オープンオーダーとオープンポジションで、相場の壁を見る方法

FXでは、相場の壁を見ることで勝率を上げられる可能性が高まります。

相場の壁というのは、
「このラインで価格が反転するかも知れない。」
「このラインを抜けたらさらに上昇(下降)しそうだ。」
といった、転換となる節目のラインのことです。

このような相場の転換を判断するにあたって、FX業者が無料で公開している顧客の売買情報ツールが、非常にトレードに役立ちます。

 

こちらのページでは、OANDA Japan(オアンダ・ジャパン)のオープンオーダーとオープンポジションという開示情報を元にして、売買判断に活用する方法を紹介していきます。

このやり方は、誰でもかんたんに無料で導入できる分析手法ですので、ぜひ取り入れてみてください。

オープンオーダー、オープンポジションとは?

まず、オープンオーダーとオープンポジションについて解説します。

 

オープンオーダーとは、未執行注文のことです。

顧客は、どのあたりのレートで買い注文・売り注文をしているか、売買の比率を知ることができます。

 

オープンポジションとは、未決済ポジションのことです。

顧客の保有ポジションは、どのくらいの価格帯にあるか、ポジションの比率を知ることができます。

オープンオーダーとオープンポジション

これらの情報を元にして、分析をしていきます。

 

OANDAのオープンオーダー・ポジションが使いやすい理由

OANDA Japan(オアンダ・ジャパン)は、世界中でサービスを提供しているFX業者の日本法人です。

このオープンオーダー・ポジションは、オアンダ・ジャパンのほか、親会社とグループ会社が保有するデータが合算されているため、日本の顧客に加えて、海外のトレーダーの売買情報も含まれています。

国内FX業者にも同様のツールがありますが、こちらはその業者が抱える顧客の売買情報だけです。

つまり、世界中のトレーダーの情報が含まれていることから、国内業者のツールよりも信頼性が高いといえます。

オープンオーダーとオープンポジションの見方

それでは、このツールの見方から覚えていきましょう。

 

グラフの4つの範囲は、それぞれこのようになっています。

■2016年4月9日 15:00 米ドル円のデータ

オープンオーダーとオープンポジションの使い方

他のトレーダーがどのような注文を入れているのか、どのようなポジションを保有しているのか、過去24時間分のデータ(更新時間は20分毎)を、選択した通貨ペアごとに見ることができます。

オープンオーダーの使い方

オープンオーダーで「指値注文」を分析

まずは、オレンジ色の指値注文に注目していきましょう。

オープンオーダーの指値注文
  • 売り指値注文 → 109円、110円、111円、112円、113円に多くの新規売り注文が入っている。
  • 買い指値注文 → 107円と、107円70銭あたりに新規買い注文が入っている。

 

2016年4月上旬は、米ドル円は大きく下降した相場でした。

この条件を元に、今後どのような値動きになるのか、ストーリーを組み立てていきます。

大きく下降した相場であったため、現在の価格よりも下がったところで買いたいトレーダーの比率が多いことから、レートが少し円高になったら、反転して上昇するであろうと予想することができます。

新規売り指値では、何箇所かに長く伸びている部分がありますが、下降トレンドと予想してあらかじめ売り注文を入れているトレーダーが多いことが読み取れます。

つまり、相場が上昇してこのレートに達したら、反転しやすいと予想することができます。

 

オープンオーダーの指値は「反転」がポイントです。

ボリュームのある価格に達したら、反転しやすいと予想ができます。

オープンオーダーで「逆指値注文」を分析

為替変動による損失リスクを抑えるために、あらかじめ損切りラインを設定しておくのに逆指値が使われています。

オープンオーダーでは、指値注文よりもこの逆指値注文の方が極めて重要です。

 

FXでは、他のトレーダーの損失によって己の利益となるのは周知の事実ですが、大口の投資家や機関投資家にとって、この逆指値が多く重なっている部分が、他のトレーダーのポジションを刈りとる狙い目として、かっこうのターゲットとなります。

損切りによって勢いが増した相場の変動によって、プロの投資家が儲けるといったカラクリなのです。

 

このような背景を想定して相場を分析すると、オープンオーダーの逆指値が集まっているラインまでは、相場は動きやすいと予想ができます。

 

それでは再びグラフをみていきましょう。

オープンオーダーの指値注文
  • 売り逆指値注文 → 107円70銭あたりに多くの売り逆指値注文が入っている。

現在レートから近い位置だと、107円70銭近辺で1%、売り逆指値注文が入っています。

ショートポジションを保有するトレーダーの損切りラインが集まっていると見てとれます。

現時点でここまで価格が下がるかは分かりませんが、このレートを下抜けたら、トレンドのある相場は勢いに乗って、さらに下降しやすいと予想することができます。

 

多くの逆指値が集中しているラインまでは、相場は動きやすいのが特徴です。

そして、逆指値が集中しているラインを抜けた場合、多くの損切りが約定したことを意味しますので、勢いのあるトレンドになりやすいと予想ができます。

オープンオーダーの活用方法まとめ

オープンオーダーを上手く使うポイントは、現在レートから近い位置でボリュームのある部分を探すことです。

現在レートに近い位置で注文数量が多い部分が、直近の値動きに影響があるからです。

オープンオーダーの使い方

指値ポイントに達したら逆張り、逆指値ポイントを抜けたら順張りを意識するといいでしょう。

 

また、グラフの「%」にも注目してください。

ボリュームのある部分の上下に、どのくらい注文数量があるかによっても異なってきますが、「指値は2%前後」 「逆指値は1%前後」を目安にすると使いやすいです。

オープンポジションの使い方

オープンポジションは、含み益と含み損の差を確認

相場は、売りの圧力が強ければ下降し、買いの圧力が強ければ上昇するように、売り手と買い手、どちらかの優勢であるかによって、相場は動いていきます。

オープンポジションでは、トレーダーのポジションを見ることで、相場のトレンド(勢い)はどちらが優勢であるかを知ることができます。

 

使い方ですが、買いポジションと売りポジション同士で、どちらのボリュームが多いかを確認します。

オレンジ色が含み益、青色が含み損です。

オープンポジションの使い方

売りポジションで含み益となっているトレーダーと、買いポジションで含み損となっているトレーダーが多いのが分かりますね。

つまり、下降トレンドが優勢という状況です。

買いポジションで損失が出ている人がポジションの解消をすれば、さらに下降しやすい可能性があると予想することができます。

 

オープンポジションで上昇トレンドと予想するとき

買いポジションの含み益が多ければ、買いが優勢なので上昇トレンドとなる可能性がある。

売りポジションの含み損が多ければ、損切りにつながりやすいため、上昇トレンドとなる可能性がある。

オープンポジションで下降トレンドと予想するとき

売りポジションの含み益が多ければ、売りが優勢なので下降トレンドとなる可能性がある。

買いポジションの含み損が多ければ、損切りにつながりやすいため、下降トレンドとなる可能性がある。

分かりやすくいうと、現在レートを中心として、上側のボリュームが多ければ下降トレンドの傾向、下側にボリュームが多ければ上昇トレンドの傾向とする見方もできます。

2つのグラフを併用して、総合的に判断することが大切

最後にもう一度、両方のグラフに目を通してみましょう。

オープンオーダーとオープンポジションの使い方

オープンポジションでは売り手優勢なので下降が続くと予想します。

また、現在買いポジションで損失となっている人が多く、オープンオーダーでは117円70銭あたりに買いの新規注文が集中しているため、ここで反転する可能性があるとします。

ただ売りの逆指値が1%程度の注文数量があるため、このレートを下抜けたら、下降トレンドに勢いがつきそうだと考えられます。

つまり、現在のレートで売りの新規注文を行い、118円70銭前後まで下がったら、いったん利益確定させます。

今回の例では、107円70銭から大きくトレンドとなった方向にエントリーし、107円または109円のポイントで決済する、といった戦略を立てることもできます。

 

このように、オープンオーダー・オープンポジションを使うことで、さまざまな戦略で今後の値動きの分析に使うことができます。

OANDAへのアクセス方法

↓以下リンクから、オアンダ・ジャパンのオープンオーダー・オープンポジションのページにアクセスができます。

表示はPCサイトですが、スマートフォンからでも問題なく閲覧ができます。

普段スキャルピングやデイトレードを行なっていて、マメに利用したい方は、ブックマークしておくと便利です。

 

最後になりましたが、あくまでもオープンオーダー・オープンポジションを過信してはいけません。

このツールを使う方は、テクニカル指標を主体とした分析の補助ツールとして、戦略に取り入れていくことが大切です。

 

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