こちらのページでは、移動平均線の基本と、SMA(単純移動平均線)の見方・使い方について解説していきます。
移動平均線の基本型がSMA
移動平均線は、英語でMoving Average(ムービングアベレージ)、略してMAと表されます。
移動平均線にはいくつかの種類がありますが、どれも過去のレートの平均値をチャートに表示させて、売買のポイントを探るのが基本的な見方ですので、使い方は全て同じです。
- 移動平均線の種類
- SMA(Simple MA, 単純移動平均線)
- EMA(Exponential MA, 指数平滑移動平均線)
- WMA(Weighted MA, 加重移動平均線)
- GMMA(Guppy Multi MA, 複合型移動平均線)
シンプルな移動平均線とあるように、移動平均線はSMAがもっともスタンダードなタイプです。
上に挙げたSMA、EMA、WMA、GMMA以外にも移動平均線はいくつかありますが、マイナーな指標は特に意識する必要はないと思います。
移動平均線は、FX以外にも、株などいかなる投資においても分析のベースとなりますので、しっかりと身に付けていくようにしましょう。
SMA(単純移動平均線)の計算式
SMAは、過去の一定期間における、終値の平均値から算出されています。
$$ SMA = \frac{(1本目のC+2本目のC+3本目のC…n本目のC)}{n} $$
C = 終値
n = 任意の期間
例えば、日足の5SMA(5日単純移動平均線)であれば、当日の終値が確定している場合、当日を含む過去5日の終値による平均値を表す、ということになります。
日数 | 終値 | SMAの値 |
---|---|---|
1日目 | 100円 | – |
2日目 | 102円 | – |
3日目 | 103円 | – |
4日目 | 104円 | – |
5日目 | 105円 | (100+102+103+104+105)÷5=102.8 |
6日目 | 110円 | (102+103+104+105+110)÷5=104.8 |
7日目 | 111円 | (103+104+105+110+111)÷5=106.6 |
8日目 | 109円 | (104+105+110+111+109)÷5=107.8 |
9日目 | 107円 | (105+110+111+109+107)÷5=108.4 |
10日目 | 106円 | (110+111+109+107+106)÷5=108.6 |
このような分かりやすい仕組みであることから、SMAは数あるテクニカル指標のベースとなっているのが特徴です。
移動平均線の期間による違い
それでは肝心なSMAの期間による違いを、チャートに期間の異なる複数の移動平均線を表示させた例で見ていきましょう。
以下チャートでは、短期線は5日、中期線は21日、長期線は70日で設定しています。
この画像を見て分かると思いますが、短期線は平均化する期間が短いことから直近の値動きにダイナミックに反応しています。
その一方で、平均化する期間が長い長期線になるほど、SMAの動きはよりなめらかになっていきます。
つまり短期線ほど、直近の値動きに追従することで、転換を早く捉えられるとともに、ダマシが多くなるデメリットがあります。
長期線になるほど直近の値動きに左右されにくくなるため、売買サインの信頼性はより高くなりますが、売買のサインを判断するには遅くなってしまいます。
つまりSMAを使った分析では、期間の異なる複数線を組み合わせて使っていくのが王道の手法となります。
SMAの見方と使い方を知ろう!
SMAは、短期線・中期線・長期線の重なり具合や、それぞれのSMAはどのくらい乖離(かいり)しているかを見て、トレンドの方向性や転換点を見極めていきます。
そして移動平均線が上昇していれば相場は上昇トレンド、移動平均線が下降していれば相場は下降トレンドであるとも判断することができます。
「移動平均線」は、もともとアメリカ・ウォール街の元記者であるジョセフ・E・グランビルによって考案され、同氏により、売買の法則であるグランビルの法則が編み出されました。
またグランビルの法則には、もっとも知られた移動平均線の売買サインに、ゴールデンクロスとデッドクロスがあります。
ここでは分かりやすく、中期線と長期線を例にみてみましょう。
買いサイン
中期的な上昇が、長期移動平均線にも影響を与えて、ゴールデンクロス後は長期移動平均線も上昇に転じている様子が確認できますね。
ゴールデンクロスは、単純に中期線が最初に上向いたタイミングではなく、レートが継続して上昇してきたことで、長期的にトレンドが変化してきたことを示すサインとなっています。
売りサイン
短期間の移動平均線が長期間の移動平均線を下抜いたらデッドクロス、つまり売りサインとなります。
ポイント!
こちらでは「中期線と長期線」で解説しましたが、短い期間の線が長い期間の線を抜いたらサインの完成となります。
そのため「短期線が中期線を抜いたとき」「短期線が長期線を抜いたとき」を転換と捉える使い方でもまったく問題ありません。
SMAの注意点は?
SMAは「過去の一定期間におけるレートの平均値」から算出されています。
そのため、レートが短期間で一方方向に動いている時、すなわち直近の大きな変動に対して、反応が遅れがちとなる特徴があります。
「いいタイミングだから注文しよう」と判断しても、その時ではすでに遅かった、となってしまうこともあります。
このデメリットを補うために、より直近の値動きを重視したEMA(指数平滑移動平均線)があります。
ただ、EMAは直近を重視した性質によって、SMAよりもダマシが多くなってしまいますので、その点は気をつけるようにしてください。
SMAに限らず、移動平均線はチャートの時間足を変更すると、表示も変わってきます。さまざまな時間足を見て分析をするようにしましょう。
【まとめ】SMAの売買サインなど
基本的な使い方をまとめました。
- 上昇しているSMAよりも、レートが上で推移していれば、上昇トレンド。
- 下降しているSMAよりも、レートが下で推移していれば、下降トレンド。
- 直近の大きな値動きには値動きに遅れがちなので、ダマシに注意すること。しかし、SMAは大きなトレンドの動きを教えてくれる。
- トレンドのないレンジ相場のときは、特に短期線はダマシも多く発生しやすいので分析に向かない。
- 短期線が長期線を下から上に抜いたら、買いサイン(ゴールデンクロス)。
- 短期線が長期線を上から下に抜いたら、売りサイン(デッドクロス)。
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