回り、指数が改善した場合は、消費者心理の回復が意識され、今後の個人消費や景気拡大への期待が高まることから、ポンドは買われやすくなります。
反対に、発表結果が市場予想を下回り、指数が悪化した場合は、消費者心理の冷え込みが懸念され、景気減速への警戒感が強まるため、ポンドは売られやすくなります。。

経済指標名
GFK消費者信頼感指数(GFK Consumer Confidence Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
GFK(Growth from Knowledge)毎月 / 下旬9:01★★
指標のポイント
レート変動への影響は総じて小さく、ポンド/円で見ても発表直後に5pipsも動かないケースがあります。

英・四半期GDP(国内総生産)

英・四半期GDP(国内総生産)は、イギリス国内で一定期間内に生み出された財やサービスの付加価値の総額を示す指標で、国の経済規模や成長力を測るための代表的な経済指標です。GDPの伸び率はそのまま経済成長率を表すため、重要度が非常に高く、中長期的な景気動向を予測する際にも活用されています。

イギリスは、ドイツやフランスといった欧州主要国と同様に、これまで安定した経済成長を続けてきました。世界的に見ても経済規模の大きい国の一つであり、GDPの動向は国際金融市場からも高い注目を集めています。

GDPには速報値・改定値・確報値がありますが、なかでも速報値は市場の注目度が高いとされています。近年は、個人消費やサービス部門、対外投資の伸びなどがGDP成長を支える要因となっています。

指標発表時に、GDPが市場予想を大きく上回った場合は、経済成長の加速が意識されるため、ポンドは買われやすくなります。
反対に、市場予想を大きく下回った場合は、景気減速への懸念が強まり、ポンドは売られやすくなります。

経済指標名
四半期GDP(国内総生産、Gross Domestic Product)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
イギリス国家統計局(ONS、Office for National Statistics)1月・4月・7月・10月 下旬[速報値]
2月・5月・8月・11月 上旬[改定値]
3月・6月・9月・12月 下旬[確定値]
18:30★★★★
指標のポイント
値動きの大きい速報値にまず注目しましょう。英・GDPの発表直後はポンド/円が活発に変動し、平均的には35pipsから40pips程度動く傾向があります。結果次第では100pips以上変動することもあるため、ポンドを取引するトレーダーは特に注意してチェックしておきたい指標です。

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イギリスの経済指標

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