経済指標発表の変動を狙ってFX取引に取り組むトレーダーの方にとって、相性が抜群の取引ツールがあることをご存知ですか?
CPIや雇用統計などの経済指標は通常、経済指標カレンダーやマーケットニュースで確認することができます。
しかし「経済指標が連動するチャート」なら、チャートの値動きを見ながら、経済指標発表のタイミングを逃さず取引することが可能です。
経済指標連動チャートの魅力をお伝えするとともに、各社の経済指標連動チャートを一挙まとめてご紹介します。
経済指標が連動するチャートはこんな方に便利!
「なぜこの時、為替レートが動いたんだろう?」
為替レートが大きく動くときの背景には、経済指標の存在があります。
こんなときに、レートが変動した要因を探りたい時もありますよね。
取引している瞬間なら、「アメリカの経済指標の発表があって大きく動いたな。」とすぐ分かりますよね。
しかし経済指標の発表スケジュールを把握していなかったり、過去チャートの変動要因はなかなか覚えておくのも大変です。
しかし、ちょっと目を離したときに変動があっても、経済指標連動チャートなら変動要因を探りやすいです。
ですからFXで勝率を高めるためにも、過去の値動きを検証する価値は大いにあるでしょう。
- 経済指標をチェックして取引の参考にしたい人
- 過去の為替レートの変動要因を知りたい人
そして過去の経済指標をもとにチャートの値幅をチェックしたり、値動きのきっかけとなった経済指標を知るには、経済指標がチャートに連動しているツールを使うと便利です。
それでは、ファンダメンタルズ派トレーダーには必見ともいえる、チャート上で経済指標の発表値がチェックできる、経済指標連動チャートをご紹介をします。
経済指標連動チャート一覧
FX会社 | チャート名 | 注文機能 |
---|---|---|
IG証券 FX | IGチャート | ◯ |
LION FX | LIONチャートPlus+ | ◯ |
MATRIX TRADER | MATRIXチャート | ◯ |
FX PLUS | MonexTraderFX | ◯ |
DMM FX | プレミアチャート | ✕ |
FXTF GX/MT4 | MT4 | ◯ |
IG証券とゴールデンウェイ・ジャパンのMT4以外は全て、同じ手順で経済指標をチャート上で確認することができます。
ヒロセ通商を例にすると、チャートに経済指標を表示させる手順は以下となります。
経済指標を表示させるには、チャートの上部にあるアイコン【▼】をクリックするだけなのでカンタンです。
そうすると、その時刻に発表のあった経済指標が表示されます。
チャートで大きな変動が確認できたときは、
- どのようなイベントがあったのか
- その経済指標の重要度はどのくらいか
- 経済指標は予想と結果にどのくらいのブレがあったのか
こういった部分に注目して活用していきましょう。
各社の経済指標連動チャートを見てみよう!
IG証券「IGチャート」
IG証券の取引ツールに搭載されたIGチャートは、任意の経済指標のみを表示できる高機能さが魅力です。
チャート画面の左にある「⋯」→「イベント」と進み、任意の経済指標を選択すれば、画面下にカレンダーアイコンが表示されます。
任意で選択したテクニカル指標で発生した売買シグナルをアラートで通知することも可能ですので、ぜひ取引に活用してみてください。
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ヒロセ通商「LIONチャートPlus+」
経済指標連動チャートでイチオシなのが、ヒロセ通商のLIONチャートPlus+です。
チャート上で経済指標を見れるのはもちろんのこと、多くの機能が搭載されている点が優れています。
分析専用チャート上で発注することができたり、例えば以下のように注文情報をチャート上にオーバーレイ表示させることも可能です。
このほかフィボナッチ・リトレースメントや、主要市場ごとに色分けすることも1クリックでできるため、効率的に分析からトレードまでこなすことができます。
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JFX「MATRIXチャート」
MATRIXチャートは、ヒロセ通商の小会社であるJFXが提供しているだけあって、チャート機能は基本的には同一です。
経済指標を表示させたり、分析チャート上での発注にも対応しています。
違いを挙げるとすれば、ヒロセ通商で用意されている注文情報は、JFXでは用意されていません。
2社は他の取引ツールも共通仕様ですので、たとえば「短期売買用の口座」「高金利狙い用の口座」のように使い分けをするのも柔軟に行なえます。
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マネックス証券「MonexTraderFX」
他社のチャートと異なり、高機能さでは群を抜いているのが、マネックス証券の取引ツール、MonexTraderFXに搭載されたチャートです。
まず通常のチャートですが、こちらには経済指標と売買比率が連動していますので、タイムリーに相場動向を捉えるのに役立ちます。
もうひとつの比較チャートでは、経済指標の推移を閲覧できます。
主要国の政策金利やGDPの予想・結果・DIFF(予想と結果の差分)を表示でき、レートと比較できるのでトレンド判断に役立ちます。
表示できるのは月足に限定されますが、長期的な推移を見て売買判断に活用しやすいのが強みです。
比較チャートでは、FX通貨ペアだけではなく主要指数、指数先物、東証、JASDAQ、業種別株価指数といった銘柄と比較したり、相関分析も可能です。
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DMM FX「プレミアチャート」
DMM FXのプレミアチャートはヒロセ通商やJFXと同様のプラットフォームですので、経済指標を表示させるやり方などは共通です。
DMM FXの魅力としては、日経225、NYダウ、ナスダック、S&P500、金、銀、原油とCFD銘柄のチャートも見れる点です。
さらに「比較チャート機能」により、2つの通貨ペア/銘柄をオーバーレイ表示させて分析できるのもポイントです。
ただし注文機能は持ち合わせていないため、別途で発注ツールを利用する必要があります。
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ゴールデンウェイ・ジャパン「MT4」
MT4で経済指標連動チャートを使うなら、ゴールデンウェイ・ジャパンで口座開設すれば利用可能です。
直近の経済指標10個、過去24時間分をチャート上で閲覧することができます。
重要度ごとに色分けされているので、発表結果をひと目で確認しやすいこともポイントです。
利用するには、口座開設後マイページにログインしたら、サイドメニュー[オリジナルツール]ボタンにある「FXTF – Calendar.ex4」をダウンロードします。
その後MT4を起動し、「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Indicators」と進み、ダウンロードしたファイルをIndicatorsに移動すれば利用できます。
このほかにもオリジナルインジケーター、オリジナルツールが豊富に揃っているため、自由自在な取引環境を構築したい方はゴールデンウェイ・ジャパンをご利用ください。
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TradingViewチャート
高機能チャートのTradingViewでは、経済指標のイベントをチャート上に表示させることができます。
チャート上で「右クリック」し、「設定」→「イベント」と進み、「経済イベント」にチェックを入れることで、表示させた通貨ペアに関連する経済指標のアイコンが表示されます。
アイコンをクリックすると、発表値のデータを確認することができます。
もちろん、今後の発表予定の経済指標もチャート上でチェックができます。
過去の経済指標も見たいときは、経済イベントにある「未来のイベントのみを表示」のチェックを外してください。
また右サイドバーの下から2番目にあるカレンダーアイコンをクリックすれば、TradingView上で経済カレンダーを見ることもできます。
歯車アイコンから、任意の国を選択して絞り込むことも可能です。
チャート上の経済指標、経済カレンダーともに表示は英語のみとなりますが、普段からTradingViewを使っている方は活用してみてください。
高機能チャートのTradingViewは、無料アカウントでもチャート設定をWeb上で保存できます。本格的に使いたい方は無料アカウントを作成しましょう。
経済指標連動チャートで機能的にずば抜けているのは、マネックス証券の取引ツール「MonexTrader FX」のチャートです。
CFD銘柄も対応していて幅広い分析ができるDMM FXの「プレミアチャート」は、操作性の良さもあり扱いやすいチャートとなっています。
多機能なチャートを使って、日々の分析に役立てていきましょう。
この他にも、取引しているときに経済指標アラートを使えば、発表のタイミングをうっかり見逃すこともありません。
アプリを使えば、重要な経済指標だけをプッシュ通知させることも可能です。
以下記事で解説しているので、合わせてご覧ください。