FXの注文方法を解説!【成行・指値・逆指値・IFD・OCO・IFDO・トレール・ストリーミング】

FXの注文方法を解説!

FXではさまざまな注文方法がありますが、場面に合わせて注文を使い分ければ、より戦略的なトレードに役立ちます。

こちらでは、基本的な注文方法(成行注文、指値/逆指値注文、IFD注文、OCO注文、IFDO注文、トレール注文、ストリーミング注文)の仕組みや使い方をご紹介します。

また入門者が混同しやすい、成行注文とストリーミング注文の違い指値注文と逆指値注文の違いを表とイラストでわかりやすくご紹介します。

目次

成行注文(マーケットオーダー)

成行注文(なりゆきちゅうもん)とは、今見ているレートですぐに注文を出す注文方法です。

成行注文は今すぐ約定させたいときに便利な注文

マーケットオーダーや、クイックトレードとも呼ばれています。

成行注文は、基本的に注文した瞬間に約定しますが、注文がサーバーに到達するまでに注文時にレートが大きく動くと、発注時のレートよりも不利なレートで約定することもあります。

これを「スリッページ」「滑る」などといいます。

発注レートと約定レートのズレをスリッページという
スリッページの例

なお市場の流動性が極端に低く、売買の不均衡が起こるとき(買い手と売り手のバランスが偏っているとき)は、たとえ成行注文であっても注文が成立しないケースもあります。

スピーディーに注文を行いたいときに役立つ成行注文は、「今すぐ買いたい」「今すぐ売りたい」ときに適した注文方法となっています。

そのため注文名を意識せずに、取引画面上で「決済」ボタンから決済した場合、その多くは成行注文によって決済されています。

米・雇用統計や米・CPIの発表前後は、スプレッドが拡大してスリッページしやすくなります。

こういった場面で大きく利益を狙えそうな場面であれば、ある程度のスプレッドとスリッページは割り切って取引に挑むこともひとつの戦略といえます。

指値注文(リミットオーダー)

指値注文(さしねちゅうもん)とは、現在のレートよりも有利なレートで、あらかじめ注文を出しておく注文注文です。

基本的には、「新規注文」でこれからポジションを保有したいと考える場面での注文に使われています。

指値注文は今より有利なレートで発注したいときに便利!

リミットオーダー(Limit Order)とも呼ばれています。

買いの場合は現在よりも安いレートで、売りの場合は現在よりも高いレートで注文をあらかじめ出しておき、その価格に達してから注文が執行されます。

このように、指値注文は今のレートよりも有利な価格で売買したいときに役立ちます。

「今すぐ発注しなくてもいいけど、もう少し下がってこの水準になったらエントリーしたい」と考えている場面で、指値注文は有効的は注文方法です。

決済で指値注文を使う場合

もちろん新規注文だけではなく、決済注文で利益確定したいときも利用できます。

指値を決済の売りで使うときのケース

上記は買いポジションを保有しているケースです。

すでに含み益となるポジションを保有していて、もっと上がって今より含み益が増えてから利益を確定させたいときに使うことができます。

逆指値注文(ストップオーダー)

逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)とは、現在のレートよりも不利なレートで注文を出しておく注文方法です。

基本的には、今現在保有しているポジションを決済したいと考える「決済注文」をするときに使われています。

逆指値注文は今保有するポジションを損切りしたいときに使う。

ストップロス注文(Stop Loss Order)やストップ注文とも呼ばれ、ストップロスが指すように、損失を止めるために使う注文方法です。
逆指値の名称どおり、基本的には指値注文の反対の使い方というわけです。

現在含み損となるポジションが、今よりもさらに下落しそうだと判断するとき、損切りの注文として発注を行うことができます。
もしくは、現在含み益のポジションを保有していて、仮に反対方向に動いても、利益を確保させたいときに利益確定の注文として発注しておくことができます。

例えば上昇トレンドで含み益が積み重なっている局面なら、逆指値注文で利益を確保しながらトレンドを狙う使い方もできます。

新規で逆指値注文を使う場合

逆指値注文は新規注文で使うことも可能です。

100.10円を上抜けてそのまま上昇すると予想するとき、あらかじめ逆指値で買い注文を入れておくように、ブレークアウトを狙った順張りの使い方もできます。

逆指値注文を新規でブレークアウトを狙うときの使い方。

逆指値注文は指値注文と異なり、基本的にはそのレートに達した時に注文が執行されますので、相場変動時は逆指値で指定したレートから滑ることもありますので注意しましょう。

「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」3つの注文方法については、こちらの記事でさらに詳しく開設しています。

IFD注文

IFD注文(アイエフディー注文)とは、指値注文に、利食いか損切りの注文をセットにして出す注文方法です。

IFD注文は新規指値に、決済指値か決済逆指値を同時発注できる注文方法。

IFDは「if done」の略なので、イフダン注文とも呼ばれています。

新規の指値注文 + {決済の指値(利益確定) or 決済の逆指値(損切り)} = IFD注文 となります。

IFD注文は「〇〇円で買えた場合、〇〇円で利益確定するか、または〇〇円で損切りしたい」と考えて注文するときに使うことができます。

OCO注文

OCO注文(オーシーオー注文)とは、2つの注文を行い、片方の注文が成立したら、もう片方の注文は取り消しにする注文方法です。

OCO注文は新規の指値か逆指値に、決済の指値か逆指値を同時発注できる注文方法。

OCOは「One Cancels the Other」の略であり、自分自身で注文をキャンセルする必要はなく、一方が約定したら、もう一方は自動的にキャンセルとります。

OCO注文は新規・決済問わず「指値と指値」「指値と逆指値」「逆指値と逆指値」どの組み合わせでも使えます。

例えば新規で、今のレートの上下に新規OCO注文を入れた場合、〇〇円より上がったら買い、〇〇円より下がったら売りで仕掛けることができます。

すでにポジションを持っているときは、今より高くなったら利益確定、安くなったら損切りにしたいときに使います。

このとき、利食い注文が成立すれば損切り注文は取り消しになりますし、損切り注文が成立すれば利食い注文は取り消しになります。

新規注文時であれば、レンジ相場の天底での反発を狙う「買いの指値・売りの指値」直近高値・直近安値のラインブレークでトレンド追従を狙う「買いの逆指値・売りの逆指値」といった戦略もOCO注文で行えます。

「指値と逆指値」の組み合わせしか対応していない業者もありますが、以下の業者ではどの組み合わせでも発注が可能です。

OCO注文の指値・逆指値を自由に発注できる業者

IFDO注文

IFDO注文(アイエフディーオー注文)とは、指値注文に、利食いと損切りの注文の両方をセットにして出す注文方法です。

IFDO注文は新規指値、決済指値、決済逆指値を同時発注できる注文方法。

IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法ですので、IFO注文(アイエフオー注文)IFDone OCO注文(イフダン・オーシーオー注文)とも呼ばれます。

IFDO注文は、指値で出した注文が成立してはじめて、利食いと損切りの注文が執行されます。

このとき指値注文が成立後、さらに利食い注文が成立すれば損切り注文は取り消しとなります。
逆に指値注文が成立後、さらに損切り注文が成立すれば利食い注文は取り消しになります。

このように、IFDO注文は新規注文から利食い、損切りまでコントロールができるバランスに優れた注文方法となっています。

トレール注文

トレール注文とは、トレンド相場で一方方向にレートが動いているとき、利益を追求できる注文方法です。

トレール注文は自動追従する決済逆指値で利益の最大化ができる注文方法。

正しくはトレーリングストップ注文(Trailing Stop Order)といいますが、単にトレール注文(Trail Order)との呼び名がメジャーです。

このTrailingには「追従する」という意味があり、Trailing Stop Orderを直訳すると「追従する逆指値注文」となります。

逆指値注文が指定した一定幅でレートを追尾し、設定した分のレートがトレールのラインに達したら約定となります。

トレール注文は「決済トレール」として決済注文で使われるのが主流ですが、新規注文で発注することも可能です。

より詳しい解説はこちらの記事も合わせてどうぞ。

ストリーミング注文

ストリーミング注文とは、成行注文から派生したもので、ワンクリックでスピーディーな注文が行える発注方法です。

FX会社によって呼び名が異なり、「ワンクリック注文」「スピード注文」「2WAY注文」とも呼ばれています。

成行注文とどのような違いがあるかを見てみましょう。

成行注文ストリーミング注文
スリッページの設定なしあり
約定力高い成行よりも下がる
特徴今すぐ約定させたいときスリッページを考慮しながら
今すぐ約定させたいとき

成行注文にスリッページの許容幅を設定できるのがストリーミング注文で、違いはこれだけです。
ですからスリッページ指定しないストリーミング注文の場合、約定力は成行注文と同じです。

今すぐ約定させたいときに役立つ成行注文は、発注がサーバーに到達した時点のレートで約定するため、約定率は高くなります。

それに対し、ストリーミング注文は自分自身で「スリッページの許容幅(スリップ幅)」を調整できます。

ストリーミング注文は成行注文+スリッページ設定あり。

ただし値動きが激しいときにスリップ幅を狭くしすぎると、発注時と注文サーバー到達時点のレートがスリップ幅をオーバーすると注文が約定しません。
狙ったレートで約定させたい短期売買向きの注文ですが、どちらかというと値動きが穏やかで注文が執行されやすい相場に向いています。

なおスマホアプリでスキャルピングを快適に行えるかどうかは、ストリーミング注文が発注しやすいかが重要になってきます。
アプリで短期売買を考えている方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

指値と逆指値の違いを分かりやすく解説!

指値と逆指値の違いはわかったけど、いざ実践となると「買い」と「売り」で4パターンの組み合わせがありますので、どれを選べばいいのか躊躇してしまう方もいらっしゃることでしょう。

そんな方向けに、シンプルに違いをご紹介します。

指値注文と逆指値注文の違い

上記画像のオレンジ色の部分が注文ポイントです。

指値での新規エントリーは押し目買い/戻り売りを狙った手法逆指値での新規エントリーは今よりも不利なレートだがラインブレークを狙った手法、と考えると分かりやすいです。

逆指値注文で利益を確保しながらトレンドを狙う使い方

今すぐ成行で決済するつもりはないけど、もうちょっとトレンドを狙いながら決済(利益確定・損切り)したいときは逆指値注文です。

例えば新規注文後に、「下落を予想するなら買いで逆指値」「上昇を予想するなら売りで逆指値」で損切りを入れておきます。

そして入れたおいた逆指値を、含み益が20pips増えたら逆指値も20pipsズラすように、何度も注文変更をしていく使い方ができます。
手動でトレール注文を行うイメージですね。

上昇トレンドで逆指値注文をトレンド方向にずらしてくイメージ
参考チャート:DMMFX PLUS

上記を例にすれば、Aのブレイクアウトでエントリーしたときの逆指値注文の位置が、そのときの安値となる白いラインです。
Bで直近高値を超えてきたら、逆指値注文を直近の安値下となる黄色いラインの位置に修正します。
再び、Cで直近高値を超えてきたら、直近の安値下となる緑のラインに移動させていく形です。

そうすると、確実に含み益を掴みながらトレードを有効的に進めることが可能です。

チャート上の決済ラインを動かして直感的に発注できる業者なら、スムーズに調整することができます。

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