平均足(コマ足)の見方・使い方【テクニカル指標・トレンド系】

テクニカル指標・トレンド系

こちらのページでは、平均足の見方・使い方について解説していきます。

 

上:ローソク足 下:平均足

平均足

平均足はローソク足に修正を加え、値動きのブレをなくしてトレンドを捉えやすくしたテクニカル指標です。

その形状がコマに似ていることから、別名「コマ足」とも呼ばれています。

 

平均足は、はっきりとしたトレンドが視覚的に分かりやすいことが、トレーダーに人気の理由として挙げられます。

現在の相場は上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、トレンド転換なのかを明確に判断できるため、FXを始めたばかりの初心者にも扱いやすいでしょう。

 

それでは、平均足の見方について解説していきます。

平均足とローソク足は「高値と安値」が同じ

まず足の見方ですが、このように高値と安値の部分はローソク足と一緒です。

 

ローソク足の実体の上辺と下辺に、「平均値」が用いられている点が異なる点です。

つまり、ローソク足とは「始値と終値」が違うのです。

平均足とローソク足の違い
  • 平均足の始値 - 前日の始値・終値の平均値
  • 平均足の終値 - 当日の始値・高値・安値・終値の平均値

 

始値は前日の始値・終値の平均ですから、「当日の実体は、前日の実体の中心になる」ことが平均足の特徴です。

終値は4本値の平均です。そのため、今現在のレートが分からないことは注意点ともなりますので、対策はページ下部でご紹介します。

平均足の見方と使い方を知ろう!

平均足はローソク足と同じく、上昇しているときは陽線、下落しているときは陰線となります。

 

ローソク足では下落が始まっているときでも陰線が多く現れたりしますが、このような状況では、心理的に下落しつつあるのかが判断しにくかったりしますよね。

参考チャート:外為どっとコム 米ドル/円 日足 2016年6月中旬頃

平均足は陽線・陰線が連続して出現する。

平均足なら、上昇しているときは陽線、下落しているときは陰線がはっきりと連続して現れますので、シグナルがより捉えやすくなるのです。

陽線が連続していれば、上昇トレンドの継続を示唆する。

陰線が連続していれば、下降トレンドの継続を示唆する。

陰線から陽線になれば、上昇トレンドへの転換を示唆する。

陽線から陰線になれば、下降トレンドへの転換を示唆する。

実体の長さはトレンドの強弱を表す

トレンドの強弱を判断するには、実体の長さにも注目していきましょう。

平均足の実体でトレンドの強さを見る

トレンドが発生して、陽線・陰線ともに実体が長くなるほどトレンドが強くなっていきます。

そして、実体が前の足よりも短くなれば、トレンドが変化する可能性が高くなります。

 

また基調変化といい、実体部分が極端に短く、上下のヒゲが長い足が出現したときは、よりいっそう相場の変化が起こりやすくなります。

実体が短くなってきたら、トレンド転換は近いかもしれないことを意識しておくといいでしょう。

平均足のヒゲはローソク足と「逆」

ローソク足の陽線を例にすると、長い下ヒゲは下落から上昇への転換を、長い上ヒゲが出たら上昇から下落への転換が強いことを示します。

同じヒゲでも平均足のヒゲは意味合いが変わってきます。

 

平均足はローソク足と異なり、上昇トレンドのときは、下ヒゲがなく上ヒゲのある陽線となります。

下降トレンドの時は、上ヒゲがなく下ヒゲのある陰線となります。

 

このヒゲの長さでもまた、トレンドの強さを図ることができます。

平均足のヒゲでトレンドの強さを見る

上ヒゲが長ければ、上昇力が強い。(前日の高値を更新している。)

下ヒゲが長ければ、下降力が強い。(前日の安値を更新している。)

このように、上昇局面での長い上ヒゲは強い上昇を、下降局面での長い下ヒゲは強い下落を示します。

 

 

また、例えば上昇が続いている相場で下ヒゲが出たら、トレンド転換が近いことを意識していきましょう。

相場が向かっている方向の反対側にヒゲが出現したら、上昇(下落)のパワーが弱くなっていることを表します。

平均足のヒゲでトレンドの弱さ・転換を見る

陽線に下ヒゲが出たら、上昇力の弱まりを示唆する。

陰線に上ヒゲが出たら、下落力の弱まりを示唆する。

平均足のヒゲは、ローソク足と逆の見方であることが注意点ですが、視覚的に判断しやすいので難しく考える必要はないと思います。

細かい値動きの変化やニュアンスを見るならローソク足

平均化された平均足は、正確な始値と終値(現在レート)の動きがわかりません。

そのため、上昇と下落の転換を見る上では、ローソク足のほうが優位であると言えます。

 

まずは相場が大底のとき、平均足とローソク足の違いを比べてみましょう。

平均足とローソク足の転換を比較

ここで底付近に注目すると、ローソク足は十字線が現れてから上昇に転じています。

同じ時間足で平均足を見ると、下ヒゲのある陰線が連続していることから、ローソク足に比べて陽転するのにテンポが遅れているのが分かります。

このような性質があることから、細かな値動きを見て天井・大底を判断するには、ローソク足に軍配が上がるという訳なのです。

 

しかし、「陽線に転じたら買い」「陰線に転じたら売り」といった平均足の最大の魅力である明快さは不変であり、陽転・陰転してから保有し続け、反転してから手仕舞いすればトレンドが継続するほど利益となりますので、5分足、10分足といった短期での分析にも十分使うことができます。

平均足の注意点と売買手法について

平均足は現在レートが分かりませんので、スキャルピングにような長短期売買にはおすすめではありません。

5分・10分といった短い時間足でもちゃんとトレンドを見ることができますが、細かい転換を見て、反転から反転までのもっとも大きな差益を狙ったトレードにはあまり向いていません。

相場の世界には「売り買いは腹八分」という格言があり、また「アタマとシッポはくれてやれ」ということわざもありますが、平均足はトレンドの中心部分のおいしいを狙うといった手法をもっとも得意としています。

 

だだ、移動平均線によるゴールデンクロスやデッドクロストレンドラインのブレイクアウトを狙ったやり方に比べ、ローソク足や平均足の方が、転換のシグナルが早くなります。

陽転・陰転して、トレンドが出ている間は保有するほど大きな利益になりますので、デイトレードよりはスイングトレード目線の方がメリットが大きいでしょう。

つまり、日足、週足、月足といった長期で分析を行なって売買する手法であるほど、平均足の魅力が十分に生きてきます。

 

揉み合い相場になってくると、頻繁に足の色が変わってサインが分かりにくくなってしまいます。RSIストキャスティクスなどオシレーター系のテクニカル指標と併用して、現在の相場は売られすぎなのか、買われすぎかを分析してみてください。

【まとめ】平均足の売買サインなど

基本的な使い方をまとめました。

平均足の基本

陽線の連続は上昇トレンドの継続を、陰線の連続は下降トレンドの継続を示唆する。

上ヒゲが長ければ上昇力が強く、下ヒゲが長ければ下落力が強い。

実体が長ければトレンドが強く、実体が短ければトレンドが弱い。

陽線の下ヒゲ出現は上昇力の弱まりを、陰線の上ヒゲ出現は下落力の弱まりを示唆する。

平均足の買いサイン

陰線から陽線へと陽転したら買いサイン、その後陰転したら売りサイン。

平均足の売りサイン

陽線から陰線に陰転したら売りサイン、その後陽転したら買いサイン。


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