香港の通貨「香港ドル」の特徴を解説します。
香港ドルの基礎データ
正式名称 | 香港特別行政区 |
---|---|
首都 | – |
中央銀行 | – |
通貨単位 | 香港ドル($)、セント(¢) |
* 主要輸出国 | 中国、EU、アメリカ、台湾、インド、日本 |
* 主要輸入国 | 中国、台湾、シンガポール、韓国、日本 |
値動きの大きさ | 情報量の豊富さ | 金利の高さ |
---|---|---|
★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
* 貿易量の多い国順 2022年のデータ(世界貿易投資動向シリーズ | 香港 – ジェトロ)
香港ドルの特徴を知ろう!
長い間イギリスの植民地として統治され、1997年に中国に返還された歴史を持つ香港。
金融立国であるイギリスの影響を色濃く受け、アジア屈指の金融センターとして発展してきた香港では、本土・中国の通貨「人民元」ではなく、香港ドルが使われています。
香港ドルは、ポルトガルから中国に返還されたマカオでも広く使われている通貨です。
まず、香港ドル最大の特徴が、ドルペッグ制という仕組みが採用されていることです。
ペッグ制とは固定相場制のことで、ある特定の通貨の為替レートに連動させて、自国通貨との為替レートを一定に維持させるという制度で、基軸通貨の米ドルがペッグ制の対象となっています。
ドルペッグ制には多少の許容範囲(1米ドル = 7.75〜7.85香港ドル)が設けられていますが、1米ドル = 7.8香港ドルでほぼ固定されています。
つまり、米ドルが上昇・下落する値動きに比例して推移することが、香港ドルの特徴なのです。
香港は1国2制度のもと、中国の特別行政区として管轄されていますので、米ドルほどではありませんが、人民元の価格変動も値動きへの影響要因となります。
また中国株(とくに香港市場に上場している中国株)が大きく上昇すれば、香港ドルの上昇に繋がることもあります。
このように二国間の影響を強く受ける香港ドルですが、以前は米ドルよりもやや高水準金利が推移する特徴があったため、安定した二国間の金利差をスワップ狙いする手法が一部の投資家に人気がありました。
しかし近年(特に2017年以降)ではアメリカよりも金利が低くなったことで、こういった取引はあまり行われなくなりました。
また連動性があることから、米ドルのリスク回避として買われることもあります。
ドルペッグ制のデメリットとして、香港の経済状況に関わらず、アメリカの金融政策に追従させた政策を行わなければいけないことです。
この先ペッグ制が廃止される可能性は低いですが、中国の経済成長とともに、今後も継続するか廃止されるのか、その動向には注目が集まっています。
香港ドル/円の値動き傾向は?
強い相関性があるため「香港ドル/円」と「米ドル/円」は、ほぼ同じような値動きをします。
香港ドル/円の取引をするなら、米ドル/円の動きに注目していくことが大切です。
ただ、米ドル/円にが100pips動いたとしても、香港ドル/円は10〜20pips程度の変動であったりと、変動幅が小さいです。
逆に言うと、値幅が小さいことはロスカットリスクの低さに繋がります。
為替差益で大きな利益を追求しにくい特徴ではあるものの、香港ドル/円の必要証拠金は米ドル/円の1/4程度(1,000通貨であれば1lot = 約1,000円)と低いことから、初心者は低資金から始めやすいと言えます。
香港ドルの変動要因について
香港ドルの大きな変動要因は米ドルですが、中国の経済指標もまれに影響を与えることもあります。
米・雇用統計やFOMC政策金利発表など、アメリカの重要度の高い経済指標が、香港ドルの主な変動要因となります。
今後ペッグ制が廃止となった場合には、中国の経済指標により注目するようにしましょう。
両国の経済指標を詳しく知りたい方は、下記ページもご参考にどうぞ。
香港ドルの取引に向いているFX会社は?
香港ドル/円は、外為どっとコム、みんなのFXなど一部の業者が提供しています。
しかし香港ドル/円に関しては、スプレッドが広いわりにスワップポイントはやや低く、値動きは激しくないので、正直トレードするメリットはそれほど感じられないかもしれません。
例えば、2011年〜2015年中頃にかけて米ドル円は約76円〜125円まで変動しましたが、そのときの香港ドル/円は10円〜16円と限定された値動きでした。
金融政策次第では、今後の動向に期待したいところです。
また以前、スイスフランはユーロにペッグしていた時期もあり、許容変動幅の上限・下限を狙ったトレードが一部の投資家に人気がありました。
同様のトレードを香港ドルでしようとすると、変動幅が大きくないことから為替差益狙いにはやや不向きであると考えられます。
しかしながらトレードする際には、1米ドル = 7.75〜7.85香港ドルの上限・下限に注目しつつ、低スプレッド業者を利用するのがおすすめです。
なお香港ドル/円の必要証拠金ですが、10,000通貨の取引でも1万円以下でポジションの保有が可能となっており、1,000通貨なら少ない元手で取引が可能な通貨ペアとなっています。
FX会社名 | 通貨単位 | 最小通貨単位 香港ドル/円 | スプレッド 香港ドル/円 | 買いスワップ 香港ドル/円 |
---|---|---|---|---|
hiro外貨ネクストネオ | 1,000 通貨単位 | 1,000 通貨単位 | 2.0銭 | 12円 |
みんなのFX | 1,000 通貨単位 | 1,000 通貨単位 | 1.8銭 | 22円 |
LIGHT FX | 1,000 通貨単位 | 1,000 通貨単位 | 1.8銭 | 22円 |
外貨ex | 1,000 通貨単位 | 10,000 通貨単位 | 3.0銭 | 20円 |
FX PLUS | 1,000 通貨単位 | 1,000 通貨単位 | 2.8銭 | 26円 |
※スプレッド取得日・記載日:2024年10月1日
スワップポイント取得日・記載日:2024年1月15日、1万通貨あたりの金額を記載。
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
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