トルコの通貨「トルコリラ」の特徴を解説します。
トルコリラ/円のスワップポイント比較ランキングや長期保有時の利回り、値動きの見通しについては以下記事をご覧ください。
トルコリラ/円最新スワップポイントを徹底比較しながらランキング情報も掲載しています。今後の見通しから、過去チャートからみた注目のポイント、長期保有したときの利回り[…]
トルコの基礎データ
新興国通貨で高スワップの代名詞といえば、トルコリラ!

正式名称 | トルコ共和国 |
---|---|
首都 | アンカラ |
中央銀行 | トルコ共和国中央銀行 |
通貨単位 | トルコリラ(TL)、クルシュ(kr,補助単位) |
* 主要輸出国 | ドイツ、イギリス、アメリカ、日本 |
* 主要輸入国 | 中国、ドイツ、ロシア、日本 |
値動きの大きさ | 情報量の豊富さ | 金利の高さ |
---|---|---|
星星星星星 | 星星星星星 | 星星星星星 |
* 貿易量の多い国順 2020年のデータ(外務省 – トルコ共和国)
関連リンク:世界貿易投資報告 | トルコ – ジェトロ
関連リンク:CIA – THE WORLD FACTBOOK – Turkey(英語サイト)
トルコリラの特徴を知ろう!
ヨーロッパとアジアにまたがり、西洋と東洋が交差する国、トルコ。
トルコの通貨「トルコリラ(TRY)」は、メキシコペソや南アフリカランドよりも高金利であるとして、近年大きく注目を浴びています。
人口増加率の高いトルコは、若年層の人口が多いことによる潜在的な成長力によって、長期的にトルコリラ相場は緩やかに上昇する可能性を秘めていることから、金融政策の動向に注目が集まっています。
通常、国内で不足する資金を集めるために、高金利政策で海外からの資金を呼び込む、というのが新興国通貨としての仕組みであり、トルコリラもこの特性を持った通貨です。
インフレを抑制するために高金利政策を進めてきたことで、トルコリラ相場は安定が見られていたのです。
しかし、アメリカの金融緩和によりドル安相場で推移したことで、通貨価値が下落してしまいました。
通貨価値の下落を抑えるべく、2015年に行なった高金利政策によって、FXでは再び「高金利通貨」として注目されるようになりました。
これに伴い、経済としては経常収支が赤字が続いておりましたが、通貨安による貿易収支の改善とともに、経常収支の縮小も見られていることから、健全化が進む財政によって、通貨の安定に期待されています。
しかし、トルコはテロなどの中東問題を抱えており、イスラム組織やクルド人勢力などと紛争が起これば、地政学的なリスクとなりますので注意が必要です。
隣接するギリシャの経済危機の影響も受けやすく、隣国の経済危機や有事の際には大きな変動要因となりやすい特徴があります。
トルコリラと高金利通貨の関係
あまり知られていませんが、トルコはクロム鉄鉱(クロマイト)は世界第2位(2018年)、鉄鉱石は世界17位(2019年)と以外にも鉱物資源の産出国です。
現状、資源価格が直接的にトルコリラに影響を及ばすほどの要因とはなりにくいですが、南アフリカランドやメキシコペソなどの新興国通貨は、ひとたび崩れるとほかの高金利通貨も連動して崩れやすい特徴があります。
そのため、高金利通貨との連動性にも注目していきましょう。
トルコリラ/円の値動き傾向は?
マイナー通貨のトルコリラは、取引量が少ないことから激しい値動きをします。
ギリシャ問題の影響を受けやすいということは、ユーロが何らかの拍子で大きく動けば、トルコリラの変動要因になりやすいということです。
値動きの傾向として、トルコの経済指標では日本時間の17:00、21:00頃の発表が多いです。
24:30頃の深夜に発表されるものもあります。
つまり、ロンドン市場とニューヨーク市場が動く17:00〜01:00頃は取引量が多く、この時間帯は流動性も高いことから取引しやすい時間帯だと言えます。
トルコリラ/円の取引をする方は、米ドルや英ポンドが動く時間を意識しておくようにしてください。
高機能チャートのTradingViewは、無料アカウントでもチャート設定をWeb上で保存できます。本格的に使いたい方は無料アカウントを作成しましょう。
また、値動きの特徴として、上昇トレンドと下降トレンドが交互に表れやすい傾向があります。
「ある一定の期間において上昇が続いたら、その後は下降が続きやすい。」といった具合です。
そのため、売買タイミングはチャートでしっかりと分析を行ない、取引するタイミングを見極めながら売買していきましょう。
トルコリラの変動要因となるトルコの経済指標
トルコの注目すべき経済指標は、TCMB政策金利発表、貿易収支、失業率です。
とくにトルコリラ相場において、トルコ政策金利発表は注目度No.1の指標であり、その後のトレンドに大きな影響を与える要素となります。
また、トルコの雇用統計「失業率」も極めて重要で、トルコリラの値動きに非常に大きな影響を及ぼします。例えば、失業率が大きく上がった場合、トルコリラ相場は大きく下落しやすい傾向があります。
トルコの産業は、ヨーロッパや中東向けの輸出が経済成長における主力であることから、貿易収支はトルコ経済の動向を計る指標となります。
そして消費者物価指数(CPI)も、経済動向を計るものさしとなります。
インフレ率(物価上昇率)のポイントですが、極度なインフレが続くと(インフレ率の上昇)、政策金利の利上げ要因、インフレ率の下落は利下げ要因となることから、今後の動向を見ていくための重要な指標となります。
- TCMB(トルコ中銀)政策金利発表
└毎月下旬、日本時間の21:00頃に発表。 - トルコ・貿易収支
└毎月末、日本時間の17:00頃に発表。 - トルコ・失業率
└毎月中旬(15日頃)、日本時間の17:00頃に発表。 - トルコ・消費者物価指数(CPI)
└毎月上旬(3〜4日頃)、日本時間の16:00頃に発表。
※トルコはサマータイム導入国ですので、3月最終日曜日01:00〜10月の最終日曜日の01:00までの期間は、発表時間が1時間早まります。
とくにトルコリラ相場では、トルコの強い経済と上昇するインフレ率のバランスを、政策金利、CPI、失業率等の推移で注目してみてください。
トルコリラでスワップ金利を狙った売買には、アプリなどの取引ツールで、ニュースをしっかりチェックしていくようにしましょう。
トルコリラの取引に向いているFX会社は?
ほとんどの方は金利差益を狙ったスワップトレードでトルコリラの売買を行なうでしょう。
つまり、「トルコリラ/円のスワップが高水準のFX業者」を選ぶことがもっとも肝心です。
それとともに新興国通貨はメジャー通貨ペアに比べると、スプレッドが狭くありません。
利益を追求するために、取引コストを抑えることも大事です。
トルコリラ/円のスプレッドとスワップポイント、どちらもハイスペックな業者はみんなのFXがおすすめです。
高金利通貨の運用に嬉しい、スワップポイントだけを出金できるのも魅力です。
またみんなのFXでは、トルコやメキシコといった高金利通貨専門の為替ニュースが独占配信されています。
高金利通貨の情報収集をしやすいので、トルコリラの取引をするなら、みんなのFXで口座開設しておくと便利です。
スプレッドとスワップポイントの比較は、以下ページでご確認ください。
デイトレードなどの短期売買において、もっとも重要となるのがスプレッドです。2023年現在において、米ドル/円の標準スプレッドは0.2銭が最狭水準となっています。[…]
FXでは、スワップポイント狙いのトレードが人気です。身近なポイントというと楽天ポイントなどが有名ですが、いわゆるスワップポイント(Swap Point)は、FX版[…]
おすすめFX会社をご紹介!
みんなのFXは、スワップポイント狙いでおすすめの業者です。
メジャー通貨からトルコリラ/円などの高金利通貨まで、全通貨ペアにおいて「業界最高水準」「一本値」「ほぼ固定スワップ」を提供しています。
これにより長期にかけて、安定的にスワップポイントを受け取ることができます。
スプレッドは業界最狭水準であり、約定率も高いので、デイトレードなど短期売買から中期売買にも向いています。全通貨ペアが1,000通貨単位から取引できますので、どんな通貨ペアも少額からスタートが可能です。
取引ツールには売買比率・価格分布(オープンオーダー)を搭載!どちらの方向でエントリーすればいいのか参考にするのもいいでしょう。
口座開設すれば、FX/シストレ/バイナリーオプション3つの取引ができるのも魅力。オンラインセミナー「みんなの金トレ」でFXを1から学べる環境が整っているのもポイントです。
こちらから無料でみんなのFXの口座開設ができます!
「豊富なツール」、「業界最大級のマーケット情報」が外為どっとコムの強み!
トルコリラ/円やメキシコペソ/円など、人気の高金利通貨も1,000通貨に対応するため、少額から取引を始められます。
低スプレッド・約定スピードの早さを生かした短期売買から、業界最高水準のスワップポイントで中〜長期売買までオールマイティーに対応します。
デモ口座に対応し、自己資本規制比率が高く、サポート体制も万全ですので初心者も安心の業者です。
オンラインセミナー「マネ育」のほか、本社のある東京汐留で会場セミナーを開催していますので、外為どっとコムなら学びながらステップができます!
こちらから無料で外為どっとコムの口座開設ができます!