FXで利益を得るために欠かせない「買い注文」「売り注文」の仕組みを解説!

FX「買い注文」「売り注文」の仕組みを解説!

これからFXにチャレンジしてみたいけど、売買の仕組みがイマイチ分からない方もいらっしゃるでしょう。

とくに「新規売り注文」に関しては、「空売りして買い戻す」とはいったいどんな売買をするのか、疑問に感じる方も少なくないかもしれません。

そんなFX入門者のために、「買い注文」「売り注文」によって利益になる仕組みをご紹介します。

目次

FXは「買い」でも「売り」でも利益になる

FXの利益になる仕組みは、商売と一緒で「安く仕入れたものを高く売る」ことが基本となります。

これは株式投資など他の金融商品とも共通していて、安く買って高く売れば利益になります。

上昇しているときは買いで利益、下落しているときは売りで利益にできる

FXも仕組みは同じですが、他の投資にはないFXならではの魅力として、「買い」からの注文に加えて、「売り」からの注文も可能な点が挙げられます。

売りからの注文というのは、高い価格で売ってから安い価格で買い戻すということです。

例えば、友人に時計を10万円で売ったとしましょう。
不要になった友人から4万円で買い戻したら、6万円の利益になりますよね。

FXの売りは、こういった仕組みだと思ってください。

FXは買い/売りどちらからでもOK!
  • パターン①:安く買って、高く売れば利益になる。(新規買い・決済売り)
  • パターン②:高く売って、安く買い戻せば利益になる。(新規売り・決済買い)

為替が円高に動いていても、円安に動いていても、どちらにも売買のチャンスがあるのがFXの特徴であり、魅力でもあるのです。

買い注文から利益を得る場合

(例)為替レートが円安方向に動くと予想するとき
  1. 1ドル=100円で、米ドルを買います。(買い注文)
  2. その後予想通りに円安に動いた後、1ドル=105円で米ドルを売ります。(売り注文)
新規買い注文し、決済売り注文で利益を得る方法
買い注文で利益を得る例

上記のように、自分の予想通りに為替レートが円安に推移してから決済すれば、買い注文で利益を得ることができます。

ただし予想とは逆に下落してしまい、新規買い注文より下の価格で決済すれば損失となります。

FXでは10,000通貨が基本的な取引単位となります。

スプレッド、スワップポイントを除外して考えると、10,000通貨の取引で買いを行い、1円分上昇してから決済すれば1万円の利益となります。
もし10,000通貨で新規注文後に5円分がプラスに推移して決済すれば、5万円の利益となります。

売り注文から利益を得る場合

売りからの注文は理解しにくいイメージがあるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。

下落すると考えるなら新規で売り注文を行い、想定通り下落したあとに決済すれば利益となります。

売りから入ることを株式の世界では「空売り」と呼んでいますが、使い方は同じですね。

例えば、友人に時計を10万円で売ったとしましょう。そののち4万円で買い戻したら6万円の利益になりますよね。
FXの売りはこういった仕組みです。

例)為替レートが円高方向に動くと予想するとき
  1. 1ドル=105円で、米ドルを売ります。(売り注文)
  2. その後予想通りに円高に動いた後、1ドル=100円で米ドルを買います。(買い注文)
新規売り注文し、決済買い注文で利益を得る方法
売り注文で利益を得る例

上記のように、自分の予想通りに為替レートが円高に推移してから決済すれば、売り注文で利益を得ることができます。

ただし予想とは逆に上昇してしまい、新規売り注文より上の価格で決済すれば損失となります。

売り注文を実際の画面で見てみよう

GMO外貨のスマホアプリで売り注文の例をご覧ください。
以下はもっともかんたんな、ワンタッチ注文の画面です。

ここで買いたいと判断するときは「買」をタップします。そうすると注文が約定(成立)します。

注文が約定すると、スプレッド分が実質の取引手数料となります。
スプレッドが0.2銭であれば、10,000通貨の取引なら、以下のようにマイナス20円からのスタートとなります。

アプリの外貨exでワンタッチ注文の例

※FXでは2Wayプライスという仕組みによって、異なる売りレート、買いレートが提供されています。
この差額をスプレッドといい、スプレッドによるコストは新規注文時にのみ発生します。

続いて「売」をタップすると決済は完了となります。

ワンタッチ注文では、さらに決済前にさらに買い注文を追加したいときは「買」を再度タップすれば、追加で1万通貨を買いで保有することができます。

売り注文の注意点

日本は他の主要国と比べても低金利国のため、対円の通貨ペアで売りポジションを保有すると、相対的にマイナススワップとなるポジションとなります。

つまり、ポジションを翌日に持ち越すとスワップポイント分を損することになります。

スワップポイントを無視してでも大きなトレンドを狙える場合を除き、基本的には対円通貨ペアの売りポジションは短期で挑むのが望ましいといえます。

またFXでは買いポジションのことをロング、売りポジションのことをショートともいいます。

これは価格が上昇するときはじわじわと時間をかけて上昇するのに対し、下落するときは短時間で下がるという投資家心理に由来しています。

そして「落ちてくるナイフはつかむな」という投資格言があります。

価格が急落するときに買うと、さらなる下げで痛い目を見るため、ナイフが床に落ちて(底を打って)から買おうという格言です。

これも急落する売りの動きを指していますね。
為替相場のトレンドによって異なってくるものの、ショートは短期決戦で望むべきスタンスであることを、頭の中に入れておいてください。

FXには取引に役立つ注文がたくさんある

FXで基本的な注文方法となるのが、成行注文、指値注文、逆指値注文の3種類です。

成行注文

今すぐ注文したいときは成行注文を使います。

成行注文
成行注文の例

先ほどGMO外貨のワンタッチ注文(他社の名称ではスピード注文が一般的)をご紹介しましたが、これは成行注文にスリッページ設定もできるように進化させた注文といった形です。

すぐ注文したいときに発注するやり方ですので、成行注文はスキャルピングデイトレードでよく使う注文方法です。

ただしスイングトレードポジショントレードでも、著しく暴落・暴騰したようなショック相場の局面でポジションを保有したいときは、成行注文でポジションを保有する戦略もできます。

指値注文

指値(さしね)注文は今よりも有利なレートで待ち伏せして、あらかじめ発注しておく注文方法です。

買い指値注文
買いの指値注文の例
売り指値注文
売りの指値注文の例

例えば今後上昇すると考えるとき、一時的に下がったところで注文したいときに使います。
今のレートが100円で上昇すると考えるなら、99.8円で指値注文をするイメージです。

「この価格帯まで調整したら反発するだろう」と想定できる局面のときに新規の指値注文を入れておき、その後注文が約定すれば、相場を見ていなくても有利な価格でポジションを保有できることになります。

提示レートですぐに売買するわけではありませんので、指値注文はスキャルピングでは基本的に使いません。
主にデイトレードやスイングトレードで使う注文方法となります。

新規注文だけではなく、節目の価格に達したら決済したいときに発注しておくように、決済注文の利食いにも使うことができます。

逆指値注文

逆指値注文は、今より不利なレートであらかじめ発注しておく注文方法です。

売り逆指値注文で決済して損切り
決済・売りの逆指値注文の例 ①損切り
売り逆指値注文で決済して利益確定
決済・売りの逆指値注文の例 ②利益確定

基本的な使い方としては、決済注文で使う場合がほとんどです。

例えば、上昇すると考えて100円のときに買ったポジションが、現在含み損だとしましょう。
99円を撤退ラインと考えるとき、99円に決済の逆指値注文入れておき、もし予想に反して下落したら、損切りするイメージです。

または100円のときに買いで保有して、今105円で含み益になっているとしましょう。
このまま利益を狙いつつ、利益を確保するために決済の逆指値注文を入れておき、もし下がったら104円で決済して利益確定する使い方もできます。

このほか決済注文以外の使い方として、逆指値注文は新規注文時にブレイクアウトを狙ったトレードで使うことも可能です。

基本的な注文方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

このほかにOCO注文やIFD注文、IFD-OCO注文もありますが、これらはすべて指値注文と逆指値注文の組み合わせです。

ですから、指値注文と逆指値注文の仕組みさえマスターすれば、こういった複合注文もかんたんに理解して活用することが可能です。

FXでは目的に合わせた注文方法を活用することで、事前に有利な価格で発注しておいたり、損失をあらかじめ限定させることができます。

どれもFX取引に役立つので、これらの注文をしっかり覚えておきましょう!

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