シンガポールの通貨「シンガポールドル(SGD)」の特徴と値動きの傾向

シンガポールの通貨「シンガポールドル」の特徴を解説します。

シンガポールの基礎データ

値動きが安定しているシンガポールドルは、米ドルとの相関性が高い!

シンガポールの国旗
正式名称シンガポール共和国
首都シンガポール
中央銀行シンガポール通貨庁
通貨単位シンガポールドル(S$)、セント(¢)
* 主要輸出国中国、香港、アメリカ、マレーシア、EU
* 主要輸入国中国、マレーシア、台湾、アメリカ、EU
値動きの大きさ情報量の豊富さ金利の高さ

* 貿易量の多い国順 2020年のデータ(世界貿易投資報告 | シンガポール – ジェトロ
関連リンク:外務省 – シンガポール共和国
関連リンク:CIA – THE WORLD FACTBOOK – SINGAPORE(英語サイト)

シンガポールドルの特徴を知ろう!

シンガポールの街

シンガポールはアジア屈指の金融センターとして発展を遂げた国です。

金融をはじめ、貿易やサービスにおいても東南アジアのハブ(中心となる拠点)としての存在感を示すシンガポールですが、他国と異なり中央銀行がありません。
その代わりにシンガポール通貨金融庁(MAS)が金融政策を行ない、通貨バスケット制という仕組みの管理もしています。

さまざまな国の通貨(主に主要通貨)に自国の為替レートを連動させる仕組みです。

香港ドルは米ドルだけに連動させる固定相場制、米ドルや円などメジャーな通貨は流動的なマーケットの変動相場制であり、シンガポールドルの場合はちょうどこの中間にあたります。
国としての規模が小さいことから、変動相場制にすると通貨の乱高下が起こるリスクがあるため、このような政策がとられています。

そしてシンガポールの金利は低水準となっています。
政策金利でインフレの調整をするのではなく、為替レートの安定化を求めた金融政策で調整を行うことから、政策金利自体が存在しないのが特徴です。
具体的には、MASがシンガポールドルの目標レンジ幅や中心点を決定し、好景気には通貨高を強めたり、景気が悪化したら通貨高を弱めて金融緩和を行っています。

シンガポールドル/円の値動き傾向は?

通貨バスケット制では、どのような比率でどの通貨と連動させているかは非公開となっています。

しかし基軸通貨である米ドルとの相関性が高く見られています。
そして米ドル/円は主要国の通貨同士の組み合わせであることから、米ドル/円と相関関係にあります。

つまりシンガポールドル/円は、ペッグ制で米ドル/円に相関する香港ドル/円とも同じような値動き傾向があることも覚えておきましょう。
なお香港ドルに比べると、シンガポールドルの方が値動きはあります。

2011年から2015年にかけて米ドル/円は75円台〜125円台まで上昇しましたが、このときシンガポールドル/円は57円台〜92円台までの動きとなりました。
米ドル円の変動幅50円に対し、シンガポールドル/円は35円です。
こうして比べると、変動幅が少ない傾向のある通貨ペアであることが分かりますね。

またシンガポール自体からは経済指標の発表はあるものの、為替レートの方向性を操作する政策が進められていますので、経済指標が為替変動に及ぼす影響力は限定的です。
つまりシンガポールドル相場に影響の大きい、アメリカの経済指標に注目していくことが賢明であると言えます。

ただシンガポール国内の景気動向を見ていくのであれば、消費者物価指数(CPI)を参考にしてみてください。

アメリカの経済指標は下記ページで詳しくご紹介しています。

シンガポールドルの取引に向いているFX会社は?

シンガポールドルはマイナー通貨ですから取り扱うFX業者は少なく、みんなのFXマネックス証券などが取り扱っています。

会社名通貨単位最小通貨単位
SGD/JPY
スプレッド
SGD/JPY
買い
スワップ
みんなのFX1,000
通貨単位
1,000
通貨単位
2.8銭120円
FX PLUS1,000
通貨単位
1,000
通貨単位
2.0銭117円
IG証券 FX10,000
通貨単位
10,000
通貨単位
4.0銭72円
LION FX1,000
通貨単位
1,000
通貨単位
3.0~6.9銭0円

スプレッド取得日・記載日:2023年4月3日
スワップポイント取得日・記載日:2023年4月3日、1万通貨あたりの金額を記載。
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。

もっともスプレッドが狭いのはマネックス証券です。

なお証拠金ですが、米ドル/円を1万通貨保有するとしたら、SGD/JPYは同じ金額で1.3〜1.4Lot保有することができます。
証拠金額としては豪ドル/円やカナダドル/円と同程度のイメージなので、少ない金額でポジションを保有できるのもポイントです。

おすすめFX会社をご紹介!

みんなのFX

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