ファミール・トレード(Famir Trade)は、Woodies CCIにおける代表的なトレンド転換パターンのひとつです。
通常のZLR(ゼロライン・リジェクト)がトレンド継続を狙うのに対し、ファミールは「ZLRの失敗」を利用して反対方向へエントリーします。
そのため、単なる逆張りではなく、市場参加者の失敗やポジションの投げを利用した転換シグナルとして機能します。
Woodies CCIの中でも難易度は高めですが、条件が揃ったファミールは高い期待値を持つパターンとして知られています。
この記事では、ファミール・トレードの考え方や基本条件、ダマシを回避するポイントについて詳しく解説します。
ファミール・トレードとは?
ファミール・トレードは、ウッディ氏の友人であるFamir(ファミール)博士にちなんで名付けられたトレンド転換パターンです。
このパターンの最大の特徴は、「失敗したZLR」を利用することにあります。
本来であればトレンド継続となるはずだったZLRが機能せず、CCIが0ラインを支えや抵抗として再テストしたあと、反対方向へ転換した場面を狙います。
Woodies CCIでは、0ラインは強力なサポート・レジスタンスとして扱われています。ファミールは、その0ラインのテストと再テストが失敗した結果として発生するため、大きなトレンド転換につながることがあります。
また、ゴースト・トレードやベガス・トレードなどの反転パターンの後に出現することも多く、複数のシグナルが重なった場合は、さらに信頼性の高いトレード機会となります。
ファミール・トレードの基本条件
ファミール・トレードはトレンド継続を狙ったZLRが「失敗」したとき、その勢いを利用して逆方向に仕掛けるトレンド転換(逆張り)のパターンです。ZLRの派生、またはDouble ZLRのようなイメージです。
上級者向けであり、ZLRの失敗を即座に受け入れてポジションを反転させる判断力が求められます。
そしてパターン成立の条件は、ZLRと同じく「±50ラインの範囲内での動き」に制限されています。
これにより、0ラインがサポート/レジスタンスとしての強度が裏付けられることで、成功しやすくなるパターンとなっています。そして、ZLRが失敗した後、「鋭角な角度」が反転の強さを測る重要な要素となります。
ファミール・トレードのCZI(±100ライン)のポイントとして、ロングの場合は下降トレンドを示していた「ダークレッド」→「明るい色」→「シアン色」への変化を、ショートの場合は上昇トレンドを示していた「シアン色」→「明るい色」→「ダークレッド」への変化に注目してください。
SI(±200ライン)が「緑色」から「黄色」に変化すれば、トレンドの勢いが弱まり、相場が停滞または反転に入ったことを示唆し、「赤色」のときは、相場に勢いがほとんどなく、価格が停滞していることを示します。
CZIとSIを合わせて確認することで、大きなトレンド転換を捉えるのに役立ちます。
ファミール・トレードは「失敗したZLR」を狙う手法ですので、こうした停滞した状態に注目することで、逆方向への転換を見極めるヒントとなります。
そしてファミール・トレードでは、トレンド方向とLSMAの一致が重要で、マニュアルでは強く推奨されています。もしLMSAがトレンドと一致していない場合、ZLRと鋭い戻り角度での再テストが必要であり、ウッディ氏はLSMAが一致しない場合はトレードを見送ると述べています。
買いのセットアップとトレード条件


- CCIが0ライン下に6本以上あり、下降トレンドであること
- 下降トレンド中に形成されたZLR-Shortが失敗し、0ラインに向かって上昇すること
- ±50ライン内で推移するほど望ましい
- ZLR失敗から反転完了まで、反転は鋭角で短期間(1本)ほど強く、最大4〜5本までが条件
- LSMAが「緑色(買い)」を表示していること
- LSMA非一致のトレードは避ける
- CCIが0ライン、またはZLR-Shortの水平ラインを上抜いたら買いサイン
- 利益確定は、CCIが+100ラインを上方向にクロスしたとき
売りのセットアップとトレード条件


- CCIが0ライン上に6本以上あり、上昇トレンドであること
- 上昇トレンド中に形成されたZLR-Longが失敗し、0ラインに向かって下落すること
- ±50ライン内で推移するほど望ましい
- ZLR失敗から反転完了まで、反転は鋭角で短期間(1本)ほど強く、最大4〜5本までが条件
- LSMAが「赤色(売り)」を表示していること
- LSMA非一致のトレードは避ける
- CCIが0ライン、またはZLR-Longの水平ラインを下抜いたら売りサイン
- 利益確定は、CCIが-100ラインを下方向にクロスしたとき
ファミール・トレードの買いをチャートで解説
❶ファミール・トレードの買い(ロング)では、まずCCIが0ラインより下で6本以上推移していることを確認します。


赤色のヒストグラムがあれば、下降トレンドであることを示します。
❷0ライン付近でZLR発生したものの、失敗して上昇する動きを確認します。
反転は0ラインから±50ラインの範囲が理想的で、鋭角で短期間(1本)であるほどシグナルが強く、最大4〜5本までに反転する必要があります。


❸LSMAが緑色となっていることを確認します。緑色は、価格の終値がLSMA(移動平均線)より上にあることを示します。


❹CCIが0ラインを上抜けするか、失敗したZLRの水平ラインをブレイクアウトしたら買いでエントリーします。


ウッディ氏自身は、0ラインのブレイクアウトを好んでいると説明しています。
❺CCIが+100ラインをクロスしたら利益を確定します。


ファミール・トレードは多くの公式マニュアルで解説されていますが、決済条件については、唯一書籍のみで「±100ラインをクロスした時点が適切」と解説されています。これは、ZLRの失敗によるトレンド転換の初動を捉えてスピーディーに利食いする目的だと考えられます。
しかし、Woodies CCIの基本的な決済ルールであるフックであれば、トレードに応用しても問題ないでしょう。
ファミール・トレードの売りをチャートで解説
❶ファミール・トレードの売り(ショート)では、まずCCIが0ラインより上で6本以上推移していることを確認します。


青色のヒストグラムがあれば、上昇トレンドであることを示します。
❷0ライン付近でZLR発生したものの、失敗して下落する動きを確認します。
反転は0ラインから±50ラインの範囲が理想的で、鋭角で短期間(1本)であるほどシグナルが強く、最大4〜5本までに反転する必要があります。


❸LSMAが赤色となっていることを確認します。赤色は、価格の終値がLSMA(移動平均線)より下にあることを示します。


❹CCIが0ラインを下抜けするか、失敗したZLRの水平ラインをブレイクアウトしたら売りでエントリーします。


❺CCIが-100ラインをクロスしたら利益を確定します。


ファミール・トレードのメリット・デメリット
メリット
- ZLR失敗後の大きなトレンド転換を狙える
- ゴースト・トレードややベガス・トレードなどの反転パターン後に出現する可能性がある
- LSMAやCZI、SIを組み合わせることで、トレードの精度を高められる
- Woodies CCIの中でも、期待値の高い転換パターンとして知られている
デメリット
- 初心者には判断が難しい
- ZLRの失敗を素早く認識して、即座に取引する必要がある
- LSMA非一致では成功率が低下する
- レンジ相場ではダマシが発生しやすい
- 逆張りパターンのため、精神的な負担が大きい
ファミール・トレードのダマシを回避する方法
ファミールで最も重要なのは、「本当にZLRが失敗しているか」を見極めることです。
CCIの動きは±50ライン以内で完結していることが望ましく、反転は鋭角で短期間に行われるほど信頼性が高くなります。
また、LSMAがトレード方向と一致していることも重要です。ウッディ氏は、LSMAが一致していないファミールは見送ると説明しています。
さらに、CZIがトレンド転換を示す色へ変化し、SIが緑から黄色へ変わっている場合は、トレンドの勢いが弱まっている可能性があります。
単独で判断するのではなく、LSMA・CZI・SIの変化を総合的に確認することで、ダマシを大幅に減らすことができます。
【Woodies CCI】ファミール・トレードまとめ
ファミール・トレードは、ZLRの失敗を利用してトレンド転換を狙うWoodies CCIの逆張りパターンです。
0ラインのサポート・レジスタンス機能に注目し、失敗したZLRから発生する強い反転を捉えることを目的としています。
初心者向けのパターンではありませんが、LSMAやCZI、SIの状態を確認しながらトレードすることで、高い精度のエントリーが可能になります。
まずはZLRを十分に理解したうえで、ファミール・トレードへステップアップするようにしてください。
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