【豪】オーストラリアの主要な経済指標一覧

オーストラリアの主な経済指標をご紹介します。

オーストラリア・経済指標の特徴

豪ドルは高いスワップポイントが魅力であり、スワップトレードに人気がある通貨です。
中〜長期の取引において、各経済指標はどのように推移しているかを見て今後の先行きを分析することは、極めて重要です。

また、オーストラリアの主要輸出国である中国の動向にも注目していきましょう。

鉱物資源の産出国であるオーストラリアは、中国への輸出依存度が高いことから、中国の景況感や経済状況に左右されやすく、豪ドルはその影響を強く受ける特徴があります。

例えば、中国の経済指標が好結果であれば、オーストラリアの輸出も好調であるとされて豪ドルが買われる、といったような連動性もありますので、豪ドルを取引する場合は中国の経済指標も押さえておきましょう。

オーストラリアの経済指標は、他国と同じように雇用統計やGDPの重要度が高くなっています。

また高金利通貨の代名詞である豪ドルは、政策金利の発表時も値動きのインパクトが大きく、注目が集まっています。

オーストラリアの主要な経済指標

※下記の時間はオーストラリアの標準時間(4月第1日曜日AM3:00~10月第2日曜日AM3:00)で記載しています。
サマータイム時(夏時間、10月第1日曜日AM2:00~翌年4月第1日曜日AM3:00)は下記表の時間が1時間早くなります。

オーストラリアの経済指標発表時期日本発表時間重要度
豪・四半期卸売物価指数(PPI)1・4・7・10月 / 下旬10:30★★
豪・四半期消費者物価指数(CPI)1・4・7・10月 / 下旬10:30★★★
RBA政策金利発表毎月 / 第1火曜日13:30★★★★
RBA理事会議事録毎月 / 第3火曜日10:30★★★
ウエストパック消費者信頼感指数毎月 /上旬9:30★★★
豪・住宅建設許可件数毎月 /上旬10:30★★
豪・貿易収支毎月 /上旬10:30★★
豪・小売売上高毎月 /上旬10:30★★★
豪・雇用統計(新規雇用者数、失業率)毎月 /中旬10:30★★★★
豪・NAB企業景況感指数毎月 / 10日頃10:30★★
豪・四半期GDP(国内総生産)3月・6月・9月・12月 / 上旬10:30★★★★

豪・四半期卸売物価指数(PPI)

豪・四半期生産者物価指数(PPI)は、オーストラリアの製造業者の販売価格の調査結果を表す経済指標です。
インフレの動向をみる重要な指標とされています。

PPIは他国では毎月発表されていますが、オーストラリアでは四半期ごとに発表されています。

四半期消費者物価指数(CPI)が「消費者が購入するときの価格」を表すのに対し、この生産者物価指数は「生産者が出荷するときの価格」を表します。
PPIとCPIは、原材料の価格が消費者が購入する物価に反映されるまでは一定の時間がかかるため、完全に連動しているという訳でもありません。

なおPPIには、全調査対象の物価動向を示した総合指数と、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数があります。

食品・エネルギー価格は季節要因の影響を受けやすい特徴があるため、物価トレンドを把握するとき、総合指数とコア指数の差が大きければ、コア指数の方がより重視されています。

経済指標名
四半期生産者物価指数(PPI、Producer Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)1・4・7・10月 / 下旬10:30★★
指標のポイント
どちらかというと、金利と深い関係性のある、四半期消費者物価指数の方が重要視される傾向にあります。

豪・四半期消費者物価指数(CPI)

豪・四半期消費者物価指数(CPI)は、オーストラリアの小売・サービスの販売価格の調査結果を表す、経済指標のことです。
インフレの動向を計るためのもっとも重要な指標のひとつとされています。

CPIは他国では毎月発表されていますが、オーストラリアでは四半期ごとに発表されています。

CPIは「消費者が購入するときの価格」を表すのに対して、四半期生産者物価指数(PPI)は「生産者が出荷するときの価格」を表します。いわば物価の水準を測定した指標ですので、生活コストを計るものさしとして利用されます。

経済指標名
四半期消費者物価指数(CPI、Consumer Price Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)1・4・7・10月 / 下旬10:30★★★
指標のポイント
発表直後は50〜60pips動くこともあります。豪ドルのトレードをするなら注目していきましょう。

RBA政策金利発表

RBA(豪中銀)政策金利発表は、オーストラリア準備銀行(オーストラリア中央銀行、豪中銀)が金融政策委員会を実施し、政策金利や金融政策を発表することです。
原則として、毎月第1火曜日に発表が行われています。

オーストラリアの政策金利ですが、2011年頃は4.75%でしたが、年々利下げが続き、現在は低水準で推移しています。

通常、金利の引き上げはポジティブであると判断され、豪ドルは買われやすくなります。
反対に、現行金利の継続および引き下げはネガティブであると判断され、豪ドルは売られやすくなります。

豪ドルでスワップを狙ったFXトレードをする方は、この政策金利の発表にも特に注目していきましょう。

経済指標名
RBA政策金利発表
発表機関発表時期日本発表時間重要度
オーストラリア準備銀行(豪中央銀行、RBA、Reserve Bank of Australia)毎月 / 第1火曜日13:30★★★★
指標のポイント
以前は高金利通貨として注目を集めていた豪ドルですが、近年金利は下降傾向にあります。必ずしも政策金利とスワップ金利は連動するものではありませんが、今後のスワップ金利の受取額の動向を見るため、政策金利の動きは一つの目安となります。

RBA理事会議事録

RBA(オーストラリア準備銀行、オーストラリア中央銀行)は、金融政策委員会を実施した2週間後の毎月第3火曜日に、議論内容をまとめた議事録を発表します。

RBA理事会議事録ですが、主に政策金利などの金融政策について討議した内容をまとめたものとなっています。

経済指標名
豪準備銀行・理事会議事録(RBA Minutes of the Council Meeting)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
オーストラリア準備銀行(豪中央銀行、RBA、Reserve Bank of Australia)毎月 / 第3火曜日10:30★★★
指標のポイント
豪中央銀行・政策金利発表の方が発表時のインパクトは大きいですが、理事会議事録の公表で20pips程度動くこともあります。

ウエストパック消費者信頼感指数

豪・ウエストパック消費者信頼感指数は、オーストラリアのオーストラリア4大銀行の1つ、大手民間銀行のウエストパック銀行とメルボルン研究所が月次で公表をしている、消費者マインド指数を表す指標です。

オーストラリアにおいて経済活動全体で中心となる個人消費の先行きを、景況感調査によって変動の水準を測っていくというものです。
公表データは、約1,200人の消費者を対象に、将来の景気予想を評価するアンケートが行われ、その結果が反映されます。

100を基準に上回ると良いとされ、100〜110で良好レンジと判断されていて、前月比に対しての±がパーセント(%)で表されています。

経済指標名
ウエストパック消費者信頼感指数(Westpac-Melbourne Institute consumer sentiment index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
ウエストパック銀行(Westpac Group)
メルボルン研究所(Melbourne Institute)
毎月 / 上旬9:30★★★
指標のポイント
オーストラリア経済の個人消費の先行きを見ていく上で注目されている指標です。

豪・住宅建設許可件数

豪・住宅建設許可件数は、住宅の着工前に、地方自治体などで申請が必要な地域において建設が許可された数を表す、住宅関連の経済指標のことです。
月次で、翌々月の上旬に前月比と前年比のデータが発表されています。

この住宅建設許可件数は、住宅が着工となる目安となるため、先行性があることから、景気先行指標として注目されています。

他国でも発表がありますが、オーストラリアの場合は、予想値と結果との乖離が大きいことからブレが大きいのが特徴です。

経済指標名
住宅建設許可件数(Building Permits)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)毎月 /上旬10:30★★
指標のポイント
発表値によっては20pips〜30pips動くこともあります。

豪・貿易収支

豪・貿易収支は、政府と民間の輸出額から輸入額を引いた差額を表す経済指標です。
月次で、翌月の上旬に発表されています。

貿易収支は、経常収支(貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支)の最大の構成要素の一つなので、それだけに市場の注目度も高くなっています。

オーストラリア最大の貿易相手国である中国は、第2位の日本に比べ輸入・輸出ともに2倍以上の規模です。鉄鋼資源の産出国であるオーストラリアは、多くの鉄鉱石などを中国に輸出しています。
このような背景もあるため、豪ドルは中国の経済動向の影響を受けやすい特徴があります。

鉄鉱石価格の下落はオーストラリアの貿易収支が赤字となる一因ともされていますが、オーストラリアの貿易収支を見ていくにあたって、中国の経済成長も重要なポイントとなります。

貿易収支発表の際には、好調であれば豪ドルは買われやすく、不調であれば豪ドルが売られやすくなります。

経済指標名
貿易収支(the Trade Balance)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)毎月 /上旬10:30★★
指標のポイント
指標発表時のインパクトは小さく、あまり値動きへの影響がない傾向があります。

豪・小売売上高

豪・小売売上高は、オーストラリアの百貨店やスーパーなどの小売・サービス業の月間売上高を集計した、景気関連の経済指標のことです。
豪連邦統計局によって、月次で翌々月の上旬に発表されています。

小売売上高が前月比で増加すれば、個人消費は堅調で経済の状況が良いと判断され、豪ドルは買われやすくなります。
反対に前月比で減少すれば、個人消費が落ち込んでいて経済の状況が悪いと判断され、豪ドルは売られやすくなります。

なお小売売上高は、オーストラリアだけでなく各国で発表されています。
各先進国では、GDP(国内総生産)の6割以上を占めているのが個人消費であることから、個人消費や景気の動向に注目して経済動向を見ていくにあたって、小売売上高は重要な経済指標となります。

経済指標名
小売売上高(Retail Sales)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)毎月 /上旬10:30★★★
指標のポイント
小売売上高景気の良し悪しを計ることができます。時には40pips〜50pips変動することもあります。

豪・雇用統計(新規雇用者数、失業率)

豪・雇用統計とは、オーストラリアの雇用情勢をみる景気関連の経済指標です。
豪連邦統計局(ABS)が、月次で翌月の中旬に発表しています。

雇用統計の発表データの内、新規雇用者数失業率の2項目が特に注目されています。

雇用情勢の動きは、個人所得・個人消費にも関連することや、また今後の景気動向への影響も大きいのが特徴です。
雇用統計というとアメリカの雇用統計が有名ですが、オーストラリアの場合は60pips〜70pips変動することもあり、その後のトレンド形成の一因となることもあります。

新規雇用者数

オーストラリアの雇用統計では、オーストラリアの雇用情勢を計る新規雇用者数がもっとも注目されています。

新規雇用者数は、年度ごとに新たに雇用する人数を表しています。
失業率と逆行現象が起きることもありますが、そのときはこの新規雇用者数の方が信頼度は高いとされています。

一般的に雇用者数は、景気後退とともに減少し、不景気の終焉とともに回復しやすい傾向があります。

失業率

豪・雇用統計では新規雇用者数と並び、この失業率も重要視されています。

失業率は国によって定義が異なりますので、一概にも他国と比較ができるものでもありませんので、ご注意ください。

この「予想値」と実際の「発表値」の差が大きいほど、為替レートも大きく変動します。

経済指標名
雇用統計(CES、Current Employment Statistics)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)毎月 /中旬10:30★★★★
指標のポイント
アメリカの雇用統計ほどの変動はありませんが、発表直後は60pips〜70pips動くこともあります。

豪・NAB企業景況感指数

豪・NAB企業景況感指数は、ナショナル・オーストラリア銀行(National Australia Bank)が、国内企業400社以上を調査し、今後の景況感の動向を集計した経済指標です。

つまりこの指標では、企業側の視点で経済の現況や将来の先行きを計ることができます。

発表の際には、数値が上昇すれば景気は上向きと判断され、豪ドルは買われやすくなります。
反対に、数値が下落すれば景気は下向きと判断され、豪ドルは売られやすくなります。

経済指標名
NAB企業景況感指数(NAB Business Climate Index)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB、National Australia Bank)毎月 /上旬10:30★★
指標のポイント
指標発表時のインパクトは小さく、あまり値動きへの影響がない傾向があります。

豪・四半期GDP(国内総生産)

豪・GDP(国内総生産)は、オーストラリアで一定期間内に生み出された財とサービスの付加価値の総額で、国の経済規模をみるための経済指標です。
豪連邦統計局により、四半期(3ヶ月)ごとに発表されています。

GDPの伸び率は、そのままその国の経済成長率を表しますので、非常に重要度が高い指標だと言えます。
また、中長期的な景気動向をみるためにも利用されます。

GDPの構成要素として、消費・投資・輸出・政府支出などがありますが、このうち消費がGDPのおおよそ2/3を占めています。
鉱物資源が豊富なオーストラリアですが、中国を中心とするアジア圏の成長によって輸出が支えられています。
オーストラリア最大の輸出相手国である中国の動向に注目が集まっていますが、オーストラリアの経済成長において、海外への輸出量がGDPを見ていく上で重要な鍵となります。

指標発表の際には、発表時に予想値を大きく上回れば、豪ドルは買われやすくなります。
反対に予想値を大きく下回れば、豪ドルは売られやすくなります。
発表時ですが、予想に対してどのくらい強い結果なのか、弱い結果なのかが押さえておくべきポイントとなります。

経済指標名
国内総生産(GDP、Gross Domestic Product)
発表機関発表時期日本発表時間重要度
豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)3月・6月・9月・12月 / 上旬10:30★★★★
指標のポイント
オーストラリアのGDP発表直後ですが、豪ドル/円の場合40pips〜50pips程度動くこともよくあります。

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