リピート系注文に最適な通貨ペアを、通貨毎の特性・過去の値動きから考察!

リピート系注文を始めるにあたり、どの通貨ペアを選ぶといいのか悩んでいる方は多いかも知れません。

FX業者で配信されている情報を見ると「豪ドル/NZドル」「ユーロ/英ポンド」の2通貨ペアの人気が高いですね。

短期でリピート系注文を仕掛ける場合と異なり、中長期の取引ではしっかりと吟味して通貨ペアを選ぶ必要があります。

そのため当ページでは、『通貨ごとの特性』『過去の値動き』から、リピート系注文の中長期に向く通貨ペア選びを中心にご紹介します。

リピート系注文に適した通貨ペアの条件

リピート系注文は、数ヶ月程度と短期で仕掛けるケース、1年〜3年程度の長期で仕掛けるケースでは戦略が異なります。

短期なら値動きに期待ができる通貨ペア、長期なら一定の範囲で推移しやすい通貨ペアを選ぶことが重要となってきます。

そのため2つの期間に分けて、リピート系注文に適した通貨ペアの条件を見ていきましょう。

短期(数ヶ月程度)の場合

短期で利益を狙っていくときは「トレンド追従型」のリピート系注文と相性がいいです。

各社のリピート系注文でいうと、以下が当てはまります。

  • 外為オンラインのiサイクル2取引
  • マネースクエアのトラリピ(決済トレールあり)
  • マネックス証券のオートレール
外為オンラインのiサイクル2取引
外為オンラインのiサイクル2取引

この場合は単純に、大きなトレンドが出ている、または大きなトレンドになりそうな通貨ペアを選ぶだけです。

ただし、値幅を狭くして日々小さな利益を狙う場合、取引回数も多くなりますので、スプレッドによるコストを抑えることも考える必要が出てきます。

この場合は流動性の観点でいえば、米ドル/円、ユーロ/米ドルが適しています。

スプレッドを抑えつつ、より大きなトレンドを狙っていくなら、ユーロ/円、豪ドル/円も候補となりますね。

短期寄りの期間でリピート系注文を仕掛ける場合、スイングトレードをリピート系の自動売買をするイメージです。
通常、裁量取引のスイングトレードでは大きなpipsを狙うためスプレッドは気にしませんが、リピート系注文では繰り返し売買を行います。

リピート系注文において、知名度ではトラリピ、ループイフダン、iサイクル2取引が有名です。

しかし短期で仕掛けるなら、スプレッドがもっとも狭く、トレンド追従がベースとなっているマネックス証券のオートレールがもっとも低コストです。
取り扱い通貨ペア数は少なめですが、コスト重視なら筆頭候補でご検討してみてください。

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各FX会社のリピート系注文機能を比較!

中長期(1年〜3年)の場合

リピート系注文というと、多くの方は中長期を想定した運用を目指すのではないでしょうか。

中長期では一定範囲で動くことを想定するため、「レンジ相場型」のリピート系注文を選ぶのがポイントとなってきます。

サイクル2取引は設定した変動幅内で自動発注を繰り返す。
レンジ相場向きのサイクル2取引

それでは、中長期のリピート系注文に適した通貨ペアの条件を見ていきましょう。

中長期に向いている通貨ペア「4つ」の条件
  • 上昇(下降)トレンドではない通貨ペア
  • 長期間、一定範囲で推移している通貨ペア
  • 変動幅が小さい通貨ペア
  • 総推移(何度も上下に動くかどうか)が大きい通貨ペア

まずは上記を基本として、通貨ペアを絞ります。

その上で証拠金、スプレッド、スワップポイントも考えると、取引対象となる通貨ペアを決める判断基準にできます。

通貨ペアを絞るときの「3つ」のポイント
  • 証拠金が圧迫されない運用なら、証拠金が小さい通貨ペア
  • 取引コストを抑えるなら、低スプレッドで取引手数料がない業者
  • 多少のスワップに期待するなら、高スワップの通貨ペア(業者)

それでは、中長期向け通貨ペアの選び方を詳しく解説していきます。

上昇(下降)トレンドではない通貨ペア

リピート系注文に不向きな通貨ペアで代表的なのが「トルコリラ/円」「南アフリカランド/円」です。

まずは米ドル/円の月足チャートから順に見ていきましょう。

リピート系注文に向いている、一方向に推移していない通貨ペア
米ドル/円 月足

ご覧のとおり月足ですので、大きな方向性を持って上下に動いていることが確認できますね。
損切りさえしなければ、数年間を保有すれば収益化できるという訳です。

続いてトルコリラ/円のチャートも見てみましょう。

リピート系注文に適していない下降トレンドのトルコリラ/円
トルコリラ/円 月足

下降トレンドが明確に出ていますね。

続いて南アフリカランド/円のチャートです。

リピート系注文に適していない下降トレンドの南アフリカランド/円
南アフリカランド/円 月足

同じように下降トレンドがはっきりと出ています。

もし買いで仕掛けても、含み損が解消される可能性は低いといえます。

売りで仕掛けるとしても、スワップポイントのマイナスが大きいため長期保有は得策ではありません。

探すと他にもあると思いますが、高金利通貨には「インフレによる自国通貨安を阻止するため、海外からの資金調達を理由に高金利となっている」というのが理由です。
さらにこれが悪循環となり、通貨安が進行してしまうことが、高金利通貨に潜むワナなのです。

長期間、一定範囲で推移している通貨ペア

一方向にかけて大きなトレンドがある通貨ペアを除外できたら、長期にかけて一定範囲で推移している通貨ペアを探していきます。

こんなときは日足、週足のチャートを表示させ、スタンダードに移動平均線を表示させると分かりやすいです。

以下は週足のユーロ/英ポンドに、75日移動平均線を表示させたチャートです。

ユーロ/ポンドに75日移動平均線を表示してトレンドを判断
ユーロ/ポンド 週足

移動平均線が一方向に傾いて推移するチャートは、トレンドが強く出ている通貨ペアです。

逆に上記のように、移動平均線が水平方向に向かって推移するほど、中長期のリピート系注文に向いている通貨ペアと判断できますね。

リピート系注文向きの通貨ペアか判断に悩んだら、このように移動平均線を使うと見極めるのに便利なのでおすすめです。

変動幅が小さい通貨ペア

変動幅(=高低差,高値・安値の差)が大きい通貨ペアは、リピート系注文には不向きです。

なぜなら変動幅が大きい通貨ペアほど、大きなトレンドになりやすく、予想の逆に動いたら損失リスクも高くなるからです。

下記の例でいうと、リピート系注文をオレンジの範囲で買いで仕掛けたとしましょう。

変動幅が大きい通貨ペアの例
変動幅が大きい通貨ペアの例

もともとの変動幅が大きい場合、想定したレンジを外れてしまう可能性も高くなってしまうのです。

FX取引ではボラティリティ(変動率)も話題になったりしまが変動幅が小さい通貨ペア=ボラティリティが小さい通貨ペアのことを指します。

変動幅が小さい通貨ペアの例
変動幅が小さい通貨ペアの例

過去チャートを見て、水平なサポートラインとレジスタンスラインを描くことでき、さらに狭い範囲で動く通貨ペアを見つけられたら、それこそが変動率が小さい通貨ペアとなります。

狭い一定のレンジで、長期にかけて推移していれば、今後もその範囲で推移する可能性に期待ができますね。

Forex Volatilityで変動幅が狭い通貨ペアを判断

このボラティリティは、フランスの為替サイトmataf.netの「Forex Volatility」でかんたんに判断することもできます。

ボラティリティを判断できるMATAFのForex Volatility

URL:https://www.mataf.net/en/forex/tools/volatility

記事公開日時点において、デフォルトの10週間で「pips」「%」を小さい順にしたとき、米ドル/円よりボラティリティが小さい通貨ペアは以下の結果でした。

ユーロ/スイスフラン < 豪ドル/NZドル < ユーロ/英ポンド < 米ドル/円

ボラティリティが小さい通貨ペアのポイントは大きく2つあります。

  1. 流動性が高い通貨ペアの組み合わせ
  2. 同一経済圏の通貨ペア

流動性が高い組み合わせは、全通貨ペアのなかで「米ドル/円」と「ユーロ/米ドル」の2通貨ペアです。

そして同一経済圏とは、欧州通貨同士やオセアニア通貨同士の組み合わせで、やはり「豪ドル/NZドル」「ユーロ/英ポンド」はその代表格といえます。

このほか欧州通貨同士の組み合わせでは「ユーロ/スイスフラン」があります。
2015年にスイスフラン・ショックが発生し、1ユーロ=1.2スイスフランの上限撤廃により大暴騰が発生した過去がありますが、近年はもっともボラティリティが小さい通貨ペアとして知られています。

総推移が大きい通貨ペア

総推移の大きさとは、上下に何度も動きやすい通貨ペアのことです。
(※マネースクエアでは総推移、アイネット証券では推移と呼んでいますが、ともに意味は同じです。)

総推移は総合的にどれだけ動いたかを示すデータ

ボラティリティが小さいことに加えて、総推移が大きいほど上下に動きやすいため、利益を積み重ねてくれる通貨ペアであると判断できます。

総推移については、アイネット証券のコンテンツでかんたんに調べることができます。

URL:https://inet-sec.co.jp/systrd/information/

記事公開日時点の1年と3年のデータでは、高金利通貨を除き「変動幅が小さい順」TOP3は以下です。

1年の変動幅通貨ペア総推移
1位
1,194pips
豪ドル/NZドル219,283
2位
1,236pips
ユーロ/英ポンド228,354
3位
13.3円(1,330pips)
米ドル/円224,962
3年の変動幅通貨ペア総推移
1位
633pips
豪ドル/NZドル72,577
2位
823pips
ユーロ/英ポンド71,273
3位
8.5円(850pips)
米ドル/円65,854

こちらの表から分かるとおり、「豪ドル/NZドル」「ユーロ/英ポンド」「米ドル/円」は1年、3年ともに変動幅が小さく総推移が多いため、中長期のリピート系注文に向いている通貨ペアといえます。

中長期のリピート系注文に向く通貨ペア

ここまでの流れで、豪ドル/NZドル、ユーロ/英ポンド、米ドル/円の順で、この3通貨ペアがリピート系注文に向いていることが分かりました。

先ほど挙げた「ユーロ/スイスフラン」もリピート系向きといえますが、チャートを見てもボラティリティが小さいため、利幅を小さめにしても約定回数が少なくなることが考えられるため、ここでは除外しています。

リピート系に本当に向いている通貨ペアは?

それでは3つの通貨ペアを、FXブロードネットを例に記事公開日時点の証拠金、スプレッド、スワップポイントで比較してみましょう。

必要証拠金
(1,000通貨)
スプレッドスワップポイント
豪ドル/NZドル3,220円7.1pips買い:0
売り:-34
ユーロ/英ポンド5,170円2.9pips買い:-60
売り:16
米ドル/円4,380円0.2銭買い:3
売り:-36

こうしてみると、豪ドル/NZドルは必要証拠金は低く抑えられますが、スプレッドが広いため、ある程度値幅を取る必要がありますね。

ユーロ/英ポンドは証拠金は高めですが、スプレッドコストは豪ドル/NZドルよりも抑えられます。
トレンドの見極めも必要ですが、スワップポイントの観点でいえば、ショートでスワップポイントも狙う戦略もできます。

証拠金のバランスがよく、狭いスプレッドにより収益のしやすさでいえば、米ドル/円が優れていると判断できます。

まとめると、リピート系注文でおすすめの通貨ペアは以下です。

リピート系注文(レンジ型)でおすすめの通貨ペア
  1. 特にレンジ向きなら「豪ドル/NZドル」か「ユーロ/ポンド」
  2. 証拠金の低さなら「豪ドル/NZドル」
  3. スワップポイント重視なら「ユーロ/ポンド」
  4. 取引コストを抑えるなら「米ドル/円」

豪ドル/NZドルに向く業者

続いて、業者ごとにスプレッドとスワップポイントを比較してみます。
(※必要証拠金はどの業者もほぼ同一水準ですので、比較対象から外しています。)

FX業者名豪ドル/NZドル
スプレッド
取引手数料豪ドル/NZドル
買いスワップ
豪ドル/NZドル
売りスワップ
10.0pips片道20円
無料中
0-35
7.1pips片道20円
無料中
0-34
取り扱いなし

6.0pips無料-42
12.0pips無料0-35
3.9pips
*1
無料
*2
-5-2
4.0pips
*1
無料*3*3
6.0pips
*1
無料-192

スプレッド取得・記載日:2021年9月1日
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
*1 2021年7月20日の参考値。
*2 トラリピ、らくらくトラリピの場合。通常注文、狭割対応注文は手数料が発生。
*3 みんなのシストレのスワップポイントは、ストラテジーの取引損益に含まれています。

豪ドル/NZドルでおすすめの業者

ユーロ/英ポンドに向く業者

FX業者名ユーロ/英ポンド
スプレッド
取引手数料ユーロ/英ポンド
買いスワップ
ユーロ/英ポンド
売りスワップ
4.0pips片道20円
無料中
-6015
2.9pips片道20円
無料中
-6016
取り扱いなし

4.0pips無料-3525
4.0pips無料-6015
5.0pips
*1
無料
*2
-1920
3.8pips
*1
無料*3*3
2.0pips
*1
無料-166

スプレッド取得・記載日:2021年9月1日
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
*1 2021年7月20日の参考値。
*2 トラリピ、らくらくトラリピの場合。通常注文、狭割対応注文は手数料が発生。
*3 みんなのシストレのスワップポイントは、ストラテジーの取引損益に含まれています。

こうしてみるとマネーパートナーズのスプレッドは魅力的ですが、リピート系「連続自動注文」は注文レートを全て手動で入れる必要があるため、操作性では他社に劣る弱点があります。

ユーロ/英ポンドでおすすめの業者

米ドル/円に向く業者

FX業者名米ドル/円
スプレッド
取引手数料米ドル/円
買いスワップ
米ドル/円
売りスワップ
1.0銭片道20円
無料中
0-50
0.2銭片道20円
無料中
3-36
0.2銭無料1-41

2.0銭無料10-44
2.0銭無料0-50
3.6銭
*1
無料
*2
1-99
1.9銭
*1
無料*3*3
0.0銭無料1-98

スプレッド取得・記載日:2021年9月1日
※掲載スプレッドは原則固定(例外あり)ですが、市場急変時や流動性低下時は拡大する場合があります。
*1 2021年7月20日の参考値。
*2 トラリピ、らくらくトラリピの場合。通常注文、狭割対応注文は手数料が発生。
*3 みんなのシストレのスワップポイントは、ストラテジーの取引損益に含まれています。

マネックス証券のオートレールはトレンド追従型なのでレンジ狙いには向いていませんが、もしトレンド狙いをするなら、より力を発揮してくれる設計となっています。

米ドル/円でおすすめの業者

ここまで、長期にかけて一定範囲で推移しやすく、変動幅が小さく、何度も上下に動きやすい通貨ペアとして3つの通貨ペアをピックアップし、それぞれどの業者で取引すると有利なのかまとめました。

もちろん取引ツールの好みもありますので、どの業者を使うかは千差万別ですが、とくにスプレッドを重視するのがおすすめです。

業者選びのポイント【まとめ】

リピート系注文では注文の設置間隔を10pipsのように狭くするほど、スプレッドによって収益が圧迫されてしまいます。

もしスプレッドが10pipsなら、1万通貨なら1,000円が取引コストとなるため、1つの注文で1,000円以上の利益を狙う必要があるからです。

もちろん注文本数を多くなるほど取引コストがかかりがちですので、まずはスプレッドの狭さに注目すると、より収益化に効果的だといえます。

取引ツール別にリピート系注文などの自動売買をを比較するなら、こちらの記事も合わせてどうぞ。

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