トルコの通貨「トルコリラ」の特徴を解説します。
トルコリラ/円のスワップポイント比較ランキングや長期保有時の利回り、値動きの見通しについては以下記事をご覧ください。
トルコの基礎データ
正式名称 | トルコ共和国 |
---|---|
首都 | アンカラ |
中央銀行 | トルコ共和国中央銀行 |
通貨単位 | トルコリラ(TL)、クルシュ(kr,補助単位) |
* 主要輸出国 | ドイツ、アメリカ、イラク、イギリス、イタリア |
* 主要輸入国 | ロシア、中国、ドイツ、スイス、アメリカ |
値動きの大きさ | 情報量の豊富さ | 金利の高さ |
---|---|---|
★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
* 貿易量の多い国順 2022年のデータ(ジェトロ「ビジネス短信」添付資料)
トルコリラの特徴を知ろう!
トルコはヨーロッパとアジアにまたがり、西洋と東洋が交差する国として知られています。
このトルコでは独自通貨としてトルコリラ(TRY)が使われており、メキシコペソや南アフリカランドよりも高金利であるとして、近年大きく注目を浴びています。
人口増加率の高いトルコは、若年層の人口が多いことによる潜在的な成長力によって、長期的にトルコリラ相場は緩やかに上昇する可能性を秘めていることから、金融政策の動向に注目が集まっています。
通常、国内で不足する資金を集めるために、高金利政策で海外からの資金を呼び込む、というのが新興国通貨としての仕組みであり、トルコリラもこの特性を持った通貨です。
インフレを抑制するために高金利政策を進めてきたことで、トルコリラ相場は安定が見られていたのです。
しかし、アメリカの金融緩和によりドル安相場で推移したことで、通貨価値が下落してしまいました。
通貨価値の下落を抑えるべく、2015年に行なった高金利政策によって、FXでは再び「高金利通貨」として注目されるようになりました。
これに伴い、経済としては経常収支が赤字が続いておりましたが、通貨安による貿易収支の改善とともに、経常収支の縮小も見られていることから、健全化が進む財政によって、通貨の安定に期待されています。
しかし、トルコはテロなどの中東問題を抱えており、イスラム組織やクルド人勢力などと紛争が起これば、地政学的なリスクとなりますので注意が必要です。
隣接するギリシャの経済危機の影響も受けやすく、隣国の経済危機や有事の際には大きな変動要因となりやすい特徴があります。
トルコリラと高金利通貨の関係
あまり知られていませんが、トルコはクロム鉄鉱(クロマイト)の生産量は世界第3位(2022年)、鉄鉱石は世界15位(2021年)と意外にも鉱物資源の産出国です。
現状、資源価格が直接的にトルコリラに影響を及ばすほどの要因とはなりにくいですが、南アフリカランドやメキシコペソなどの新興国通貨は、ひとたび崩れるとほかの高金利通貨も連動して崩れやすい特徴があります。
そのため、高金利通貨との連動性にも注目していきましょう。
参考リンク:「鉱物資源」カテゴリの統計データ一覧 – GLOBAL NOTE
トルコリラ/円の値動き傾向は?
マイナー通貨のトルコリラは、取引量が少ないことから激しい値動きをします。
ギリシャ問題の影響を受けやすいということは、ユーロが何らかの拍子で大きく動けば、トルコリラの変動要因になりやすいということです。
値動きの傾向として、トルコの経済指標では日本時間の17:00、21:00頃の発表が多いです。
24:30頃の深夜に発表されるものもあります。
つまり、ロンドン市場とニューヨーク市場が動く17:00〜01:00頃は取引量が多く、この時間帯は流動性も高いことから取引しやすい時間帯だと言えます。
トルコリラ/円の取引をする方は、米ドルや英ポンドが動く時間を意識しておくようにしてください。
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また、値動きの特徴として、上昇トレンドと下降トレンドが交互に表れやすい傾向があります。
「ある一定の期間において上昇が続いたら、その後は下降が続きやすい。」といった具合です。
そのため、売買タイミングはチャートでしっかりと分析を行ない、取引するタイミングを見極めながら売買していきましょう。
トルコリラの変動要因となるトルコの経済指標
トルコの注目すべき経済指標は、TCMB政策金利発表、貿易収支、失業率です。
とくにトルコリラ相場において、トルコ政策金利発表は注目度No.1の指標であり、その後のトレンドに大きな影響を与える要素となります。
また、トルコの雇用統計「失業率」も極めて重要で、トルコリラの値動きに非常に大きな影響を及ぼします。例えば、失業率が大きく上がった場合、トルコリラ相場は大きく下落しやすい傾向があります。
トルコの産業は、ヨーロッパや中東向けの輸出が経済成長における主力であることから、貿易収支はトルコ経済の動向を計る指標となります。
そして消費者物価指数(CPI)も、経済動向を計るものさしとなります。
インフレ率(物価上昇率)のポイントですが、極度なインフレが続くと(インフレ率の上昇)、政策金利の利上げ要因、インフレ率の下落は利下げ要因となることから、今後の動向を見ていくための重要な指標となります。
- TCMB(トルコ中銀)政策金利発表
└毎月下旬、日本時間の21:00頃に発表。 - トルコ・貿易収支
└毎月末、日本時間の17:00頃に発表。 - トルコ・失業率
└毎月中旬(15日頃)、日本時間の17:00頃に発表。 - トルコ・消費者物価指数(CPI)
└毎月上旬(3〜4日頃)、日本時間の16:00頃に発表。
※トルコはサマータイム導入国ですので、3月最終日曜日01:00〜10月の最終日曜日の01:00までの期間は、発表時間が1時間早まります。
とくにトルコリラ相場では、トルコの強い経済と上昇するインフレ率のバランスを、政策金利、CPI、失業率等の推移で注目してみてください。
トルコリラでスワップ金利を狙った売買には、アプリなどの取引ツールで、ニュースをしっかりチェックしていくようにしましょう。
トルコリラの取引に向いているFX会社は?
ほとんどの方は金利差益を狙ったスワップトレードでトルコリラの売買を行なうでしょう。
つまり、「トルコリラ/円のスワップが高水準のFX業者」を選ぶことがもっとも肝心です。
それとともに新興国通貨はメジャー通貨ペアに比べると、スプレッドが狭くありません。
利益を追求するために、取引コストを抑えることも大事です。
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