メキシコの通貨「メキシコペソ」の特徴と値動きの傾向を解説します。
メキシコペソ/円のスワップポイント比較ランキングや長期保有時の利回り、値動きの見通しについては以下記事をご覧ください。
メキシコの基礎データ
正式名称 | メキシコ合衆国 |
---|---|
首都 | メキシコシティ |
中央銀行 | メキシコ中央銀行 |
通貨単位 | メキシコペソ($)、センターボ(¢) |
* 主要輸出国 | アメリカ、カナダ、中国、ドイツ、韓国 |
* 主要輸入国 | アメリカ、中国、韓国、ドイツ、日本 |
値動きの大きさ | 情報量の豊富さ | 金利の高さ |
---|---|---|
★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
* 貿易量の多い国順 2022年のデータ(メキシコの貿易と投資 – ジェトロ)
メキシコの国債格付けは?
国債格付けとは、その国が投資先として適しているかを総合的に示すランキング、といった認識で問題ありません。
国債とあるように、その国が発行する債券は債務が履行されるかが判断されて格付けされます。
ムーディーズ | S&P | フィッチ・レーティングス |
---|---|---|
Baa2 | BBB | BBB− |
FXで高いスワップポイントを得る目的なら、トルコリラ/円や南アフリカランド/円も検討している方も多いでしょう。
新興国通貨を順位で見ると、南アフリカ、トルコに比べても、メキシコの方が国債格付けランキングが高いこことから、国自体の信頼性が高く評価されているのが特徴です。
政策金利
メキシコペソの高いスワップポイントの根底にあるのは、政策金利の高さにあります。
順位 | 国名(政策金利) |
---|---|
トルコ(50.00%) | |
メキシコ(10.25%) | |
南アフリカ(8.00%) | |
4位 | 香港(5.00%) |
5位 | アメリカ(4.75%) |
5位 | イギリス(4.75%) |
6位 | ノルウェー(4.50%) |
7位 | オーストラリア(4.35%) |
8位 | ニュージーランド(4.25%) |
9位 | カナダ(3.75%) |
10位 | ユーロ圏(3.40%) |
11位 | 中国(3.10%) |
12位 | スウェーデン(2.75%) |
13位 | スイス(1.00%) |
14位 | 日本(0.25%) |
ご覧の通り、FX業界ではトルコリラに続いて第2位と圧倒的な高さを誇っています。
メキシコの政策金利は高水準で継続している傾向にあることから、低金利の円と組み合わせたメキシコペソ/円が注目を集めています。
メキシコの経済指標はCPI、政策金利に注目
CPI(消費者物価指数)は、消費者が購入するときの物価変動を表す経済指標です。
このCPIの数値の変化によっては、実は政策金利の変動に直結します。
通常インフレ率の上昇は好景気を示しますが、新興国ほどある水準以上に物価上昇が起こると紙幣価値の低下に繋がります。
そうすると、各国の中央銀行は政策金利を引き上げて物価の上昇を抑えようとします。
CPI、政策金利が上昇ればメキシコペソの買い要因となりますので、メキシコペソを取引するならCPIと政策金利は最低限チェックするようにしてください。
メキシコペソ/円の特徴
それではメキシコペソ/円の値動きの特徴を解説します。
米ドル/円と連動しやすい
近年経済成長が目覚ましいメキシコは、若年層の占める割合が多く、人口は増加し続けていることからも、今後の発展に期待されています。
メキシコの貿易は、隣接するアメリカが輸出入ともに最大の相手国です。
1994年のNAFTA(北米自由貿易協定)が発足してからは、アメリカとの経済的な結び付きはさらに密接になりました。
貿易は極端にアメリカに偏っていることからも、アメリカが好景気になるとメキシコも好景気になるといったように、アメリカ経済の影響を強く受けやすい特徴があります。
つまり、米ドルとメキシコペソには連動する性質があり、メキシコペソの値動きを見ていく上で、米ドルとの相関性を見ていくことはかかせません。
たとえメキシコペソ/円のトレードであっても、米ドル/円の推移に注目していきましょう。
WTI原油価格と相関性が高い
メキシコ経済を支えているのが、世界第1位の生産量を誇る銀を筆頭に、世界第7位の原油、天然ガスなどの豊富な鉱物資源です。
産油国の通貨は、特にエネルギー価格に左右されやすい特徴があります。
2016年2月には原油価格下落の影響もあり、メキシコペソは過去最安値をつける出来事もありましたので、WTI原油価格との相関性に注目していきましょう。
マイナー通貨なので取引量が多くないメキシコペソですが、資源国通貨の性質もあることから、激しい値動きを見せやすい値動きの傾向があります。
米大統領発言が変動要因
メキシコはアメリカよりも治安が悪く、麻薬問題やアメリカへの不法入国など解決しなければならない問題も多いのも事実です。
不安定な政治や内情によってカントリーリスク(国の信用度のリスク)はメジャー通貨に比べると高く、これらの要因で相場はさらに大きく変動するため注意が必要です。
アメリカの移民政策や外交による影響を受けやすいことから、米国大統領選挙や大統領の発言にぜひ注目してみてください。
一日の値動き傾向は?
メキシコはアメリカと陸続きですので、ニューヨーク市場のコアタイム(21:00〜2:00)が、メキシコペソが活発に動く時間帯です。
米ドルと相関性があることで、米ドル/円(USD/JPY)とメキシコペソ/円(MXN/JPY)は似たような動きをする傾向があります。
また、ニューヨーク商品取引所(NYMEX)という先物市場で取引されているWTI原油価格は、国際的な原油価格の指標としてもっとも有名です。
WTI原油価格はメキシコペソ相場との相関性が高いため、動向を見極めていくためには必須といえます。
NYMEXのWTI原油は、FXと同じくほぼ24時間取引できるマーケットですので、いつでもチャートをチェックできる環境にしておくと便利です。
多彩なCFD銘柄を取り扱うIG証券で口座を用意しておくと、原油、銀、天然ガスなどのチャートを見れますので、メキシコペソのトレードにも役立ちます。
なお値動きの変動要因となるメキシコの経済指標ですが、毎月上旬、日本時間の22:00頃に発表されている消費者物価指数(CPI)に注目していきましょう。
アメリカの重要な経済指標も変動要因となりますので、詳しく知りたい方は下記ページもご参考にしてみてください。
スワップポイントの保有イメージ
1日のスワップポイントを25円として4万通貨を保有する場合、1ヶ月、1年間それぞれの受け取り額はこのようになります。
買いスワップ | 1日/100円 |
---|---|
4万通貨/1ヶ月の保有で | 3,100円 |
4万通貨/1年の保有で | 36,500円 |
メキシコペソの取引に向いているFX業者は?
メキシコペソ/円のスプレッドはFX業者によってかなり開きがあり、なかには10銭以上で提供する業者もあります。
高金利が魅力のメキシコペソですが、できるだけ低スプレッドで取引したい方はみんなのFXがおすすめです。
スプレッド、スワップポイントともに好条件ですので、短期〜長期売買まで幅広く対応します。
またスプレッドとスワップポイントのバランスで考えると、外為どっとコムも筆頭候補としてご検討してみてください。
GMOクリック証券のプラチナチャートなら、銀やWTI原油のチャートを見れますので、メキシコペソのトレード用に合わせて口座開設しておくと便利です。
スプレッドとスワップポイントの比較は、以下ページでご確認ください。
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