コンフルエンス/アグリーメントを徹底解説!【ディナポリレベルのトレード手法】

コンフルエンス/アグリーメントを徹底解説!【ディナポリレベルのトレード手法】

ディナポリレベルは、言わば「高度なフィボナッチ分析」です。

具体的には、ディナポリレベルとはフィブノード(フィボナッチ・リトレースメントの38.2%、61.8%)やOP(フィボナッチ・エクスパンションの利食い目標)、そしてコンフルエンス、アグリーメントなどで形成される、サポートラインやレジスタンスラインのことを指します。

ディナポリレベルは1分足チャートから年足チャートまで幅広く適応しますが、超短期の場合は充分な努力が必要であるとディナポリ氏は述べています。

それではディナポリレベルの基本的な解説から、ディナポリレベルの真骨頂である「コンフルエンス」「アグリーメント」を説明していきます。

目次

ディナポリレベルの基本

マーケットスイング

過去の際立った安値(高値)から直近の高値(安値)までの上昇、または下落の値動きをマーケットスイングといいます。

ディナポリレベルのマーケットスイング
過去の際立った高値や安値から直近安値や高値までの値動き

ニュアンスはやや異なりますが、マーケットスイングはエリオット波動でいう、1から5にかけた上昇(下落)を示す「推進波」のようなイメージですね。

FRナンバー(フォーカスナンバー、リアクションナンバー)

マーケットスイングの範囲内において、直近の高値(安値)がフォーカスナンバー(F)となります。
また上昇トレンドならそれぞれの安値、下降トレンドならそれぞれの高値がリアクションナンバー(下記なら1〜3)となります。

フォーカスナンバーとリアクションナンバー
マーケットスイング内の高値と安値

マーケットスイングの端で直近の高値や安値がフォーカスナンバーとなります。

フィブノードとリネッジマーキング

フィブノードとは、フィボナッチの押し目・戻り比率に基づく数値のことです。
つまりフィボナッチ・リトレースメントの水準を示します。

通常フィボナッチ・リトレースメントを描くと、下記の水準で描画されます。

フィボナッチ・リトレースメントの基本となる6本の線
フィボナッチ・リトレースメントの基本となる6本の線

ディナポリ・チャートでは38.2%と61.8%しか使いません。

下記はわかりやすく説明するために、先ほどの「F」「2」の38.2%と61.8%を右側にずらした図です。

大きなトレンドで描画したフィボナッチ・リトレースメント
「F」「2」で描画したフィボナッチ・リトレースメント

続いて「F」「1」の38.2%と61.8%です。

大きなトレンドで描画したフィボナッチ・リトレースメント
「F」「1」で描画したフィボナッチ・リトレースメント

「F」と「1」、「F」と「2」、それぞれ2つの31.8%と61.8%は下記の水準となります。

「Fと1」「Fと2」の38.2%と61.8%
「Fと1」「Fと2」の38.2%と61.8%

続いてフィブノードですが、38.2%はF3(F3フィブノード)、68.1%はF5(F5フィブノード)といいます。

フィブノードとリネッジマーキング
フィブノードとリネッジマーキング
  • 38.2%:F3フィブノード
  • 61.8%:F5フィブノード

どのリアクションナンバー(1や2など)がどのフィブノード(F3やF5)を形成するのか、単にわかりやすく半円のカッコで描いたのがリネッジマーキングです。

ほかにも色々ありますが、ここまでが基本的な説明です。

続いてディナポリレベルで具体的な売買に使えるコンフルエンス、アグリーメントをご紹介します。

コンフルエンス

異なる水準でフィボナッチ・リトレースメントを描くと、重要な水準である38.2%、61.8%が重なったり、近くなるケースがあります。

こういった複数のフィボナッチ・リトレースメントの重複をコンフルエンス(K)と言います。

2つのフィブノードの重複がコンフルエンス(K)
コンフルエンスの例

大きなトレンドのときに押し目や戻りをつけに相場が動きそうなときほど、コンフルエンスは複数のサポート(レジスタンス)であることから、強い反発になる可能性があります。

そのため、コンフルエンスでの反発を狙った順張りの目安に使うことができます。

実際のチャートで見てみましょう。

こちらはAからC、BからCにかけて描画した2つのフィボナッチ・リトレースメントです。

それぞれの重なりがコンフルエンスとなります。

コンフルエンスを描いたチャート
参考チャート:MT4 豪ドル/円 4時間足 2020年5月1日時点

上昇トレンドですので、もしコンフルエンスで下げ止まったら押し目買いのタイミングと考えることができます。

もし短期的な逆張りポジションがあるなら、コンフルエンスの手前を利食いポイントに使うこともできると思います。

例えばですが、大きい「親のフィボナッチ・リトレースメントは日足の転換点」で描画し、それより小さい「子のフィボナッチ・リトレースメントは4時間足の転換点」で描画する、といった考え方で引くこともできます。

アグリーメント

アグリーメントはフィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・エクスパンションの重複を示します。
コンフルエンスと同じくサポート、レジスタンスの目安となります。

それまでのトレンドで描画したフィボナッチ・リトレースメントと、反転後で描画したフィボナッチ・エクスパンションの重なりを表すものです。

描画方法のイメージを見てみましょう。

まずフィボナッチ・リトレースメントを「1」から「F」にかけて描画します。
対してフィボナッチ・エクスパンションは高値から反対の値動きで、「F」からの下落→上昇と、オレンジラインの3点の順に描画します。

フィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・エクスパンションの重複がアグリーメント
アグリーメントの例

上記は上昇トレンド後に反転下落し、アグリーメントで反発して再度上昇する様子です。

コンフルエンスは押し目・戻りを狙いますが、アグリーメントはトレンドが転換してからどの辺までトレンドが動くかを判断する感覚で、天底から反転後の目標レートを捉えるイメージ、と考えると分かりやすいかもしれません。

あくまでの反発や転換になりやすい水準を示しますので、その部分で必ず止まることを示す訳ではなく、アグリーメントを抜けてトレンド転換することもよくあります。

なおフィボナッチ・エクスパンションを描くと61.8%、100%、168.8%がチャートに描かれます。

  • 61.8%:COP(Contracted Objective Points, 収縮目標点)
  • 100%:OP(Objective Points, 目的点)
  • 161.8%:XOP(Extended Objective Point, 拡張目的点)

どこまでレートが動くのかは実際わからないのですが、現在レートに近いCOPを第一の利食い目標に定めるのが無難と言えるかもしれません。

アグリーメントも実際のチャートで見てみましょう。

フィボナッチ・リトレースメントはAからBにかけて描画し、フィボナッチ・エクスパンションはB→C→Dの順に描画しています。

※MT4の場合、下記例でいうDの位置(3点目)はダブルクリックして微調整する必要があります。

アグリーメントを描いたチャート
参考チャート:MT4 ポンド/スイスフラン 4時間足 2020年5月1日時点

1つ目のアグリーメントは強い下落で突破したため、次の水準で反発しそうだと考えることができます。

このように大きな反発の目安に使えるコンフルエンス、アグリーメントを使えば、押し目・戻り、利食いの目標探しに役立ちますので、使い方をマスターしておくと便利です。

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