外国為替市場における、各国の主な取引時間を解説!

外国為替市場における、各国の主な取引時間を解説!

FXは株式市場と異なり、24時間取引ができます。
地球の自転とともに、その国の取引時間が終わっても他の国で売買されているからです。

こちらのページでは、FX取引が活発に行われている世界の主要市場の取引時間を、冬時間(標準時間)・夏時間ごとにまとめてご紹介します。

目次

外国為替市場には物理的な取引所が存在しない

FX(外国為替市場)には、俗にいう「取引所」といった物理的な場所で米ドルと円を売買するような、特定の場所は存在しません。
いわゆるバーチャルな市場であることから、ニューヨーク市場やロンドン市場、東京市場などと呼ばれています。

以下にある都市の取引時間は、何時から何時までと厳密に決まっておりません。
ただし各国の銀行などの金融機関や証券取引所の時間、市場参加者によって活発に動きやすい時間帯として分類されています。

国・地域名市場名取引時間
(4〜10月頃)
取引時間
(10〜4月頃)
ニュージーランドウェリントン市場6:00〜14:005:00〜13:00
オーストラリアシドニー市場8:00〜16:007:00〜15:00
日本東京市場* 9:00〜17:00
(8:00〜16:00)
* 9:00〜17:00
(8:00〜16:00)
香港香港市場10:00〜18:0010:00〜18:00
シンガポールシンガポール市場10:00〜18:0010:00〜18:00
バーレーン(中東)バーレーン市場14:00〜22:0014:00〜22:00
ドイツフランクフルト市場15:00〜24:0016:00〜1:00
スイスチューリッヒ市場15:00〜24:0016:00〜1:00
イギリスロンドン市場16:00〜1:0017:00〜2:00
アメリカニューヨーク市場21:00〜6:0022:00〜7:00

上記の取引時間は日本のタイムゾーン(GMT-9)で記載しています。

* 東京市場は「9:00〜17:00」ではなく、「8:00〜16:00」や「9:00〜15:00」と判断する考え方もあります。
これは「シドニーオープンの後〜ロンドンオープンまでの時間帯を東京市場」とする見方によるものです。

ここでは株式市場や企業の終業時間を元とした「時間枠ベース」の9:00〜17:00で掲載しています。

図に表すと、このようなイメージです。

各国の市場取引時間(標準時間)
欧州が標準時間の場合
各国の市場取引時間(サマータイム)
欧州がサマータイムの場合

FXの世界ではニューヨーク市場とロンドン市場で大きな取引が行われており、この2つの市場が重なる21:00〜2:00はもっとも活発な値動きを見せる時間帯となります。

※画像のサマータイム時を例にすると、ニューヨーク株式市場の取引開始は22:20ですが、21:30に雇用統計が公表されるように、21:00台から大きな値動きを見せます。

各市場の影響が中心となる時間帯 まとめ

主な取引時間コアタイム
オセアニア時間6:00〜16:006:00〜8:00
東京時間9:00〜17:008:30〜10:00
欧州時間(ロンドン時間)15:00〜21:0015:00〜20:00
ニューヨーク時間21:00〜6:0021:00〜1:00
米・英がサマータイム時の場合

注)東京時間のスタートは8:00、9:00と2つの見方があります。

東京時間は9:00〜17:00
東京時間の目安
ロンドン時間は夏が16:00〜1:00、冬が17:00〜2:00
ロンドン時間の目安
ニューヨーク時間は夏が21:00〜6:00、冬が22:00〜7:00
ニューヨーク時間の目安

欧米がコアタイムの時間帯は、順張り目線でトレンドの追従を狙ったトレードを基本として考えてみてください。

北半球と南半球ではサマータイムが逆になる

オーストラリアやニュージーランドでは真夏にサンタクロースが街に現れるように、北半球と南半球は季節が逆です。
そのため、各国で導入しているサマータイムにも注意が必要です。

北半球が冬時間(標準時間)のときは、南半球はサマータイムとなります。
反対に、北半球がサマータイムのときは、南半球は冬時間となります。

つまりオーストラリアとニュージーランドでは、秋〜春にかけてサマータイムが導入されています。

なお、サマータイムは日本のほか、香港やシンガポールなどアジア圏の主要な外為市場がある国では採用されていません。

各国の冬時間・夏時間スケジュール一覧

FXの取引をしていて、「サマータイム終了に気づかず経済指標の発表をうっかりしてしまった。」なんてことがないように、各国のタイムスケジュールを一覧にしました。

国名冬時間の期間夏時間の期間
ニュージーランド4月第1日曜日AM3:00
~9月最終日曜日AM2:00
9月最終日曜日AM2:00
〜翌年4月第1日曜日AM3:00
オーストラリア4月第1日曜日AM3:00
~10月第1日曜日AM3:00
10月第1日曜日AM2:00
~翌年4月第1日曜日AM3:00
ドイツ、スイス10月最終日曜日AM2:00
~3月最終日曜日AM2:00
3月最終日曜日午前AM2:00
~10月最終日曜日AM2:00
イギリス10月最終日曜日AM1:00
~3月最終日曜日AM1:00
3月最終日曜日午前AM1:00
~10月最終日曜日AM1:00
アメリカ11月第1日曜日AM2:00
~3月第2日曜日AM2:00
3月第2日曜日AM2:00
~11月第1日曜日AM2:00

24時間じゃない?FXは取引できない日もある?

FXって24時間取引できるイメージがありますが、実はそうではありません。

確かにGMOクリック証券をはじめ、DMM FXなどの業者では、平日の朝方に行われるメンテナンス時間がなくなったため、平日は24時間の取引が可能になりました。
しかし大半の業者はメンテナンスが行われることで、完全24時間とまではいかないのが現状です。

またFXは世界中で取引が行われていることで、絶え間なく為替は動きますが、土日は例外です。
土日は欧米を始め日本もマーケットはお休みですから、為替は土曜日の朝〜月曜日の朝までは動かないのです。

そして取引できない例外となる祝日の代表が「クリスマス」「正月」です。

クリスマスは欧米のほとんどが休場となりますが、日本では取引が可能です。
しかしFX業者によって「取引は15:00まで」のように制限している業者もあれば、取引できる業者もあります。
しかしクリスマスのトレードは、荒い値動きになることから敬遠しなければいけません。

年末年始は業者によってスケジュールが異なりますが、元旦は世界中でマーケットが動きませんから、必ず取引不可となります。

アメリカなら感謝祭、日本ならゴールデンウィークといった祝日のときは、他国はマーケットが動いていることで取引できたりしますが、祝日のときは著しく流動性が低下します。
各国の金融市場が休場となるスケジュールは、FX業者の配信ニュースで日々チェックしておくようにしてください。

FX主要市場の判断に便利なチャート・ツールをご紹介

FXで主要市場となるのが、東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場です。
FX業者で口座開設すれば、主要市場を表示できるチャートなどを使うことができます。

JFX「分析専用MT4チャート」

JFXで口座開設すれば、分析専用(取引不可)のMT4チャートを使うことが可能です。

JFXのオリジナルMT4インジケーター「TimeZoneRange(タイムゾーンレンジ)」
タイムゾーンレンジ(JFX-TimeZoneRange)

豊富なオリジナルインジケーターが用意されており、こちらのタイムゾーンレンジ(JFX-TimeZoneRange)を使えば、市場時間帯別(東京時間・ロンドン時間・NY時間)で色分け表示が可能です。

時間帯は最大4つまで登録でき、色分け表示部分の時間帯を変更することもできます。

また各市場の高値・安値も表示される点も秀逸で、時間帯ごとのボラティリティを判断するのに役立てることができます。

高機能な主要市場表示機能を使うなら、JFXがおすすめです。

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口座開設は最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。

ヒロセ通商「LIONチャートPlus+」

こちらはヒロセ通商のLIONチャートPlus+に搭載された、三大市場の色分け表示機能です。

LIONチャートPlus+に搭載された、三大市場の色分け表示機能
主要市場が色分けで表示される!

こうしてみると、過去にその市場ではどんな値動きがあったかが分析しやすいですね。

このほかワンクリックでフィボナッチを表示させたり、売買比率をチャート上にオーバーレイ表示できるのもポイントです。
チャート上で、値動きのきっかけとなった経済指標を閲覧することもできます。
LIONチャートPlus+には高度な分析機能が多数搭載されているので、トレード判断にも大いに役立つでしょう。

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松井証券「松井証券 FXアプリ」

松井証券のFXアプリに搭載されている機能に「定刻レート通知」というプッシュ通知機能があります。

定刻レート通知は三大市場の開始時に配信できる
通知設定
定刻レート通知で東京市場、ロンドン市場、NY市場の開始時にプッシュ通知する設定例
定刻レート通知の設定例
NY市場開始時の定刻レート通知例
プッシュ通知例

こちらは「設定した通貨ペアのレートを設定した時間に通知させる」という機能です。

通知させる時間には「東京時間開始時」「ロンドン時間開始時」「NY時間開始時」が用意されています。
それぞれ3つ設定することで、市場スタートのタイミングを逃さずに取引に活用できますので、ぜひ使ってみてください。

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