ハンガリーの通貨「ハンガリーフォリント(HUF)」の特徴と値動きの傾向

ハンガリーの通貨 ハンガリーフォリント(HUF)の特徴と値動きの傾向

ハンガリーの通貨「ハンガリーフォリント」の特徴を解説します。

目次

ハンガリーの基礎データ

ハンガリーフォリントは、ユーロとの相関性が高いことが特徴の通貨ペアです。

ハンガリーの国旗
正式名称ハンガリー
首都ブダペスト
中央銀行ハンガリー国立銀行
通貨単位フォリント(Fr)、フィレール
* 主要輸出国ドイツ、イタリア、ルーマニア、スロバキア、オーストリア
* 主要輸入国ドイツ、オーストリア、中国、スロバキア、ロシア
値動きの大きさ情報量の豊富さ金利の高さ
★★★☆☆★★☆☆☆★★

* 貿易量の多い国順 2022年のデータ(ハンガリー基礎データ – 外務省

ハンガリーの特徴を知ろう!

中東欧に位置する内陸国のハンガリーは、2004年にEU加盟国となりました。

通貨はユーロではなく、自国通貨のフォリントが採用されています。

ハンガリーの地図

旧共産圏の国でもともとの産業は農業でしたが、EU加盟以降は順調に経済成長を見せています。

とくに近年は自動車関連を中心とした製造業に注力しており、欧州有数の自動車産業大国となりました。

世界の自動車王国といえばドイツですが、貿易は輸出入ともにドイツが1位の最大貿易相手国であり、経済的にも強く結びついていることが分かります。

また輸出入の7割以上はEU域内の国々となっていることから、7ヶ国と隣接するハンガリーは、周辺国との関係も良好であるといえます。

経済成長している理由

海外からの直接投資を重要な政策と位置付けており、ハンガリーでは多くの日系企業も事業を展開しています。

ハンガリーの法人税率は9%と周辺国に比べても低く、海外からの投資を誘致するために税制・助成が優遇されています。

またEU全体で見ても平均的な所得水準が低く、人件費も相対的に低くなっています。

EU域内国における2022年1人あたりの名目GDP(USドル)とハンガリーの水準

しかし大学進学率は日本同様の高水準であり、質の高い労働力を安価に活用できる環境であることも、経済成長している要因として挙げられます。

EU域内国における1人あたりの名目GDPの伸び率を、2012年を100%として2022年の水準を視覚化|ハンガリーの水準

このように、グローバルな経済発展を見せる経済の基盤が整っていることが、ハンガリーの魅力なのです。

政策金利に比例してスワップポイントも高水準

ハンガリーフォリントの魅力はスワップポイントの高さにあります。

ハンガリーは政策金利が高いことから、FX業者でのスワップポイントも高く設定されているケースが多いです。

※最新の政策金利は、ハンガリー国立銀行公式HPにある「Central bank base rate」で確認できます。

みんかぶの経済指標ページなら見やすく、次回の発表予定を把握しやすいです。

ハンガリー・ハンガリー中銀政策金利 – みんかぶ

そのため近年では、政策金利が低い日本円との組み合わせによる、スワップポイントを目的とした取引が注目を集めています。

ハンガリーフォリント/円のスワップポイントを狙った取引については、こちらの記事で取引できる業者をまとめていますので、参考にしてみてください。

ハンガリーフォリントの特徴 まとめ

  • 世界第2位の取引量を誇る「ユーロ」と連動して動きやすい通貨。
  • EUのなかでも、経済的な結びつきが強いドイツ経済の影響を受けやすい。
  • 政策金利が高いため、スワップポイントの受け取りも高水準。
  • 経済指標はハンガリー政策金利発表のほか、EUのGDPやCPIに注目。

ハンガリーフォリントの通貨ペア

ハンガリーフォリントはマイナー通貨でまだ取り扱う業者は多くありません。

国内ではLIGHT FX、みんなのFX、ヒロセ通商、サクソバンク証券、IG証券が取り扱っており、IG証券ではハンガリーフォリント/円の取り扱いがありません。

各社の取り扱い通貨ペアは以下です。(※2023年11月15日時点)

FX業者名ハンガリーフォリント
取り扱い通貨ペア
LIGHT FXハンガリーフォリント/円
みんなのFXハンガリーフォリント/円
LION FXハンガリーフォリント/円
米ドル/ハンガリーフォリント
サクソバンク証券 FXハンガリーフォリント/円
豪ドル/ハンガリーフォリント
スイスフラン/ハンガリーフォリント
デンマーククローネ/ハンガリーフォリント
ユーロ/ハンガリーフォリント
ポンド/ハンガリーフォリント
NZドル/ハンガリーフォリント
ポーランドズロチ/ハンガリーフォリント
米ドル/ハンガリーフォリント
IG証券 FXスイスフラン/ハンガリーフォリント
ユーロ/ハンガリーフォリント
ポンド/ハンガリーフォリント
米ドル/ハンガリーフォリント

ハンガリーフォリントはマイナー通貨のため、一般的な取引であれば、通貨ペア数の多さは業者選びの候補に直結しません。

なぜなら為替差益を狙う取引は流動性が重要であり、世界的に取引されているのはユーロ/米ドル、米ドル/円、ポンド/米ドルなど、ドルストレートの通貨ペアがほとんどだからです。

そして現状スワップポイントを追求した取引をするには、低金利通貨の日本円の組み合わせが唯一の選択肢となります。

ハンガリーフォリント/円の買いスワップポイントが多い業者は、こちらの記事で解説しています。

しかし取り扱い通貨ペアが豊富なサクソバンク証券、IG証券なら、最適な通貨の組み合わせを選んで売買も可能です。

ハンガリーフォリントに関連する経済指標やマーケットニュースにいち早く反応して、より為替差益のチャンスを狙った売買を行いたい方は、これらの業者を使って取引する選択もできますね。

ハンガリーフォリントの変動要因となる経済指標

ハンガリーフォリントの取引にあたり、もっとも注目したいのがハンガリー政策金利発表です。

ハンガリーの基準金利(政策金利)は、ハンガリー国立銀行(=中央銀行, MNB)の金融政策決定会合により、原則的に毎月月末の火曜日またはその前の週の火曜日いずれかに公表されています。

詳しいスケジュールはハンガリー国立銀行の通貨評議会で公開されていますが、FX業者のアプリで発表予定を確認するやり方がかんたんです。

そして値動きの相関性があるEUの経済指標の動向に注目しましょう。

また、ユーロ経済を引率するドイツの経済指標にも目配りしておきたいところです。

ハンガリーフォリントの取引で注目すべき経済指標
  • ハンガリー政策金利発表
  • ECB(欧州中央銀行)政策金利発表
  • ユーロ・ZEW景況感調査指数
  • ユーロ・四半期GDP(国内総生産)
  • ユーロ・消費者物価指数(HICP)
  • ドイツ・ZEW景況感指数
  • ドイツ・IFO景況感指数
  • ドイツ・四半期GDP(国内総生産)

欧州の経済指標は下記ページで解説しています。

ハンガリーフォリント取引の注意点

ハンガリーフォリントの魅力であるスワップポイントですが、取引にあたり注意点も理解しておきましょう。

ユーロではなく独自通貨であること

ハンガリーはEU加盟国ですが、ユーロではなく自国通貨のハンガリーフォリントが採用されています。

EU加盟国のうち、ハンガリーのほか、チェコ、ポーランド、ルーマニア、スウェーデン、ブルガリアも非ユーロ導入国です。

なぜEUなのにユーロを導入していないのか、それは国ごとに理由があります。

国民投票による賛成を得られていない国もあれば、経済面によりまだ導入できていない国もあり、ハンガリーのほか中東欧の国々は後者に該当します。

こういったEU加盟国ながらも独自通貨を採用する国には、ユーロと自国通貨との為替変動によるリスクが存在します。

ユーロ導入国同士と異なり、ハンガリーフォリントとユーロの為替レートによっては、EU内での貿易によるハンガリー経済に影響を与えやすいというわけです。

インフレ率の水準に注目

ハンガリーのインフレ率ですが、EU全体で見てもやや高めの水準となっています。

インフレ率とは消費者物価指数(CPI)のことで、物価の上昇度合いを示す指標のことです。

通常、経済成長において適度なインフレ率の上昇を伴いますが、インフレ率が高くなるほど企業や消費者の支出となるコストが上がる要因となります。
また、インフレ率が過剰に高くなると経済の過熱を意味します。

逆に物価の下落をデフレといい、長引く需要の低迷の結果としてデフレが発生しやすく、最終的に経済が景気後退となることもあります。

ハンガリーフォリントに関わらず、FX取引の際にはインフレ率にも注目してみてください。

世界経済のネタ帳では、インフレ率の今後の予想も見ることができるので便利です。

ハンガリーのインフレ率の推移 – 世界経済のネタ帳

EUと異なる政治・経済の姿勢

ハンガリーの要人発言で注目したいのが、オルバーン・ヴィクトル首相です。

オルバーン首相は1998年から2002年まで、そして2010年5月から現在にかけて首相を務めている人物です。

独裁的ともされる政権で有名ですが、移民に頼らない少子化政策や国外からの自動車関連企業の誘致を積極的に行った背景もあり、国民からは高い支持を受けています。

近年は中国やロシアとの注目されており、またEUが進める行動に批判的な姿勢がメディアで報道されることもしばしばあります。

オルバーン首相の要人発言では、EUの主流派に対してどういった姿勢で政策を進めていくのか、その動向に注目してみてください。

取引量が少ないことで流動性が低い

ハンガリーフォリントはメキシコペソや南アフリカランドと同じくマイナー通貨であり、米ドルやユーロ、日本円などのメジャー通貨と比べると取引量は多くありません。

マイナー通貨は流動性が低いことで、状況によってはスプレッドが大きく広がったり、ときにはレート配信がされなくなる可能性もあります。

流動性が低いということは取引参加者や取引されている金額が少ないことを意味し、「買いたいときに買えない、売りたいときに売れない」という状況になりやすい特徴があります。

つまりメジャー通貨と比べても価格の変動率が高いため、売買の際には注文価格と約定価格に差が出てしまうリスクもあります。

もちろん変動率が高いことで短期的に収益化も可能なメリットもありますが、スワップポイントを目的として注文するときであっても、相場が乱高下していないことを見極めて注文を行うことが大切といえます。

ハンガリーフォリントの取引におすすめの業者

マイナー通貨という特性上のリスクはあるものの、みんなのFXとLIGHT FXでは国内で最小となる1万通貨(=0.1Lot)から取引を行うことができます。

たとえばHUF/JPYのレートを0.43とすれば、1万通貨あたり最小約430円でポジションを保有できるイメージです。

つまり1,000円以下でポジションを保有することも可能ですので、少額から無理なく取引を始めることができますね。

そしてLIGHT FXなら、ハンガリーフォリントのスワップポイントは国内最高水準が魅力となっています。

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