オンラインリスク・価格変動リスクなど、FXのリスクを知ろう

FXは元本や利益が保証された金融商品ではありません。
そのため、しっかりとリスクを認識し、理解した上で取引することはとても大切なことです。

それではFX取引に存在する、5つのリスクについて解説します。

オンラインリスク

オンラインリスク

FXはスマートフォンやパソコンなどインターネットを介して取引を行います。

こういったインターネット回線の不具合や端末の故障、一時的に取引できなくなるリスクのことを、オンラインリスクといいます。

自分自身のスマートフォンやPCが故障すれば、急に使えなくなってしまいますので、複数端末を保有している方はあらかじめアプリや取引ツールをインストールしておくのがおすすめです。

オンラインリスクでは、FX業者のシステムがサーバーダウンによってアクセスが遮断されてしまうこともあります。
サーバーダウンが発生すると、取引画面自体にアクセスできないことから注文自体が行えません。
暴落・暴騰している局面でサーバーダウンが発生すると、意図しない損失となる可能性もあります。

2017年には複数のFX業者がハッカーによりDDoS攻撃を受けてアクセス障害が多発しましたが、一概にもFX業者側だけでコントロールできるものでもありません。
サーバーダウン自体は頻繁には発生しませんが、強固なシステムを謳っている業者でも過去にはサーバーダウンが発生していますので、複数業者で口座開設して取引環境を分散しておくのがおすすめです。

このほかのオンラインリスクには、注文操作を誤ってしまい、意図しない注文をしてしまうリスクもあります。

価格変動リスク

価格変動リスク

価格変動リスクは、FXの損益そのものであるとも言えるでしょう。

相場の状況によっては、短期間で大きく価格が変動する場合もあります。為替レートが予想外の方向に大きく動けば、為替差損が発生します。

有事(戦争、紛争、災害)や政策金利の変更時、経済指標発表時、政府の発言などが価格変動の要因となります。

FXでの収益化には価格変動することが必須ですが、どんな失敗で損失を出しやすいのか見てみましょう。

変動リスクの高い時間、曜日を避けていない

FXは24時間取引できるのがメリットですが、時間帯や曜日ごとに値動きの特徴があります。

また時間や曜日が切り替わりるタイミングで、思わぬ変動をすることがあるため、初心者はこういった局面を避けてトレードするのが賢明です。

FXは24時間取引できる

まずは三大市場の時間をご覧ください。

  • 標準時間の場合(11月第1日曜日 ~ 3月第2日曜日)
    • 東京時間 → 9:00〜17:00
    • ロンドン時間 → 17:00〜2:00
    • ニューヨーク時間 → 22:00〜6:00
  • サマータイムの場合(3月第2日曜日 ~ 11月第1日曜日)
    • 東京時間 → 9:00〜17:00
    • ロンドン時間 → 16:00〜1:00
    • ニューヨーク時間 → 21:00〜5:00

1年間で期間の長いサマータイム時を例に解説します。

東京市場のうち、コアタイムは9:00〜15:00となります。
この東京時間の日中は、1日のなかでもっとも穏やかな値動きをしやすい特徴があり、初心者におすすめな時間帯です。

東京市場終了後、16:00にロンドン株式市場がスタートします。

三大市場(東京、ロンドン、ニューヨーク)の時間帯と1日の値動き例

注意が必要となるのが、ロンドン株式市場スタート前です。

15:00(ロンドン現地時間7:00)からロンドンのトレーダーが動き出すのですが、ちょうどこのときは、東京株式市場が終わってボラティリティが低い時間帯です。
それまでの軟調であったトレンドから、急に反対方向に相場が大きく動き出すことも多く、ロンドン株式市場スタート時はダマシも多いです。

16:00頃になるとトレンドが生まれやすく、17:00以降にはそのトレンドが逆転することもあります。

そのためデイトレードの場合、いったんロンドン市場が始まる15:00の前に決済しておけば、それまでの含み益を失うこともありません。

ニューヨーク時間の21:00になると、ニューヨークのトレーダーも参入し始めて、相場は1日でもっとも活発に動く時間帯に突入してきます。
そのためニューヨーク時間でのトレードは、少しづつFXに慣れてきてから挑戦するのがおすすめです。

 

一週間のスケジュールとしては、月曜日の朝はオセアニア市場が動いている6:00から取引ができ(業者によっては7:00)、金曜日のNYクロースとなる土曜日の5:00まで取引が行えます。

問題となってくるのが、週末のFX取引を行えない土日です。
土日に世界を揺るがす有事があれば、月曜日早朝はそれまでのレートから大きくかい離してスタートしやすい特徴があります。

そのため数日の保有であっても、週末を跨がずに金曜日で一度決済しておけば、想定外の変動リスクを避けることが可能です。

逆指値注文を入れていない

寝ている間に為替レートの変動があり、予想の反対方向に動いてしまうこともあります。

そのため、損失pipsをあらかじめ設定して逆指値注文を入れておくことで、予期せぬ価格変動リスクに対処することができます。

こちらはフィボナッチの38.2%で押し目買いを考えたとき、逆指値注文の位置をフィボナッチの少し下で検討する例です。

逆指値注文の例

予想と反対に動いても損失を最小限に留められるようにすることは、プロも上級トレーダーも実践していますので、初心者も必ず逆指値注文を事前に発注するようにしてください。

ポジションを翌日に持ち越す場合は、必ず逆指値注文で守備を固めておきましょう。

短期のチャートしか見ていない

短期トレードでなかなか上手くいかない方は、長期のチャートでトレンドの確認をしているか再確認してみてください。

たとえデイトレードであっても、長期のトレンドを把握しておくことは、トレードにおいてもっとも基本的なことです。

 

例えば、日足、4時間足では明確な上昇トレンドで買いのサインが出ているが、30分足で売りを仕掛けたら、その後大きく上昇してしまったケースです。

30分足で売りサインでも4時間足では買いサインだったときの例

上位足種が買いなら、下位足種もタイミングを待って買いで仕掛ける方が自然ですよね。

現在のトレンド、これから先のトレンドというのは、将来への期待値だけではなく、過去の重要なレートの影響も強く受けます。

ですから上位足種のトレンドや重要な転換レートは、短期トレードでも忘れることなく把握しておきましょう。

スワップ金利変動リスク

スワップ金利変動リスク

低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことで得られるスワップポイントを得る目的でFXを始める方もいます。

近年ではトルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円がスワップ狙いの通貨ペアとして人気がありますが、新興国ほど不安定な値動きを見せやすい特徴があることも理解しておきましょう。

スワップポイントは各国の経済状況や金融政策によって毎月変動しますが、スワップポイントの受け取り額を決定づけるのは2国間の金利差です。

金利差が拡大すればスワップポイントの受け取りは多くなり、金利差が縮小すればスワップポイントの受け取りは少なくなります。

そして政策金利だけではなく、他の要因も加味されてFX業者が提供する買いスワップポイント、売りスワップポイントは毎日変化します。

為替レートの変化だけでスワップ金利が変動する場合もあるので、スワップ金利狙いの売買をする方は、日々のスワップポイントの金利動向に注目していきましょう。

そのためスワップポイントを目的としたトレードをする場合は、高水準のスワップポイントを継続して提供するFX業者を選ぶことがポイントです。

 

各社のスワップポイントはこちらのページで比較しています。

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レバレッジリスク

レバレッジリスク

FXはレバレッジを利用した金融商品です。証拠金を担保として預け入れることで、元手以上の資金を運用することができる仕組みです。
これをレバレッジ効果といいますが、小さな資金により大きな利益を得ることが可能性である反面、逆に元手を失って損失となる可能性もあります。

証拠金ギリギリで取引をするとレバレッジは上限の25倍に近づき、わずかな値動きでも損切りできなければ強制ロスカットとなるリスクが高まります。

レバレッジ1倍、5倍、10倍、25倍それぞれの入金額・ポジション量・余剰資金の割合

レバレッジリスクを避けるには、多めに入金するか、取引数量を減らすことで解決できます。
例えば10万円の入金であっても、1,000通貨(0.1Lot)の取引であればレバレッジは1倍なので、低レバレッジ取引を行うことは難しくはありません。

入金額と保有ポジションの割合により、どのくらいのレバレッジになるか目安を知りたい方は、以下ページの簡易計算機をご利用ください。

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1,000通貨単位対応のFX会社を中心に考え、固定レバレッジから選べるFX会社を選択肢として検討しても良いでしょう。

流動性リスク

流動性リスク

為替取引の中心であるインターバンク市場(外国為替市場)は、極めて取引量があることで流動性も高いのが特徴です。
流動性が高いということは、買いたいときに買えたり、売りたいときに売れるということです。

例えば、マイナー通貨の発行国で有事が起こり、流動性が低い状況に陥いると、決済したくてもできないという状況になってしまうことも考えられます。

私たちの国の通貨「日本円」は、米ドル、ユーロに次いで世界第3位の流通量を誇る通貨ですから、なかなかこのような状況は理解しがたいことかも知れません。
しかし新興国のなかには、自国通貨の信用がないことでドルが日常的に使われている国もあります。

こういった背景を考えると、より流動性リスクを捉えやすくなります。
為替の世界では米ドルが中心で、ユーロ、日本円を加えた3つが「三大通貨で」、これらの組み合わせである「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」が流通量が多く、流動性リスクが低い通貨ペアとなります。

これからFXを始めた初心者の方は、日中の価格変動が少なく、情報量も多い「米ドル/円」から始めるのがおすすめです。

このように、FXにはいくつかのリスクがありますが、その時の状況を見て正しく判断することで、リスクは最小限に抑えることができます。

リスクを知り、意識することを心がけていれば、自ずとリスクコントロールのクセが身に付いていくことでしょう。

自分の考えに甘んじずに、常にさまざまな状況を想定をして取引に望むようにしてください!

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