「これからFXで、本格的なチャート分析にチャレンジしたい!」
「EAを使った自動売買で、取引を自動化させたい!」
このように考えているトレーダーに向けて、MT4(メタトレーダー4)を取り扱っている各社のスペックを徹底比較しました。
より自由度の高い分析&取引ができるMT4で、理想のトレード環境を構築していきましょう。
MT4業者のスプレッドを比較
まずは各社のスプレッドを比べて見ましょう。
FX会社名 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | ユーロ/米ドル |
---|---|---|---|---|---|---|
0.2銭 | 0.5銭 | 0.9銭 | 0.6銭 | 1.2銭 | 0.4pips | |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.6銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 0.3pips | |
OANDA FX | 0.4銭 | 0.7銭 | 1.4銭 | 1.0銭 | 変動制 | 0.5pips |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 0.3pips | |
FX会社名 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | 豪ドル/円 | NZドル/円 | ユーロ/米ドル |
※各社のスプレッドは原則固定(例外あり)。OANDA証券はベーシックコースのスプレッド。
※JFXのMT4は分析専用チャートで取引はできません。注文は取引ツール「MATRIX TRADER」で行います。
主にMT4は、海外系FX業者が取り扱う傾向にあります。
OANDA証券など国内でライセンスを持つ海外系FX業者の多くは、「原則固定スプレッド」ではなく、常に変化する「変動スプレッド」となる業者が多いです。
これはNDD方式を採用していることも要因であり、欠点としては、国内で主流のDD方式に比べて、NDD方式の方がスプレッドが広い傾向にあります。
しかし近年では、国内外問わずどの業者も、米ドル/円、ユーロ/米ドルといった流動性のある通貨ペアは狭くなってきている傾向にあります。
なおOANDA証券のMT4には3つの取引コース(ベーシックコース、東京サーバーコース、プロコース)があり、違いをかんたんにまとめると以下です。
- 東京サーバーコース:最小取引単位は10,000通貨、ベーシックコースよりもスプレッドが若干狭い
- ベーシックコース:最小取引単位は1,000通貨、スプレッドは3つのコースの中間程度
- プロコース:ベーシックコースよりも最大発注数量が多いが、スプレッドが広め
そのため上記表には、少額取引に対応する初心者向きのベーシックコースを記載しています。
JFXのMT4はチャート分析専用で取引機能がありませんので、それぞれ通常のFX口座のスプレッドを記載しています。
MT4業者の基本概要(通貨単位、通貨ペア数など)を比較
続いて、基本的な口座スペックを比較してみましょう。
FX会社名 | 取引単位 | 通貨ペア数 | 初回最低 入金額 | 取引手数料 | 口座維持費 |
---|---|---|---|---|---|
1,000 通貨単位 | 24 通貨ペア | なし | 無料 | 無料 | |
1,000 通貨単位 | 29 通貨ペア | なし | 無料 | 無料 | |
OANDA FX | 1,000 通貨単位 | 69 通貨ペア | なし | 無料 | 無料 |
(分析専用MT4) | 1,000 通貨単位 | 41 通貨ペア | 1万円 | 無料 | 無料 |
FX会社名 | 取引単位 | 通貨ペア数 | 初回最低 入金額 | 取引手数料 | 口座維持費 |
こちらに記載している業者は、全社共通で1,000通貨単位です。
MT4はもともと1Lot=10万通貨となるプラットフォームです。
しかし、FX人気の高まりによる時代の移り変わりによって、近年は1,000通貨からもトレードができるようになりました。
これにより、少額からもリアル口座でのトレードをお試ししやすくなった背景があります。
通貨ペア数に関しては、海外系MT4業者の方が圧倒的に多い反面、海外系は初回入金額に縛りがあるケースも多いです。
初回入金額を気にせずさまざまな通貨ペアでのトレードにチャレンジしたいなら、OANDA証券が一つの選択肢となります。
取引手数料や口座維持費の観点で判断するなら、国内大手業者で唯一MT4を採用する楽天証券FX、FXTF MT4が総合的にバランスがいいと言えます。
MT4業者のチャート・機能を比較
各社を比べる上で重要となるのが、MT4自体のチャート機能と業者ごとの付加機能です。
FX会社名 | 取引機能 | 日足の 本数 | レートの 配信方式 | MT4の特徴 |
---|---|---|---|---|
◯ | 5本 | DD方式 | 低スプレッド 自動売買に対応 CFDにも対応 |
|
◯ | 5本 | DD方式 | オリジナルツールが業界最多水準 Web版MT4も利用可能 自動売買に対応 |
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OANDA FX | ◯ | 5本 | NDD方式 | MT4版オートチャーティスト |
× (分析専用 チャート) | 5本 | NDD方式 | 手軽に使える分析専用型 10秒足チャートを搭載 小林芳彦氏のTwitter表示 |
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FX会社名 | 取引機能 | 日足の 本数 | レートの 配信方式 | MT4の特徴 |
日足の5本・6本表示と4時間足
MT4を使った中長期の分析でポイントとなるのが、ローソク足を表示させたときに1週間分の日足は何本になるかという点です。
これはMT4業者の採用時間は、グリニッジ標準時間であるか日本時間であるかによって異なってきます。
MT4の時間は、国際的な基準時刻となるイギリスのグリニッジ標準時間 (GMT)がベースとなります。
月曜日 の日足 〈1本目〉 | 火曜日 の日足 〈2本目〉 | 水曜日 の日足 〈3本目〉 | 木曜日 の日足 〈4本目〉 | 金曜日 の日足 〈5本目〉 | 土曜日 の日足 〈6本目〉 | |
---|---|---|---|---|---|---|
日足が5本 (GMT+2/+3) | 0:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | – |
日足が6本 (GMT+9) | 6:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | 0:00〜0:00 | 0:00〜6:00 |
しかしタイムゾーンが日本時間(GMT+9)の設定となるMT4の場合、金曜日深夜24:00〜NYクローズまでの余計な日足(土曜日の日足)が作られてしまいます。
つまり1週間分が正しい5本ではなく、6本で表示されてしまいます。
本来であれば金曜日の日足となるものの、6時間分(サマータイム時は5時間分)が土曜日の日足となってしまい、一概にも正しい表示とは言えません。
同様の理由で、日足5本のチャートなら「4時間足は1日6本=1週間で30本」が正常な状態です。
3:00、7:00、11:00、15:00、19:00、23:00・・・翌3:00の繰り返しですね。
一方で日足6本のチャートは、月曜日の最後、23:00から24:00の1時間で1本分となります。
そして日付が変わった翌日の0:00から1本目が始まり、土曜日に2本ができてしまいます。
時間足の場合は、1週間で1本多い31本となってしまい、ローソク足ごとの時間が異なるため、日本時間にしてしまうと、タイムゾーンの違いによりチャート形状も変わってきます。
日足6本表示のMT4で、4時間足を日本時間にした例
- 月曜日:7:00、11:00、15:00、19:00、23:00(5本)
- 火曜日〜金曜日:0:00、4:00、8:00、12:00、16:00、20:00(5本×5日)
- 土曜日:0:00、4:00(2本)
日足は1週間で5本、4時間足は1日6本が本来の姿であり、これが変わってくるとテクニカル指標の形状も変わってきます。
MT4は夏時間はGMT+3、標準時間はGMT+2が基本となります。
よりチャート分析に力を入れたいなら、正確なチャート分析ができる日足5本表示の業者を選んでください。
(※現在は多くの業者が対応しています。)
レートの配信方式
レート配信に〇〇方式とありますが、これは注文の執行能力、つまり「約定力」を判断できるひとつの目安ともなります。
国内業者の主流がDD方式(Dealing Desk、ディーリング・デスク)で、これは顧客とFX業者(のディーラー)が取引を行い、FX業者がインターバンク市場と取引する仕組みです。
詳細は割愛しますが、顧客のトレードによる業者の損失を反対売買でカバーするためのもので、相場急変時にスプレッドが拡大しやすいのも、こういった背景によるものです。
海外で主流のNDD方式(No Dealing Desk、ノー・ディーリング・デスク)は、基本的に顧客とインターバンク市場の取引に業者が介入しない仕組みです。
そのため変動スプレッドとなっており、原則DD方式よりも約定力は高くなります。
反面、業者はカバー取引を行わないので、売り手と買い手のバランスが悪いと、売買の不均衡により約定力が下がる懸念もあります。
ただしNDD方式にはいくつかタイプがあり、当ページのNDD業者はすべて、スプレッドが上乗せされているタイプとなります。
もちろん、DD方式の業者を使っている有名な短期トレーダーもたくさんいます。
もしEAで高速スキャルをするならNDD方式を選ぶ必要がありますが、ほとんどの方はレートの配信方式にそれほど 拘るこだわる必要はないでしょう。
各社MT4口座の特徴を見てみよう!
それではMT4を使える各社の特徴をご紹介します。
楽天証券「楽天MT4」
楽天証券のMT4口座/楽天FXは、どちらも低スプレッドですので、取引コストを低く抑えたい方におすすめです。
さらに自動売買禁止の制限がありませんので、お好みのEAを入れて自由に自動売買・バックテストを行うことができます。
取引サーバは日本国内であり、安心して取引できる環境も魅力です。
もちろん自身で入手したインジケーターもインストール可能なので、楽天証券のMT4なら自分だけの取引画面へと自由自在にカスタマイズができますね。
同じMT4のプラットフォーム上で、FXもCFDもどちらも分析から取引まで行えますので、株価指数の値動きをFX取引に活用することもかんたんです。
なにより企業自体の知名度、信頼性において、楽天証券は頭ひとつ抜けた存在といえるでしょう。
これからMT4を使いたいとお考えでしたら、やはり筆頭候補として楽天証券がイチオシです!
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お申し込みは最短5分、口座維持費等の費用は一切かかりません。
ゴールデンウェイ・ジャパン「FXTF MT4」
評判の良さで選ぶなら、ゴールデンウェイ・ジャパン(旧FXトレード・フィナンシャル)のFXTF MT4がおすすめです。
低スプレッドが最大の魅力であり、EAを使って自動売買を行うことも可能です。
国内のMT4ならFXTFというくらい有名なサービスとなっており、暗号資産(仮想通貨)の値動きを、MT4チャートで分析することもできます。(取引は不可)
下記は一例ですが、分析に役立つインジケーターや、かんたんに発注できる注文ツールが非常に豊富なのも、FXTF MT4ならではの魅力です。
なおインストール版ほど高機能ではありませんが、MacユーザーならWeb版MT4の利用も可能です。
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OANDA証券
MT4用オーダーブック・インジケーターが高い人気を博しているのが、OANDA証券です。
こちらはチャート上に顧客の注文情報(オープンオーダー)やポジション情報(オープンポジション)を表示できるインジケーターです。
利用するには、米ドル/円なら月に50万通貨(新規25万通貨/決済25万通貨)のトレードが条件となります。
このほかにMT4用オートチャーティスト・インジケーターも提供されています。
初心者向きではありませんが、独自性のあるツールでトレードしたい方に向いている業者です。
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JFX(分析専用MT4チャート)
スキャルピングで人気のJFXでは、分析専用MT4チャートを提供しています。
チャートのみといっても、日足は5本表示でありつつ、チャート上のタイムゾーンは日本時間なので使いやすい設計です。
もちろん外部のインジケーターも利用可能です。
このほか、短期トレーダーに人気の10秒足チャートが用意されていたり、代表・小林芳彦のツイッターを見れたりと、独自機能も搭載されています。
「自動売買する予定はないけど、MT4のチャートを使ってみたい」こんな方にぴったりなサービスです。
MT4チャートはデモ口座非対応ですので、ご利用の際には本番口座を開設しておきましょう。
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自動売買を行うなら、VPSを活用しよう!
MT4で24時間自動売買を稼働させるなら、VPS(仮想専用サーバー)サービスを使うのがおすすめです。
おすすめのVPSサービスはこちらの記事で解説しています。
MT4のよくあるご質問
MT4の気になるコトをまとめました。