サイコロジカルラインの見方・使い方について解説します。
テクニカル指標名 | タイプ | 分析適正 |
---|---|---|
サイコロジカルライン | オシレーター系・時系列 | 逆張り |
サイコロジカルラインとは?
「サイコロジカル」は「心理的な」という意味があり、サイコロジカルラインは投資家心理を数値化したテクニカル指標です。
略して「サイコロ」と呼ばれることもあります。
売られすぎ・買われすぎを判断し、逆張りで使われるオシレーター系テクニカル指標の一種です。
日本には古くから、サイコロを使い偶数か奇数かを予想する「丁半博打」があります。
丁半博打では、偶数・奇数が出る確率は1/2ですが、たとえば10回連続で偶数が出たら、「そろそろ奇数が出るだろう」と考える方も多いでしょう。
この心理と同じ考え方が、サイコロジカルラインに応用されています。
上昇相場が何日も続かないのと同様に、下降相場も永続するものではありません。
為替レートの上昇が続けば、強気相場がさらに加速しやすくなります。
その後、市場が強気一色となり過熱すると、相場がピークを迎える可能性が高くなるというのが、基本的な考え方です。
サイコロジカルラインは、日本人のテクニカルアナリストが考案したとされており、日本的な発想に基づいていますが、正確な起源は不明です。
ただし、欧米ではほとんど使われていないため、日本発の指標であると考えてよいでしょう。
サイコロジカルラインの見方と使い方を知ろう!
サイコロジカルラインは、「買いどき」「売りどき」の判断や、相場の強弱を見極めるために使います。


計算は非常にシンプルで、変動率には関係なく、期間内で何日上昇したか(=勝ち)を数えます。
ただし、前日比で変わらなかった場合は、前日の勝敗が引き継がれます。
(例:前日が勝ちなら当日も勝ち、前日が負けなら当日も負けとカウントします。)
計算式
$$ サイコロジカルライン = \frac{(n期間内で上昇した日数)}{n} × 100 $$
通常の設定では、パラメーターの期間は12日間が一般的です。
12日間での計算例
12日間の中で前日比で上昇した日数 ÷ 12(日間) × 100
例えば、12日のなかで9日間が勝ったら、9 ÷ 3 × 100 = 75% となります。
サイコロジカルラインは0%~100%の間で推移し、中心の基準値は50%です。
- 勝率が25%以下(3勝9敗)なら、売られすぎ。
- 勝率が75%以上(9勝3敗)なら、買われすぎ。
この水準で反転したら、売買シグナルとして判断します。


- 大底圏で反転し、25%を上抜けたら買いサイン。
- 天井圏で反転し、75%を下抜けたら売りサイン。
サイコロジカルライン複数線のクロス
通常、サイコロジカルラインは1本表示ですが、外為どっとコムのリッチアプリ版取引ツール(Windows/Mac)では3本の線を使えます。
他のオシレーター系テクニカル指標と同様、3本のクロスを見ることで相場の強弱判断に活用できます。


このチャートを見て、「ストキャスティクスに似ている」と感じる方もいるでしょう。
通常のサイコロジカルライン(PCI)を短期線とすれば、%PCIが中期線、Slow%PCIが長期線となります。
ストキャスティクスと同様に、25%・75%の付近でのゴールデンクロス・デッドクロスが発生すれば、1本線よりも精度の高い判断ができます。
ただし、トレンドが反転してからシグナルが出る傾向があるため、売買のタイミングではなく相場の強弱確認に使うのが望ましいです。


なおトレンドに勢いがあるときは、線同士の間隔が広くなります。
逆に横ばいで推移するときは頻繁にクロスしますので、この点も合わせて確認していきましょう。
相場が上昇しているときは短期線が最上部に、下落しているときは短期線が最下部に位置する傾向があります。
相場の大きな動きがあるときには、3本の間隔が広がるポイントに注目しましょう。
サイコロジカルラインの注意点は?
トレンド相場では注意が必要です。
価格が「上がる」「下がる」ことは、単純に50%の確率という訳にはいきません。
価格の上下は単純に「50%の確率」ではなく、トレンドが明確な場合は12勝0敗などになることもあります。
このような相場では、逆張りは機能しづらくなります。
またサイコロジカルラインの注意点として、1勝のカウントには値幅が考慮されない点にも注意が必要です。
またサイコロジカルラインの注意点として、10銭の値上がりも1円の値上がりも、同じ1勝とカウントされることです。
例えば、 10日間にかけて10銭ずつ上がり、その後2日間1円ずつ下落すれば、10勝2敗となりますね。
結果として、値動きは1円上がって2円下がったことになります。
買いでエントリーしていたら勝率は高くなるものの、タイミングを誤ると大きな負けとなる可能性があることを欠点として理解しておきましょう。
12日間という設定の由来
サイコロジカルラインの計算式で使われる12日という数字は、FXではなく日経平均株価の勝敗が由来とされています。
テクニカル指標として開発された当初、日経平均株価において13連勝・連敗以上の事例がほぼ見られなかったため、12日で区切るのが妥当であると判断されました。
また、昔は証券取引所で土曜日も取引が行われていたことから、2週間の取引=12営業日という背景もあります。
精度と使い方のコツ
サイコロジカルラインはざっくりとした計算で求められる指標なので、単体で相場分析するには精度はあまり高くありません。
どちらかというと、大まかなトレンドの流れをみるのに有効です。
ダマシが多い指標ですので、RSIやストキャスティクスのように売買タイミングを的確に捉えることは難しいでしょう。
そのため、他のオシレーター系のチャートと併用し、サブ的な役割として使うのが望ましいと言えます。
ちなみに、RSIはサイコロジカルラインに値幅の概念を加えた指標であり、精度の高い分析にはRSIの方が優れています。
【まとめ】サイコロジカルラインの売買サインなど
基本的な使い方をまとめました。
- 単純に、終値が過去n日間で上がっていれば上昇し、下がっていれば下落する指標。
- 大底圏で反転し、25%を上抜けたら買いサイン。
- 天井圏で反転し、75%を下抜けたら売りサイン。
各社のチャート機能は、こちらのページで詳しくご紹介しています。


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