ノックアウトレベル(ノックアウト価格)を適正に決めて、ノックアウトオプションを攻略しよう!
皆さん、ノックアウトレベルはどのように決めていますか?
やみくもに決めてしまい、かんたんにノックアウトレベルに達してしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
特に注意したいのが、戦略もないまま少額で購入してしまうことです。
原資産価格に近いノックアウトレベルは、資金効率は高いものの、損失となる確率も高くなってしまいます。
そこで役立つのが、「転換となりうる価格帯」を見つけることです。
例えば、チャートとマーケットニュースで転換となりそうな価格帯を知るには、これらが役立ちます。
- 直近高値・直近安値の水平ライン
- トレンドラインの延長線上
- キリ番(ラウンドナンバー、ダブルオー)
- 各FX業者のオーダー情報(板情報、オープンオーダー)
- インターバンクオーダー、ストライク・プライス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
直近高値・直近安値の水平ライン
ノックアウトレベルを決めるのにもっとも手軽で役立つのが、直近高値と直近安値です。
どんな金融商品であっても、直近に付けた高値や安値が意識されて転換点と判断されやすいことは、基本中の基本といえます。
以下は、2021年5月5日時点の米ドル/円4時間足チャートです。
赤枠部分で付けた安値は107.478円で、その後は上昇に転じている局面です。
もし買いで保有するなら、その安値の外側となる107.40円をノックアウトレベル(IG証券の名称はノックアウト価格)とするやり方ができます。
こういった直近高値・直近安値に再びレートが推移し、反転すればダブルトップやダブルボトムを形成する要因となり、反転せずに抜ければトレンド転換を示唆します。
水平ラインの重要な価格は業者によって多少の差はあるものの、世界中でどのトレーダーが見ても、基本的に同一の水準です。
そのため、まずは直近高値・直近安値に注目すると、ノックアウトレベルをかんたんに決めるのに役立ちます。
トレンドラインの延長線上
チャートにトレンドライン(サポートライン、レジスタンスライン)を引くことで、ノックアウトレベルを決めることも可能です。
以下は先ほどと同様のチャートにサポートラインを描画し、サポートラインの外側にあるノックアウトレベルを選択する例です。
ただしトレンドラインにも注意があり、どの時間足でチャートを表示させるのかによって、トレンドラインを描くポイントは個人によって異なります。
直近高値・直近安値に関しては、世界中のトレーダーが見るポイントは同一ですが、トレンドラインはローソク足のヒゲを含めるか・含めないかによっても、トレンドラインの傾きが異なってきますね。
また日本では豪ドル/円などのクロス円は人気がありますが、世界的には取引されている通貨ペアではありません。
クロス円は取引量の多いドルストレートの値動きにけん引されても動く特徴があります。
そのためクロス円のチャートにトレンドラインを引いても、実は見向きすらされておらず、転換点とはならないこともよくあります。
ですからトレンドラインは、取引量が多い通貨ペアや銘柄ほど効果的といえます。
取引量が多い通貨ペアランキングは以下です。
- 第1位:ユーロ/米ドル
- 第2位:米ドル/円
- 第3位:ポンド/米ドル
- 第4位:豪ドル/米ドル
- 第5位:米ドル/カナダドル
多くのトレーダーが注目しているほどテクニカルが効きやすくなるため、トレンドラインの信頼性は取引量が多い通貨ペアに注目してください。
またトレンドラインは単体ではなく、水平線や移動平均線も組み合わせて使っていくのがおすすめです。
キリ番(ラウンドナンバー、ダブルオー)
キリ番とはキリのいい番号のことで、つまりキリのいい数字が並んだレートです。
同様に、ラウンドナンバーやダブルオー(末尾が00のこと)とも呼ばれています。
米ドル/円なら109.00円、110.00円、111.00円などがキリ番です。
上記チャートではグレー色の水平線で109.00円にラインを引いていますが、109円の壁で跳ね返されたり、多少抜けても戻ったりと壁の圧力が効いていることが確認できますね。
こういった節目の価格は意識されやすく、こういった価格に利食いや損切りを設定するトレーダーも多いことから、その価格で反転したり、ブレイクして大きく急騰・急落するような攻防が起こる要因となります。
またキリ番ではストップロス(損切り)の刈り取りを狙った動きが見られることもあり、キリ番を抜けてもローソク足のヒゲが長く出現して、反転する局面も見られます。
そのためノックアウトレベルを設定する場合は、キリ番の外側で設定するやり方ができます。
各FX業者のオーダー情報(板情報、オープンオーダー)
オーダー情報とは、各FX業者において、注文がどのくらい入っているかを可視化させた情報のことです。
FXはオープンなマーケットなので板情報は存在しませんが、各FX業者それぞれの板情報といったイメージのツールですね。
また「オープンオーダー」とも呼ばれています。
こういったツールは未提供業者も多いですが、提供業者のなかでもっとも使いやすいのが、外為どっとコムの外為注文情報です。
外為注文情報を見れば、価格ごとのオーダー(新規、決済を問わない指値注文、逆指値注文)を判断することができます。
これにより、どの価格帯で相場は停滞しそうか、抜けそうかを一発でチェックすることができます。
オーダーが溜まっているとメモリ(マス)が多くなり、10メモリ以上で白背景になるので分かりやすいです。
(PCブラウザ版の場合は、メモリにマウスカーソルを乗せると注文量を見られます。)
外為どっとコムは利用者が多く、それが外為注文情報は信頼性が高いと判断されている要因でもあります。
オーダー情報は10分更新で、その結果が5分後に表示されます。
つまり随時変化しますので、短期的な売買、つまりノックアウトオプションのデイトレードに外為注文情報を使うのがおすすめです。
短期トレードなら、一時的にオーダーが溜まっているレートを目安にすれば、ノックアウトレベルを決めるのに役立ちます。
外為どっとコムのアプリにログインすればかんたんに起動できるので、口座を開設しておき取引に活用していきましょう。
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インターバンクオーダー、ストライク・プライス
ノックアウトレベル選びで特におすすめなのが、最後にご紹介する「インターバンクオーダー」や「ストライク・プライス」です。
なおインターバンクオーダーは、市場オーダー状況や市場オーダー、オーダー状況などとも呼ばれています。
そもそもノックアウトオプションはバリアオプションというカテゴリーの一種で、ある期限内で原資産価格が一定のバリア(ノックアウト価格)に達したら、オプションの権利が消滅する取引です。
このバリアオプションは個人投資家には一般的ではなく、機関投資家のような大口の投資家が行っている取引です。
通常、バリア価格付近では、値動きの反転を狙った売りまたは買いが集中する動きがよく見られます。
こういった場面では、オプションバリアといい、オプションの発生や消滅が発生する一定価格の手前で攻防が繰り広げられます。
まるでバリアが張られているかのような様子から、バリアオプションと呼ばれているんですね。
そしてバリアを突破すると、売り戻しまたは買い戻し需要の高まりによって、一気に価格が動いたります。
FXでもオプションバリアは重視されていて、よくFX業者の配信ニュースで流れています。
FXi24(fx wave)のニュースでは、インターバンクオプション状況のニュース内で、通貨オプション取引のストライク・プライスという情報が配信されています。
以下は、GMO外貨のスマートフォンアプリでの配信例で、ストライクプライス(権利行使価格)と期日を確認することができます。
(※ドルコールはドルの購入価格、ドルプットはドルの売却価格を示します。)
つまりストライクプライスとは、ある期日までにこの価格で売買したい、という大口オプション取引トレーダーのオーダー情報のことで、これがニュースで配信されている形ですね。
キリ番と重複しそうですが、キリのいいレートであることが多く、権利行使価格に近づいてその価格を巡った攻防が行われやすい特徴があります。
- ドルコールなら、米ドル/円が期日までにその価格に達したら上昇、期日までその価格に達しなかったら期日後は下落する可能性がある。
- ドルプットなら、米ドル/円が期日までにその価格に達したら下落、期日までその価格に達しなかったら期日後は上昇する可能性がある。
またFXi24では、インターバンクオーダー(市場オーダー)のニュース内で、NYオプションカットのほか、注文量の多いメガオーダーなど注文の多い価格帯が配信されています。
インターバンクオーダーで配信される「買い厚め」「売り厚め」「ストップロス買い」「ストップロス売り」といった、まとまったオーダーが入っている価格に注目してみてください。
そうすると、どのノックアウト価格を選ぶといいのか参考にすることができます。
なおFXi24のニュースを見るなら、GMO外貨のアプリが使いやすく、ログインすれば閲覧できます。
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ノックアウトレベルの選び方【まとめ】
ここまでの解説で、ノックアウトレベルを決めるのに「水平線(直近高値・直近安値)」「トレンドライン」「キリ番」「オーダー情報」「インターバンクオーダー/ストライク・プライス」を使うやり方が参考になりましたでしょうか。
とくに水平線、トレンドライン、キリ番はかんたんに取り組むことができますね。
ノックアウトオプションを攻略していくにあたり、ぜひ活用してみてください。
ノックアウトオプションおすすめの業者
IG証券 ノックアウトオプション
日本国内で初めてノックアウトオプションの提供をスタートさせたのがIG証券です。
ノックアウトオプションはマイナー通貨ペアまで網羅しており、世界各国の株価指数、金、銀、原油などの商品まで、全152銘柄と圧倒的な取扱数を誇ります。
さらにIG証券のノックアウトオプションはスプレッドが狭いので、取引コストを売買益で回収・収益化しやすい環境が整っています。
無期限のデモ口座で満足できるまで練習できることもIG証券ならではの魅力です。攻守に優れた金融商品を取引するなら、IG証券がイチオシの業者です。
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