中国の通貨「中国人民元(CNH)」の特徴と値動きの傾向

中国の通貨「人民元」の特徴を解説します。

人民元の基礎データ

人民元は、経済成長し続ける中国の通貨!

中国の国旗
正式名称中華人民共和国
首都北京
中央銀行中国人民銀行
通貨単位人民元(¥)、角(補助単位)
* 主要輸出国アメリカ、香港、日本、韓国、ドイツ
* 主要輸入国韓国、日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリア

* 貿易量の多い国順 2017年のデータ(CIA – THE WORLD FACTBOOK – CHINA

値動きの大きさ情報量の豊富さ金利の高さ

人民元の特徴を知ろう!

中国の風景

中国の通貨「人民元」を知るためには、まずは性質の異なる2つの「元」が存在することから理解していきましょう。

まず本来の通貨コードはCNYで表されますが、こちらはオンショア人民元といい、中国国内で一般的に使われている通貨となります。
オンショア人民元(CNY)は現在、通貨バスケット制を参考にした管理フロート制が導入されています。 わかりやすく言うと、米ドルなど主要通貨の値動きを参考にしながら為替レートを操作する、という制度です。

FXで使われるオフショア人民元(CNH)は主に、香港を中心とした中国本土外で売買されている通貨です。
中国国内での売買に限定されているオンショア人民元に対して、金融緩和によってオフショア人民元(CNH)は香港など、海外の金融機関が取引できるマーケットであることから、FXで自由に売買ができる仕組みなのです。

このような理由により、中国国内向けと海外向けで異なる、2つのマーケットが存在するという訳です。

 

輸出大国である中国は、現在は固定相場制によって有利に貿易を進めています。

その一方で、今後は変動相場制の移行とともに中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)で、人民元を国際通貨として世界に広めるための金融政策が進められています。

人民元は通貨規制で上下の値幅が設定されていますが、経済発展による需要の高まりに伴って、上下幅は少しずつ拡大されていることから、取引の自由度は徐々に進んでいると言えるでしょう。

取引量が増しているオフショア人民元(CNH)とともに、今後国際化が見込めるオンショア人民元は取引チャンスの増加に期待されています。

ただ、シャドーバンキングのように中国経済は不透明な部分も多くありますので、しっかりとニュースに注目していきたいところです。

アメリカ、中国の貿易戦争の行方は?

中国の輸出先第一位はアメリカであり、アメリカの輸入は中国が第一位です。

貿易赤字国のアメリカですが、中国に対して人民元の切り上げを要求していることからも、中国は経済力の割には通貨の価値が低いとする見方が一般的です。

そのため、人民元は今後の規制緩和とともに、長期間にかけて緩やかに上昇するだろうと期待されている通貨です。

 

今FX業界でもっとも話題となっているのは言うまでもなく、米中貿易戦争とブレグジット(Brexit, イギリスのEU離脱のこと)ではないでしょうか。

現在はトランプ大統領のTweetや関税関連のニュースによって、為替全体が大きく動きやすいです。
ツイッターの通知機能を使ってリアルタイムに通知させたり、PCならヒロセ通商のロイター経済指標速報を起動させておくなど、いち早くマーケットニュースを閲覧できるようにして、情報収集しやすい環境を構築しておきましょう。

人民元/円の値動き傾向や動きやすい時間帯

それでは人民元/円(CNH/JPY)の値動き傾向を見ていきましょう。

世界の外国為替市場の流れ

FXではどの通貨ペアもロンドン時間とニューヨーク時間に動きやすいため、オフショア人民元CNHも深夜に動きやすい傾向があります。

人民元の取引時間

三大マーケットの一つ、東京市場と中国(香港)は地理的にも近いため、日中に活発に動いたりもします。
この日中の時間帯でもっとも注目すべきは、「中国人民元の基準値公表」と「中国・株式市場のオープン時間」です。

中国人民銀行は10時15分に、人民元の取引レートの基準値を公表しています。
この時間は中国経済の先行きに不安が見られているときに注目されやすく、値動きに大きく影響することもあります。

その後の10時30分には、上海株式市場がオープンします。
こちらも同様に不安要素があるときに動向が見られやすく、このようなときは上海総合指数の値動きに注目が集まります。

この時間帯はCNH/JPYのみならず、中国の経済動向は金融市場全体に対する影響度が増加傾向にありますので、注意していくようにしましょう。

人民元の変動要因となる、中国の経済指標

中国の注目すべき経済指標は、中国・GDPと中国統計局・製造業PMI、中国・財新製造業PMIです。

民間企業によるPMIの速報値は注目されていたのですが、発表は確報値に一本化されたため、統計局版のPMIと合わせて注目していくようにしましょう。

 

中国の経済指標を詳しく知りたい方は、下記ページもご参考にしてみてください。

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中国の経済指標

人民元の取引に向いているFX会社は?

人民元/円(CNH/JPY)は証拠金が低いので、少額から始めることができます。
新興国通貨だけあって、トルコリラやメキシコペソほどではありませんがスワップポイントも高めですので、人民元/円を買いで保有してスワップ狙いをするのも一つの手法です。

なお2019年11月のレートを例にすれば、1,000通貨単位の場合米ドル/円は4,400円から取引を始められますが、人民元/円は約600円〜700円となっています。最小10万通貨となっているケースが主流ですが、つまり少額から取引できることも、人民元の魅力のひとつなのです。

しかし人民元はマイナー通貨ですので、取引できるFX業者は多くありません。

データ取得日:2019年11月20日(スワップポイントは1万通貨あたりの金額を記載)
FX会社名通貨単位最小通貨単位
人民元/円
スプレッド
人民元/円
スワップポイント
(人民元/円、買い)
1,000
通貨単位
100,000
通貨単位
3銭15円
1,000
通貨単位
1,000
通貨単位
0.9銭10円
1,000
通貨単位
30,000
通貨単位
1.9銭6円
1,000
通貨単位
1,000
通貨単位
*1
変動7.54円

*1 サクソバンク証券は1,000通貨から取引できますが、人民元/円と人民元/香港ドルのみ30,000通貨からの取引となります。それ以外の人民元を介した通貨ペア(人民元/米ドル、人民元/ユーロ、人民元/豪ドルなど)は1,000通貨単位からお取引いただけます。

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