ボリンジャーバンドはFX定番の指標!

テクニカル指標・トレンド系

こちらのページでは、ボリンジャーバンドの見方・使い方について解説していきます。

トレンド系テクニカル指標のボリンジャーバンドは、相場のトレンドを見るだけではなく、レンジ相場にも使える人気の分析指標です。

 

この、FXでは定番とされる分析指標のボリンジャーバンドは、1980年代の前半に、アメリカの著名なテクニカル研究家であるジョン・A・ボリンジャーによって考案され、FXや株取引で多くのトレーダーに利用されています。

順張り・逆張りどちらでも使える!

元々、ボリンジャーバンドは順張りとして考案されましたが、日本国内では一般的に逆張りとして使われています。

トレンド転換を探る指標であるボリンジャーバンドは、特にスキャルピングやデイトレードを行うトレーダーに多く利用されています。

順張り手法と逆張り手法は、どちらもこのページ内にて解説していきます。

まずはじっくりと、基本的な仕組みについて理解を深めていきましょう。

ボリンジャーバンドの見方

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは統計学の標準偏差がベースとなっており、ある一定の期間において、レートは平均値からどのぐらい乖離しているかを見ていきます。

中心には移動平均線、その上下にσ(シグマ)と呼ばれる帯(バンド)が描かれ、σの収縮や拡大を見てトレンドや反転を探っていきます。

 

上から見ると、このような順番です。

ボリンジャーバンドは上から+3σ、+2σ、+1σ、20日移動平均線、-1σ、-2σ、-3σ。

多くの本やサイトでは一般的に±2σまでを想定した解説がされていますが、±3σの方がより信頼性が高いので、ぜひ分析に取り入れてみてください。

GMOクリック証券のプラチナチャートプラスであれば、±3σまで表示ができます。

標準偏差をもとにすると、レートがバンドに収まる確率は以下です。

  • ±1σに収まる確率 = 68.3%
  • ±2σに収まる確率 = 95.5%
  • ±3σに収まる確率 = 97.7%
ボリンジャーバンドがバンドに収まる確率

つまり、レートは±2σないし±3σの範囲内に収まると考えられるため、±2σ、±3σを抜ければ為替レートの異常値なので、「買われ過ぎ・売られ過ぎたため、レートは平均値に徐々に収束するだろう。」というのが、ボリンジャーバンドの根本的な考えなのです。

ボリンジャーバンドは5本のバンドの形を見るだけ!

ボリンジャーバンドは、バンドの形状で相場の先行きを捉えて分析していきます。

バンドの形状には次の3種類があります。

  • スクイーズ(収縮)
  • エクスパンション(拡大)
  • バンドウォーク(トレンドの継続)
スクイーズ、エクスパンション、バンドウォーク

バンド上下の幅が狭く横ばいの状態をスクイーズ、収縮しているスクイーズから拡大した状態をエクスパンション、バンドに沿って上下にトレンドが続いている状態をバンドウォークと呼びます。

これらの形状を見てチャート分析をしていきますので、しっかりと頭に入れておきましょう。

ボリンジャーバンドを "逆張り" で使う方法

まずは、もっともオーソドックスな「逆張り」での使い方です。

為替レートが+2σに達したら上がりすぎ(買われすぎ)、
為替レートが-2σに達したら下がりすぎ(売られすぎ)であると判断します。

参考チャート:GMOクリック証券 [米ドル/円、4時間足、2015年9月頃のデータ]

ボリンジャーバンドを逆張りで使う方法

為替レートが+2σを上抜いたら、売りサイン。

為替レートが-2σを下抜いたら、買いサイン。

レンジ(ボックス)相場で使われる逆張りですが、このような相場のときはボラティリティが低く、バンドは狭く一定の幅で推移します。

 

逆張りは、保ち合って推移するレンジ相場や、穏やかなトレンドが継続しているトレンド相場では有効的ですが、大きなトレンドが発生したり相場急変時となれば、エントリーした反対方向にレートが動くと負けトレードとなってしまいます。

バンドがエクスパンション(拡大)し、±2σに達した時点でエントリーしても、トレンドが継続となればバンドウォークが発生し、自分が想定した反対方向へと相場が推移するからです。

 

ジョン・ボリンジャー本人が「逆張りで使うべきではない。」として順張りを推奨しているのも、逆張りにおいて±2σを基準とした単純な売買戦略では、ミスも多いからなのでしょう。

逆張りの注意点として、短期売買に限定することと、バンドウォークが発生したらすぐに損切りすることです。オシレーター系の指標を併用して、売買サインの精度を高めていくのもいいでしょう。

ボリンジャーバンドを "順張り" で使う方法

ジョン・ボリンジャー自身は、ボラティリティ・ブレイクアウトと呼ばれる、順張りでの手法を推奨しています。

これは、スクイーズ(収縮)したバンドが横ばいからエクスパンション(拡大)し、レートが±2σの外に抜けたときに、ブレイクした方向にエントリーする方法です。

参考チャート:GMOクリック証券 [米ドル/円、日足、2015年6月頃のデータ]

ボリンジャーバンドを順張りで使う方法

バンドが収縮から拡大し、為替レートが+2σを上抜いたら買いサイン。

バンドが収縮から拡大し、為替レートが-2σを下抜いたら売りサイン。

小さい動きの中でエネルギーを蓄えた相場が、ボラティリティ(価格の変動幅)が高まり、バンドを突破(bleak out)したときに、大きなエネルギーが放出されるイメージです。

ボラティリティ・ブレイクアウトは、バンドの拡大とともにバンドウォークとなる可能性が高まり、このバンドウォークの発生は、トレンドの形成を意味します。

 

例えば、日足でチャートをみて、±1σに沿ってレートが推移しているなら、現在はトレンド相場であると判断してよいでしょう。このバンドウォークはそんなに多くは現れませんが、出現したときは信頼性の高い強いサインとして見ることができます。

エントリーするときのタイミングですが、直近高値の上抜け・直近安値の下抜けも参考にしてみてください。

順張りの決済ポイントは?

バンドが拡大から収縮に推移したら、相場はエネルギーを出しきってトレンドが終わり、レンジ相場へと移行したことを意味します。つまり、エクスパンションからスクイーズへと変化すれば、決済のポイントとして判断ができます。

 

このとき、買い注文から入ったなら、広がった下のバンドが反転したときが決済ポイントとなるのですが、もっと大きく利幅を狙いたいなら、上のバンドが反転したタイミングで決済するといいでしょう。

また、順張りではエクスパンションが±3σまで達したときは勢いが強すぎるという理由から、決済のポイントとして見られることもあります。

順張りの新規トレンド探しは、±2σに注目!

順張りでトレンドの形成を見るには、レートが動いた反対方向の±2σを見ていきましょう

トレンドとなれば、レートが動いた反対方向のバンドも拡大します。

 

例えば、レートが上昇すれば、+2σのバンドの拡大とともに、-2σは下方向に拡大するということです。

-2σが下方向に拡大しない場合はトレンドとはなりません。

 

エントリーの際には、エクスパンションしてバンドウォークしたポイントを探るのではなく、「スクイーズしてきたからこれから大きく相場が動きそうだ。」と前兆を捉える心構えを持つのがコツです。

 

ボリンジャーバンドの中心線は移動平均線ですので、このセンターラインの傾きだけでも、トレンドを見ることができます。

順張りの場合は、センターラインが上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断ができます。

ダマシ(ヘッドフェイク、ボトムフェイク)の回避方法

ボリンジャーバンドにはヘッドフェイク、ボトムフェイクと呼ばれるダマシが出現します。

ヘッドフェイク

価格がボリンジャーバンドを上抜けしたが、反転して内側に戻り、下側のバンドまで達する動きのこと。

ボトムフェイク

価格がボリンジャーバンドを下抜けしたが、反転して内側に戻り、上側のバンドまで達する動きのこと。

いわゆる逆張りの売買サインですが、順張りの際にはダマシとなってしまいます。

 

ヘッドフェイクやボトムフェイクを回避するには、価格と中心の移動平均線の位置関係を見ながら、適正な位置に逆指値注文を入れておくことです。

それにより、損失を最小限に抑えつつ利益の確保ができます。

ただし、あまりにも反転してすぐに決済される位置にストップロスを入れていると、相場の小休止に引っかかってトレンドに乗り損ねてしまいます。

 

また、±2σをブレイクするときの初動は戻されやすい、という相場の傾向があります。

そのため、順張りでは最初のブレイクのタイミングを見送るのも、ボリンジャーバンドでダマシを回避するやり方のひとつです。

見方を変えれば、初動のブレイクを見送ることで、押し目買いや戻り売りを狙う戦略が生きてくるという訳です。

ボリンジャーバンドの注意点は?

順張り手法と逆張り手法、どちらが優れているという訳でもありません。

考案者は順張りを推奨していますが、日本国内では逆張りでの使われ方がメジャーです。どちらの手法にも長所・短所がありますので、相場を見極めて使い分けていきましょう。

また、ローソク足のヒゲが±2σを抜けるときは、ダマシの危険もあるので注意が必要です。ヒゲではなく、実線の方が信頼性は高くなります。

【まとめ】ボリンジャーバンドの売買サインなど

基本的な使い方をまとめました。

ボリンジャーバンドの基本

逆張り手法は、上下一定幅で推移するレンジ相場やもみ合っている局面、一定幅で切り上がる(下がる)トレンド相場に有効的。
逆に、トレンドが形成され始めた相場や、相場急変時はバンドの上限・下限に張り付いて推移するので、逆張りは負けトレードの可能性が高くなる。

順張り手法は、トレンドが形成され始めた相場に有効的。
逆に、上下一定幅で推移するレンジ相場や、一定幅で切り上がる(下がる)トレンド相場はでは、順張りは負けトレードの可能性が高くなる。

ボリンジャーバンドの買いサイン

為替レートが-2σを下抜いたら、買いサイン。(逆張り)

バンドが収縮から拡大し、為替レートが+2σを上抜いたら買いサイン。(順張り)

ボリンジャーバンドの売りサイン

為替レートが+2σを上抜いたら、売りサイン。(逆張り)

バンドが収縮から拡大し、為替レートが-2σを下抜いたら売りサイン。(順張り)

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